遊戯王GX 転生しましたがシンクロやエクシーズ等の召喚方法は使えない。何故かガチャ運はメッチャ良い件   作:zero3 ガイル

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第五話 月一試験・後編

 

「災難だったわね」

 

「とにかくお疲れ様空」

 

「……ああ」

 

実技試験の会場で俺は明日香と雪菜に労いの言葉を貰い、十代や三沢も「本当に災難だったな」と、同情された。

 

『ブラック・マジシャン・ガール』というデュエルモンスターズを代表するアイドルカードを引き当てた事でデュエルアカデミアの殆どの生徒(主に男子)から「ブラマジガール寄越せ!」と、言われながら全力で逃げ回り、鮫島校長先生のお陰で何とか危機を脱したが、色々な意味で俺は疲れた。

 

というか十代、同情するならあの場で翔を止めてくれよ。

 

「これで二回目だ。本当に勘弁してくれよ」

 

「今回が初めてじゃないの……」

 

「とんでもない運の持ち主だな」

 

明日香と三沢が呆れた様子で呟く。まだ地元でブラマジガールを引き当てた時よりは全然マシだけどな。何しろあの時は富豪や裏社会の人間が雇ったデュエルギャングに強制的に賭けデュエルを持ちかけられ、デュエルで勝てないと分かると裏社会の人間が直接脅迫して来たんだからな。その騒動も俺が行きつけのカードショップにタダ同然で売ったお陰で助かったが、カードショップの店長も色々と苦労した様で俺はしばらく出禁扱いになってしまったが……。

 

「貴方意外とエグい事するわね」

 

ブラマジガールを手放した経緯を知った雪菜は呆れた様に呟いた。確かに厄介事を店長に押し付けが俺がブラマジガールをタダ同然で売って、その後に世界的な富豪が大金で買いに来て、その金でお店を大改装出来たんだから苦労に見合う対価は得たでしょうと話すと余計に明日香、三沢、空、十代達から呆れられた。

 

それよりも……。

 

「あれ、何とかしろ十代」

 

「いや、俺に言われても」

 

俺が指を指す方向に十代は苦笑いして呟く。そこには翔を中心としたレッド、イエロー、ブルーの生徒関係なく『独占反対!』『独り占めを許すな!』『多くの人にブラマジガールを!』という看板を掲げながら男子生徒達の集団が俺に対して……。

 

「ブラマジガールを独り占めするな!」

 

「ブラマジガールの独占に僕達は抗議する!」

 

抗議活動をしていた。というか俺に言われても困るというが十代、お前は翔の兄貴分だろう。それより生徒に混じって先生も抗議活動に参加しているが、それは教員としていいのかと疑問に思い俺は改めてこの世界はデュエルモンスターズの影響力スゲーなと思いながらも抗議活動する連中に呆れた。

 

なお、この抗議活動は結局実技試験が始まるまで続いた。俺は翔に色々と言いたい事があったが翔は俺に対して「当然の権利ッス!」と、悪びれない態度にコイツぶん殴っていいかなと思ったが寸前で踏みとどまった俺は偉いよねと心の中で呟き、俺はため息を吐いた。

 

今回のブラマジガール騒動が原因で実技試験が少し遅れてしまい、ブラマジガール騒動に参加してなかった少ない真面目な生徒から「何してくれたんだ」という視線を受ける羽目になって俺は理不尽と思いながら実技試験を受けるのだった。

 

ーーー。

 

「あのクロノス先生質問していいですか?」

 

「何なノーネ」

 

「どうして自分がブルーの生徒とデュエルするんですか?」

 

そう、俺の実技試験の相手はオベリスクブルーの生徒だからだ。

 

月一試験の実技試験は公平を期す為に実技デュエルは同じ寮の生徒同士でやり、そして成績が近い者同士でやる事になっている。

 

原作だとクロノス先生の思惑で十代と万丈目がデュエルする事になってるが、俺はこの一月でクロノス先生の機嫌を損なう事はした覚えはないんだよな。

 

「ちゃんと説明するノーネ。入学式試験での成績、これまでの授業態度等も全く問題がなくアナターは優秀な生徒と判断してるノーネ。しかーし、同じラーイエローの生徒では実力に釣り合いが取れないとも判断してるデスーノ。だかーらブルーの生徒とデュエルして貰うノーネ。貴方以外にもシニョール三沢も同じ様にブルーの生徒とデュエルして貰うノーネ」

 

言われてみれば俺と隣のデュエルフィールドで三沢はオベリスクブルーの生徒とデュエルしてるな。まあ、これはクロノス先生の十代相手に対する嫌がらせではなく本当の事なんだろうと認識する。

 

クロノス先生は原作だとエリート至上主義のイヤな先生というイメージが強いが実際はそんな事はない。この一月で俺はクロノス先生はエリート主義の先生という認識に間違いはないが、それ以上に生徒思いの先生とも認識している。そもそもクロノス先生の十代を筆頭としたオシリスレッドの生徒を嫌っている理由は落ちこぼれ生徒だからではなく、オシリスレッドというレッドゾーンの環境から脱却する為に努力する姿勢を見せないからである。

 

逆に今以上に成長する為に努力する生徒にはかなり寛容であり、それが証拠に原作ではオシリスレッドで留年した隼人との進級試験デュエルでは隼人の努力と成長を認めて自慢の生徒と発言してる為にオシリスレッドの生徒でも成長する為に努力する生徒を手助けする事を普通にやる為に、ただの嫌味なエリート主義の先生ではない。

 

「ふん、中途半端なイエローが俺とデュエルして貰うだけありがたいと思うんだな!」

 

自信満々なオベリスクブルーの生徒。エリートという自負が強い為に俺を見下した様な態度で接する。これはオベリスクブルーに昇格した生徒がその環境に耐えられないで降格してラーイエローに戻ってくる生徒が多い事が改めて分かるな。

 

「クロノス先生に感謝してるぜ。前々から気に入らねえお前を大勢の前で倒す事が出来るんだからな!」

 

凄い形相で睨みつけてくるブルー生徒。え、俺なんかしたかコイツに?

 

「中途半端なイエローの分際で女子生徒と一緒にいる事が間違いなんだよ!」

 

ブルー生徒は頭の血管が切れるじゃねと思うくらいに興奮して俺に語る。デュエルアカデミアでも評判な美人である雪菜達と親しく話し、更にはデュエリストの憧れのアイドルカードのブラマジガールを保有している事が何より許せないとの事だ。

 

いや、雪菜達は俺以外に十代、翔とも親しく話してるし、ブラマジガールを保有した為に死にかけた事を説明しても「黙りやがれ!」と、怒鳴り散らして此方の意見は聞いてくれなかった。俺にどないせと?

 

「調子に乗った中途半端なイエローにエリートの俺が制裁を下してやるぜ!」

 

俺に自信満々に宣言してブルーの生徒はデュエルディスクにデッキをセットしてデュエルディスクを展開して俺も同じ様にデュエルディスクにデッキをセットしてデュエルディスクを展開する。

 

「デュエル」「デュエル!」

 

空     LP 4000

ブルー生徒 LP 4000

 

「先攻は俺が貰うぜドロー!俺は『黒竜の雛』を召喚!」

 

レベル1 黒竜の雛

 

ATK 800

 

え、『黒竜の雛』。まさかコイツは俺と同じドラゴンデッキでレッドアイズを保有してるのか。まあ、レッドアイズはこの世界では希少なウルトラレアカードだが、別に城之内や吹雪以外は保有してないなんて事はないし、プロのデュエリストでもレッドアイズを保有して使っている場面も見た事あるから目の前のブルー生徒が使用してもおかしくはないか。

 

「俺は場にいる『黒竜の雛』の効果を発動。コイツを墓地に送ると手札から『真紅眼の黒竜』を手札から特殊召喚する事ができる。現れろレッドアイズ!」 

 

『黒竜の雛』が爆散すると『真紅眼の黒竜』が現れた。

 

レベル7 真紅眼の黒竜

 

ATK 2400

 

「俺はカードを二枚セットしてターン終了だ!」

 

ブルー生徒

 

手札 二枚

フィールド 真紅眼の黒竜

伏せカード 二枚

 

「俺のターン、ドロー。俺は『仮面竜』を守備表示で召喚」

 

レベル3 仮面竜

 

DEF 1100

 

「カードを一枚セットしてターンエンド」

 

 

手札 四枚

フィールド 仮面竜

伏せカード 一枚

 

「俺のターン、ドロー!俺様のデッキのエースモンスターを見せてやるぜ!俺は罠カード『メタル化・魔法反射装甲』を発動。コイツを『真紅眼の黒竜』に装備するぜ!」

 

レベル7 真紅眼の黒竜

 

ATK 2400→2700

DEF 2000→2300

 

「更に『メタル化・魔法反射装甲』を装備した『真紅眼の黒竜』を生贄に捧げる!」

 

え、マジでアイツを召喚するの、そのままの方が絶対に強いぞ。

 

「こい俺のエースモンスター『レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン』を特殊召喚!」

 

レベル8 レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン

 

ATK 2800

 

本当に召喚しちゃったよ。まあ、個人としてはレッドアイズ・ブラックメタルドラゴンは好きだけどな。無印の城之内VSキース戦でキースの『リボルバー・ドラゴン』や『スロットマシーンAMー7』を倒して城之内の勝利に貢献したモンスターだからな。

 

「更に俺は永続罠『正統なる血統』を発動!このカード効果で俺は墓地にいる通常モンスターを攻撃表示で特殊召喚する。甦れ『真紅眼の黒竜』!」

 

レベル7 真紅眼の黒竜

 

ATK 2400

 

「まだだ俺は手札から速攻魔法『サイクロン』を発動してお前の伏せカードを破壊するぜ!」

 

『サイクロン』が発動されて竜巻が俺の伏せカードの『聖なるバリアーミラーフォース』が破壊された。この世界だと本当に不遇だなミラフォ。

 

「俺は『真紅眼の黒竜』で『仮面竜』を攻撃!黒炎弾!」

 

『真紅眼の黒竜』の口から放たれる火炎の弾丸が『仮面竜』に直撃して破壊される。

 

「俺は『仮面竜』の効果発動。コイツが戦闘で破壊されて墓地にいった時にデッキから1500以下のドラゴン族モンスターを特殊召喚できる。俺はデッキから『仮面竜』を特殊召喚する」

 

レベル3 仮面竜

 

DEF 1100

 

「そんな雑魚モンスターをいくら召喚してもレッドアイズの敵じゃねえ!俺は『レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン』で『仮面竜』を攻撃!ダーク・メガフレア!」

 

『レッドアイズ・ブラックメタルブラック』の圧倒的な火炎の弾丸が『仮面竜』に直撃して『仮面竜』は破壊される。

 

「『仮面竜』が戦闘で破壊されて(以下略)俺はデッキから『アームド・ドラゴンLV3』を特殊召喚」

 

レベル3 アームド・ドラゴンLV3

 

ATK 1200

 

「俺はコレでターンを終了だ」

 

ブルー生徒

 

手札 二枚

フィールド レッドアイズ・ブラックメタルブラック 真紅眼の黒竜(正統なる血統)

伏せカード 無し

 

「俺のターン、ドロー。この瞬間『アームド・ドラゴンLV3』の効果発動。このカードは自分のスタンバイフェイズに墓地に送る事で手札・デッキから『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚する事が出来る。俺は自分の場の『アームド・ドラゴンLV3』を墓地に送ってデッキから『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚」

 

レベル5 アームド・ドラゴンLV5

 

ATK 2400

 

「俺は魔法カード『強欲な壺』を発動。このカード効果で俺はデッキから二枚ドロー。更に魔法カード『レベルアップ』を発動。このカードは自分の場にいるレベルモンスターを墓地に送り、召喚条件を無視して手札・デッキから特殊召喚できる。俺はデッキから『アームド・ドラゴンLV7』を特殊召喚する。現れろ『アームド・ドラゴンLV7』」

 

レベル7 アームド・ドラゴンLV7

 

ATK 2800

 

「更に俺は装備魔法『早すぎた埋葬』を発動。ライフを800払い、自分の墓地からモンスターを特殊召喚できる。俺は自分の墓地から『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚」

 

空 LP2600→1800

 

レベル5 アームド・ドラゴンLV5

 

ATK 2400

 

「同じ攻撃力を持つモンスターが二体、相打ち狙いか」

 

「いや、俺はお前のモンスターを一方的に破壊する」

 

「何だと!」

 

「俺は『アームド・ドラゴンLV7』の効果発動。このカードは手札からモンスターカードを墓地に送り、そのカードの攻撃力以下の相手の場のモンスターを全て破壊する。俺は攻撃力2900の『タイラント・ドラゴン』を手札から墓地に送り『アームド・ドラゴンLV7』の効果発動。ジェノサイドカッター」

 

『アームド・ドラゴンLV7』の腹部の刃が一斉に放たれて『レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン』と『真紅眼の黒竜』に直撃して爆散する。

 

「そ、そんな俺のレッドアイズ達が全滅……」

 

「俺は『アームド・ドラゴンLV7』と『アームド・ドラゴンLV5』でダイレクトアタック!」

 

『アームド・ドラゴンLV7』のアームドパニシャーと『アームド・ドラゴンLV5』のアームドバスターがブルー生徒に襲いかかる。

 

「うわぁぁああ!」

 

ブルー生徒 LP4000→0

 

デュエルが終了してソリッドビジョンが消える。俺に負けると思ってなかったのか、ブルーの生徒は膝をついて凄まじい程にショックを受けていた。

 

アンティールールで万丈目の取り巻きとデュエルした時も思ったが、ブルーの生徒って無駄にプライドが高いせいで格下と思った相手にデュエルで負けた時のショックが本当に大きいよな。

 

「ありがとうございました」

 

俺はとりあえずデュエルが終わってお辞儀をしてデュエルフィールドからその場を後にすると三沢とブルーの生徒とのデュエルも終了して、三沢も普通にブルーに勝利していた。

 

「おめでとう空」

 

「ああそっちも勝ったんだな」

 

「当然だ。ブルーの生徒とのデュエルは想定外だったが問題はない」

 

流石はラーイエローの総合No.1。まあ、三沢の実力なら余程の事がない限りは負ける要素はないからな。

 

この後、俺と三沢同様に十代もオベリスクブルーの万丈目と実技試験デュエルする事になり、最初は強化された万丈目のユニオンモンスター達に苦戦したが、最後に今日のカードパックで当てた『進化する翼』でレベルアップした『ハネクリボーLV10』の効果を使って『VWXYZードラゴン・カタパルトキャノン』を破壊し、最後に『E・HERO フェザーマン』でダイレクトアタックを決めて十代は勝利した。

 

実技試験で万丈目に勝利した為に十代は鮫島校長から直々にラーイエロー昇格を言い渡されて会場中から祝福された。しかし十代は赤が好きという理由でラーイエロー昇格を辞退した。

 

そして、ブルーの生徒に勝利した三沢と俺は十代の様に直ぐに昇格とはならなかったが、後日オベリスクブルーの昇格する為の昇格試験を受ける権利を与えらたのだった。

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