遊戯王GX 転生しましたがシンクロやエクシーズ等の召喚方法は使えない。何故かガチャ運はメッチャ良い件 作:zero3 ガイル
タイラント・ドラゴンの指摘がありましたのでデュエル内容を変更します。
デュエルアカデミアに向かうには空の便と海の便の二つのルートがある。
見事に合格を勝ち取った俺は空の便、ヘリコプターで太平洋に浮かぶ孤島に存在するデュエルアカデミアに向かっている。特に何の障害もなく、俺は無事にデュエルアカデミアに到着し、先に海の便で到着したデュエルアカデミアに合格した新入生達とも合流する。入学式が始まる前にデュエルアカデミアの先生から制服が支給されて、支給された制服に着替える。
俺の制服の色は黄色なので俺の所属先はラーイエローとなる事が決定した。まあ、合格通知が届いて筆記・実技試験共に好成績で特待生とし入学できると書いてあったので、俺がラーイエロー所属なのは特に驚きはなかった。
「しっかし格差社会を感じるな」
入学式を終えてラーイエローの自分の部屋に入った時はそう感じられずにいなかった。
原作である程度は知っていたが、オシリスレッドはボロアパート、ラーイエローは小綺麗なペントハウス、オベリスクブルーは西洋風の城という感じで、ラーイエローとオベリスクブルーは個人部屋なのにオシリスレッドは三人一部屋だからな。
原作ではあまり詳しく書かれてなかったが、デュエルアカデミアの入学費や学費がかなり高く、親が特待枠を狙って受験してほしい意味がわかったよ。デュエルモンスターズを専門に学ぶために太平洋の孤島一つを所有し、プロリーグで使用される最新のデュエルフィールドなど、コレは入学費と学費は高いわなと思いながらラーイエローの歓迎会まで適当に島の中を散歩していたら……。
「あ、おーい俺とデュエルしようぜ!」
「アニキ、いきなりすぎるよ!」
主人公の遊城十代と、主要人物の一人丸藤翔と遭遇した。
いきなり俺に会うなりデュエルしようぜって、この時期はまだその名のとおり十代は十代だなと思った。リアルタイムで視聴していた人達は後に十代がクールで大人びた遊城二十代に変貌するとは思わなかっただろうな。実際に俺も一年と二年の時期の十代の方が好きだったからな。
「いや、いきなりなに?」
OCGを始めるきっかけとなったアニメの主人公キャラと、その主要人物に出会えて俺は内心スゲー感動して「サイン下さい!」と叫びたい気持ちになったが、ココでそんな事を叫んだら絶対に不審者と思われるから俺は十代に冷静に対処した。
「ああ、お前強いだろ。だから俺とデュエルしようぜ。俺は遊城十代」
「だからいきなりすぎるよアニキ。あ、僕は丸藤翔ッス」
「俺は美幸空。デュエルを挑まれるのは嬉しいけど、今はデュエルディスクもデッキを持ってないから無理だ」
コレは本当だ。歓迎会が始まるまで適当に近くを散歩するだけだったからデュエルディスクもデッキも部屋に置いてきてるし。
その後に十代達と一緒に大きなドーム上になっているアリーナの中央に設置されている最新式のソリッドビジョンが設置されているデュエルフィールドに来たのだが、十代は先にいた万丈目と、その取り巻きであるオベリスクブルーの生徒と一悶着起こしてしまった。
「貴方達、何をしてるの?」
そんな時にデュエルアカデミアの女子生徒、天上院明日香が止めに入った。あ、明日香の隣に俺が見知った女子生徒がいた。
(あ、雪菜さんもいる)
いつの間に主要キャラの明日香と仲良くなったのだろうと疑問に思っていたら万丈目がキザったらしいセリフを吐きながら答えた。
「天上院君。この新入り共があまりに世間知らずなんでね。学園の厳しさを少々教えて差し上げようと思ってね」
(この頃の万丈目と嫌味なエリートキャラって感じだよな)
その後に三沢がエアーマン扱いになって同世代のライバルキャラに万丈目が昇格するとは当時リアルタイムで見ていた俺は思わなかったな。
「そろそろ寮で歓迎会が始まる時間よ」
「く、引き上げるぞ」
バツが悪くなったのか、万丈目と二人の取り巻きはデュエルフィールドから去っていく。
「貴方達、万丈目君達の挑発に乗らない事ね。あいつらロクでもない連中なんだから」
「随分と嫌っているよな」
「ブルーの生徒以外を見下す様な連中を好きになれるかしら」
それはそうだ。まあ、この時の万丈目は本当に嫌味なエリートという印象が強いし好きになる理由はないよな。俺もリアルタイムで見ていた時は嫌味なエリートキャラとしか思ってなかったからな。
「それより貴方、クロノス教諭に勝った生徒ね」
「ああ、俺は遊城十代。お前は?」
「天上院明日香よ、それよりレッドとイエローでも歓迎会が始まるわよ」
「そうだ寮に戻るぞ翔」
「あ、待ってよアニキ」
歓迎会が始まると聞いて十代と翔は走りだしてその場を去る。イエローの歓迎会もそろそろ始まるし、俺もイエロー寮に戻るか。
「空、また会いましょう」
「ああ、雪菜さん」
「呼び捨てで構わないわよ」
「あら、貴方いつの間に雪菜と仲良くなったのかしら?」
明日香も興味がある様に聞いてきた。いや、特に深い関係ではないんだよな。同じ転生者というだけで知り合っただげだから。
「試験会場で興味があって話をかけたのよ。私と同じ様に試験官に無傷で勝利したデュエリストだったから」
「そういえば貴方も雪菜と一緒に無傷で実技試験を勝利した生徒だったわね。噂は聞いているわ美幸空君」
「噂って何かした俺」
「ええ、中世の暗黒デッキを使ったクロノス教諭を倒した遊城十代に、試験官に無傷で勝利した雪菜と同じくらいに今、最も注目度が高い新入生として有名よ貴方」
たまたま手札が揃ってただけな気もするけどな。まあ、美人から興味を持たれるのは悪い気はしないな。俺も男だから美人に基本的に弱いし。
「あ、俺もそろそろいくよ」
明日香と雪菜にそう言って俺は改めて走ってその場を去った。
ーーー。
「中途半端なイエローに『F・G・D』なんて分不相応なんだよ。僕の様なエリートにこそ相応しいんだ!」
「頑張れよ空!」
「頑張れッス空君!」
俺を応援してくれる十代と翔。
俺は深夜0時で、十代と万丈目の前座という扱いで万丈目の取り巻きであるブルーの生徒とアンティールールでデュエルする事になった。
どうしてこうなったのか説明するとあの後、ラーイエローの歓迎会の豪華な食事を満喫し、ラーイエロー共用の大浴場でじっくりと湯船に浸かって大満足して自分の部屋のベットで横になっていたら入学式の時にラーイエローの制服と同じ様に支給されたデュエルアカデミア専用の携帯端末から万丈目から音声メッセージが送られてきた。
『やあ16番、午前0時デュエルフィールドで待っている。互いのベストカードを賭けてアンティールールでデュエルだ。勇気があるなら来るんだな』
万丈目からの果し合い、という名の賭けデュエルの誘いが来た。
アンティールール。この世界なら初代デュエルキング武藤遊戯の第二の伝説として語れるバトルシティで行われた自分のデッキのレアカードを賭けて、勝者は相手のデッキのレアカードを譲り受ける事が出来るルールとして有名だ。
しかし、この世界はデュエルモンスターズの影響力が強い事もあって自分のデッキのレアカードを賭けるアンティールールはトラブルが起きやすく、下手したら刑事事件にも発展する為にデュエルアカデミアでも禁止となっている。
前世の時は仲間内でバトルシティ編の雰囲気を出す為にアンティールールのデュエルはやったが、流石にレアカードを賭ける様な事はしないで奪われても惜しくないカードだけ賭けてたけどな。
万丈目の誘いを無視しても問題はないが、あの手の輩の誘いを無視したら碌な事はない事も理解してる為に仕方なく誘いに乗る事にした。
まあ、原作通りなら十代と万丈目がデュエルするので、俺は観客に徹するだけだろうという考えが甘かったのか、十代と万丈目のデュエルの前座で「僕と先にデュエルしろ!」と、宣言されて俺が万丈目の取り巻きとデュエルする事になってしまった。
自分の見通しの甘さに心の中で溜息を吐きながら俺はデュエルディスクにデッキをセットする。
「「デュエル」」
空 LP 4000
取り巻き LP 4000
「僕の先攻、ドロー。僕はモンスターをセットしてターンエンド」
取り巻き
手札 五枚
フィールド セットモンスター
伏せカード 無し
「俺はターン、ドロー。俺は魔法カード『天使の施し』でデッキからカードを三枚ドローして二枚捨てる」
俺は手札から『炎の支配者』と『仮面竜』を捨てた。
「更に魔法カード『死者蘇生』を発動。このカード効果により俺は墓地から『炎を支配する者』を特殊召喚する」
レベル4 炎を支配する者
ATK 1500
「俺は『炎を支配する者』を生贄捧げる。このカードは炎属性モンスターを生贄召喚する場合、二体分の生贄とする事が出来る。俺は『タイラント・ドラゴン』を召喚」
レベル8 タイラント・ドラゴン
ATK 2900
「バトル。俺は『タイラント・ドラゴン』でセットモンスターを攻撃」
「馬鹿め、僕のセットモンスターはリバースモンスター『人喰い虫』だ。このカードの効果でお前の『タイラント・ドラゴン』は破壊だ!」
『タイラント・ドラゴン』は口から放たれた火炎放射で『人喰い虫』を焼き尽くしたが『人喰い虫』は最後の力を振り絞って『タイラント・ドラゴン』に絡みついて爆散した。
「エリートの僕が何の策もなくモンスターをセットするわけないじゃないか!」
「俺はカードを一枚セットしてターンエンド」
空
手札 三枚
フィールド 無し
伏せカード 一枚
「ふふふ、このまま一気に決めてあげるよ、ドロー。僕は魔法カード『二重召喚』を発動。このカード効果で僕は通常召喚を二回行える。僕は『ゴブリンエリート部隊』を召喚」
レベル4 ゴブリンエリート部隊
ATK 2200
「僕は『ゴブリンエリート部隊』を生贄に捧げて『偉大魔獣ガーゼット』を召喚」
レベル6 偉大魔獣ガーゼット
ATK 0
「『偉大魔獣ガーゼット』の攻撃力は、生贄したモンスターの元々の攻撃力の倍になる!」
偉大魔獣ガーゼット
ATK 0→4400
「こ、攻撃力4400!」
翔が『偉大魔獣ガーゼット』の攻撃力に驚愕して叫ぶ。
「コレで終わりだ!僕は『偉大魔獣ガーゼット』でダイレクトアタック!」
「俺は永続罠『リビングデットの呼び声』を発動。このカード効果により、俺は自分の墓地からモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。俺は墓地から『仮面竜』を特殊召喚」
レベル3 仮面竜
ATK 1400
「そんな雑魚モンスターが何の役に立つんだ。やれガーゼット!」
『偉大魔獣ガーゼット』は右腕を振り下ろして『仮面竜』を粉砕した。
「ちい……!」
空 LP 4000→1000
「『仮面竜』が墓地に送られた事により永続罠『リビングデットの呼び声』は破壊される。更に『仮面竜』の効果発動。このカードは戦闘で破壊され墓地にいった時にデッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを特殊召喚する。俺はデッキから『アームド・ドラゴンLV3』を特殊召喚!」
レベル3 アームド・ドラゴンLV3
ATK 1200
「アームド・ドラゴン……だと!?中途半端なイエローの分際でウルトラレアカードのレベルモンスターを何処で手に入れた!」
「普通に地元のカードショップのカードパックで手に入れただけだ」
「嘘をつくな!」
万丈目は俺が『仮面竜』の効果で『アームド・ドラゴンLV3』を特殊召喚した事に驚愕して、何処でアームド・ドラゴンを手に入れたと叫ぶが、俺は本当のことしか話してない。俺は本当に地元のカードショップのカードパックから入手したから本当に嘘は言っていない。
「そんなに凄いカードなの?」
「ええ、万丈目君が叫ぶのも無理はないわ。その希少性からレベルモンスターは伝説のレアカードと称されてるのよ」
「そうね。本来ならカードショップのカードパックで当たる様なカードじゃないわ」
いつの間にかデュエル観戦に来た明日香と雪菜が翔に分かりやすく説明した。明日香は信じられない様子だが本当に地元のカードショップのカードパックから手に入れたんだよ。
「伝説のレアカードがなんだ!そのカードの攻撃力じゃあ僕の『偉大魔獣ガーゼット』の攻撃力に遠く及ばないよ!僕はコレでターンエンドだ」
取り巻き
手札 三枚
フィールド 偉大魔獣ガーゼット
伏せカード 無し
「俺のターン、ドロー。この瞬間『アームド・ドラゴンLV3』の効果発動。このカードは自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを墓地に送る事で手札・デッキから『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚する事が出来る。俺はデッキから『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚!」
レベル5 アームド・ドラゴンLV5
ATK 2400
「俺は魔法カード『強欲な壺』を発動。デッキからカードを二枚ドローして『サファイアドラゴン』を召喚」
レベル4 サファイアドラゴン
ATK 1900
「更に俺は速攻魔法『エネミーコントローラ』を発動。このカード効果の一つである相手モンスターのコントロールを奪う効果を選択する。俺は『サファイアドラゴン』を生贄して『偉大魔獣ガーゼット』のコントロールを得る」
「そ、そんな僕の『偉大魔獣ガーゼット』が!」
まさか絶対に攻略されないと思った自分のエースモンスターが奪われると思われなかったのか。万丈目の取り巻きであるブルー生徒の動揺は凄まじかった。
「俺は『偉大魔獣ガーゼット』でダイレクトアタック!」
「うわぁぁああ!」
取り巻き LP 4000→0
『偉大魔獣ガーゼット』のダイレクトアタックが決まるとソリッドビジョンは消える。そして万丈目の取り巻きであるオベリスクブルーの生徒はデュエルに負けた事が信じられない様子で膝をついた。
「そ、そんな馬鹿な。エリートの僕が中途半端なラーイエローの奴なんかに……」
アンティールールのデュエルだから相手からレアカードを貰うのがルールなのだろうが、俺はそもそも貰うつもりはなかったので、俺は何も貰わずデュエルディスクをコンパクトモードにしてデッキを引き抜いてデッキホルダーに戻してデュエルフィールドから降りた。
デュエルに勝利して十代達からおめでとうと褒められた後に十代が「次は俺の番だぜ!」と、笑顔で自信満々にデュエルフィールドに上がって万丈目とデュエルしようとしたのだが、ガードマンがデュエルフィールドに来そうになったので続きのデュエルは中止となった。
流石に万丈目達もアンティールールのデュエルをした事がバレたらまずいと判断したのか、万丈目達も逃げ出す様にその場を去った。なお万丈目は去り際に「次こそはエリートの真の実力を見せてやる!」と俺達に捨て台詞を吐いたのだった。
十代はデュエルが出来ない事に不満な様子だったが俺と雪菜が今度デュエルする約束を取り付けると十代は笑顔になって「絶対だからな」と言って翔と一緒にレッド寮に帰っていくのだった。