遊戯王GX 転生しましたがシンクロやエクシーズ等の召喚方法は使えない。何故かガチャ運はメッチャ良い件   作:zero3 ガイル

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第一話 入学試験

 

俺の名は美幸空(みゆきそら)。

 

俺は前世の記憶を持つ転生者である。え、なに可笑しな事を言っているの?頭で打った?現実と妄想の区別が出来ない可哀想な人と思うかも知れないが事実です。

 

俺が転生者と気がついたのは小学生の時に友達とデュエルしていた時に前世の記憶が蘇り、この世界が俺がOCGを始めるキッカケとなったアニメ遊戯王の無印とGXの時代だと理解したからだ。

 

どうしてこの時代が無印とGXの時代と理解できた理由は、まだ前世の記憶を思い出す前にKC社が子供がデザインしたカードを宇宙船で宇宙に飛ばして宇宙の波動を受けて新たなデュエルカードを生み出すというオカルト嫌いで有名な社長がそんなトンチキプロジェクトを発表した事を覚えているからだ。

 

因みに俺も前世の記憶を思い出す前だけど、そのトンチキプロジェクトに応募した。

 

そんな感じで俺はデュエルモンスターズが中心のアニメ遊戯王の世界に転生した事に喜びを感じた。特に俺がOCGを始めるきっかけとなった時代だから余計に嬉しかった。

 

まあ、俺は前世の記憶が蘇っただけで前世で使用していたデッキやカードはないからシンクロやリンク召喚といった召喚方法を使用して無双するというよくある遊戯王GXの二次創作の事は出来ないが、前世以上にガチャ運が良いせいで、俺はこの世界でデッキ構築に苦労する事はなかった。

 

何しろこの世界はデュエルモンスターズが中心の世界の為にカードパックでレアカードを引き当てるのは何十倍も難しい。実際に1800のレベル4のバニラモンスターが数千円で取引されてる世界だから小学生の時に1800のバニラを引き当てた小学生がヒーロー扱いされるくらいだからな。

 

色々と説明したが、遊戯王世界に転生した今の俺の目的はデュエルアカデミアに入学する事だ。

 

理由一つ目は主要キャラと関わりたい事、デュエルアカデミアに入学したら三年間は危険な目に会う事は理解してるが、やっぱりOCGを始めたキッカケとなった主要キャラに会いたいという野次馬根性的な理由だが、二つ目の理由は特に重要で、それは普通に就職のため。

 

上記の説明の通り、ここはアニメ遊戯王の世界であるため、デュエルモンスターズが中心の世界の為に、何をするにしてもデュエルモンスターズが付いて周り、特に小学生が将来つきたい職業No. 1の地位は普通にプロデュエリストであるし、他の順位も軒並みデュエルモンスターズ関連の職業である。

 

俺も普通にデュエルモンスターズ関係の職業に就きたい為に危険を承知でデュエルアカデミアに入学する事を決意して今に至るわけだ。

 

デュエルアカデミアの入学試験は筆記と実技の二つ。

 

筆記試験は一般課程に加えて、デュエリストを育成するデュエルアカデミアであるため他の高校受験と違いデュエルモンスターズ関連の試験が半数を占めていた。

 

基本的な試験問題は、新エキスパートルールの大まかな内容や、デュエルモンスターズの種族や属性魔法・罠カードの種類といった基本的な内容に加えて、効果モンスターに関する問題もマニアックなモンスターじゃなかった為に難なくクリアしたが、通常モンスターのテキストだけは分からなかった。そのためデュエルモンスターズの筆記試験は満点とはならなかったが、それでもデュエルモンスターズ問題のおかげで挽回する事に成功した。

 

そのおかげで特待枠の基準である十番台に入る事に成功した。

 

何しろデュエルアカデミアは下手な私立高校並みに入学費と学費がかかる。俺の家は貧乏とは言わなくても経済的には一般家庭であるためデュエルアカデミアに入学するとなると親の負担は凄まじい。そのため特待枠の合格ラインに入った時は父と母は「おめでとう」と喜んだだろうが、それ以上に入学費と学費がある程度免除された事を喜んだんだろうと俺は思った。

 

俺も特待枠の合格ラインに入って実際にホッとしている。

 

「受験番号16番から20番の受験生。デュエルフィールドまで来てください」

 

お、16番は俺だ。アナウンスで呼ばれたので早速行きますか。

 

デュエルフィールドでは受験生とサングラスを掛けた試験官がデュエルしていた。どうしてサングラスを掛けているのか疑問に思うが、まだ俺の番まで時間があるからデッキの最終確認をする事にした。

 

よし、デッキに問題はないな。

 

「次、受験番号16番」

 

お、次は俺の番だ。遊戯王ファンなら憧れのデュエルアカデミアに入学を目指して頑張りますか。四つあるデュエルフィールドから指定されたデュエルフィールドに俺は向かう。俺の実技試験の相手である試験官は前の受験生相手に使っていたデッキを外して別のデッキをセットした。おそらく次の受験生に対策されない様にランダムで試験用のデッキを使っているんだろう……。

 

俺のデッキは主に三つ。一つはメインで使うデッキでコレを主に使う。二つ目は闇のデュエルや絶対に負けらない戦いにイザという時に使用する事を決めたデッキだが試験では絶対に使わない。使ったらデュエルに勝利しても不合格となるし、この世界では殺意増し増しの戦デッキだからだ。三つ目は趣味全開のファンデッキで俺が尊敬するGXキャラのリスペクトしたデッキだ。

 

「よろしくお願いします」

 

「礼儀が良いな。さあ、緊張せずに持てる力を全て出しなさい」

 

お辞儀をしてデュエルディスクにデッキをセットする。

 

「「デュエル」」

 

空   LP 4000

試験官 LP 4000

 

「先攻は私の様だ、ドロー」

 

この世界は先攻後攻を決めるのは言い出し勝ちではない。基本的にデュエルディスクやデュエルリングでデュエルする場合はCPUがランダムで設定して先攻と後攻を決める仕組みだ。

 

アニメだと早い者勝ちのイメージがあるが、決してそんな事はない。

 

「私は『甲虫装甲騎士』を召喚する』

 

レベル4 甲虫装甲騎士

 

ATK 1900

 

「更に私は装備魔法『魔道士の力』を『甲虫装甲騎士』に装備する』

 

甲虫装甲騎士

 

ATK 1900→2400

 

「更に私はカードを二枚セットする。カードをセットした事により『魔道士の力』の効果で『甲虫装甲騎士』の攻撃力は1000ポイントアップする」

 

甲虫装甲騎士

 

ATK 2400→3400

 

「私はコレでターンを終了する」

 

試験官

 

手札 二枚

フィールド 甲虫装甲騎士

魔法・罠カード 魔道士の力(甲虫装甲騎士)

伏せカード 二枚

 

ブルーアイズを超える攻撃力のモンスターが1ターンで召喚された事により会場中から「あの受験生は終わったな」「可哀想に」と言った声がいくつも聞こえる。

 

転生してから思った事だが、この世界は攻撃力はブルーアイズが基準に考える為に攻撃力が3000を超えると勝ちが確定する様な雰囲気になる。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

お、良いカードが来た。もしかしたらこのターンで決める事が出来るかもな。

 

「俺は先ずは魔法カード『大嵐』を発動。このカード効果により、全フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊します」

 

「しまった、装備カードの『魔道士の力』に伏せていた『炸裂装甲』と『インターセプト』が……!」

 

「これにより『魔道士の力』は破壊されて『甲虫装甲騎士』の攻撃力は元に戻ります」

 

甲虫装甲騎士

 

ATK 3400→1900

 

『大嵐』を発動した事によりフィールド上から凄まじい竜巻が発生して伏せカードが全て吹き飛ばされて破壊された。

 

やっぱり攻撃反応型の罠カードを仕掛けていたか、それよりも『インターセプト』か。アドバ……じゃなかった生贄召喚した上級モンスターのコントロールを得るカードだな。

 

シンクロ召喚が浸透し始めた時に登場したカードだけど、この世界だともう登場してるんだな。まあ、この時代は融合召喚が主流になりつあるけど、まだ生贄召喚も廃れてないし『インターセプト』はこの時代ならかなり刺さるだろうな。

 

「俺は更に永続魔法『未来融合ーフューチャー・フュージョン』を発動します。このカード効果により融合デッキから指定した融合モンスターの素材となるモンスターをデッキから墓地に送る。発動後の二回目の自分のスタンバイフェイズ時に確認したモンスターを融合召喚する事が出来ます。自分が指定するのは『F・G・D』」

 

俺が指定したモンスターに会場中が騒つく。何しろ『F・G・D』は攻撃力だけならデュエルモンスターズ最強と言われている『オベリスクの巨神兵』やデュエルキング武藤遊戯のライバルである海馬瀬戸の最強の僕である『青眼の究極竜』すら上回るデュエルモンスターズ界最強の攻撃力を誇るモンスターだからだ。

 

それにしてもエラッタ前の未来融合は本当に壊れてるな。1ターンで好きなモンスターを墓地肥やし出来るし『龍の鏡』や未来オーバーとの相性が良すぎるから直ぐに制限入りして、後に禁止カードとなってエラッタされた理由も分かるくらいに強力だ。

 

「俺はデッキから『タイラント・ドラゴン』『エメラルド・ドラゴン』『スピアドラゴン』『サファイア・ドラゴン』『仮面竜』の五体を墓地に送る。更に魔法カード『龍の鏡』。このカードはドラゴン族融合モンスターに必要な素材となる墓地に存在するドラゴン族モンスターを除外して、融合デッキからドラゴン族モンスター融合モンスターを融合召喚する事が出来ます。現れろ『F・G・D』!」

 

レベル12 F・G・D

 

ATK 5000

 

「更に俺は『アックス・ドラゴニュート』を攻撃表示で召喚します」

 

レベル4 アックス・ドラゴニュート

 

ATK 2000

 

「『アックス・ドラゴニュート』で『甲虫装甲騎士』で攻撃します」

 

『アックス・ドラゴニュート』は勢いよく突進して、自慢の斧を振り下ろして『甲虫装甲騎士』を一刀両断した。

 

「ぐぅ!」

 

試験官 4000→3900

 

「更に『F・G・D』でダイレクトアタック。ファイブゴットブレス!」

 

それぞれ独立した五本の首から圧縮された属性を纏ったブレスが試験官に向けて放たれた。

 

「ぐぁぁああ!」

 

試験官 LP 3900→0

 

『F・G・D』のダイレクトアタックが試験官に決まるとソリッドビジョンは消えた。試験官はワンキルされたが、グラサンしてるせいで表情が分からないが特に驚いた様子もなく淡々と俺に話した。

 

「実技試験は以上だ。後日試験結果が自宅に配送される」

 

「ありがとうございました」

 

俺は試験官にお辞儀をしてデュエルフィールドを後にした。後は残りの受験生達のデュエルでも見学するかと思い観客席に戻ると……。

 

「時間があるなら試験会場の外で私と話さない」

 

綺麗な黒髪が似合うロングヘアーな美人が突然俺に話をかけてきてドキッとした。何しろ前世は仕事関係以外で女性と話す機会があまりなく、この世界でも前世同様に女性との関わりが基本的に少ないからだ。

 

「確か君は俺が実技試験を受ける前にデミスドーザーでワンキルした受験生だよな」

 

「あら、私のデュエルを見ていてくれたの。光栄ね」

 

内心緊張しながらも、俺は平常心を保ちながら冷静に答える。

 

アレは圧巻だったな。『ビック・シールド・ガードナー』と伏せカード三枚でガチガチに固めていたのに『高等儀式術』で『甲虫装甲騎士』を二体墓地に送ってデミスを召喚して、デミスの全体除去を使ってフィールドを一掃した後に『デビルドーザー』とデミスで一層してワンキルしたからな。

 

「私は島田雪菜(しまだゆきな)よ」

 

「俺は美幸空。よろしく」

 

「いきなりで悪いけど、貴方前世の記憶を持っている転生者じゃない」

 

いきなり自分の正体を言い当てた雪菜さんに俺は表情に出さない様にしたが、内心めちゃくちゃ動揺した。

 

「な、何の話……」

 

「惚けないで。貴方、実技試験が始まる前に試験会場で明日香や翔君といった主要キャラにばかり目線が向いてかなり怪しかったわよ」

 

え、俺そんなに主要キャラばかりに目がいっていたのか?

 

「他の受験生が実技試験で緊張してデュエルフィールドに集中してるのに、一人だけ有名人に出会ったファンの様に別の意味で落ち着きがなかったから不思議に思って少し鎌をかけてみたけど、貴方の動揺した姿を見ると本当に私と同じ転生者の様ね」

 

まじか……デュエルアカデミアに入学できるチャンスが来た。主要キャラに会えたぜヤッホー!とテンションが上がりまくっていた自覚はあったが、それでも表情に出さない様にしていたつもりだったけど、この雪菜さんには通用しなかったみたいだ。

 

「生半可なポーカーフェイスは私に通用しないわよ。これでも前世は〇〇商社に勤めて数えきれない程の部下を統率していたんだから」

 

「ま、マジか……!」

 

〇〇商社って日本を代表する大企業じゃん。前世が中小企業の平社員の俺より完全に雲の上の人だよ。

 

「最後は過労で倒れて気がついたら転生したんだけどね」

 

あの、最後に前世でシャレにならないネタぶっ込まないでくれます。確かに〇〇商社はブラック労働が原因でテレビやネットニュースでかなり加熱気味に流れまくったけど、まさか過労死した女性社員って雪菜さんじゃねえだろうな。

 

「あの、前世の話はやめません。色々とキツいので」

 

「それもそうね」

 

そう言いながらもこの人全然気にしている素振りを見せない。マジでメンタル強いなこの人。

 

「まあ、私が貴方に声をかけたのは試験官相手に私と同じ様にワンキルしたデュエリストである事、もしかしたら私と同じ転生者かも知れないからよ。同じ転生者のよしみでこれからよろしく空」

 

「コチラこそよろしくお願いします。あの、最後に一つ質問して良いですか」

 

「何かしら?」

 

「前世が〇〇商社のやり手社員なら俺より上の順位で合格できたんじゃないですか?」

 

「ええ、やろうと思えば出来たわよ。平均的な高校受験の問題なんて私には難しくないわよ」

 

流石は〇〇商社の出身だ。地頭からして俺とは全然違うな。こっちは前世の知識活かせないで中学の問題から必死に勉強し直して、何とかギリギリで特待枠に滑り込めたのに。

 

「じゃあトップにならなかった理由を聞いても良いですか?」

 

「良いわよ。前世で親や親族に僅かな自由時間に遊戯王アニメを視聴する事以外は死ぬほど勉強を強要されて大学もT大学以外は認めず、T大を卒業したと思ったら就職先も〇〇商社以外は認めないで親族の操り人形の様に生きて過労死。転生した今世は前世の様に束縛されるのが嫌で今世は程々に頑張って自由に生きたいからよ。これで満足かしら?」

 

「……なんかすいません」

 

「いいわよ。もう昔の話だから」

 

……淡々と話してるけどこの人、遊戯王の主要人物になってもおかしくないくらいに闇が深い。美人なのに色々な意味で怖いよこの人。

 

その後は雪菜さんの闇を感じで実技試験を好成績で合格した喜びが、雪菜さんという闇が深い転生者と出会って、俺は何とも言えない気持ちになった。

 

後日、俺ははデュエルアカデミアから合格通知が届いて憧れのデュエルアカデミアに入学する事が出来て嬉しいのだが、原作を知る人間としては波乱な三年間になると実感するのであった。

 

 





あらすじに書きましたが、主人公とヒロイン以外の転生者を物語に組み込む難しさと、GX世界にシンクロやリンク召喚を組み込む難しさから、転生者複数人とシンクロからリンク召喚を導入する事が自分には出来ないと判断して断念しました。

色々と申し訳ございません。
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