The Hypocrite's Archive   作:Xelphyr

20 / 22
ミレニアム篇、突入です!


第二章:絡繰仕掛けの彼岸花篇
冒険(クエスト)の始まり


「先生!ミレニアムの方から要請が来ています!」アロナ

 

「ミレニアム……ユウカの所か」隆一

 

「はい、ミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部?というところからみたいです。お読みしますね」アロナ

 

「あ〜サンキュ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おお勇者よ。ゲーム開発部は今、存続の危機に陥っています。生徒会からの廃部命令により破滅が目前に迫っている今!助けを求められる相手は貴方だけです。勇者よ、どうか私達をお助けください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アロナに読み上げられ、切羽詰まっているだなと感じた隆一。

 

 

 

 

「……ゲームって、ボドゲとかチェスとかの方か?」隆一

 

「そちらのゲームではなくて、デジタルの方ですね」アロナ

 

「…あ〜ね。……ド■クエとかマ■オとかの方か」隆一

 

「…?」アロナ

 

「まあ仔細はあっちで聞いちゃえばいいか」隆一

 

「そうですね……あ、先生!そう言えばもう一つ手紙が届いています!ミレニアムのエンジニア部からです!」アロナ

 

「おっ」隆一

 

 

 

 

「先生、こうして伝える形になってしまってすまない。実は、先生が戦えるという事実を人伝に知ってから、私達なりに武器を作ってみたんだ。もし良ければ、エンジニア部の工房に来てくれないか?」

 

 

 

 

「俺の武器……?まじか、お礼しないと」隆一

 

「…どうしますか?」アロナ

 

「しゃーねー……先にゲーム開発部寄って、片付いたらエンジニア部行くか」隆一

 

「わかりました!」アロナ

 

「んじゃ……」

 

 

 

 

隆一はミレニアムへ行き、ゲーム開発部を救うべく動き出す事となった。

 

 

 

 


 

 

 

 

電車でD.U.からミレニアム自治区に向かい、更に自治区境からミレニアムサイエンススクール本校舎に近未来的なモノレールで行ってからゲーム開発部の部室までの行き道をミレニアムの小冊子で確認し、前へと進む。

 

 

 

 

「にしてもゲームね……親父やじーちゃんとかとチェスばっかしててそっち系詳しくないんだよな〜…なんか手伝えることとかあるのかな」

 

 

 

 

コンピュータゲームにあまり触れたことない彼はゲーム開発部で何か役に立てるのか?そもそもの話仲良くなれるのか?それが少し不安だった。

 

 

 

 

「うーん…まあどうにかなるか」

 

 

 

 

その時、目指す部室と思しき上階から声が聞こえてきた。しかも、結構大きめの声で何かを怒鳴っている……否、言い争っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あーもーまた負けたぁ!クソゲーだよぉぉ!!」???

 

「お姉ちゃん、この前これのこと神ゲーとか言ってたじゃん…手のひら返しが早すぎるよ…とりあえず私が勝ったんだから、アイスは奢ってね?」???

 

ぐぬっ──わ〜〜ん!全部これのせいだぁぁっ‼‼」???

 

「え、ちょっとお姉ちゃん!?す、ストップ!ストォォォォップ!!」???

 

「オウリャァ!!!」???

 

 

 

 

 

その刹那突如として何かが上から落ちてきた。それは、歩くのに夢中な彼のちょうど頭上に落下。

 

 

 

 

 

ドゴッ!!!!

 

 

 

 

 

()ぁ!!

 

 

 

 

 

彼の頭へ直撃(CriticalHit)するとともに、コンクリート打ちの地面に叩きつけたように粉々に破壊された。

 

 

 

 

 

「…これって……パソコン?」

 

 

 

 

 

そのときだった、前から誰かが降りてきている音がしたのは。

 

 

 

 

 

「プライステーションは無事!?」???

 

「そこじゃないでしょお姉ちゃん!?もし人に当たってたらどうするの!?」???

 

「だ、大丈夫だよ‼ キヴォトス人なら、『いったーい』程度で済む…」???

 

 

 

 

 

その残骸を階下へ追って駆け下りてきたのか、一人の少女が曲がり角から飛び出すとともに、彼を。

 

 

 

 

 

「お姉ちゃ…!?」???

 

「─っっ!!!???」???

 

「………お、双子や」隆一

 

 

 

 

隆一は珍しい物を見たような目で、視線を合わせる形で屈み込んで少しニヤけながら二人を見る。

 

逆に、少女ら二人は目の前にいる男に対し、どんなホラーゲームをプレイしたときよりも恐怖を抱いていた。

 

その男は粉々になった彼女たちのゲーム機の破片を頭から被っている。彼女たちはその瞬間、自分らが投げた物が人の頭部に直撃し、大怪我を負わせてしまったのだと気づかされた。

 

 

 

 

「「あ……あわわわわわ……」」???

 

「どうするのお姉ちゃん!怪我させちゃったよ!?」???

 

「だ、だってぇぇー!」???

 

「だってじゃないよ!こ、こう言う時は素直に謝れば…」???

 

 

 

 

二人が慌てふためく中、彼は粉々になったゲーム機の一部を持ちながら二人に訊く。

 

 

 

 

「これ…どうしたら良い?」

 

 

 

 

彼は言葉通りの意味で言っているのだが、二人にとっては

 

 

 

 

「どうケジメすんだ?あ?」

 

 

 

 

と言う意味にしか聞こえなかった。胡散臭い風貌に加え、やたら鋭い目つきに焦り、動揺し、遂に恐怖に耐えきれなくなった二人は

 

 

 

 

「「ビエェェェェェッ!!!!」」

 

 

 

 

大粒の涙を流したのだった。

 

 

 

 


 

 

 

 

ゲーム開発部・部室内

 

 

兎にも角にも、なんとかして双子を宥めた彼は、彼女たちゲーム開発部の部室へと案内された。彼の頭にクリティカルヒットしたのはどうやらゲーム機であるらしく、双子の片割れがゲームで負けてしまったことに対し怒りを沸騰させ、ゲーム機を窓の外へ放り投げてしまったようだ。

 

 

 

 

「うちのお姉ちゃんが本当にごめんなさいっ!!」???

 

「ごめんなさい反省してますのでどうかお許しを」???

 

「いや、俺は問題ない。というか、こっちこそ大事な物(ゲーム機)壊しちって、すまんの」隆一

 

 

 

 

部室内に入って早速謝られた二人に隆一は必死に姉妹を宥めるが、同時に彼女たちのゲームを自慢の石頭でカチ割ってしまったことに落ち度を感じていた。

 

「…とりま軽く自己紹介だ。独立連邦捜査部顧問、天音隆一。隆一で良い。宜しくな」

 

「あーなんだ顧問か〜………ん?顧問?てことは先生?」

 

「ああ」隆一

 

「えっと…その、おいくつですか?」???

 

「21」

 

「21!?50歳ぐらいのおじさんだと思ってたのに!?」???

 

「お姉ちゃん!?」???

 

 

 

 

彼の年を聞きびっくりする二人*1、逆に彼は二人に名前を訊く。

 

 

 

 

「そういや、二人の名前は?」

 

「え、えっと…私がゲーム開発部所属の1年・才羽(さいば)モモイって言って、こっちが妹の…」モモイ

 

「同じくゲーム開発部所属1年・才羽(さいば)ミドリって言います」ミドリ

 

 

 

 

二人の名前を聞き隆一は手を出す。

 

 

 

 

「んじゃモモイにミドリか、よろしく」

 

「よろしくね!」モモイ

 

「よろしくお願いします!」ミドリ

 

 

 

 

二人と握手をして思わず『懐かしいな…』と彼は思う。そしてその直後の事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

りゅういちおにいちゃんの手!あったかい!

 

お、お兄さん!見て下さい!!

 

嘘ですよね…兄上…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…チッ」

 

「?どうしたの?先生?具合でも悪いの?」モモイ

 

「いや…、問題ない。」隆一

 

「なら良いか…じゃあ先生も来たことだし!廃墟に行くとしよっか!」モモイ

 

「待ってお姉ちゃん、せめて説明を…」ミドリ

 

「んじゃ行くか」隆一

 

「せめて理由を聞いてくださいよ先生!」モモイ

 

こうして、隆一+才羽姉妹は、モモイの言う"廃墟"なる場所へ赴く事となった。

*1
隆一は貫禄もあるし普通に図体もデカいので来賓に年上だと勘違いされた事もある

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。