オレと彼らのヒーローアカデミア   作:月神サチ

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序章 ヒーローの卵たち
第1話 入学式? ねえよそんなもん! 前編


side 主人公

 

「……色々となんか、申し訳ねえなぁ……」

 

オレは雄英高校とかかれた看板を横目に、若干猫背で通り過ぎる。

 

「何言ってるんですか。推薦相手がアレとはいえ、私たちは推薦入試を受けて、あのネズミ校長や教職員から合格ってその場で言われたんですから。ーー合格は合格ですよ」

 

隣で制服に身を包むウチの居候(正確には叔父である扉間の養子)こと渡我被身子がそう告げる。

 

「……推薦したのが公安じゃなければ、もう少し手放しで喜べたんだがなぁ……」

 

「うだうだいってても仕方ないでしょうに。ほら、焦凍ちゃんと百ちゃんも先に教室いるみたいですし、さっさと行きましょう」

 

オレは千手縛鎖頼久。個性は巻き付いた対象を縛る有形無形の鎖を生成する【縛鎖】で、個性とは関係なくどこぞのエミヤの投影魔術や王の財宝、白眼&輪廻写輪眼や八門遁甲+忍術が使えたりする朧気な前世持ち高校生である。

 

なお転生時に神様にあったとかその辺全く記憶にないし、(オールマイトをみて確信した)僕のヒーローアカデミアについてほとんどにわかも同然なので、手探りの人生真っただ中である。

 

つかオールマイトとデクって呼ばれてる髪の毛もじゃもじゃなコと雄英高校くらいしかヒーローアカデミアについて知らないにわかだから、とりあえず来たけどーー原作開始前とかだったりするのかもわからないんだよな、これが(白目)

 

まあ、何とかなると信じて、進むしかねえな(やけっぱち現場猫感)

 

 

 

 

 

1年A組の教室のドアをヒミコが開くと、既にある程度の生徒が揃っていた。

 

「おいおいおい彼女持ちか???」

 

「リア充かよ雄英舐めてんのかアイツ」

 

「灰色の髪に白い目……推薦じゃなきゃぶっちぎり一位ってオールマイトが太鼓判押してたのがあんな小物感しかないヤツだと……!? オレは認めねえ……!」

 

おっかしいなぁ。一部男子からの目が怖いんだけど??

 

「頼久さん!」「頼久」

 

発育の暴力してる又従妹の八百万百に、口数少なくて火傷痕がマイナスとか言われてたけど、無口系美女として中学でも男子人気あった轟焦凍がこっちに声をかけてくれた。

 

「二人とも、おはよう。ーーなんかその……オレのせいでごめんね? たぶん同じクラスの方が一か所にまとまってて楽なんだろうけど……」

 

「頼久は悪くない。オールマイトやクソ親父が何とかできなかった敵を頼久が何とかするしかなかったんだし。司法取引で一番とばっちり受けたの頼久なんだし」

 

「焦凍さん!? それ緘口令しかれてる話ですわ!」

 

「いつかやると思ってたけど、6年越し高校デビュー初日からやらかすとは、焦凍ちゃんったら天然ですね!」

 

指摘された焦凍は周りを見てから

 

「…………今のは聞かなかったことに」

 

「「「無理言うな!?」」」

 

ザワザワざわめくのを横目にオレはいたたまれなくなってそっと自分の席を見つけて座る。

 

「おい、今の話どういうことだ? っと、オレは切島鋭児郎。よろしくな」

 

隣の席に座ってる赤毛の男子が声かけてきた。 近くのピンク色の髪と肌してる女子や、黄色い髪の男子、白眼だから丸見えだけど透明な女子がこっちに耳を傾けている。

 

「千手縛鎖頼久だ。縛鎖は忌み名だから千手か頼久でよろしく。ーー今の話については、その……オールマイトや校長あたりの許可があるまでノーコメントで」

 

「機密ってことか。まあペラペラしゃべるのは男らしくないし、秘密を守るって意味では口が堅いのはいいことだ! あ、オレの個性は硬化なんだが、お前のは?」

 

「【個性】は縛鎖。まあなんだ。物理的に相手を拘束したり、相手を把握してる場合は個性とかも一部封じ込めしたりできる。他には個性とは違うが、親父の忍術や母さんの持ってる白眼とかいろんなのが使えるがーーほとんどが普通に使うと吐血から全身粉砕骨折とかレベルで反動がデカいから、自分の個性で縛りかけて反動がないあるいはーー反動が少ない範囲でその力を使うってのがオレのスタンスかな」

 

「反動で全身粉砕骨折は普通死んでると思うんだが???」

 

「父親と母方の祖母譲りの回復力がなければ死んでた。昔よりはマシになったが、今でもやっぱり反動デカいものはデカい。ーーだから全力出せという指示はオレにとっての死刑宣告」

 

「個性社会で全力出せないってのはつらいって聞くが、別の意味で辛いな、ソレ」

 

「否定しない。だが、いずれ克服してみせるさ。ーー限界という壁を越え続け、得た力を誰かの役に立てたい。そのためにここに来たってところかな」

 

「冷静に見えて熱を感じる王道な目標でいいな! オレも手伝えることあったら言ってくれよ」

 

「組手とか頼むかもしれない。その時は頼む」

 

「おう!」

 

とか会話してると、教壇の裏から寝袋が身体を起こした。

 

「寝袋!?」「なんかあると思ってたけど人が入ってた!?」

 

ざわめく面々横目にゼリー飲料を一瞬で飲み干してからこちらを見る寝袋の人ーー相澤先生。

 

「ーー静かになるまで8秒。合理的じゃないな」

 

そういった後、先生は近くの段ボールを開く。

 

「1年A組担任の相澤だ。よろしく。ーーさっそくだがここに各自の体操服がある。着替えて第3グラウンド集合。10分で準備するように。更衣室は廊下出て左にそれぞれ更衣室あるから」

 

「は?」「えっ?」

 

困惑する生徒を横に去っていく相澤先生。

 

寝袋のままどこぞの天使なたらこみたいに去っていくのはシュールすぎるがそれはさておき。

 

「どういうことだ? 入学式とかオリエンテーションとかあるんじゃないのか???」

 

切島が声かけてきた。

 

「さあな。ーーただ雄英高校(ココ)の先生は担当するクラスについて強い権限を持ってるとか。10分後に準備終わってグラウンドに居なかったらーーそいつが除籍とかになってもオレは驚かないとだけ」

 

オレはそういい終わると同時に段ボールの方に移動して体操服とズボンの名前とかをチェックして名前毎に教卓に並べ、自分のと切島、百と焦凍にヒミコの分を回収からのそれぞれに放り投げ。

 

「じゃ、オレは除籍されたくないから、先に行ってるわ」

 

そういって教室を飛び出したーー。

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