The Hypocrite's Archive 作:Xelphyr
「そのためにも!!やっぱりもう一度廃墟へ行かないと!」モモイ
「やっぱりそうなるよねぇ……」ミドリ
「G.Bibleを探しに、また廃墟に行くなら……私も、一緒に行く」ユズ
「え、ユズちゃんも!?」モモイ
「ユズちゃん、もう半年近く校舎の外に出てないのに、授業もインターネット受講だけだし……」ミドリ
「………元々は、私のせい………だから、それにこの部室は……もう私だけのものじゃない……一緒に…守りたいの!」ユズ
「ユズちゃん……」モモイ
「パンパカパーン!ユズがパーティーに参加しました!」アリス
「んじゃ改めて…ゲーム開発部、G.Bible?だっけ?を探しに廃墟へ……ゴー!」隆一
「ゴー!!」モモイ
「ご…ゴー…」ユズ
一向は、再び廃墟へと足を踏み入れるのであった。
工場内部。
電気も通っておらず、何処までも暗い道が広がる空間。
「割とすんなり入れたね!」モモイ
「まあこんな荒屋にオートマタ何体も配置するのはアレだったんだろ」隆一
「それにしても……本当に不気味だよね……ここ」ユズ
「うん、まるでダンジョンみたいな………?アリス、どうしたの?」モモイ
「……えっと」
「気分が悪いなら無理しちゃダメだよ、おぶろうか?」モモイ
「いえ大丈夫です……」アリス
アリスは不思議そうな顔を浮かべながら辺りを見渡す。彼はどうしても気になりアリスに聞く。
「ここ、知ってるんか?」隆一
「…分かりません……ですが、
「…デジャヴか」隆一
「仕方ない、追いかけよう!」モモイ
追いかけた先でアリスはキョロキョロと辺りを見ていた。
「……アリスの記憶にはありませんが……まるでセーブデータを持っているような……」アリス
「どういうこと……? 確かに、元々アリスがいたところと似たような場所だけど……」モモイ
「あっ、あそこにコンピューターが一台…………あれ?」ユズ
「あのコンピューター、電源が点いてる……?」ミドリ
ピピッ
明かりすらなく電源すら通って居ない筈のその場所、ポツンと存在するコンピューター。それに一行が近づいた瞬間、明かりがついた。
『Divi:Sion Systemへ、ようこそお越しくださいました。お探しの項目を入力してください』
「Divi:Sion……なんやこれ」
「キーボードを発見……G.Bible、と入力してみます」アリス
「あっ、何か出てきた!」モモイ
アリスはキーボードのエンターキーをポチッと押す……すると次の瞬間
画面の文字がバグり聞いたことのない音が鳴る。
「こ、壊れた!? アリス、一体何を入力したの!?」 モモイ
「い、いえ、まだエンターを押しただけですが……」アリス
しばらく後、そうコンピュータから音声が流れるが……
「い、いいえ!わたしはアリスです!」
コンピュータはアリスをAL-1Sと呼び、一行は驚く他なかった。
「えっと……AL-1S、っていうのは、アリスちゃんのことなの?」ユズ
「あ、ごめん。そういえばユズちゃんには言ってなかったかも」モモイ
「……アリスの本当の名前……本当の、私…………あなたは、AL-1Sについて知っているのですか?」アリス
「反応が遅い……?」
「何か画面もぼんやりしてきたけど、処理に詰まってるのかな?……あ、もしかしてさっきからずっと話してたのに私達が聞いてなかったから…それで?」
「え、え? なにこれ、どういう意味!?」
コンピュータは再度バグり出す。
「ええっ!? だ、ダメ! せめてG.Bibleのことを教えてからにして!」モモイ
「!?」ミドリ
「YES!」モモイ
「廃棄!? どうして!? それはゲーム開発者たちの、いやこの世界の宝物なのに!」モモイ
「えっ……? G.Bibleの在り処を知ってるの?」
「ど、どういうこと!?」モモイ
「そ、そうは言っても急に保存媒体なんて……」
「丁度良い。空っぽのSDカードがある。出来るか?」
「データケーブル……連結完了!」
しばらくして…
システムの言われるがままに、モモイが持っていた端末にSDカードを接続すると、そこには確かに<G.Bible.exe>、お目当ての書物?があった。
「こ、これって!?」モモイ
「これ今すぐ実行してみよう! 本物なのか確認しなきゃ! ……って、パスワードが必要!? 何それ!?」ミドリ
「……大丈夫、パスワードぐらいならヴェリタスが解除できるはず」ユズ
「……これさえあれば、本当に面白いゲームが……」ミドリ
「うん、作れるはず!!」モモイ
「もうここに用はないよね……よし、そそくさと帰っちゃおう」ミドリ
一行は工場から脱出、G.Bibleを.exe形式で入手したのでゲーム開発部は大満足。
「…………」
しかしアリスだけは、最初から最後まで何かが引っ掛かっているような顔をしていた。