オレと彼らのヒーローアカデミア   作:月神サチ

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第12話 USJ襲撃 戦後処理

――Side 頼久

 

目を覚ます。

 

窓の外の光からして、今は黄昏時。

 

近くにはなんか頭抱えてるヒミコ、百、焦凍、透、寧がおり、部屋の外に柱間(父親)たちの気配がある。

 

身体がクソ重いつか動かない……。

 

……須佐之男に六道仙人モードに輪廻写輪眼の神威にエミヤの投影や王の財宝まで使わざるを得なかったからなんだが……。

 

柱間細胞も回復力落ちてるし……八門遁甲使ってたら全治何ヶ月になったかな……。

 

「……みず……」

 

やたらと喉が渇いていて、声を出すが干からびた声しか出ない。

 

しかし5人は直ぐに反応してくれた。

 

「あ、起きた!」「水ですわね!」「飲ませるときに身体起こさなきゃ、咽る」「リクライニング無いから起こすの手伝って下さい!」「はいお水!」

 

見事な連携で介護されるオレ。

 

水が喉を通り胃に落ちて少し身体が軽くなる。

 

「それより聞いてください! 寧ちゃんが抜け駆けして気絶してる頼久君にキスしたら!」

 

ハッとしたヒミコがなにやら寧からカードらしいものを取り上げてオレに見せてきた。

 

……魔法先生ネギま!のパクティオーの仮契約カードやんけ。

 

今生になりまだ未発掘の能力が存在したことに頭を抱えつつ、冷静に確認。

 

「……今頭のなかに使い方浮かんできた。……もう一つカードないか?」

 

「えっとね、2つカード出てきたんだけど、片方が光になってあなたのなかに溶けちゃった……」

 

「そうか。……これはパクティオーの仮契約カード。とある漫画の中に出てくる力で、従者に力が与えられる代わりに主人側に諸々縛られたりする契約の証……のいわゆるお試し版。与えられる力や主人から従者に振るえる権限が本来より弱い状態になる代わりに、契約に期限あったり、契約期間中主人から契約破棄も一応可能になってる」

 

原典とは部分的に異なるが、事実なのでそう言うしかない。

 

「……本契約すると制限なくなって本来の力が出せるってことですね」

 

「代わりにオレから10キロ圏内に居てオレが呼び出したら何してようと直ぐ側に拒否権なしに出現するし、魂レベルで束縛されるから、下手するとオレが死なん限り死んでたとしても酷使できるから使い倒される覚悟しないとなやつ。あと本契約は原則主従1対1で、従者2人目以降は制約が本契約で得られる力が仮契約以上本契約未満になるみたいだな」

 

「普通に……」「アリじゃないのか?」「だよねぇ……」

 

百、焦凍、透が首傾げ。

 

「あ、でも今は無理だと思う」「その心は?」

 

寧の言葉にヒミコが問いかけ。

 

「キスした後一瞬で頼久がミイラみたいになってたし」「「「「気絶直後より衰弱してたのそのせい!?」」」」

 

契約締結にオレの生命力使うんだな……。

 

「とりあえず、もう少し水飲んだりして回復して……あとあんまりやりたくなかったが、奥の手で肉体改造()したりするとしようか。……寧、パクティオーカードを作ったら、従者が与えられるのは、無形のバフと、アーティファクトと呼ばれる魔法道具だ。ーー adeat(アデアット)で呼び出して、abeat(アベアット)で顕現を解除できる」

 

「なるほど……?  adeat(アデアット)

 

その言葉と共に、寧のすぐそばに3m弱あるある意味見慣れたロボットーーアーシェスーーが現れた。

 

「寧のアーティファクトだしそうなるよな」

 

自分の半身のようにジェスチャーで伝えたいことが手に取るように分かるロボット見つつ。

 

「アーシェスごめん。場所とるから戻ってね。abeat(アベアット)

 

その言葉と共に光の粒子となって消えるアーシェス。

 

「あとは主人と従者の1対1限定だが、テレパシーが使えるようになる。従者側はカードを額に当てる必要あるがな」

 

『なるほど……?』

 

声が届いてるなーと心の中で返事で寧の驚く声が聞こえて、彼女がカードを額から離した。

 

「とりあえず……父さんたちがオレの起床に気が付いたから、そっちと交代で」

 

 

 

 

「怪我人である息子を親と叔父貴の3人で殴るのは違うと思うんだ」

 

顔面陥没して前が見えねえ状態になりながらそうこぼす。

 

父さんに母さんに扉間の叔父貴に爺様と清おばあ様(見た目がJCくらいのFGO清姫瓜二つ)に母方のすずかおばあ様とそろい踏み。

 

「心配してたのに保健室で結城寧ってコに手を出したから当然です」

 

「とりあえず余裕ぶってくつろいでいたのが悪いと思う」

 

「寿命縮むくらい心配したんだぞ」

 

母さん、叔父貴、父さんにぐうの音がでな……いや

 

「オレ意識ない時に勝手にキスされて、それで死にかけたんだけどそれでも??」

 

「ダメです」

 

「理不尽極まりない……」

 

顔を覆うオレ。

 

「誰に似たんですかねぇ……」

 

「? どうしました、すずかさん。ホノカさんは貴女がお腹痛めて産んだ子でしょう?」

 

すずかおばあ様が千手兄弟の理不尽振りとかを見てから清おばあ様を見てジト目。

 

清おばあ様は素でわからないって顔。

 

我らが東方不敗の爺様は何とも言えない顔してる。

 

「とりあえず女の子たちとの云々は私たちに泣きつく前に自分でできる限り何とかするように。それと日向屋敷の方は、こまめに私やお母さんたちが様子見しますね。屋根修繕とか家のメンテナンスはできるでしょうが、掃除とかで手が回らないでしょうし」

 

「アッハイ、母さん」

 

「とりあえず生きてて安心した。ーー敵が来ても対応しやすいよう、暇を見て夜とかに尋ねるようにしよう」

 

「儂も師範代のドモンに道場は任せてしばらく屋敷に出入りしておこう。日向邸の本邸は小娘たちに部屋を乗っ取られておるが離れで交代程度なら問題あるまい」

 

なんかこっちの意思関係なく諸々が決まった。

 

 

 

 

 

 

「死柄木弔に黒霧……それに背後にいる先生とやらの存在ねぇ……」

 

オールマイト関連の案件担当してる塚内という刑事に大石、オールマイト、相澤先生、根津校長の組み合わせに点滴で回復しつつ当時の事情聴取を受けている。

 

もっとも、オレは相澤先生とオールマイトの説明で不足箇所を補填する感じで話したので、そこまで話していない。

 

「【傲慢な太陽】が護衛してたからその主犯2名は捕まえられませんでしたが……雄英高校と付近市街地に現れた『敵連合』名乗る破落戸崩れたちは全員捕縛できたのでほぼ被害なし。重傷者も彼と既に目の治療終わった相澤さん、黒霧とやらにブラックホールの力を利用された13号先生くらいであとは軽いけがで済んでますし」

 

「雄英高校襲撃はもみ消しできませんが、被害については重傷者なしでごまかしできるでしょう。現在唯一重症な彼も点滴でさっきまで枯れ木みたいだったのが普通の人くらいの肌艶に戻ってますし」

 

塚内さんが辛辣じゃない?オレ普通の人間ですよ?()

 

「それじゃ、警察関係は私と彼で何とかしておきますし、【傲慢な太陽】については詳細を知る生徒はほぼいませんが、一応今回の事件についての緘口令として機密扱いで話通します。相澤先生お願いします」

 

「わかりました」

 

「根津さん、千手さんたちへの口裏合わせお願いしますね」

 

「もちろんさ」

 

「頼久さんはとりあえず動けるようになったらオールマイトを使いっ走りして相澤先生に連絡、その後は他生徒の帰宅状況とかに合わせて臨機応変で」

 

「あ、ちょっとオレやっておく必要あることできたんで、先に4人に帰宅するように言っておいてください。最悪飛雷神で帰宅します」

 

「……まあ君が何か別行動するときは、後々我々にとってメリットあるんで多めに見ましょう。手の空いているリカバリーガールかオールマイト、13号先生あたりの誰かが見張る条件ですがね」

 

「アッハイ。……3人ともいてくれた方がちょうどいいのでそっちお願いしますわ」

 

 

 

 

 

 

 

既に空には夜空と星がかかっており、雄英高校の屋上にいるオレ、オールマイト、13号先生(ヘルメットだけ外してる)、リカバリーガールが一息ついている。

 

やったことは簡単で、自分にグルメ細胞移植・柱間細胞と共生するよう注意しつつ同化、その後ちゃんと食事してなかったオールマイトと負傷を治癒で無理やり直した13号先生に王の財宝にあったトリコ世界の食材によるごり押し栄養補給。

 

リカバリーガールには宝物庫にあったアンチエイジング(ガチ)食材で数歳レベルの若返りさせ、自分後継者にするのを保留にしてもらうため土下座外交を敢行。(今回のさなかNARUTOの掌仙術ができるようになったみたいなんだが、具体的にまだ使えないし、エリクサーは最終手段なのになんか目をつけられていたので)

 

とりあえず目的を果たしたと言えばわかるだろう。

 

「うーん、この料理、色々な効能あるんですよね?……ランチラッシュ先生に教えてあげたり、食材を融通できたりしません?」

 

「確かに、これがあれば生徒や教員の底上げになると思うが」

 

「アンタら肝心なこと忘れてるよ。ーー食材を頼久からもらうなら卒業した後を考えてないし、食材の種とかもらうならだれが育てるってこと抜け落ちてるでしょ」

 

「「た、たしかに……!」」

 

「とりあえず細かいことは後日。3人の懸念点解消したので帰ります!」

 

オレはそのまま飛雷神で瞬間移動。

 

 

 

なお翌日が臨時休校になったので、ひとまずその日はのんべんだらりしたとだけ言っておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――side 傲慢な太陽

 

とあるバーに黒霧君のワープで戻ってきた私たち。

 

すると近くにあったテレビ画面の電源が付いて声が響いてくる。

 

『脳無は……戻ってこなかったようだけど、弔と黒霧はちゃんと守ってくれたようだね』

 

「先生! 脳無がやられちまったんだけど本当に弱体化してるわけ??」

 

『そのはずなんだけどね。まあこういう事もある。今回の失敗を糧にしていこう。こうしてまだ生きているんだから、何度でも挑戦できるさ』

 

『しかし……まーじで脳無負けてしもうたんか。むむむ、出来れば回収して改良加えたりしたかったが、まあなんとでもなる素体と個性じゃったからまた作ればよいか……』

 

にぎやかなのは何よりだがーー

 

「では、私は依頼を達成しましたのでこれにて失礼。『先生』、約束通り彼の口座に振り込みをお願いしますね」

 

『できればこのまま彼らのバックアップを頼みたいんだが……』

 

「私は恩人の頼みだから依頼として動いた。依頼は完了、貴方にされた仕打ちについて私はいまだ根に持ってるとだけ改めて伝えておきます。どうしてもというならば、しっかり彼との信頼関係を築いたり、その傲慢さ故行った私への非礼の一つでも詫びる練習をしておくのが良いでしょうね」

 

私はそのままその場を後にする。




次回予告(予定と変更の可能性あります)

事件後最初の登校にて、雄英高校体育祭について相澤先生から告げられる。
なお頼久は公安・雄英の両方から出場禁止を言い渡され崩れ落ちたりする。
頼久は気分切り替えのため、他クラスメイトは放課後に体育祭のため、自主練をすることに。
しかし他クラスの生徒がA組の偵察とか着ていて……?

次回 「第13話 雄英高校体育祭 準備期間その1」お楽しみに!


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