【五感を支配する魔法『■■■■■■■■■』】 作:柿の種研究部
そこら辺是非使い所などを教えて貰えると嬉しいです
それではどうぞ!
人は彼らを「魔族」と呼ぶ
だがそれは、あまりにも人の側から見た名前にすぎない
かつて、言葉は心を繋ぐためにあった
誰かの痛みを分かち合い、喜びを分け合うために
しかし
ヤツらにとって言葉とは――
ただ獲物を欺くための、精巧な“音”にすぎない
「助けて」
「怖い」
「許して」
そのどれもが、意味を持たない……いや、正確には――意味を
を
なぜなら彼らは、他者の心を理解しようとしないからだ
いや、理解できないの方が正しい
魔族は人に似ている
あまりにもよく似ている
微笑み、涙を流すふりをし、時には愛すら語る
けれどその奥には、何もない。
底の見えない、静かな
彼らは生まれながらにして孤独で、そしてその孤独を、孤独
だとすら認識しない
彼らにとって人間とは、食料であり、玩具であり、そしてある魔族にとっては研究対象でもある
「なぜ人はこんなにも簡単に騙されるのか」
その問いに対する答えを求めて、彼らは今日も人の言葉を模
倣する
完璧に
あまりにも完璧に
だからこそ恐ろしい
かつてある魔族は言った。
「人間の言葉は便利だ」
それは賞賛ではない
ただの事実の確認だった
感情のない声で、感情のある言葉を紡ぐ存在
それが、魔族
そして――
彼らは理解できない
なぜ人が、仲間のために涙を流すのか
なぜ命を懸けてでも、誰かを守ろうとするのか
理解できないからこそ、それを利用する
理解できないからこそ、それを壊す
魔族とは、悪ではない
少なくとも、人が定義するような“悪意”ではない
ただ在るだけだ
ただ必要な時に捕食するだけだ
嵐のように
冬のように
だからこそ――
彼らは、どうしようもなく恐ろしい
意思がないからではない
感情がないからでもない
「分かり合えない」からだ
永遠に
決して
だから…………
「これ平和に生きるのは無理ゲーだよな」
どこか分からぬ草原に立つ1人の男は、あっけらかんとした様
子で満天に広がる碧を眺めていた
その言葉は驚きを超えてもはや呆れている
「(待て待て待て、1回状況を整理しよう。
今の俺は髪色はやや明るめの茶色、髪型は前髪が自然に下り た柔らかいスタイル
分け目はあるが、きっちり固めた感じではない
穏やかで優しげな表情、細身で長身、知的な雰囲気の体格
某少年漫画の隊長羽織である全体的に白が多い羽織りを着た 死覇装姿……メガネは掛けていないがこれは正しく……)」
現実を逃避したいがあまりに覆っていた視界いっぱいにある 手のひらを外し、湖に映る自身の姿を再確認する
そして何を思ったのか若干顔を引き攣らせながら微笑んだ
「マジかよ」
その微笑んだ顔はオサレが溢れる某少年漫画の代表的な裏切 り者である藍染惣右介にそっくりであった
唯一違うのは額で分かれる茶髪の間から生えた、1本の30cmほどの角であった
その姿に男は、再び頭を抱えた
「(俺はさっきまで病院にいたはずだ、ただの過労で倒れて様 子見のために一旦入院してたはずだが……ダメだ、寝たあと の記憶がまったくない)」
手を顔全体に触れていた所を額の1本の角に集中させる
「生えてるよなぁ……」
出来れば間違いで欲しかったがなってしまったものは仕方がない
状況から、自分は恐らく死んでしまって転生というやつをしてしまったのだろう
だが不思議と悲しい気持ちはない、家族とへ呼べる家族も恋人もいなかったし、入院から戻ってもまた大量の書類の山によって忙殺されるだけだ
だから混乱状態から冷静になるのも割と早かった
男は目覚めた直後から違和感には気付いていたが、いざ冷静になると自分でも驚くほどの『力』が漲っていた
それはオーラのように体から湯気のように立ち上っており、魔力に関して何も知らない男でもそれが自然と
「オーラ?いや魔力か魔素かマナかどれかか……」
腹に力を込めるように手を力ませると、轟 と力をたぎらせることができた
前世の頃にはなかった感覚だが、不思議と幼い頃から乗ってきた自転車のように自然と扱える感じがするようになると、もうその力に関して疑問は抱かなくなった
しかし、それは新たな疑問を脳に呼び起こした
それはもし転生したら、でお馴染み1番の問題である
「
前世でも『なろう系』とか『復讐系』とか色々な異世界モノを読んできた男が最初気になったのはソレだった
「(魔族がただ角の生えた人間として扱われている異世界ならまだいい、それはただ差別されたりするだけだからな)」
そう、異世界モノと言ってもかなりの種類があるがその中で魔族と言う種族は、過去人間とゴタゴタがあったり、見た目で差別を受けていたり、価値観が違ったりするが、大体は人間と同じというのが殆どだ
しかし、ある1つの作品に関して、魔族はとんでもない悪者とひて君臨している、その作品は……
「いちばん最悪なのは『葬送のフリーレン』、これだったら1番ヤバイ」
そう、漫画『葬送のフリーレン』では、魔族というのは、意味もなく人の言葉を喋るケダモノという認識なのだ
まぁ実際その通りで作品に出てくる魔族はどいつも気味が悪かったりする
だから、人類からは共通の敵とされ、もし某魔族絶コロエルフに出会ったら 悪☆即☆斬 で消し炭にされる
「まっ ママッまっまマままだ決まったわけじゃない(汗)、人間っ、そうだ!人間か同種に会って反応を見れば分かるはずだ……」
それにまだ前世の作品の中の世界であると決まった訳でもない、まだ見たことの無い世界の可能性もある
そう思った男(暫定︰藍染惣右介)はいつか見つかるであろう集落を探しに川に沿って降り始めた
「(終わりだ……)」
そう天を仰いだその顔は、あのオレンジ色の髪をしたどっかの スカイベリーやとちおとめやとちあいか みたいな、まるで開けっ放しにしてしまった冷蔵庫を旅行から帰ってきた瞬間に気づいたような絶望的な表情だった
その理由は目の前で起きている惨劇によるものである
何時間もかけて歩き、やっとの思いで見つけた集落は既に炎に包まれ、人の気配なぞ微塵もしなかった
そう、
「まぁまぁな魔力が近づいてきたと思ったら……人間…ではないな、気配からして同種か……」
恐らく人間の死体であろう上でムシャムシャと喰っていたのは、見知った角の生えた異形…………
『見知った』という言葉に「ん?」と思った方もいるだろう
何故ならば力…いや魔力に触れてから数時間しか経っていたいド素人でもわかるほどの膨大な魔力とその美しさ
正に芸術と言える練度の魔力とその
「クヴァール……」
「……ほぅ?」
しまった!つい口を!…と思うには既に手遅れで、名乗ってもいない同種から自分の名が出てきたことに、クヴァールは食事を止め、警戒態勢に入った
その威圧感はいつ殺されてもおかしくないほどのものだった
「(不味い…あまりの衝撃につい口を滑らせちまった!)」
内心冷や汗ダラダラな男は前世でも使ったことがないほどの脳力を全開でこの状況を打破する方法を模索していた
「お主に儂の名を教えた記憶は無いのだがな……貴様、何者だ?」
クヴァールの右手に魔力が溜まる
「(ホントに不味いッ、返答次第では恐らく殺される……ここは藍染さんのオサレな雰囲気で何とかするしか!)」
男のIQ350の脳内CPUが弾き出した結論は、それっぽくするというなんとも投げやりな考えだった
「食事中突然すまない、かなりの魔力が見えたから様子見に立ち寄っただけだよ。なんの説明も無しに君の名前を呼んだよはデリカシーが無かったね、謝罪するよ」
クヴァールは話を聞き終わると、こちらに目を向けたまま黙り込む、男は内心気が気ではない
1秒後には死が飛んできてもおかしくないのだ
「(そこまで儂は有名になったか?)……自身の名を名乗らずに儂の名を呼ぶのは失礼だと思わなかったのか?」
「(名前!そうだ、まだ決まってなかった……アイゼン!はもういるし!クソッカッコつけて外国語の授業をドイツ語にした俺の頭をフル回転させろ!、藍……碧……!)」
その時、
「これはうっかり、私の名前はアズール。重ね重ね失礼をお詫びする」
両者に流れた沈黙は、風によって舞った木の葉が燃えた家によって灰になるまで続いた
「して、何用か?」
沈黙を破ったのはクヴァール
「君の魔力制御には目を見張るところがあってね、少し見せてもらいたい」
実際、クヴァールは己の人生の大半を魔法の研究に捧げ、
「(可能なら、
と思ってはいたが、クヴァールから帰ってきた答えは実に意外なものだった
「……クヴァールでいい、儂もアズールと呼ぶ」
お互いを名前呼、しかも様などを付けずに呼ばせるのは対等な関係を許可したのとほぼ同義
「……いいのかい?私が言うのもなんだが、結構無理やりなきがしたのだが…」
「儂の魔力を見ても怯まないヤツは久しぶりでな、しかも他の奴らと違って儂を恐れないのも気に入った」
「それはどうも」
クヴァールの魔力が落ち着いた、とりあえず山場は何とか乗り切ったようだ
だがこれからだ、なんとかしてクヴァールの技術を盗まなければいけない、最低でもフリーレンと戦えるぐらいでないとこの世界では生きていけないだろう(誇張)
「さて、早速なんだけどクヴァールはなんの魔法を研究しているんだい?」
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「なるほど、魔力の超圧縮による力技の貫通か実に興味深いな」
結論から言おう、思ったより仲良くなってしまった
葬送フリーレンの世界の魔法はイメージが大切なので、前世の様々な漫画の知識のある男 (以下アズールと呼称) は、続けざまに来るクヴァールの質問に、前世の漫画の事を丸パクリする事で、何とか耐えきっていた
質問についてはかなり受けたが、例えば
「ふむ、儂の研究している貫通魔法にあらゆる防御を掻い潜る術式は不要だと?」
「そう言ってる訳じゃないよ、確かに防御を破る術式は大切だけど肝心な防御術式を破壊しても相手にダメージを与えなければ意味が無い。
かと言って魔力を増して力技で突破するのは燃費が悪い、連発すればすぐに魔力切れになる。
だからこそ少ない魔力を圧縮しつつ拡散しないように保持、あとは指定性を持たせて解放。
あとの問題は……」
「これらを上手い塩梅で調整した設計図を術式に組み込む、あとは魔力を流しさえすれば……」
「どんな防御術式でも魔道具でも防ぐことの出来ない世界一美しい魔力の奔流、実用的な貫通魔法の完成だね」
そう言ってお互いが顔を見つめ合うと、どっと笑いが込み上げる
「クハハハハッ!こんなに研究が楽しいのは初めてだ」
「ふふっ、私もクヴァールの知見はとても参考になったよ」
話してみると本当に専門知識が豊富な博士のような感じで、腹を割って話し合ってみると、とても参考になることばかりだった
「やはりアズールの言うように1番重要なのは圧縮か、儂はそんな発想も出来なかったぞ」
「いや、たとえ圧縮しなくてもクヴァールの魔法は殆ど完成していたよ。それが更に凶悪になったけどね」
ハハハ とまた二人で笑い合う
詳しい年代は分からないが、クヴァールは本来あと何百年もかけてこの答えに自力でたどり着くのだろう
アニメ 葬送のフリーレン では魔力の圧縮についてはサラッとしか出てこなかったが、魔力というのはありふれているがこの時はまだわかっていないことが多く
魔力とは、空気のような粒子ではなく水のような常に絶えず流動するものと考えられているため、圧縮という思考すら出てこなかったようだ
いや出てきてはいたが、この時代の人類はイメージしずらかったのだろう。
その結果出てきたのが不完全な圧縮による魔力の自己分散だ
だが、普通に圧縮しようとすればまず成功しない、それもそのはず何も器がない状態で押し潰そうとしているからだ
正しく圧縮するには本来高度な知識と経験を要する結界魔法によるまるでピストンのシリンダーを作るように微弱な壁を作って保持しなければいけない
前世の地球には車のピストンや油圧システムなど、圧縮とはなんだと言われても容易に想像できるだろう
しかし、葬送のフリーレンの世界ではその圧縮が明確に想像しずらい
ワインのためのぶどう絞り器はあるようだが、圧縮というより押し潰すというイメージだろう
なのでクヴァールにはそこら辺に植生していた竹のようなもので簡易的な筒を作って貰った(まだ貫通魔法は開発段階なので研究の際の副産物である切削する魔法を使っている)
それで竹水でっぽうを作り、空気の圧縮、水の圧縮不可の関係性などを説明したところ、まるで初めの人類が火を手にしたような…刃物を見つけたような反応だった
それからクヴァールは何かを掴んだのだろう、壊滅させた村に居座り魔法の研究を続けている
アズールのやりたい魔法の研究にも付き合い、出会ってまだ1日なのにもうそれは親友の反応だった
「これは術式さえ完成すれば速射性も期待できる、クククク……実に面白い、やはり出会った時に消し炭にしなくて正解だったな」
その言葉に少しだけヒヤッとする、やはりやられる寸前だったのかと
「ははは、面白い冗談だね(絶対冗談じゃないやつだなコレ)」
そうして俺…いや
この後アンケートを出すのですが、鏡花水月はBLEACHと同じで『砕けろ 鏡花水月』とちゃんと日本語にするか、郷に入っては郷に従え で葬送のフリーレンの魔法と同じようにドイツ語にするか、また他にもいい案があったらコメントで教えてください
誤字脱字報告、アンケート、感想待ってます
書き溜めてから2話以降を投稿する予定です
アズール(オリ主)の鏡花水月は日本語で行くかドイツ語で行くか……はたまた?
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日本語で!『砕けろ 鏡花水月』
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郷に入っては郷に従え! ドイツ語の方!
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その他コメントで!
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