オレと彼らのヒーローアカデミア   作:月神サチ

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頼久豆知識
実のところ使える力は高いが、反動はデカいし、色々できるが故に最善を取れてるわけではない。
あと本人は長期戦を考えて低反動なモノを主軸に動くが、身体能力のスペックが高反動技多用による短期決戦に寄っているし使わざるを得ないから反動でダウンしたりする。
そのため身体能力に合わせて戦略を組むか柱間細胞等と競合しないよう肉体改造して自分のスタンスに合わせるかを未だに悩んでいる。
こいつ自分のことになると優柔不断だな?


第11話 USJ襲撃 後編

――Side オールマイト

 

私は先日千手少年が施した治療の反動からギリギリまで校舎で待機していたのだが、2カ所同時に起きた通信断絶の報告がパワーローダー先生から受けた。

 

少し悩んだが、私が居る予定の方が陽動で、反対側が本命の可能性と引率がブラドキング先生だけの情報を加味して先に『私がいる予定ではない方』に向かったのだが……。

 

「やはりこちらは陽動のようだ」「ヒミコと甥のいるほうが本命だろう」「ここは私たちが片付けますから向こうの対処をお願いします」

 

到着した頃には千手柱間君と扉間君、柱間君の奥さんであるホノカさんが既に生徒を保護し、掃討を進めていた。

 

おそらく頼久君が使えるという白眼を持つホノカさんの眼で探知し、頼久君なら何とかなるとこちらに急行したのだろう。

 

「っ! すまない、こっちは頼んだ!」

 

そう言って飛び立つ私。

 

本校を超える頃に空を駆ける無個性……本当に無個性?の老人の残像?に声をかけられた。

 

「すまぬ! 街の方で多数の敵が暴れてるのを鎮圧するために門下生と儂は対応で手が回らん! バカ息子共と孫でもなんとかなると思うがな!」

 

言うことだけ言って消える。

 

……いやあの人絶対個性あるよね??

 

こんな多芸な人を無個性なんて私認めたくないんだけど??

 

 

 

 

 

 

――Side 頼久

 

「ぐああっ!?」

 

噴水広場付近で雑魚を木遁や縛鎖で縛り付けたりしていたら、相澤先生の声が。

 

振り返ると手オブジェだらけ男の腕を片腕から伸ばした捕縛布で封じ込めて、目線を【傲慢な太陽】に向けて居た相澤先生がいた。

 

しかし反対の手で目を覆うような仕草をしている。

 

「抹消の個性はたしかに強力ですが……太陽を直視してはならないと子供の頃親御さんに教わりませんでしたか?」

 

相変わらずナチュラルな上から目線で語りかける【傲慢な太陽】。

 

どうやら相澤先生は【傲慢な太陽】の個性を抹消して弱体化を図ったのだろうが……まさか通用しないとは……。

 

「でかしたぞソル。これでデバフ撒いてくるやつは実質無力化だ! 脳無! オレを邪魔してるこいつを殴り飛ばせ!」

 

「偶発的事故です。 それはそれとして今彼殴ると――」

 

手だらけ男が命令を飛ばすと――脳無と呼ばれた脳むき出し怪人が相澤先生を殴り飛ばす。

 

――もっとも、捕縛布で捕まっている手だらけ男も連鎖的に吹き飛んだが。

 

「……死柄木弔、何やってるんですか?」

 

くっそこっちが雑魚の群れを殺さないように抑えつつ鎮圧してるからそっち助けにまわれねぇ!

 

やれやれと言いたげな顔で捕縛布引き千切って手だらけ男を解放する【傲慢な太陽】。

 

「くそっ、ひどい目にあった「いや自分の状況判断ミスですよね」うるせぇな! あーもう、八つ当たりでこいつ殺すか」

 

自分の手を相澤先生に近づける手だらけ男。

 

オレは無理六道仙人モードで周囲の敵を無力化し、輪廻写輪眼の神威で相澤先生を隔離空間に逃がす。

 

神威の反動で吐血するが柱間細胞で無理やり直す。

 

「あぁ? どっか消えた?」

 

「あの少年の力の一端ですね。まあ多用できないので、実質さっきのヒーローは撃退したと言っていいかと」

 

「なら撃破1でいいか」

 

なんかゲームみたいな感覚してるな……!

 

牽制のために複数のナイフを取り出し投擲する。

 

「あぶねぇな!」

 

ほぼ全て回避され、唯一手だらけ男に掴まれたナイフが崩れ落ちる。

 

「……分解か?」

 

脳無とかいうヤツと死柄木というやつに【傲慢な太陽】以外の噴水広場に居た敵は片付いた。

 

「惜しいなぁ崩壊だ。5本の指で触れたモンを塵にしちまうまさに壊すための個性だ。……って、いつの間にかここの敵オレと脳無とソル以外全滅してやがる。本当にソルの言う通りバグキャラだなお前」

 

「……その個性、本当にお前のか?」

 

「あぁ?」

 

オレは思わず思ったことを口にする。

 

「その力、何かの一連の工程を途中で無理やり終了してるから、崩壊のカタチになってるだけで、本来違うモノのハズだ。それに……個性の色とお前自身の色が近いけど違う。……かなり時間が過ぎたから馴染みつつあるから近いのだろうが」

 

「――そんなのどうでもいい。脳無、ソル、そのバグキャラ排除しろ」

 

死柄木と呼ばれた男の命令と共に、オレは左右を敵に挟まれる。

 

 

 

――Side 緑谷

 

峰田君、い……梅雨ちゃんとともに飛ばされた僕は水難エリアの敵を無力化して中央の噴水広場付近の林に来たのだけど……。

 

「あの筋肉の化け物2人にダブルラリアットされたらさすがにやばいよ……」

 

「当たらなければどうということはない」

 

「「「!?」」」

 

いつの間にか僕たちの後ろに、千手君が目のあたり包帯巻いた相澤先生に肩を貸して立っていた。

 

「今目を再生してるから、治り切るまで相澤先生の目として周囲警戒頼む」

 

千手君はそういうと相澤先生を降ろしてそのまま消えた。

 

「先生! 大丈夫です!?」

 

「ああ、情けないことだがな……噴水広場の千手の様子、教えてくれ」

 

僕は直ぐにそちらに目を向ける。

 

「脳がむき出しな怪人相手に、回避しつつ爆発する札のようなものを投げたりして撹乱しています」

 

「……筋肉質な男はどうした?」

 

「何か遠くから飛んできたモノを受け止めて、何やら手だらけの男と話してるようです」

 

「そうか……」

 

 

 

 

――Side 死柄木弔

 

「さっきからなに飛んできてるんだ?」

 

なんかソルが受け止めてる何かについて問いかけてみた。

 

「俗に言うアンチマテリアルライフルの弾ですね。君に当たればミンチ不可避です。まあ私を狙ってるし、狙撃の腕は落ちてないようなので、あまり近寄らないように」

 

「ふーん……にしてもオールマイト遅いな」

 

なんか腹たってきたから人質のこいつ潰すか?

 

とか思っていたら、脳無と千手とかいうガキの間にアイツが落ちてきた。

 

「――私が来た!」

 

「漸くお出ましか」

 

「ライフルも弾切れのようなので、脳無はオールマイトにぶつけると良いかと。私は人質の少年返したら千手君と少し戯れてきますので、黒霧君から離れないように」

 

すげぇつえーユニットなんだけど、こうやって保護者ヅラするのだけはなんかモヤっとするんだよなぁ……。

 

 

 

 

 

――Side 頼久

 

「オールマイト、ソイツ打撃とか吸収するし、斬撃とかやっても直ぐ再生します」

 

「……どうやら私対策の怪人のようだね」

 

「オールマイト専用に用意した負けないサンドバッグだからなァ!No.1ヒーロー、脳無に勝てず敗北でゲームセットだ!」

 

死柄木がそう叫ぶ。

 

「それは、どうかな!」

 

その言葉とともに、強烈な一撃で脳無を吹き飛ばすオールマイト。

 

うーん、この馬鹿力すごいな……。

 

「オールマイトがきたので人質はお役御免です。お返ししますよ」

 

一瞬で目の前に現れた【傲慢な太陽】。

 

オレに青山を返し、オレが受け取った瞬間に攻撃を仕掛けたので

 

『須佐之男!』

 

切り札を切って即席の防御。

 

即席発動なのもあり骨格しか出現せず、オレは意識のない青山を庇いながら吹き飛ばされ、須佐之男が砕け散る。

 

くっそ、須佐之男の反動で両目が血にまみれて視野がつぶれる……!

 

「人質が戻ってきた瞬間が一番危ないですからね。……まあ貴方の叔父のように人間爆弾にしてたりするのは稀有なので、敵の攻撃を往なす手段と実行ができればよいです」

 

「相変わらず上から目線!」

 

見えないが、気配を追って縛鎖を放つ。

 

「凡夫なら足止めになりそうですが、私には意味ありませんよ?」

 

迫りくる腕による叩きつけの気配。

 

青山捨てれば避けられるが、見殺しにすることになる――!

 

「――SMASH!」

 

緑谷が渾身の一撃を【傲慢な太陽】の腕に叩き込み、軌道を逸らした。

 

「ほう、いい一撃です。私の攻撃を逸らすなど、なかなかできたことではありませんよ」

 

まるで幼子の成長を喜ぶ保護者のようにそう零す。

 

「ただ、0か100の両極端なのは如何なものかと。100に至っては反動で腕を負傷している。個性に耐えられる身体づくりと個性出力の調整訓練を強くオススメしますよ」

 

「なっ!?」

 

まるで小バエを払うような仕草で緑谷を吹き飛ばす。

 

オレは即座に縛鎖を応用して緑谷をキャッチ。

 

「……ふむ、向こうは決着ついたようなのでこのへんで良いでしょう」

 

そういうと【傲慢な太陽】は飛び退いて死柄木の横に移動する。

 

「このままあのバグキャラ始末しろよ!」

 

「私の受けた依頼は『あなたと黒霧の護衛』です。彼とのじゃれ合いはオマケ。というか、脳無はやられたので撤退して雄英高校襲撃の実績を手土産に手打ちとしておいたほうがよさそうですがね」

 

「オールマイト専用サンドバッグに調整された脳無がまさ――」

 

言い終わる前に窓ガラス突き抜けてとんで行く何かと、オレ(正確には緑谷)の傍に着地するオールマイト。

 

「脳無とやらは無力化させてもらった!」

 

「……はーっ、まじかよ。先生は『オールマイトは衰えてるし、脳無で倒せるはずだ』とか言ってたのに……衰えてねぇじゃん。帰るか」

 

その言葉と共に黒霧の出す黒いモヤが黒霧本人?と死柄木と【傲慢な太陽】を包む。

 

「逃がすか!」

 

オールマイトの攻撃を【傲慢な太陽】が正面から受け止めて

 

「たしかに全盛期に少し戻ったようですね。まあ私を倒すほどではありませんが」

 

といってオールマイトを殴り飛ばす。

 

黒いモヤにより、3人には逃げられた。

 

その間周囲警戒しつつ緑谷に応急処置と青山に気付けをしておく。

 

「3人とも大丈夫かい!?」

 

「反動であと少ししたら気絶するんで2人よろしくお願いしますわ」

 

「千手君の治療でなんとか」

 

「ボクは今まで気を失って何が何だか分からないよ☆」

 

白眼でUSJ内部をみた限り、生徒も全員無事そうだ。

 

六道仙人モードが時間限界で強制解除される。

 

……大石さんが【傲慢な太陽】に狙撃で足止めしてなかったら、たぶんもっとヤバかった……。

 

とか思ってると意識が途切れる。

 

……真面目に自分の再生力どうにかしないとな……柱間細胞やエリクサー頼りだと行き詰まりが多くないウチに来そうだし……王の財宝にあるグルメ細胞と適合して、美食食べまくったりして回復力……なんとか……してみる……か……?

 





次回予告(予定と変更の可能性あります)

3度目の保健室からの面倒くさい事情聴取や気絶中に起きた出来事で胃痛を抱えたりする頼久。
結城寧やヒミコたちの心配する顔を見て、彼はリスクを承知で進化や強化できるグルメ細胞を適合させ、食没等を完成させる事を決意するのだった……。

次回 「第12話 USJ襲撃 戦後処理」お楽しみに!



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