The Hypocrite's Archive   作:Xelphyr

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敵襲

「よろしくな、ホシノ」

 

 

 

ホシノは怪しみつつも彼を迎え入れた。そして早速、話し合いを始めよう…そう思った時。

 

 

 

ダダダダダダダダッ!!

 

 

 

 

と、彼女達からすれば聞き慣れた銃声が外から聞こえた、彼はすぐに準備。

 

 

 

「…またかー」ホシノ

 

「あいつら…!!性懲りも無く!」シロコ

 

「いつもの奴ね…この前追い返してきたばっかりなのに…あーもう!」セリカ

 

「とにかく出るしかないですね〜♧じゃあ先生はここで……あれ?先生は何処でしょうか?」ノノミ

 

「念の為隠れとく!悪い!」隆一

 

 

 

ヘルメット団、という勢力がキヴォトスには存在する。ただの不良であったり、食い扶持やお金云々に困った時のバイト先であったり、裏社会の傭兵であったりと強さも規模も意義もマチマチだが一つ共通しているのは殆ど全員がフルフェイスヘルメットを被っている事である。

 

そんなヘルメット団の中の一つ。カタカタヘルメット団が、今のアビドスの敵だった。

 

 

 

「見たことある人らしかいないな…この前倒した人じゃないよね」

 

はい、この前会っているのなら逃げるはずなので、あの時とは違う人達ですね!*1

 

 

 

アロナが答えるが、その声は彼以外には聞こえない。すると背後から足音が聞こえシロコ達がやってくる。

 

 

 

「ん!先生離れて!…全く、性懲りもない」シロコ

 

「ヒャハハハハ!性懲りもなくて結構!こんだけ襲い続けりゃそろそろ弾薬も底尽きるよなぁ!?」カタカタヘルメット団 

 

「とっとと出てけよてめぇらよぉ!ここはうちらカタカタヘルメット団のアジトになんだからさぁ!」カタカタヘルメット団 

 

 

 

と口にしながら高らかに笑う集団…そこへ

 

 

 

「ヘルメット…ねぇ…」

 

 

隆一はそう口にして北叟笑みながら、ヘルメット団とアビドス生の間に割り込んできた。

 

 

「せ、先生!?」アヤネ・セリカ

 

「先生!離れ…」シロコ

 

しかし彼は矢面に自ら立ちながらも、死は愚か、これから起きる事に胸を躍らせているかのような笑みを浮かべている。

 

「あぁん!?なんだお前は!」

 

「アビドスの生徒か?だったらやっちまおうぜ!」カタカタヘルメット団A

 

「待て、こいつヘイローを持ってないぞ?撃つのはまずい」カタカタヘルメット団B

 

「ッチ…なんだよ…おい、邪魔だからどけ」カタカタヘルメット団C

 

「どうりで…」

 

「どうりで?なんだってんだ?」カタカタヘルメット団D

 

次の瞬間、ヘルメット団はガチギレを通り越すこととなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルメットと一緒に頭も硬いって本当のようだな〜?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼はせせら嗤うような表情を浮かべながら火に油を注ぐどころか、森林火災にガソリンタンクを絨毯爆撃するレベルの発言を流れるようにかました。

 

 

 

 

「…あ゛?」カタカタヘルメット団Aなど様々

 

「せ、先生!」アヤネ

 

「何煽ってんのよ!」セリカ

 

 

「何、人を殺して利益を得ようとしてる時点で、随分とまあ至極単純な思考回路だなって思って」

 

 

再び、彼は流れるように爆弾を投下する。

 

 

「テメェふざけてんのか!?」

 

 

 

 

ヘルメッド団の一人が銃口を彼へと向ける、先生!と叫ぶノノミの声や慌てるホシノの声が聞こえるが、彼はそれを尻目にやはりニヤける。

 

 

 

「これこれ、無辜の民に照準を合わせるつもりか?」

 

 

 

そう、笑いながら口にする。

 

「オメェに罪がねぇってのは嘘っぱちなんだよ!特にヘイローも持っていないような雑魚にはな!」

 

 

 

「…雑魚……ねぇ…」

 

「なんだ?悔しかったら何かしてみろよ…最も、それができたらの話だがな!!」

 

「危ない!!」

 

ホシノは脇目も振らずに飛び出す。ミスをすれば彼は命を落とす。シャーレの先生ともあろう方を守れなかったとなれば、ただでさえ落ちたアビドスの地位がさらに落ち、それこそ最悪の手段(廃校)を取りかねなくなる。それだけは避けようと、彼女は一心不乱に彼に向かう…

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガガガガガッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はッ……!?……う、ぅ……っ……!!!!

 

「ボス!」

 

想定外の事態が、起こった。

 

「まさかとは思うが…

 

 

 

 

俺が馬鹿正直に戦うとでも?

 

 

 

 

「────え?」

 

 

 

彼は地面に倒れ込んだ"ボス"と呼ばれる少女に近寄る。彼の周りには、紫色に塗られた上から金色の螺鈿模様が描かれた奇妙な銃が追従し、彼が指をクイっと動かすと、その銃は彼女を纏うように動き出し、銃口は全て彼女に向く。そして銃の後ろ半分は消え、前半分はまるで魔法陣から生えている奇妙な状態だ。

 

魔法陣から生えた銃が目に入っていた不良達は、常軌を逸脱する光景に腰を抜かし、周囲の不良生徒たちも驚きのあまり若干後退りしている。

 

 

 

そして、驚いていたのは不良達だけではない。

 

 

「せ、せせせせせせ先輩!?い、今、え…あ…えっ!?銃!?」アヤネ

 

「え…ええ…?あら…?…え?」ノノミ

 

「???????????????」*2

 

「ん…????」シロコ

 

「えぇー…?(強いとは思ったけど…話にならないタイプ?)」ホシノ

 

 

 

 

 

 

 

彼の周囲で起こった意味不明な現象に、周囲は一気にざわつく。

 

すると

 

 

 

 

「し──死ねえ!!」

 

 

 

 

きっと命知らずであろう不良の一人が手榴弾のピンを抜き、彼へと投げつけた。

 

そして次の瞬間

 

 

 

 

「よっと」

 

 

 

 

左手で難なく掴んだ。

 

 

 

 

((((((((何を四天王!?)))))*3

 

 

 

 

終わりだ。誰もがそう思った時、手榴弾が爆ぜ、あたり一体が轟音と砂煙に包まれた…

 

…しかし

 

 

 

 

痛って〜危ないじゃないか

 

 

 

 

それでも彼は斃れない。

 

「…ヒィッ!」

 

バキバキメキメキと血を伴った汚い音を立てながら、彼の左腕は元通りになるが、もう既にこの段階で、何人かの不良達が粗相をしながら後退りしていた。そして、何かを泣き喚きながら散り散りとその場を去っていく。

 

「…二度とアビドスに足踏み入れんじゃねぇぞ、大馬鹿」

 

これにより、アビドスは碌に戦わずしてヘルメット団を退けた。

 

 

「か…カタカタヘルメット団、撤退しました…どうやら、背後からの攻撃を企んで校舎裏と体育館から侵入したヘルメット団達も、先生の存在を知って逃げ出したようです」アヤネ

 

「シロコ先輩、私もうダメ。バイトで疲れてて幻覚が見え始めてるわ」セリカ

 

「ん、しっかりして、これは現実」シロコ

 

「うへ〜…先生、何者?」

 

 

ホシノの質問に対し、彼は振り返る。

 

 

「ただの人間だ」

 

 

 

 

 

彼は得意げにそう言ったが、あの異常現象を見た以上、そんな事を誰も信じてはいなかった。

*1
分かりにくくなりそうなのでアロナの発言は色を変えておきます

*2
宇宙猫セリカ

*3
その場にいる彼以外の一同の心の叫び




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