遊戯王GX 転生しましたがシンクロやエクシーズ等の召喚方法は使えない。何故かガチャ運はメッチャ良い件 作:zero3 ガイル
本当に申し訳ございません。
「俺のターン、ドロー」
先攻は俺かよ。後攻に強いサイバーデッキ相手に先攻は嫌だが、ココは堅実に守りを固めるか。
「俺は『仮面竜』を守備表示で召喚」
レベル3 仮面竜
DEF 1100
「カードを一枚セットしてターンエンド」
空
手札 四枚
フィールド 仮面竜
伏せカード 一枚
「俺のターン、ドロー。俺は『プロト・サイバー・ドラゴン』を攻撃表示で召喚」
レベル3 プロト・サイバー・ドラゴン
ATK 1100
「『プロト・サイバー・ドラゴン』はフィールド上にいる場合『サイバー・ドラゴン』として扱う。更に魔法カード『融合』を発動。手札の『サイバー・ドラゴン』と『プロト・サイバー・ドラゴン』を融合。現れろ『サイバー・ツイン・ドラゴン』!」
レベル8 サイバー・ツイン・ドラゴン
ATK 2800
……うん、初手からエンドや『パワーボンド』の融合じゃないだけマシと考えよう。初手から条件が重い正規融合に必要な素材が揃うなんて、十代にしろカイザーにしろ、主要キャラ達の運命力ってマジでスゲーよな。
そんな呆れている俺とは裏腹にギャラリー達は大盛り上がりだ。
「いきなり攻撃力2800のモンスターを融合召喚!」
「凄いですわ!」
「『サイバー・ツイン・ドラゴン』。亮も本気ね」
「ええ、カイザーの名は伊達ではないと言う事ね」
「やっぱりお兄さんは……凄い!」
「カイザーって言われてるだけあるぜ!俺もデュエルしてー!」
「空、気張るんだな!」
誰が何を言ったか分かる言葉だった。俺を心配してくれたの隼人だけで、他はカイザーが初手から正規融合を実行した事に驚いていた。
「更に速攻魔法『サイクロン』を発動。魔法・罠カードを一枚破壊する」
カイザーが『サイクロン』を発動すると、『サイクロン』のカードから竜巻が発生して俺の伏せカードに直撃して伏せカードが破壊される。
……やっぱり主要キャラにミラフォは通用しないのか。
「『サイバー・ツイン・ドラゴン』で『仮面竜』を攻撃。エヴォリューション・ツイン・バースト!」
『サイバー・ツイン・ドラゴン』の双竜の口から放たれる圧縮されたエネルギー波が『仮面竜』を飲み込み『仮面竜』は破壊される。
「『仮面竜』が戦闘で破壊された事により『仮面竜』の効果発動。『仮面竜』は戦闘で破壊されて墓地に送られた時、デッキから攻撃力力1500以下のモンスターを特殊召喚する事が出来る。俺はデッキから『仮面竜』を特殊召喚」
レベル3 仮面竜
DEF 1100
「だが『サイバー・ツイン・ドラゴン』はバトルフェイズ中は二回攻撃する事が出来る。『サイバー・ツイン・ドラゴン』の二回目の攻撃、エヴォリューション・ツイン・バースト!」
「『仮面竜』の効果で(以下略)俺はデッキから『アームド・ドラゴンLV3』を特殊召喚!」
レベル3 アームド・ドラゴンLV3
ATK 1200
「カードを一枚セットしてターンエンド」
丸藤亮
手札 一枚
フィールド サイバー・ツイン・ドラゴン
伏せカード 一枚
「俺のターン、ドロー。この瞬間『アームド・ドラゴンLV3』の効果発動。このカードは自分のスタンバイフェイズ時に墓地に送る事で手札・デッキから『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚する事が出来る。俺はデッキから『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚!」
レベル5 アームド・ドラゴンLV5
ATK 2400
「更に俺は魔法カード『天使の施し』を発動。デッキから三枚ドローして二枚捨てる」
俺は手札から『サファイア・ドラゴン』と『アームド・ドラゴンLV3』を墓地に捨てる。
「そして『アームド・ドラゴンLV5』の効果発動。手札の『タイラント・ドラゴン』を墓地に送り『タイラント・ドラゴン』以下の攻撃力のモンスターを一体破壊出来る。俺は『サイバー・ツイン・ドラゴン』を選択。デストロイドパイル!」
『アームド・ドラゴンLV5』から発射されたミサイルが『サイバー・ツイン・ドラゴン』に襲い掛かり、ミサイルが全弾直撃して『サイバー・ツイン・ドラゴン』は破壊された。
「俺は『アームド・ドラゴンLV5』でダイレクトアタック。アームドバスター!」
「……!」
『アームド・ドラゴンLV5』が振り下ろした両腕の拳がカイザーを襲う。
丸藤亮 LP4000→1600
「俺はコレでターンを終了します」
空
手札 四枚
フィールド アームド・ドラゴンLV5
伏せカード なし
「スゲー!カイザーのエースモンスターを空が倒したぜ!」
十代が素直にカイザーのエースモンスターである『サイバー・ツイン・ドラゴン』を倒した事を褒めて「まさか亮様のエースモンスターが破壊されるなんて」と、呟きながらジュンコとももえも驚いており、言葉にこそ出していないが翔と隼人も同様に驚いていた。
しかしカイザーをよく知る明日香と、サイバーデッキをよく知る雪菜は違っていた。
「いえ、亮はカイザーと呼ばれてるデュエリストよ。このまま終わるとは思えないわ」
「そうね。サイバーデッキの実力はまだこんなものじゃないわ」
明日香と雪菜の言った通り、確かに俺はカイザーのエースモンスターを倒した。しかし、カイザー亮の真のエースを倒した訳ではない。
「俺のターン、ドロー。俺は魔法カード『融合回収』を発動。このカード効果により俺は自分の墓地から融合素材となった『サイバー・ドラゴン』と『融合』を手札に加える。更に永続罠『リビングデットの呼び声』を発動。このカード効果により、自分の墓地に存在する『プロト・サイバー・ドラゴン』を復活させる」
レベル3 プロト・サイバー・ドラゴン
ATK 1100
「そして俺はもう一体の『プロト・サイバー・ドラゴン』を通常召喚する」
レベル3 プロト・サイバー・ドラゴン
ATK 1100
手札には『融合回収』で墓地から回収した『サイバー・ドラゴン』と『融合』に『リビングデットの呼び声』で復活した『プロト・サイバー・ドラゴン』と通常召喚した『プロト・サイバー・ドラゴン』が二体だから……げ!
「どうやら気がついた様だな。俺は魔法カード『融合』を発動。場にいる『サイバー・ドラゴン』扱いとなっている『プロト・サイバー・ドラゴン』二体と手札の『サイバー・ドラゴン』の三枚を融合。『サイバー・エンド・ドラゴン』を融合召喚!」
レベル10 サイバー・エンド・ドラゴン
ATK 4000
前のターンで『サイバー・ツイン・ドラゴン』を融合召喚して次のターンで『サイバー・エンド・ドラゴン』を融合召喚するのかよ。うん、色々な意味で凄いわ……。
「や、やっぱりカイザーの名は伊達ではないわね」
「デッキ融合するならまだ分かるわ。正規融合で『サイバー・エンド・ドラゴン』を融合召喚するなんて……」
「す、スゲー……!」
ギャラリー達が驚愕するのは無理ないよ。シンクロやエクシーズを使用しないで、こんな手札消費が激しい重たいモンスターを正規融合で召喚したら驚くは、しかも前のターンも正規融合してるからなカイザーは……。
「行くぞ。俺は『サイバー・エンド・ドラゴン』で『アームド・ドラゴンLV5』を攻撃。エターナル・エヴォリューション・バースト!」
「ぐお……!」
空 LP4000→2400
『サイバー・エンド・ドラゴン』の三つの口から『サイバー・ツイン・ドラゴン』を超える圧縮されたエネルギー波が『アームド・ドラゴンLV5』に襲いかかり『アームド・ドラゴンLV5』は破壊された。
「俺はコレでターンエンドだ」
丸藤亮
手札 0枚
フィールド サイバー・エンド・ドラゴン
伏せカード 無し
「俺のターン、ドロー」
お、コイツは……いいタイミングで来てくれたな。
「良いカードを引いた様だな」
「ええ、カイザー、貴方の『サイバー・エンド・ドラゴン』が最強なのは誰もが認めます。だけど俺のデッキには単純な攻撃力なら『伝説』や『神』に勝るカードが存在します」
最近は出す機会があんまりなかったけど……。
「俺は魔法カード『龍の鏡』を発動。このカードは融合デッキからドラゴン族融合モンスターを自分のフィールド・墓地に存在するドラゴン族モンスターを融合素材としてゲームから除外する事で特殊召喚する事が出来る。俺は墓地に存在する『タイラント・ドラゴン』『アームド・ドラゴンLV3』『サファイア・ドラゴン』『仮面竜』二枚を除外して『F・G ・D』を融合召喚!」
レベル12 F・G・D
ATK 5000
「俺は『F・G・D』で『サイバー・エンド・ドラゴン』を攻撃。ファイブ・ゴットブレス!」
「く、『サイバー・エンド・ドラゴン』……!」
丸藤亮 LP1600→600
『F・G・D』の五つの首から異なる属性のブレス攻撃が『サイバー・エンド・ドラゴン』を飲み込み『サイバー・エンド・ドラゴン』を破壊する
「俺はコレでターンを終了します」
空
手札 四枚
フィールド F・G・D
伏せカード 無し
「まさか『サイバー・エンド・ドラゴン』が倒されるなんて」
「カイザーの場はガラ空き、手札もゼロ」
「流石の亮様も」
「ですわね」
「コレはもう決まりなんだな」
「お兄さん……」
そう、普通ならカイザーの敗戦は濃厚だ。翔にとって絶対的で完璧な兄が敗北濃厚な状況が信じられない様子だった。
しかし、十代だけは違った……。
「いや、カイザーはまだ諦めてないぜ。見てみろよ翔」
「アニキ……」
翔は十代が指刺した方向を見ると、敗戦濃厚な絶望的な状況にも関わらず、自分の実の兄である丸藤亮の目は死んでおらず、勝負をまだ諦めてはいなかった。
「俺のターン、ドロー!」
遊戯王の敵キャラなら一枚の手札で何が出来ると言うだろう。しかし、それが死亡フラグになると理解している俺はあえて何も言わなかったが……。
「俺は魔法カード『天よりの宝札』を発動。互いのプレイヤーは手札が六枚になる様にドローする」
出たー!アニメ最強のチートドローカード!その圧倒的な性能のせいでOCGだと全くの別物というべき弱体化したカードとして有名である。
まあ、弱体化した理由は分かるよ。だってノーコストで互いのプレイヤーは手札が六枚になる様にドロー出来る為に相手にも手札を増やすデメリットがあるが、それ以上に自分の手札をノーコストで六枚まで増やせるんだからOCGがアニメ効果のままOCG可は絶対に無理と分かる性能してるからな。
「更に俺は魔法カード『天使の施し』を発動。デッキからカードを三枚ドローして二枚捨てる。俺は『サイバー・ドラゴン』を特殊召喚」
レベル5 サイバー・ドラゴン
ATK 2100
「『サイバー・ドラゴン』は自分の場にモンスターが存在せず、相手にフィールドにモンスターがいる場合、このカードは手札から特殊召喚する事が出来る。そして俺は魔法カード『エヴォリューション・バースト』を発動。このカードは自分の場に『サイバー・ドラゴン』が存在する時発動出来る。このターン『サイバー・ドラゴン』の攻撃を放棄する代わりに相手の場のカードを一枚破壊する事が出来る。俺は『F・G・D』を破壊する」
『サイバー・ドラゴン』から放たれる圧縮されたエネルギー波が『F・G・D』を飲み込み破壊する。そりゃあ『天よりの宝札』と『天使の施し』の最強チートドローカードを使用してカイザー程のデュエリストなら絶対に引いてるよな。
せっかく『サイバー・エンド・ドラゴン』を倒したのに、また振り出しかよ。
「カードを二枚セットしてターンを終了する」
丸藤亮
手札 二枚
フィールド サイバー・ドラゴン
伏せカード 二枚
「俺のターン、ドロー。俺は装備魔法『早すぎた埋葬』を発動。このカード効果で俺はライフを800払って自分の墓地から『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚」
空 LP2400→1700
レベル5 アームド・ドラゴンLV5
ATK 2400
「俺は『アームド・ドラゴンLV5』で『サイバー・ドラゴン』を攻撃。アームドバスター!」
「甘い!俺は墓地の『ネクロ・ガードナー』の効果を発動。このカードが墓地に存在する場合、墓地に存在するこのカードを除外する事で一度だけ攻撃を効果を無効にする事ができる」
げ、いつの間に……『ネクロ・ガードナー』を墓地に捨てたのは『天よりの宝札』と『天使の施し』を使用していた時か。
『サイバー・ドラゴン』の前に『ネクロ・ガードナー』が出現して『アームド・ドラゴンLV5』の振り下ろした拳を防ぐ。
「メインフェイズ2に移行。俺は『仮面竜』を守備表示で召喚」
レベル3 仮面竜
DEF 1100
「カードを一枚セットしてターン終了」
空
手札 四枚
フィールド アームド・ドラゴンLV5(早すぎた埋葬) 仮面竜
伏せカード 一枚
「俺のターン、ドロー」
カイザーはドローが終わると笑みを浮かべた。
「お兄さんが笑っている……」
いつも冷静沈着で表情を変えずに完璧に計算していたデュエルをしていた光景した見ていなかった翔からしたら笑みを浮かべてデュエルしている実の兄である亮の姿に驚いていた。
「楽しいな美幸。ここまで楽しいデュエルは久しぶりだ。やはりデュエルはこうでなくてはな」
「はい、俺も楽しいですよ。ですが勝つのは俺ですよ」
俺も原作キャラだとか、主要キャラとかじゃない。この丸藤亮というデュエリストとデュエルするのが凄く楽しい。カイザーとのデュエルは十代とはまた違った緊張感があるが、それでも十代と同様に心の底から楽しく感じる。
「いや、最後に勝つのは俺だ!俺は魔法カード『強欲な壺』を発動。デッキからカードを二枚ドローして『プロト・サイバー・ドラゴン』を召喚」
レベル3 プロト・サイバー・ドラゴン
ATK 1100.
「更に魔法カード『融合』を発動。場の『サイバー・ドラゴン』と『サイバー・ドラゴン』となっている『プロト・サイバー・ドラゴン』を融合して俺は『サイバー・ツイン・ドラゴン』を再び融合召喚する」
レベル8 サイバー・ツイン・ドラゴン
ATK 2800
「まだだ、俺は魔法カード『死者蘇生』を発動して墓地に眠る『プロト・サイバー・ドラゴン』を復活させる」
何で『プロト・サイバー・ドラゴン』を復活させる?『死者蘇生』で復活させるなら墓地から特殊召喚できる『サイバー・エンド・ドラゴン』の方が攻撃力も効果も強いのに……まさか!
「本当に勘がいいな美幸、だからこそ俺の全身全霊を君にぶつける。俺は速攻魔法『地獄の暴走召喚』を発動。このカードは自分の場に攻撃力1500以下のモンスターが特殊召喚された場合、自分の手札・デッキ・墓地から同名モンスターを可能な限り攻撃表示で特殊召喚する。現れろ『サイバー・ドラゴン』!」
レベル5 サイバー・ドラゴン
ATK 2100
レベル5 サイバー・ドラゴン
ATK 2100
レベル5 サイバー・ドラゴン
ATK 2100
『地獄の暴走召喚』で対象にしたのが『プロト・サイバー・ドラゴン』なのになぜ『サイバー・ドラゴン』が特殊召喚されるのか?
これは『プロト・サイバー・ドラゴン』がフィールド上にいる場合は『サイバー・ドラゴン』扱いとなるので『地獄の暴走召喚』で特殊召喚されるのは『サイバー・ドラゴン』となるからだ。まあ、色々とややこしいが、これもデュエルモンスターズあるあるだ。
「俺は『地獄の暴走召喚』の効果で『アームド・ドラゴンLV5』を選択。現れろ『アームド・ドラゴンLV5』!」
レベル5 アームド・ドラゴンLV5
ATK 2400
レベル5 アームド・ドラゴンLV5
ATK 2400
「更に魔法カード『パワー・ボンド』を発動。『サイバー・ドラゴン』扱いとなっている『プロト・サイバー・ドラゴン』と二体の『サイバー・ドラゴン』で融合。再び甦れ『サイバー・エンド・ドラゴン』!」
レベル10 サイバー・エンド・ドラゴン
ATK 4000
「『パワー・ボンド』の効果で融合召喚した機会族融合モンスターは元々の攻撃力の倍になる!よって『サイバー・エンド・ドラゴン』の攻撃力は8000となる!」
サイバー・エンド・ドラゴン
ATK 4000→8000
「『サイバー・ドラゴン』『サイバー・ツイン・ドラゴン』『サイバー・エンド・ドラゴン』が三体同時に並ぶなんて」
「そうね、サイバーデッキを代表するモンスター達が並ぶ光景は絶望的ね。『サイバー・ツイン・ドラゴン』はバトルフェイズに二回攻撃が可能で『パワー・ボンド』で強化された『サイバー・エンド・ドラゴン』は貫通効果が付与されてるわ」
「気張れ空!このターンを凌げば『パワー・ボンド』のもう一つの効果でお前の勝ちだぞ!」
隼人の指摘した通り『パワー・ボンド』には二つの効果がある。『パワー・ボンド』は機械族専用の融合カードで『パワー・ボンド』で融合したモンスターは融合したモンスターの元々の攻撃力の倍にする効果があるがデメリットも存在する。それは『パワー・ボンド』で融合したモンスターはエンドフェイズ時に融合モンスターの元々の攻撃力分のライフを支払わないといけない。
カイザーのライフは残り600。俺がこのターンを凌げば俺の勝ちが確定する。
「本当に凄いですよカイザー。俺に確実に勝ちにいくなら『パワー・ボンド』を使用した融合召喚するより『死者蘇生』で『サイバー・エンド・ドラゴン』を復活させるだけで良かった筈ですよ」
「美幸、確かに勝つだけならそれで良い。しかし、どんな時でも出し惜しみをしないで全力で戦い相手をリスペクトする。それが俺のデュエルだ」
「だからこそ俺は貴方を尊敬します。しかし『パワー・ボンド』を使用したのは間違いでしたね。俺は永続罠『スピリットバリア』を発動。このカードが存在し、自分の場にモンスターが存在する限りこのカードのコントローラーの戦闘ダメージは0となる!」
カイザーが『パワー・ボンド』を使用しており、そんな状況で俺が『スピリットバリア』を使用した事の意味を理解したギャラリー達は驚愕した。
本当は高火力の『サイバー・ツイン・ドラゴン』や『サイバー・エンド・ドラゴン』の貫通効果を警戒して、その二体の火力から身を守る為に投入したカードだったんだけど、まさか勝利の一手になるとは思わなかったな。
「戦闘ダメージが0……!」
「ええ、どのモンスターを攻撃しても戦闘ダメージはゼロ。全ての攻撃が終わった瞬間に『パワー・ボンド』のデメリット効果がカイザーを襲うわ」
「じゃあこのデュエルは」
「やったぁ!空の勝ちなんだな!」
「お、お兄さん……!」
このデュエルはカイザーの負けと誰もが思っていた。そう、デュエルしていた俺自身が特に確信を持って勝ったと思っていたが……。
「美幸、俺も自分のミスは認めよう。しかし、俺もただで負ける訳にはいかない『サイバー・エンド・ドラゴン』で『アームド・ドラゴンLV5』を攻撃!エターナル・エヴォリューション・バースト」
『パワー・ボンド』の効果で更に破壊力が増した『サイバー・エンド・ドラゴン』のエネルギー波が『アームド・ドラゴンLV5』に襲いかかる。
しかし俺が展開した『スピリットバリア』の効果で戦闘ダメージはゼロ。どんなに攻撃力を上げても無意味なのに、カイザーは何を狙っているんだ?
「この瞬間俺は罠カードを発動『決戦融合ーファイナル・フュージョン』!」
「な、なに!?」
『決戦融合ーファイナル・フュージョン』。確か効果は……デュエルディスクからカード効果を確認したらとんでもない効果に俺は驚愕した。
「このカードは攻撃宣言時に発動できる。互いのプレイヤーは戦闘を行うモンスターの攻撃力の合計分のダメージを受ける!」
『サイバー・エンド・ドラゴン』と『アームド・ドラゴンLV5』の双方の攻撃が激突して、双方のエネルギーが臨界点を突破して大爆発を起こしてカイザーの『サイバー・ドラゴン』『サイバー・ツイン・ドラゴン』と、俺の残りの『アームド・ドラゴンLV5』と『仮面竜』も大爆発に巻き込まれて破壊され、その大爆発の余波はソリッドビジョンとは思えない程に俺とカイザーも巻きこんで吹っ飛ばされた。
「「ぐあああ!」」
空 LP1700→0
丸藤亮 LP600→0
まさか引き分けになるとは思わなかったよ。まあ、この時代は禁止カードになってないエラッタ前の『破壊輪』といった引き分けに持ち込む事が出来るカードの規制が緩いからやろうと思えば引き分けに持ち込む事はいくらか可能だが、まさかカイザーがあんなぶっ壊れカードを保有しているとは思わなかったな。
まあ『決戦融合ーファイナル・フュージョン』はOCG化されてかなり扱い辛いカードになったが、アニメ効果だと融合モンスター同士という制約もないから発動条件はかなり緩いからデッキに入れてたんだろうな。
そんな風に感情に浸っていると十代が俺の所に走ってきて笑顔でバシバシと背中を叩く、いや痛いんですけど十代。
「スゲーな空。まさかカイザー相手に引き分けに持ち込むなんてな!」
「ああ、本当は勝つつもりだったんだけどな」
「だけどアカデミアで一番の実力者相手に引き分けだろ。これで空はアカデミアで一番の実力者って事だろ!俺も負けてられないぜ!」
俺とカイザーのデュエルに興奮したのか「俺もデュエルしたい!」と叫ぶ十代。この世界の普通のデュエリストならカイザーの神が掛かったデュエルを見たら普通は戦意喪失するのだが、十代は逆に燃えてカイザーとデュエルしたいと叫ぶのを見ると本当にデュエルが好きなんだと改めて理解する。
「お疲れ様空。良いデュエルだったわよ」
「ああ、雪菜。本当は勝つつもりでデュエルしたのに引き分けなのは少しモヤモヤするけど、納得がいくデュエルだったよ」
「亮を相手にそんな事を言えるデュエリストは十代と貴方くらいよ」
カイザーに勝つ気でいた俺に明日香は呆れた様子であった。まあ、シンクロやエクシーズも使用しないで普通にクソ重たい融合モンスターをバンバン正規融合しまくるカイザー相手に俺が勝つ気でいたと言えば呆れもするな。
そんなカイザーも満足そうな表情をして俺の前に立った。そんなカイザーは握手をする為に右手を差し出す。
「良いデュエルだった、ありがとう美幸」
「俺も楽しかったですよカイザー」
「いや呼び捨てで構わない。俺も空と呼ばせてもらう」
「わかり……わかった亮。コレで良いか?」
「ああ」
そう言って俺はカイザーの右手を握り握手する。本当に今回のデュエルは非常に満足だった。
「こんなに緊迫したデュエルは久しぶりだ。引き分けだが満足している。またデュエルしてくれるか」
「俺はいつでも構わないよ」
カイザー……亮はコレからも時間が合えば良いが自分とデュエルして欲しいとの事だ。その事に疑問に思い首を傾げると……。
「空、実はね……」
そんな俺の疑問に明日香が説明してくれた。何でもデュエルアカデミア最強のカイザーにデュエルするだけで満足する生徒が多い事にカイザーは不満を抱いていた。実際にカイザーとデュエルしても勝てないと判断して、カイザーとのデュエルは勝敗や内容に関係なくカイザーとデュエルした事がステータスみたいに自慢する生徒も多い為にカイザーとデュエルしたという箔が欲しい為にデュエルしてるとの事だ。
中には万丈目の様にデュエルアカデミアNo. 1の地位を欲してカイザーに勝利する為にデュエルを挑む野心家なデュエリストもいるが、それでも野心と実力が噛み合ってないが、それでも動機はどうであれ、カイザーからすれば勝つ気でデュエルする為にまだマシらしい。
だからこそ、久しぶりに負けるかもしれないという緊張感でデュエルするのは久しぶりらしいので、またデュエルして欲しいとの事だ。
「だけどカイザー。少し訂正させてもらうよ。俺以外にも実力者はいるし、俺以上にワクワクさせてくれるデュエリストはまだいるよ」
俺が指を指す方向に十代と雪菜がいて、十代と雪菜は笑みを浮かべてカイザーに宣言した。
「次は俺とデュエルしてくれよカイザー!」
「貴方を満足させるデュエリストが空だけと思われるのは心外よ」
俺の言葉に呼応した様に十代と雪菜はカイザーに対して自分ともデュエルしろと宣言した。カイザーは二人の言葉に満足した様に笑みを浮かべて……。
「ああ、楽しみに待っている」
普段は表情を変えないでクールな印象が強いカイザーが、心の底から笑みを浮かべて俺以外にも楽しくデュエルが出来る相手が他にもいると認識した様だった。
こうして俺のカイザーとのデュエルは引き分けという形で終わった。後日、俺とカイザーのデュエル結果はデュエルアカデミア中に広がったが、一年で、しかもラーイエローの俺がアカデミアNo. 1のカイザー亮と引き分けたのは嘘だとオベリスクブルーの生徒を中心に俺に対して「出鱈目を言うな!」「中途半端なイエローがカイザーを馬鹿にするのか!」と俺に怒鳴り散らしていたが、カイザー本人が引き分けた事実を認めた為にオベリスクブルーの生徒達の声は次第に小さくなった。
カイザーと引き分け事が事実と広まると、俺はデュエルアカデミアの生徒達から次世代のカイザーと呼ばれる様になった。