遊戯王GX 転生しましたがシンクロやエクシーズ等の召喚方法は使えない。何故かガチャ運はメッチャ良い件   作:zero3 ガイル

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第十話 昇格試験

 

「十代、俺の魔球でお前を抑えてやるぜ!」

 

「こい、空!」

 

今は六限目の体育の授業でオシリスレッド対ラーイエローによる野球対決が行われていた。現在は六回の表でランナーは二、三塁。バッターはオシリスレッドのエースで四番の十代だ。

 

「コレが俺の魔球。大回転魔球だぁー!」

 

「ただ回ってるだけじゃないッスか!」

 

翔のツッコミが聞こえるが立派な魔球だ。前の世界の親父がガキの頃にハマった野球漫画の侍ジャ○○ツという昭和のスポ根漫画を代表する漫画の主人公が扱う大回転魔球は立派な魔球だぞ。

 

何でそんな昭和の野球漫画を俺が知っている理由は前世の親父は自分がガキだった頃に読みたかった昭和の漫画を集める事が趣味で、親父が集めた昭和の漫画を俺も読んで知ったからだ。説明終わり!

 

大回転魔球は大回転して相手を惑わせてバッターを困惑させてバッターはいつ投げてくるか分からない最強の魔球なのだ「完全にボークだよ!」と、翔が何か言っているが俺は気にしない。

 

「お前が大回転投なら俺も大回転だぁー!」

 

げ、十代も回りやがった。こ、コイツ大回転魔球を習得するキッカケになったライバルと同じ打法を!

 

だが、主人公はこの魔球で勝ったんだ!俺が負けてたまるか!

 

俺は必殺の大回転魔球を放ったが……。

 

「貰ったぁー!」カキィーン!

 

あっさりと十代にホームランを打たれました。その後、俺は大回転魔球を投げた影響で目が回ってプレイする事が不可能となりピッチャー交代となったが十代は俺と同じ様に大回転していたのにピンピンしていた。

 

その後、デッキ構築論に夢中となって体育の授業に遅れた三沢が野球に参加し、三沢が披露した方程式野球という訳のわからん野球でラーイエローはオシリスレッドに逆転勝利した。

 

「大回転魔球なんてトンチキな技を披露した人間が何言ってんるんスか」

 

……翔のマトモなツッコミに俺は何も言い返せなかった。てか、何で俺は大回転魔球なんて披露しようと思ったんだ?

 

ーーー。

 

「これうめぇな」

 

「凄いご馳走だよ」

 

夕飯の時間に十代と翔はラーイエローの食堂で飯を食べていた。

 

体育の授業で三沢との野球勝負に負けた十代と翔は放課後、負けた罰として三沢が自分の部屋に書きまくったよくわからん数式を白ペンキで塗り潰す手伝いをする事になり、ペンキ塗りの手伝いをしたお礼に十代と翔はラーイエローの食堂で飯を食べている訳だ。

 

ただ、ペンキ塗りの途中で十代、翔、三沢がペンキで遊び始めて俺も巻き込まれ白ペンキ塗れとなってしまい、ラーイエローの大浴場で白ペンキを落とすのに一苦労したけどな。

 

「へー、明日オベリスクブルーの昇格試験があるのか」

 

「ああ」

 

そう、俺と三沢は明日オベリスクブルーの昇格試験を受ける事になった。

 

これはたまたま十代の投げた球を打った三沢の打球がクロノス先生の顔面に直撃して、その事を謝りに来た三沢がクロノス先生から直接聞いた話だ。

 

てかちょくちょく十代経由で被害受けるよなクロノス先生。

 

「三沢は既にオベリスクブルーに昇格しても問題ないだろ。入学してから成績は学年一位をずっとキープしてるんだから」

 

「まあ、否定はしない」

 

「なんだ、歯切れが悪いな。ブルー昇格はあんまり興味ないのか?」

 

俺は一応原作で三沢がオベリスクブルー昇格する絶対条件を知っているが、ラーイエロー寮長の蒲山先生が週一で作ってくれるスペシャルカレーは食べながら三沢に聞いた。

 

「そういう空はどうなんだ?」

 

「俺、まあ補助金に影響しないならブルー昇格に興味はないな」

 

「え、興味ないんスか」

 

「へえ、何で興味ないんだ?」

 

翔と十代が俺が昇格に興味ない事に疑問に思い質問してくる。

 

「まあ、興味ない理由はラーイエローの生活に満足してるからだな」

 

だってベットやタンスなんて俺の家より遥かに質は上だし、テレビやパソコンも最新式だし、食事も和洋中と食べ放題で普通に美味い。ラーイエローでも十分に贅沢な生活をしていると強く思ってるのに、オベリスクブルーの生活はラーイエローより更に豪華と考えたら卒業後に絶対に色々な意味で苦労する未来が見えてくる。

 

実際にラーイエローの生活環境に慣れたら卒業後が色々とヤバいと思ってるし。

 

後、オベリスクブルー昇格に興味がないのは前も話だが高等部組がラーイエローからオベリスクブルーに昇格した場合は少数がオベリスクブルーの選民意識に染まるか、そんな環境に耐えられなくて多くがラーイエローに降格して戻ってくるという二択が殆どであるとラーイエローの先輩から聞かされているとオベリスクブルーに昇格する事に魅力を感じないんだよな。

 

まあ、それでも俺は特待枠を保持する為には常に成績は上位を維持しないといけないし、成績上位の生徒がオベリスクブルーに昇格しないのはおかしいと判断されるし、何より実技担当の最高責任者のクロノス先生の推薦を無碍にしたら、クロノス先生の顔を潰す事になって特待特権の補助金が打ち切りになる可能性もある。

 

だから原作の三沢と違って俺はオベリスクブルーの昇格試験を合格したら辞退はしないつもりだ。

 

「それでも合格してオベリスクブルーに昇格出来るなら昇格は受け入れるけどな。俺は貰えるものは貰う主義だから」

 

「何すかそれ」

 

「そこは空らしいよな」

 

「うるせえ」

 

前世や今世も含めて俺の家は特別裕福じゃねからな。何しろ足りない小遣いは無駄にガチャ運が良い転生特典を利用して、この世界だと売れば一枚数千円する1700や1800のバニラモンスターをカードショップに売って小遣い稼ぎしてるくらいだから前世や今世の俺のモットーであるタダで貰えるなら貰うは変わらないからな。

 

「あ、そう言えば今日はどうするんだ三沢。ペンキ、今日は乾かないだろ」

 

「なに、十代達の部屋に泊めて貰うつもりだ」

 

どうやら原作通りレッド寮に泊まる様だ。原作通りなら三沢の不在を狙って万丈目がラーイエロー寮に侵入して三沢のデッキを盗み、海に捨てるのだが……。

 

「大丈夫だと思うが一応デッキや貴重品は金庫に保管しとけよ」

 

「ああ、問題ない。その辺りは抜かりないさ」

 

一応俺は三沢に忠告した。

 

これで原作通り万丈目が三沢の部屋に侵入しても盗まれて海に捨てられる心配はないだろうと思ったが……。

 

ーーー。

 

はい、俺の忠告虚しく原作通り万丈目が密かに三沢の不在を狙ってラーイエローの寮に侵入して、三沢の部屋からデッキを盗んで三沢のデッキを海に捨てました。

 

万丈目のラーイエロー寮侵入を知っていのに止めなかったのかと批判はされるなも知れないが、言い訳させて貰うと万丈目がいつ三沢の部屋に侵入する時間なんて俺は知らないし、万が一に備えて三沢の部屋の近くで見張っていたら他のイエロー生徒から「何してんの?」と、疑問に思われメチャクチャ怪しいから俺に出来る事など限られていたからだ。

 

それでも三沢は原作通りに水のデッキで万丈目の『炎獄魔神ヘル・バーナー』を『ウォーター・ドラゴン』の効果で攻撃力を0にしてヘル・バーナーを撃破して勝利して俺はホッとした。俺の余計なおせっかいで原作の流れが変わってしまったかもと内心焦ってたからな。

 

万丈目に勝利してオベリスクブルー昇格試験の合格をクロノス先生に言い渡された三沢だが三沢は辞退し、辞退した理由は十代を倒してからと宣言し、十代を倒す為の七番目のデッキが完成したら勝負だと三沢は宣言して……。

 

「こい、二番!」

 

「ああ、行くぞ一番君!」

 

目に見えない闘志を燃やして十代と三沢は互いに勝負する事を宣言した。

 

「青春ドラマを満喫してるとこ悪いデスーガ、次はシニョール美幸の番デスーノ、早くデュエルフィールドから降りるノーネ」

 

「あ、すいません」

 

クロノス先生に指摘されて三沢はデュエルフィールドから降りる。

 

「とりあえず勝利おめでとう三沢」

 

「ああ、ありがとう空」

 

「辞退は勿体無いと思うが、まあお前らしい理由だったな。だけど俺は、昇格できるなら昇格するぞ三沢」

 

俺は昇格試験に合格してオベリスクブルーに昇格すると宣言する。オベリスクブルーに昇格する事に昨日話した通り興味はないが、これもデュエルアカデミアで特待枠で入学している俺に学費を免除してくれる特待枠は生命線だし、成績優秀なエリートが集まるオベリスクブルーの生徒になるなら更なる援助が期待できるから俺としては今回の昇格試験は合格したいと思っているからな。

 

俺のデュエルする相手は万丈目同様にオベリスクブルーの生徒だが俺の相手は女子生徒だ。前髪が長いせいで目が隠れている。所謂目隠れキャラというやつで雰囲気も暗い為に目隠れも合間って余計に暗い女性という印象が強い。

 

まあ、それでもデュエルアカデミアの女子生徒な為か、スタイルは明日香達に匹敵する為に暗い印象はあるが、目隠れ巨乳であるためキャラが濃い。

 

「シニョール美幸のアイテーハ、オベリスクブルー一年生のシニョーラ無月ナノーネ」

 

「……今回の試験で攻撃力だけがデュエルの全てじゃない事を教えてあげる美幸君」

 

そう言って無月デュエルディスクにデッキをセットしデュエルディスクを展開し、俺もデュエルディスクにデッキをセットしてデュエルディスクを展開する。

 

「「デュエル」」

 

空  LP4000

無月 LP4000

 

「……私のターン、ドロー。私はモンスターをセットして、カードを二枚伏せてターンエンド」

 

無月

 

手札 三枚

フィールド セットモンスター

伏せカード 二枚

 

「俺のターン、ドロー。俺は『サファイアドラゴン』を攻撃表示で召喚」

 

レベル4 サファイアドラゴン

 

ATK 1900

 

伏せカードは気になるが、ここは攻撃するか。

 

「俺は『サファイアドラゴン』でセットモンスターを攻撃」

 

「この瞬間私は永続罠『グラビティ・バインドー超重力の網』を発動。このカードが存在する限り、フィールド上のレベル4以上のモンスターは攻撃できない」

 

グラビティ・バインドが発動された事により『サファイアドラゴン』の周りに高重力が発生して『サファイアドラゴン』は動けなくなる。

 

まさか無月のデッキはこの世界では珍しいロックバーンか?まだ確定はしてないけど今の手札だとこれ以上は何も出来ないな。

 

「俺はカードを一枚セットしてターンを終了する」

 

 

手札 四枚

フィールド サファイアドラゴン

伏せカード 一枚

 

「……私のターン、ドロー。私はセットモンスターを反転召喚」

 

反転召喚したモンスターは『ステルスバード』だった。

 

レベル3 ステルスバード

 

ATK 700

 

「反転召喚した『ステルスバード』の効果発動。このカードが反転召喚に成功した時、相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える」

 

『ステルスバード』が放った風の刃が俺に襲いかかる。

 

空 LP4000→3000

 

「……更に私は魔法カード『火炎地獄』を発動。このカードは相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与えて自分プレイヤーに500ポイントのダメージを与える」

 

無月が発動した『火炎地獄』から凄まじい炎が発生して俺と無月に襲いかかる。てか、地味に熱いなおい。これ本当にソリッドビジョンだよな本当に。

 

空  LP3000→2000

無月 LP4000→3500

 

『ステルスバード』に『火炎地獄』そして『ステルスバード』が破壊されない様に『グラビティ・バインドー超重力の網』でレベル4以上のモンスターが攻撃されない様にロックする。

 

LP4000がルールのデュエルだとロックバーンは本当に脅威だよな。手札の揃い様によってはワンキルだし、実際に5D’sのクラッシュタウン編だとバーンによる先攻ワンキルが登場したしな。

 

「……『ステルスバード』の効果で1ターンに一度裏守備表示に戻す事が出来る。私はコレでターンエンド」

 

無月

 

手札 三枚

フィールド セットモンスター

魔法・罠カード グラビティ・バインドー超重力の網

伏せカード 一枚

 

「やっぱり空のデッキは無月と相性は最悪ね」

 

「知ってるのか明日香」

 

明日香の言葉に十代が反応して、十代は明日香に質問する。

 

「ええ、彼女のデッキは高レベルモンスターの動きを封じて魔法やモンスター効果でダメージを与えてる事が基本戦術よ。特に空の様なパワーデッキとは相性は本当に悪くて、空は下手したらこのまま何も出来ないで終わるわ」

 

「そんなの卑怯じゃないか!」

 

そんな明日香の説明を聞いた翔が怒鳴る。この世界のデュエルはデュエルキング武藤遊戯やライバル達がビートダウンのデッキを使う為に基本的に多くのデュエリスト達もビートダウンのデッキを使用する。

 

実際にプロデュエリスト達もスポンサーの意向で今までロックやバーンデッキを使っていたデュエリスト達もプロになった事をキッカケに客受が良いビートダウンデッキに変更しているデュエリストも多く、ロックやバーンデッキ使いは少数であり、ビートダウンが正義で、ロックやバーンデッキは卑怯者のデッキとして嫌悪感を持たれる事が多い。

 

だけどな翔……。

 

「翔、デュエリストなら相手の使うデッキを貶すなよ」

 

「だけど空君」

 

「ここで俺が負けても対策しなかった俺が悪いだけだ。無月は何も禁止カードを使用してデュエルしてる訳じゃない。ルールを守ってキチンとデュエルしてるんだよ」

 

「空のいう通りだ翔。無月は何も卑怯な事を実行していない。どんな状況でも相手をリスペクトする気持ちを忘れるな」

 

「空君、お兄さん……」

 

俺と明日香と雪菜と一緒に昇格試験のデュエルを見学に来たカイザーの言葉に翔の言葉を聞いて自分が言った言葉を悪いと思ったのか翔は反省して無月に「ごめんなさい」と謝る。しかし無月は翔が言った事を気にした素振りを見せなかった。

 

「……貴方変わってる。翔君の反応がデュエリストにとって正常な反応」

 

「お前のデッキに文句を言う奴はデュエリストじゃねえよ。同じ事を言うが、何の対策もしてないで負けたら俺が悪いだけだからな」

 

「……本当に変わってる。私の戦術を認めてくれるのは嬉しいけど手加減しない」

 

「おう。手加減したらお前の事を本気で軽蔑するぜ俺は、ドロー。俺は魔法カード『強欲な壺』を発動してデッキから二枚ドローして俺は速攻魔法『サイクロン』を発動。俺は『サイクロン』の効果でグラビティ・バインドを破壊」

 

『サイクロン』を発動した事で竜巻が発生して『グラビティ・バインドー超重力の網』が破壊された。

 

「……破壊されても問題ない。私は永続罠『グラビティ・バインドー超重力の網』を発動」

 

もう一枚セットしてたのか。

 

「俺はカードを一枚セットしてターンを終了する」

 

 

手札 四枚

フィールド サファイアドラゴン

伏せカード 二枚

 

「……私のターン、ドロー」

 

「この瞬間、俺は罠カード『おジャマトリオ』を発動。このカードは相手の場におジャマトークン三体を守備表示で特殊召喚する」

 

俺が『おジャマトリオ』を発動したらおジャマトークンの『おジャマ・イエロー』『おジャマ・ブラック』『おジャマ・グリーン』の三体が無月のフィールドに現れた。

 

『いやいやすいませんね』

 

『おたくの場所なのに』

 

『すっかりおジャマして』

 

「……なにこれ?」

 

自分のフィールドにいきなりおジャマトークンが出現して困惑する無月。

 

「ぐ、何故だ。あのクズモンスターを見た瞬間に頭が……!」

 

そして万丈目はおジャマトークンを見た瞬間に頭を抱える。他の面々も俺が『おジャマトリオ』を発動した事に困惑していた。

 

そんなに俺が『おジャマトリオ』を使った事が意外か?

 

「更に俺は罠カード発動『激流葬』。このカードはモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動が可能。このカード効果でフィールド上のモンスターを全て破壊する」

 

『『『そんなー!』』』

 

トークンのおジャマ達の悲鳴が聞こえるが俺は無視する。『激流葬』が発動された事によりフィールド上のモンスター達は凄まじい水の流れに飲み込まれて破壊されていく。

 

「更に『おジャマトリオ』の効果発動。おジャマトークンが破壊された時、相手プレイヤーはおジャマトークン一体につき300ポイントのダメージを受ける」

 

「……!」

 

無月 LP3500→2600

 

「私は魔法カード『強欲な壺』を発動。デッキからカードを二枚ドローして私は魔法カード『昼夜の大火事』を発動。相手に800ポイントのダメージを与える」

 

「だからアチィよ!」

 

空 LP2000→1200

 

本当にソリッドビジョンだよな。『火炎地獄』といいさっきからマジで熱いぞおい!

 

「……私は永続魔法『レベル制限B地区』を発動。このカードが存在する限りレベル4以上のモンスターは全て守備表示になる。更にカードを一枚セットしてターンエンド」

 

無月

 

手札 二枚

フィールド なし

魔法・罠カード グラビティ・バインドー超重力の網 レベル制限B地区

伏せカード 一枚

 

「俺のターン、ドロー」

 

「私はこの瞬間罠カード発動『仕込みマシンガン』。相手の手札・フィールドのカード数×200ポイントのダメージを与える。君の手札は五枚。だから1000ポイントのダメージを受ける」

 

「ぐ!」

 

空 LP1200→200

 

弾丸の雨が俺に襲いかかる。

 

もうこれ以上は耐えられる自信がないな。このカードにかけるしかないな。

 

「俺は魔法カード『天使の施し』を発動してデッキから三枚ドローして二枚捨てる」

 

コイツは……俺は本当に運が良いな。まさかこんな土壇場でこのカードをドローできるなんてな。

 

「俺は魔法カード『ハリケーン』を発動。このカード効果により全フィールド上の魔法・罠カードは持ち主の手札に戻る」

 

「この場面で……!」

 

無表情な無月が驚愕する。まあ、俺もこの土壇場で逆転のカードが引けるとは思わなかったよ。

 

「これで俺を縛るカードはなくなった。俺は更に魔法カード『二重召喚』を発動。このカード効果により俺は通常召喚を二回おこなえる。俺は『仮面竜』と『アックス・ドラゴニュート』を召喚」

 

レベル3 仮面竜

 

ATK 1400

 

レベル4 アックス・ドラゴニュート

 

ATK 2000

 

「俺は『仮面竜』と『アックス・ドラゴニュート』でダイレクトアタック」

 

「きゃあ!」

 

無月 LP2600→0

 

『仮面竜』と『アックス・ドラゴニュート』の二体のダイレクトアタックが決まり、デュエルの決着がついた事によりソリッドビジョンが消える。

 

いや、マジで運が良かったよ。久しぶりにロックバーンデッキとデュエルしたけど、ライフポイントが4000がルールだとマジで脅威度が高いよな。

 

「……負けた」

 

「いや運が良かっただけだよ。改めてロックバーンに対する脅威を知ったよ。また俺とデュエルしてくれるか」

 

「……うん、次は負けないから」

 

無表情だった無月が少し笑顔になってデュエルフィールドから去る。そんな俺と無月のやり取りに雪菜はニヤニヤしていた。

 

「空、貴方意外と女たらしの才能があったのね」

 

「は?何言ってんだよ雪菜」

 

普通にデュエルの再戦を約束しただけだよな。

 

「今まで批判された戦術やデッキを軽蔑しないで肯定して、更にデュエルの再戦を約束する。それが全てよ」

 

「そうね」

 

「そうだな」

 

「ナノーネ」

 

うんうんと頷く雪菜達に俺は訳が分からず困惑した。そんな俺の態度に雪菜達は呆れていた。

 

いや、マジで普通にデュエルの再戦を約束しただけで何で女たらしの扱いになるんだよ!

 

「何でみんな空に呆れてるんだ?」

 

「アニキ、わからないんすか」

 

おう十代、今はお前だけが俺の味方だよ。前世から今世を含めて彼女いない歴を更新中の俺が女たらしなんて言われないといけないんだよ。

 

……何だろう、自分で言ってなんか悲しくなってきた。

 

とにかく雪菜から納得が出来ない事を言われたが俺は無事に昇格試験を合格し、俺はラーイエローからオベリスクブルーに無事に昇格を果たすのであった。

 

なお、万丈目は昇格試験の敗北後にラーイエロー降格が通達された翌日にデュエルアカデミアからいなくなった。

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