オレと彼らのヒーローアカデミア   作:月神サチ

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ヒミコ豆知識
個性は血を飲むことで飲んだ相手に変身できるものだったが……今は変質して一度血を飲んだことある人に一時的・部分的に変身できる個性になっている。
変身した相手の身体能力をある程度再現できるが、個性を使えたりはほぼできない上、本来の自分を逸脱した動きをしたら変身解いたあとにその負荷が一気に返ってくるため、素の能力を鍛えている。

あと部分的変身によるモンタージュができるようになって、ネタ顔をしたりするようになったあたり、精神的に変化が見られる。


第2章 雄英高校体育祭編
第13話 雄英高校体育祭 準備期間その1


――Side 頼久

 

土日を跨いだ最初の学校登校日。

 

「2週間後、雄英高校体育祭が行われる。ただし頼久は雄英高校・公安からの指示により、不参加が確定している」

 

「頼久君出禁もツッコミどころですが、襲撃あったのに体育祭やるんですか!?」

 

飯田君が即座に反応。

 

「1つ、今年は例年の5倍警備を配置するし、開催日は学年ごとにずらして1年がトリになっている。体育祭を行うことで雄英は健在なことを内外に示す目的もある」

 

こういう時健在なのを見せないと色々疑惑が出てきたりするからね(開催しても出ないとは言っていない)。しかたないね。

 

「2つ、というか雄英高校の負傷者はぶっちゃけUSJにいたオレや13号先生、反動で力尽きてた頼久と反動で右腕負傷した緑谷くらい。あとはリカバリーガールも治癒するか自然回復に任せるか悩む程度の軽微なものだったしな」

 

逆に4人以外怪我らしい怪我なくて済んだのが凄いと思います。

 

「最後に……襲撃に関係ない生徒たちが割を食うわけにはいかんし、予定変更となれば警備担当の会社やヒーローたちのスケジュール調整とかキャンセル料とかで事務がパンク。過去にあったが体育祭を中止する噂流れると市民からクレームがとんでくるしなんなら今事務棟はてんてこ舞い」

 

「「「「世知辛い……」」」」

 

「というわけで体育祭は行われる。これに伴い申請すれば放課後の一部施設にて自主練が可能になる。もっとも、他の生徒も同じ施設を使うことを念頭に置くように」

 

「「「「はいっ!」」」」

 

 

 

 

 

 

「なんか人だかりができてるんだけど……」

 

放課後に入り、鍛錬のためにグラウンドにいこうとしたら、廊下にかなりの人だかり。

 

ちなみに困惑した声出したのは瀬呂である。

 

「敵に襲撃された奴らを見てみたいとか、そういうのあるんだろうさ」

 

「随分と余裕そうだな」

 

なんか紫っぽい髪の生徒が入ってきた。

 

「知ってるか? 体育祭の結果次第では普通科とヒーロー科で入れ替えがされたりするんだって。……敵と遭遇したからって胡座かいてるなら――まとめてその足、掬っちゃうかもな」

 

「あ、オレ体育祭を校長、オールマイト、公安の連盟で出禁されたからたぶん対象外なんでよろしく」

 

「「「「!?」」」」

 

なんかこっちを見てる一部生徒に釘刺しするように告げる。

 

「No.1ヒーローと雄英高校校長にヒーロー関係の管理してる公安が何故……!?」

 

「年齢制限で仮免止まりで実質免許取得が確約と言うか強制的押し付け確定してるからかな」

 

「はあ!?」「ずるくね?」「ひいきかよ!」

 

「おっ、否定しないけど……全身粉砕骨折10回以上、敵交戦による頭半分吹き飛んだり、手足もがれたり心臓貫かれたり、身内の修行って名目で三途の川3桁くらい往復してるのが羨ましいとは……すげぇな」

 

「「「!?」」」「この人おじいちゃんが東方不敗でオールマイトですら音を上げた修行を5歳からやらされて何度死にかけたことか……」「公安がどうやったら首輪つけられるかとか未だに上層部の定例会議で小田原評定になる悩みの種だしねぇ」「義父様譲りの再生力無かったら普通に死んでますからね」「むしろコレを野放しにして敵になったら、オールマイト始めトップヒーローが頭抱える化け物なんだけど……責任とれる?」

 

なんか4名の事実陳列により圧倒されたのか言葉を失う野次馬たち。

 

そんなのどうでもいいと言わんばかりに爆豪が廊下の方に向かい……

 

「退けよ雑魚共。オレはそこの反動がなければ間違いなくオールマイトを超えてる化け物とかがいる『上』を目指すのに忙しい。格下や同格のやつ見て満足するのか傷のなめ合いするのか足の引っ張り合いするのか知らねぇが、オレの邪魔するな」

 

そう言って押し通って去っていく。

 

「オレも体育祭出禁だけど、鍛錬はやりたいから」「私も」「失礼しますわね」「ごめんね!」「では〜」

 

オレと4人でそのまま教室を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、言い忘れてたが鍛錬の合間にお前は使えるようになったとかいう掌仙術ってのを怪我人で試すように」

 

「はーい」

 

とあるグラウンドにて、相澤先生の言葉に返事しつつ、軽く組手してる尾白と切島のほうに向かう。

 

「辻ヒールしに来たんだけど必要そう?」

 

「あー、できれば尾白の手や尻尾を頼む」

 

「思ったより硬くて殴ったこっちがダメージうけてさ……」

 

「OK牧場」

 

オレは掌仙術を使い傷を癒していく。

 

……思ったより細かい作業で時間吸われるな……。

 

数分したらちゃんと完治。

 

白眼チェックでも問題なし。

 

「……これでよし。やっぱりエリクサー飲ませたり傷に掛けたほうが早く終わるんだけどなぁ」

 

「たぶんリカバリーガールの後継者とか思われてるんだろうな」

 

切島が仮説を提唱し、尾白も頷く。

 

「でもこれ、患部触れないとできんのだが……」

 

「合法的に見る目の次は合法的に女の子の身体触れる理由までゲットしたのかよ!胸とかお腹とかやるんだろてめー!」

 

「不平等すぎるぞ!オレたちにも役得を!」

 

「(動物とかも治せるなら……もし動物たちが怪我したらお願いできないかな?)」

 

なんか峰田と上鳴がキレ顔して、田口が二人とは別ベクトルで何か言いたそうな顔している。

 

まあどうしてもとなったら声かけてくるやろし、掌仙術の練習と他クラスや学年観察のためにほかの人の様子見てくるべ。

 

……あれ、オレ掌仙術以外の鍛錬時間とかなくね?

 

 

 

 

とりあえずそのまま辻ヒール的な感じで怪我人治療を行っていく。

 

上の学年の生徒とかそれなりにいて、サイドキックにならないかと言われたが、千手の名前だしたり、石破天驚拳見せてお断りしてなんとかやり過ごしに成功した。

 

一部セクハラになりそうな場面はエリクサーを渡して飲ませたりしたがそのせいで薬を欲しがる生徒が続出したのは誤算だった。

 

ひとまず薬の購入希望を根津校長に嘆願書書くよう言ってスルーしたりしたがまあ問題ないだろう()

 

 

 

 

「問題の4人だが……」

 

休みの数日中にヒミコ、焦凍、百、透と仮契約した結果、それぞれカードを手に入れており、一応校長と大石さんから『……個性の一部ってことで!』となんか体育祭とかでも使える事が確定してるため、実際に使って確かめをしている。

 

ちなみに寧はサポート科特権により持ち込めるサポートアイテムの開発優先でここには居ない。

 

まあアーティファクトがアレだし、使える魔法の目星ついたらしいことは聞いているので放置である。

 

しかし……

 

「……普通の指なしなレザーグローブですわね……」

 

「こっちはふわふわ浮かんでる本となんだか分からない右人差し指についた装備と左耳についたイヤホンっぽい何かですからね……頼久君、何かわかりませんか?」

 

「双剣……常闇が羨ましそうに見てたけど……」

 

「私の周りになんか浮かんでるこの4つの何か……なにこれ?」

 

4人全員アーティファクトは出せたが、どんな魔法が使えるかはさっぱりである。

 

「頼久、主側で何か分からない?」

 

「分かったら教えてるんだよな……違ってたら怖いし」

 

ヒミコのやつはワンチャンアレなんだけど……それだったらある意味尋問とかで公安とか警察に連れて行かれかねないのが……。

 

「……なるほど?」

 

ヒミコが本を見ながらそう零す。

 

……ヒミコはオレの名前知ってるし、ついでにアーティファクトの射程範囲みたいだし、なんならヒミコがオレの名前呼んだあたりから本自体がこっちをターゲットにしてましたねもうおしまいです。

 

「頼久君私の想像以上に悲観的思考してます??」

 

ヒミコの言葉に他3人が集まる。

 

「……そのアーティファクトセット、オレの知ってる奴と同じか同系統のようだな」

 

同じ前提で心の中で語り始める。

 

おそらく本の名前はいどのえにっき。一冊につき1人の思考を読むことができて、質問すれば表層意識が答えてくれる道具だ。発動には一定距離で相手の名前を呼ぶ必要がある。並列処理できるから複数呼び出しすれば複数人の思考が読める。

 

指の道具は鬼神の童謡(コンプティーナ・ダエモニア)

対象を視界に収めた状態で『我 汝の真名を問う(アナタノオナマエナンデスカ)」と唱えることで相手の名前が分かる魔法道具。名前を暴きたい人がのどから手が出るほど欲しいチートアイテムだし、いどのえにっきとのコンボで相手を識別したらほぼ確実に相手の表層意識を覗いたり質問できるアイテムだ。

 

片耳についてるイヤホンは読み上げ耳(アウリス・レキタンス)

所有者が指定した書物の読み上げをする魔法道具。本来ならちょっと便利な小道具だが、先の2つと連携させれば、いどのえにっきに目線を向けることなく相手の名前暴いて質問からの回答確認が可能になる鬼畜コンボが成立する。

ただ並列の読み上げで混乱するかもしれないから、そこは訓練次第だろう。

 

「……頼久の精通時期とその直近でしたネタは?」

 

「おいバカやめろ!」

 

 

 

アレほど本気で追いかけた瞬間と、ヒミコたちが連携して逃げ回った瞬間は無かったと記憶している。

 

しかし、寧の使える魔法や他3人の魔法?はなんなんだろうな……。

 

 

 




仮契約人物とアーティファクト、アーティファクト装備時発動可能魔法一覧(未判明はネタバレ防止で透明化してる。反転で確認可能)

結城寧(個性 詩魔法)
アーティファクト:アーシェス
魔法:俯瞰視点

渡我被身子(個性 変身→変化)
アーティファクト:自律式の本、人差し指に着けられたペンの様な先っぽがついた指装備、イヤホン型耳飾り
使用魔法:いどのえにっき+鬼神の童謡(コンプティーナ・ダエモニア)+読み上げ耳(アウリス・レキタンス)

八百万百(個性 創造)
アーティファクト:指なしレザーグローブ
使用魔法:真理による錬成

轟焦凍(個性 半冷半燃)
アーティファクト:可変式双剣
使用魔法:固有結界 氷炎世界

葉隠透(個性 透明)
アーティファクト:4基(最大16基)のビット
使用魔法:固有結界 幻影迷宮





次回予告(予定と変更の可能性あります)

順調に時間が過ぎていく中、緑谷から力の使い方について相談を受ける。

そこで緑谷の力の出し方イメージを聞いて頼久は頭を抱えることになり……

次回 「第14話 雄英高校体育祭 準備期間その2」お楽しみに!


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