The Hypocrite's Archive   作:Xelphyr

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最終作戦

「…取り敢えず、ここまで状況を掻き回した事については褒めてあげる。保安部がここまで手を焼くなんて、本当に驚いたわ」

 

「…フフン♪そうでしょそうでしょ?」

 

「先生が色々やってくれたおかげだけどね」

 

「先生も……本当に色々やってくれましたね」

 

 

「…まあな」

 

「こんなありとあらゆる方法を使ってセミナーを襲撃するなんてやり過ぎよ。猶予を与えた事といい、ちょっと甘過ぎたのかしら」

 

 

 

 

ユウカは銃のセーフティを外し、3人に銃口を向ける。

 

 

 

 

「もう悪ふざけじゃ済まされないわよ。無期停学か、最悪除籍は覚悟しなさい」

 

「停学!?…拘禁!?」ミドリ

 

「そんな……1週間だと……ミレニアムプライスが終わっちゃう!」モモイ

 

「アリスちゃんも、今は反省部屋に入って貰ってるわ。1人ぼっちで可哀想だったけど、あなた達が来ればきっと喜ぶでしょう」ユウカ

 

「うぅ……!」モモイ

 

 

 

 

想定していたよりもずっと重い罰に2人は再び焦りを覚える。ユウカは彼にも目を向け、重く深刻そうな顔と声で言った。

 

 

 

 

「先生もですよ、監禁もしくは減給ですからね」ユウカ

 

「まあそれぐらいなら…全然耐えれるな」隆一

 

「…いいえ、先生の場合、今回の事を連邦生徒会に報告した上で、ミレニアム自治区から無期限の出禁処分にするわ」ユウカ

 

「…なんだそれだけか」隆一

 

「…それだけ?先生は最悪職を失うんですよ!それでも尚ですか…」ユウカ

 

「んじゃあカラクリを教えようか。ノア」隆一

 

「はい」ノア

 

「ノア!?いつの間に!?」ユウカ

 

「連邦生徒会規則改正第128条…『独立連邦捜査部基その顧問による活動の一切は連邦生徒会長によって、連邦生徒会長の空席時は同捜査部顧問によって担保される』…つまり、例えユウカちゃんが連邦生徒会にどれだけ強く文句をしようと、それはシャーレに与えられた権限とその活動に対する妨害と見做され、効力を有さない。そして同130条…

 

 

 

 

『独立連邦捜査部顧問の解任には、連邦生徒会全行政委員会長の全会一致の可決並びに連邦生徒会長の認可各学園首脳の許可のすべてを具備しなければならない』

 

 

 

…ユウカちゃんなら、これくらい意味がわかると思いますよ?」ノア

 

「…今連邦生徒会長が居ない現状、どう頑張っても、先生をクビにする事はできない。でも、ミレニアム出禁ぐらいなら、せめて…」ユウカ

 

「勿論不可能です。同規則124条…『本機関は、連邦生徒会長より下賜された最高権限の下に行動し、学園が定める他のいかなる規約、規制又は罰則も受けない権限を有する。』…つまり、たとえセミナーの全会一致で先生を出禁処分にしたとしても、その出禁処分はこの124条に違反する形となり無効、そして出禁処分による罰則の一切も認められません」ノア

 

「なんで…なんでなのよ!」ユウカ

 

ユウカは落胆したが、モモイとミドリを少しでも重い処分にする為に立ち上がる。

 

「捕まっても大丈夫だと思ったけど……このままじゃ例え鏡を奪えて、先生が無事だとしても、期限内にゲームは作れない……どうにかして、突破しないと!」

 

「突破?……へぇ、私達を?」

 

 

 

 

ユウカと保安部の生徒達は銃口を一斉にモモイとミドリそして隆一の3人へと向ける、モモイとミドリはビクッとなり銃をユウカ達の方へ向けるが、数が違いすぎる。

 

 

 

 

「あれ?このまま行ったら私にも当たっちゃわない?」モモイ

 

「這いずって逃げてくださいね♪」アカネ

 

「無茶言わないでよ〜」モモイ

 

「先生、今持っている武器をこちらに渡してください。それで連邦生徒会への報告は取り消しましょう」ユウカ

 

「…嘘じゃねぇよな?」隆一

 

「本当です、今回の件もゲーム開発部並びにヴェリタスの乱心として、先生の関与もなかったことにします…………武器を投げ捨て、大人しく投降してください。」ユウカ

 

 

 

 

保安部達とユウカ、アカネの二人はジリジリと三人に近づいてくる。そこで彼は、ある手段に出る。

 

 

 

 

「了解……」隆一

 

「先生!?」ミドリ

 

「うわぁぁぁぁんおわったぁぁ!!!」モモイ

 

「いい判断です!先生、さあ、早く!」ユウカ

 

「ああ…こう言うの、俺は大好きでな…」

 

 

 

 

彼は拳銃を二丁、そしてレーヴァテインを取り出し、()()()落とそうとする。ユウカは彼が思いの外素直なことを利用して、彼を追い詰める案を出し……勝った、ユウカはそう確信した。

 

その瞬間だった。

 

 

「ユウカちゃん」ノア

 

「へ……ノア?」ユウカ

 

「『裏切りで絶望の淵に落とされる』様子がなぁ!」隆一

 

「う…嘘でしょ!?先生!?ノア!?」ユウカ

 

ノアだけではない。そこに居た保安部の生徒、そして隆一とノアに、反省部屋に押し込んだはずのコユキまでもが、ユウカとアカネに銃を突きつける。

 

「ユウカ先輩、覚悟してください!」コユキ

 

「ちょっ…コユキ、あんたまた反省部屋から抜け出して!今日と言う今日は…」ユウカ

 

「これ以上の狼藉、セミナーの規則に違反します。無駄な抵抗はせず、投降してください。」ノア

 

「そもそも!こんな行動を擁護してるノアだって…」ユウカ

 

「勿論、私自身もより深慮すべきだったと反省しています。しかし、この形相を作り出したのは先生ではありません。元を辿れば、コユキちゃんを脅迫して強引に採決し、合法的な活動をしていた部活からあらゆる物品を略奪したユウカちゃんに責任はあります。」ノア

 

「ちょっ…なんでそんなことバラすのよ!」ユウカ

 

「バラす…?フフ…ようやく、()()()()()言質が取れましたね」ノア

 

「…!!」ユウカ

 

 

ノアは、ようやく待っていた発言を取ることが出来、微かながら北叟笑む。

 

 

「…先生。」ノア

 

「なんだ?ノア?」隆一

 

「…今回の件は、ユウカちゃんの強引な採決と、その因果応報としてセミナーとして処理しておきます。先生は、喜んでお帰りください。」ノア

 

「協力感謝する。ノア」隆一

 

「ええ…こちらこそ」ノア

 

立ち話が終わった後、二人は小さな声であることを呟いた。

 

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「これで心置きなく鏡を探せる!」モモイ

 

 

 

「みんな──あと一踏ん張りだ!」隆一

 

 

 

 

その後保管庫の物品の山から鏡をなんとか見つけ出しその場から脱出、目的の鏡を手に入れたことで、ついにゲーム開発部は勝利を勝ち取った。

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