The Hypocrite's Archive 作:Xelphyr
誤字脱字報告も同じく励みになります
「
「ヒッ…」
近くに居た風紀委員会によって手当てをされたアコの顔が青くなっていく。通信越しに何故か首を斬られた。もし対面したら、本当に次は喉でも突かれると思い……なんとか言い訳を考えないと。そんな事を思っていると
「なに……これ…なに?なんでみんな固まってるの?」???
「──嘘でしょ?な、なんでここに…風紀委員長が!?」イオリ
「委員長……」チナツ
「……アコ、説明して」???
「ひ…ヒナ委員長……」アコ
ホシノと近しい小柄な体躯でとても長くふわふわもこもことした白い髪。
これまで彼が会った生徒の中でも特に巨大なヘイロー。
そんなゲヘナ最強の生徒『
「……え、空中に浮かべた200挺もの銃を手足のように操って風紀委員会の生徒の頭に突きつけた?*1」
「はい!そこの先生が!」アコ
「俺っす」
「…嘘でしょ」
一向の前に現れたヒナはすぐに事情を話すように要求。しかしその結果目の前にいる
「にわかには信じられないけど……ここまで証人がいるなら信じるしかないわね……所であの男の人はなんで左腕が剥き出しなの?」ヒナ
「瓦礫に腕を挟んで、服を犠牲にしたわ…」カヨコ
「はい?*2」ヒナ
「君が…ゲヘナの風紀委員長か?」隆一
「……いけない、まだ自己紹介もしてなかったわね」ヒナ
ヒナは彼に向き直り綺麗な体制で挨拶。
「……はじめまして、先生。ゲヘナ学園、風紀委員会委員長の空崎ヒナよ……最悪の初対面でごめんなさい」
「な〜に問題はない。天音隆一だ。よろしくな」
「……、アコ」ヒナ
「は、はい…」
「事情は…別にいい。ゲヘナにとっての不安要素の排除……それを風紀委員会が行う範疇でやってくれれば、何も言わない。
…今回のは別。
そういう政治絡みの活動は万魔殿のバカタヌキたちにでも任せておけばいい。…少し頭を冷やしていなさい、アコ。詳しいことは帰ってから聞くから」
「はい……それで済むのならいいです……助かった……」
「……つまり、アコはヒナに黙ってこんな事を?」
「そう見たいね」
「じゃあヒナは全く関係ないと……」
彼はヒナは悪くないと確信した。
「…この場に交渉を担当する生徒は?」ヒナ
「…私です……アビドス生徒会所属、奥空アヤネです。…何か、聞きたい事でも?」アヤネ
「…ひとつ」ヒナ
「…はい、なんでしょうか?」アヤネ
「
「…へっ?ホシノ先輩ですか…?あの…お知り合いですか?」アヤネ
「そういうわけじゃない、在校生名簿を来る前に確認したらいたから。」ヒナ
「あ、ホシノ、遅いぞ〜」隆一
隆一が視線を向ける。
ヒナはホシノを視認すると、奇っ怪なものでもみたように目を丸くしていた。
「うへー…遅刻しちゃったー?ごめんねー。お昼寝が気持ちよくてさー」ホシノ
「昼寝ぇ!?こっちは色々大変だったのに!?」セリカ
「ん。でも大体片付いてる」シロコ
「これから大変になりそうですが…」ノノミ
「…そうみたいだねー。制服からしてゲヘナの風紀委員会でしょ?アルちゃんたちでも追ってきたの?」ホシノ
「「「…………」」」風紀委員一同
「なんかよう分からんが、風紀委員達、もう帰るみてぇだ」隆一
「あれー?そうなのー?」ホシノ
ヒナは返事をせずにホシノを観察している。ホシノもヒナを観察している。
「…なんでもいいけどさー対策委員会はこれで勢揃いだけど。やり合う?ゲヘナの風紀委員長ちゃん」
「…1年生の時とは随分変わったわね」
「ありゃ、会ったことあったっけ」
「いいえ。…ただ、ゲヘナでは調べ物をすることが多かったから。…
「………」
ヒナにそう言われると、ホシノは一瞬だけ、場都が悪そうな、苦虫を噛み潰したような、どちらとも言えない若干不快そうな顔を浮かべた。
「あの事件の後、てっきりアビドスを去ったと思っていたのだけど」
しかし、ホシノはすぐに笑顔に戻った。それでもヒナはその姿を見て何かを納得して、ヒナは便利屋達をじっと見ていた。
「んじゃ一回準備運動するか」隆一
「先生……それはオーバーキルじゃないかなー?」ホシノ
「相手は最強って言われてるみたいだし…手加減要らないかな〜って。それに…」隆一
「それに?」ヒナ
「今回の件はヒナ自身に罪はない……ただ、この場にいる便利屋達を連れていくのなら――話は別」
と彼は腰に手を伸ばす、ヒナは驚いていた……今までいろんな問題児…美食研、温泉開発部…その他様々、枚挙に遑がない程の不良と相手をしてきたが、自分と戦えると豪語する者なんていなかったからだ。
「……便利屋68達は、こっちでもかなりの問題行動を起こしていて……今すぐにでも捕まえてゲヘナに持って帰りたいんだけど」ヒナ
「「「あわわわわわわ…」」」便利屋68
「そうさせてはくれなさそうね……先生、そうまでして便利屋達を守るのはなぜ?」
彼は便利屋の四人を見た後、こう口にした。
「友達でもあり、大事な生徒、そして何より…シャーレの『
それを聞きヒナは彼を少し試したくなった。
「先生は、こう考えなかったの?『もし相手が自分よりも強かったら?』って」ヒナ
「…さあな。『衆寡敵せず』という言葉もあるが、人間は
「…じゃあ最後に一つ、貴方はこの世界のことをまだ知らないからそんな事が言えているのだと思う……この世界には、私よりも厄介な存在や、めんどくさい連中なんかもいる」ヒナ
「……」隆一
「それらが立ちはだかった時、貴方はどうするの?もし、その相手が…―さっき戦うと言った
私だったら?」バサッ!!
ヒナが翼を広げ圧をだす、その迫力は凄まじくゲヘナの大部隊やアビドス生徒、そして便利屋達が冷や汗をかき息が詰まりそうになる程。
(……これが今の空崎ヒナ、かなりの威圧感を出せるようになってたんだ……おじさんでもちょっときついかなー?この圧じゃあ、流石の先生でも……)ホシノ
「……関係ねぇよ」
(ゑ?)一同
(……こっちが圧を出してるのに、なんでそんな余裕そうなの?)ヒナ
「そん時はそん時で、どっちかが潰れるまでだ」
日本刀を抜き、構えながら、彼はそう口にした。
「……!」
(風紀委員長に!!)イオリ
(ゲヘナ最強に!!?)ホシノ
(ケンカ売ったァァァー!!!?)一同
宣戦布告とも取れるあまりにも挑発的、見方次第では日和見的にも思える言葉、それを聞きヒナは少し笑みを溢しながら指示を出す。
「全軍撤退。ゲヘナに帰るよ」ヒナ
「は…っはい!」風紀委員会モブ1
「了解!」風紀委員会モブ2
「先生、事前通達無しでの無断兵力運用。
自治権侵害並びにアビドス自治区での武力行使。
このことについては私、空崎ヒナより、ゲヘナ風紀委員会の委員長として、アビドス高校に対して公式に謝罪する。今後、ゲヘナの風紀委員会が無断で侵入することは無いと、約束する。柴関ラーメンへの損害賠償金も、アビドス高校への迷惑料も同じく。…どうか、これで許してほしい」
「…ええよ。その代わり、二度と同じような真似はすんなよ?」
「…ありがとう」ヒナ
「せ、先生が許すのなら私達もいいんですが…」アヤネ
ヒナは帰ろうと後ろを向くが、何かを思い出したかのように振り返ってあることを伝えてくれた。
「これがあなたたちにとって、有益かそうでないかが分からないけど。情報をひとつ」ヒナ
「?」隆一
「アビドス砂漠、そこでカイザーコーポレーションに不審な動きあり。…余りにも内容が不透明過ぎて、情報として上には伝わってないけど、一応伝えておく」ヒナ
「…りょーかい。ありがとね〜、風紀委員長ちゃん」ホシノ
ヒナの一声で、風紀委員会の大部隊はまるで風のように去っていった。