伸ばしたその手は空を切る   作:普通の凡人

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時系列色々調べて回ってますが
研究所設立→壊滅→煙戦争→LobotomyCorporationが翼になる→光の種シナリオ終了って15~20年ぐらいって認識出会ってるんでしょうかね


時を進めよう!

約2年程経過した。

結構な時間が経ったので色々な変化があった。

まずまとまった金が手に入り暫くは危険な事しなくても生活が出来たため

俺は骨折を治すのに専念した。

しかし、この23区では目立たないように生活していても向こうからやってくるようで、ネズミと言われる集団に多い時は週2で襲撃され、

そのせいで何度も無茶した結果、完治までに4~5ヶ月程かかった。

本当にカーリーに拾われなかったら確実に死んでたな、感謝感謝。

 

骨が治ってからはしばらくして、

カーリーが戦い方を覚えることを提案してきた。

いつまでもカーリーに守られていく訳にいかないのでもちろん承諾した。

その日から、武器の振り方、防御のやり方、戦術の組み立て方

身を守るのに必要な技能を叩き込まれた。

最初の1週間で基礎を覚え、

その後は実戦形式の訓練に切り替わって言った。

そこが地獄の始まりだった。

最初はよかった、

実戦に切り替わった途端、1日に1回、2回所ではない回数死にかけた。

攻撃を避けようとしたら避けきれず吹っ飛ばされ、こちらから仕掛けたら自分の攻撃ごと吹っ飛ばされ、防御をしたら防御ごと吹っ飛ばされた。

吹っ飛ばされた後、すぐに立ち上がらねば容赦の無い追撃が叩き込まれるため必死になって立ち上がる。

立ち上がったところで追撃食らって気絶するのだが。

気絶から覚めたら軽い食事をして再度訓練、

それを朝早くから日が暮れるまで繰り返していく。

 

「……ネズミ相手する方が楽じゃね?」

「何を言ってる、怪我しないよう武器はゴム製の棒を使っているだろ」

「それも打ちどころ悪ければ死ぬんだけどねぇ!!」

 

訓練を初めてはや1年と少し、死に物狂いで頑張った結果

どうにかカーリーの猛攻を防げるようになった。

というか防げるようになるためスキルツリーが防御に特化され、

ひたすら攻撃を受け止めカウンターを狙う戦法が自分の中で確立した。

とんでもないスパルタ訓練だったが、効果があったようだな。

 

2人で2度の誕生日を祝った。

俺の誕生日は何時だか分からないからカーリーと同じ日、

1年に2回も祝うのは面倒なので4/24を誕生日とした。

その日は少し普段より少し奮発した料理を並べ、市販のものを買うと高いため自分達で作った歪な形のケーキにロウソクを立てて互いわ祝いあう。

形は悪いが味はいいなとか、来年こそはちゃんとしたやつ焼くぞとか。

たわいない会話をしながら互いの成長を喜んだ。

 

そんな誕生日を2度経て18歳になり、

フィクサーと呼ばれるこの都市の何でも屋を始めた。

仕事は本当に多岐にわたった。

ちょっと危険な美食の路へのはじめてのおつかい、

日没2時間前にはじまる猫探し、

依頼と称しての人体実験の被検体集め。

結構な頻度で危険な目にあうが、

カーリー相手にするに比べたら100倍は安全な為、

大きな怪我を追うことなく今日までこなしてこれた。

割と適正がみたい、カーリーはその3倍はあるようだが…。

そのうち赤い彗星みたいな通りなが彼女につくだろうな。

1級の中でも突質したフィクサーはハナだかハラだかの協会に色を付与されるんだったか。

うん、あの赤い髪はかなり特徴的だからきっと赤になる。

 

脱線したな、話を戻そう。

俺達は連日仕事をこなしており

今日も汗水垂らして仕事している。

今回は隣の22区で起きた事件『四肢強盗』の解決を依頼された。

読んで字のごとく、四肢を無理矢理奪われる事件らしい。

23区では日常茶飯事だぜ!(アメリカ人の画像)…やっぱおかしいよあそこ。

それはともかくとして、被害者は数十人におよび

都市怪談に認定されているようだ。

事件の区分としては1番下、油断しなければ危なげなく解決出来るだろう。

…と思っていたが。

 

「なんで俺達こんな全力で逃げてるんだ!?!」

「単独犯だと思っていたが

まさか10人以上の組織犯とは思っていなかったな!!!」

 

犯人の拠点を見つけ、突入したはいいものの

犯人が1人、多くても3~4人程度だと思っていが

まさかの10以上の大所帯とは思わなかった。

3対1ぐらいなら俺もどうにかなるが流石に数の暴力には勝てないので全力で逃げてる。

 

「どうする?

交渉して穏便に済ませるか?」

 

「ゴルァ!!!待てやぁ!!!

手足置いてけ!!!!」

「うちに来たからには土産のひとつでも置いてけやぁ!!!」

「半月板が美味えんだよ!半月板寄越せやぁ!」

 

「あれと交渉出来るなら話術あれば、

翼に就職してある程度の地位が築けるな」

「無理ですよね〜!!」

 

四肢強盗の連中はどうやら人喰いのようだ。

これ捕まったら確実に食われますね、

どうやら内蔵よりも手足の方が好みのようで。

偏食家か〜?好き嫌いせず食べないと大きくなれないぞ。

 

「さて、どう崩すよカーリー」

「狭い通路で一度にできる攻撃を限定させて各個撃破

お前はとにかく防げ、私は攻撃に専念する」

「わかった、俺の後ろへは誰も通さないよ」

 

作戦を決め、それに最適な場所を探し走る。

幸いなことに、数分も走ると人が2人も居たら武器が振りずらくなるような

狭い通路を見つけた。

 

「ここで迎え撃つぞ!」

「任せろ!」

 

カーリーを背に隠し、武器を構える。

敵はゾロゾロと通路に殺到してくる、あぁ、やっぱり烏合だこいつら。

足並みが全く合っておらず俺達にたどり着く前に詰まり渋滞を起こしている。

 

「てめえら!邪魔だ!」

「半月板!!!!」

「おい押すな!!!」

「俺が先だ!!!」

「半月板ンンンンン!!!!」

 

うん、足並み揃ってない原因明らかだね!

最後尾から追ってくるやけに狂った男が他を押しのけて通ろうとしている。

 

「あの半月板狂いが輪を乱してるな」

「あぁ、あいつは最後まで残す」

「了解!あいつ以外をお前の前に差し出すよ」

 

「女を後ろに隠すとか王子様気取りかぁ!!!」

「その女の前で手足バラバラの達磨にして食ってやる!」

 

先頭を走る2人組が闇雲に突っ込んでくる。

どっちの攻撃も大ぶりで尚且つカーリーの攻撃より遥かに遅い。

軽く受け流し腹にカウンターを叩き込む。

 

「が、ごほっ!…てめえ!生意気なんだよ!!!!」

 

激昂した男の片割れは考え無しに武器を振り回す。

こんな狭い場所でそんな振り回したらガキッン!

…案の定壁に弾かれる、

こいつらはダクソの犬のデーモンを経験したことないらしい。

隙だらけな横腹に回し蹴りを叩き込みもう片方の男にぶつける。

 

「が、おまえ、邪魔だどけ!!」

「がぁ!ごほっ、いでぇ!!」

「今」

「まかせろ」

 

即座に入れ替わりカーリーが仕留める。

男達は反応する間もなく頭を潰され絶命する。

…マジで怖っ、あんなパワー俺にはないわ。

 

「な、お、おい」

「や、やばくないか」

 

戦闘が始まり10秒もせず2人もやられ、敵に動揺が広がり動きが鈍る。

チャンスだ。

 

「今だ、このまま押し切るぞ!」

「よしきた!!!」

 

再度、俺が前に出てそのまま敵に突撃する。

 

「き、来たぞ

お、お前ら邪魔だ下がれ!」

「無理だ、詰まってる

お前ら早く下がれ!!」

「なんでこんな考え無しに突っ込んでった!!」

「お前もだろ!」

「半月板ンンンンン!!!!」

「お前が居るから下がれねえんだよこのタコ!!!」

個々では勝てず、数の有利を活かせないこの場所でやつらはすぐにパニックになった。

 

逃げ腰のやつは問答無用でカーリーに叩き潰され、根性を見せて攻撃するやつも恐怖で腰が引けて大した攻撃も出来ずに俺に防がれカウンターを叩き込まれる。

あとはもう消化試合だ。

1人倒す事に恐怖が広まり逃げていく男達、

しかし半月板狂いが最後尾にいる為誰1人通路から出ることが出来ずに1人、また1人と倒れていく。

最終的に3人程が逃げ切れ、他は全て倒された。

 

「やっぱ、数の暴力にはこれだよな」

「相手がしっかりと連携取れているなら話は別だが

…烏合の衆相手はこれが一番楽だ」

 

少し休憩を挟んだあと、

逃げた残党を狩る為にやつらの拠点に向かう。

拠点の前まで来るとなにやら騒がしい。

迎え撃つ準備デモしてるのか何か大きなものを倒して重ねるような音が聞こえてくる。

 

「中でバリケードでもしてるのかもな」

「罠を仕掛けているかもしれない、注意して進むぞ」

 

中へ入ると1番大きな部屋に通じる扉に棚やタンスが積み上げられバリケードが建てられていた。

 

「やっぱりか、相当ビビってるなあいつら

さて、どうしたものかな」

 

どうしようか、退かすには時間がかかるし「どいてろ」

 

「は?」

 

嫌な予感がして少し引くとカーリーはバリケードを障子紙のようにぶち抜いた。

 

「…色々言いたいが、まあ、いいや」

 

思わずゴリラとか化け物とか口から飛び出しそうになるのをぐっとこらえる、

言ったら後が怖い、訓練が蹂躙に変わる気がした。

 

「よし、進むぞ」

「あいわかった、とりあえず俺が入って安全確保する

後から着いてきてくれ」

 

部屋に入ると正面に敵が陣取っていた。

その顔はやけに自信に満ちている。

その手には自身の源になるであろう道具が握られていた。

黒光りした筒状の道具、都市では馬鹿みたい高い税金の為貧乏人は使えず

強者には通じない為使われることの少ない武器。

銃である。

それが目に入った瞬間カーリーを部屋外に突き飛ばしナイフを投擲する。

逃げ延びた3人のうち銃を持っていたのは2人。

片方の肩にナイフが刺さり妨害出来たが妨害できなかった片割れが引き金を引く。

乾いた銃声と共に左肩を弾丸が貫き激痛が走った。

 

「い"っ!!!」

 

思わず仰け反り床に倒れる。

初めて撃たれた、めちゃくちゃ痛い、腕があげられない。

撃たれるとこうなるのか。

 

「おい!何殺し損ねてるんだよ!

完全赤字だぞてめえ!」

「痛え、俺をこんな安物のナイフで刺しやがって

ぶっ殺してやる」

「バカ無駄弾撃つな!」

 

どうやらかなり無理して調達した銃のようだ、俺がナイフを投げた男は撃ち殺そうと銃を向けたが、弾の無駄だと仲間に制止され仕方なく自分に刺さったナイフで俺にトドメを刺すため近づいてきた。

 

「あばよクソッタレ」

「お前、不用意に近づきすぎだろ」

「なnふごっ!?!?」

 

近づいてきた男の股間を全力で練り上げる。

男は情けない声とともに白目をむきながら30cmほど中に打ち上げられる。

 

「カーリー!突入!

入ってすぐにいる男を正面壁まで飛ばせ!」

 

俺の声と同時にカーリーは部屋に突入し中に浮いた男が落下するより早く渾身の一撃を叩き込んだ。

その一撃を食らった男は身体をくの字に曲げながら他の仲間へ飛んでいき仲間とともに壁に叩きつけられた。

 

「ふぅ、無事…では無さそうだな」

「まじ痛え」

「立てるか?」

「痛えだけだ、立てる

けど左腕使えねえわ」

「弾は…貫通してるな、とりあえず布巻いて止血するぞ」

 

応急処置をしてもらい帰路に着く。

敵だったものは、1人は殴られた衝撃で口から中身を吐き出し死んでおり

残り2人は吹っ飛ばされてきた仲間と衝突し後頭部やらを壁と強打して死んでいた。

どうやったらこんな芸当できるのかマジでわからん。

カーリーには本当に逆らわんどこ。

帰る途中、依頼主に報酬を貰いに行くとこの事件は1時間前に

ハナから都市伝説に認定されていたと明かされた。

負傷したが報酬は上乗せされかなり懐が潤った、今夜はご馳走様だ。

 

報酬を受け取りアパートまで戻ると見知った人が出迎えてくれた。

 

「あら、カーリー、ラック

仕事帰りかしら?

ってラック!肩どうしたの!?」

 

この人は上の階に住むグース姉さんだ、前回あった気さくなおっちゃんのショーンおじさん同様このアパートの住民で、俺達が困った時

何かと助けてくれる23区では珍しいいい人間だ。

 

「いやぁ、ちょっとヘマしましてね、姐さん」

「私をかばったから撃たれたんだ」

「ばっか、お前居なくても撃たれてたわ

俺の身体能力舐めんな」

「ふふっ、あなた達いつも思うけどいいコンビね」

「確かに、防御と攻撃にしっかり別れてるし」

「最近では合図を出さずに連携取れる時もあるしな」

「阿吽の呼吸なのね」

「まあ、俺は動き覚えないと死にかねなかったから」

「お陰で今楽できてるだろう?」

 

微笑ましそうな姉さんを横目に自分の部屋に帰る。

俺はまだカーリーの部屋でお世話になっている。

「これだけ一緒に居たんだから今さら別れることもないだろう」

というカーリーの優しさに甘えておかしてもらっている。

もちろん家賃は分割で払ってるし、家事は率先してやってるよ。

 

「よし、飯にするか」

 

台所に向かおうとするとカーリーに止められる。

 

「いや、今日は私がやる

その肩をいたわれ」

「あー、そうだな

頼むわ」

 

カーリーはそういいながら台所に……向かわず裁縫道具が閉まってあるタンスへ向かっている。

なにか、嫌な予感がする。

 

「あの〜、カーリーさん?

その針と糸で何をするつもりなのでしょうか?」

「傷は縫わないとダメだろ」

 

カーリーはそういいながら針の先を炙っている。

 

「あの、大丈夫です

圧迫しとけばいいから

マジ、勘弁して

それ絶対痛いでしょ

あぁぁぁぁぁ!!!!」

 

この後、泣きながら縫われた。




防攻の構え 防御ダイス勝利時反撃ダイス威力+2
防御 3~7
防御 4~5
斬撃反撃 4~8
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