オレと彼らのヒーローアカデミア   作:月神サチ

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第22話 職業体験1日目と……

――Side 頼久

 

なんかオレのジェノメトリクス開拓が中断されたり認識出来ない何かにヒミコたちが話しかけて頭抱えたりしてるのをみたり色々あったが……

 

「コスチュームを無くさないように、同時に必要ないときは着用しないこと」

 

とりあえず職業体験の日まで平穏無事に過ごせた。

 

今は雄英高校の最寄り鉄道駅の改札口前で「あのー」

 

なんか上鳴が手を上げた。

 

「……そこのリア充千手の腕に抱きついてる女の子は誰なんです?」

 

「……千手が預かってる訳ありの少女だ」

 

相澤先生の言葉にビクッとした彼女は、どこかぎこちない動きしてから一礼。

 

「う、歌住サクラコと言います。皆さんとは今後顔を合わせるかもしれませんが、よろしくお願いします」

 

サクラコはなんとか噛まずにそう自己紹介した。

 

「おいおい6人目ですかぁ!?」「ハーレムとかうらやぐえっ」

 

上鳴がキレかけたが相澤先生の捕縛布で締め上げられた。

 

なお歌住サクラコは結城寧を変身させた姿であり、宝物庫にあったドラえもんのコピーロボットを『結城寧』として学校に通わせている。

 

まあ同じ声でビミョーに(方向性違うとは言え)世間知らずやポンコツで善性寄りのアライメントしてるあたり、一挙手一投足観察されるとバレるだろうけど。

 

あと裏工作は大石と根津校長が行なっているが、そこら辺はまあ……任せたので細かいことは把握していない。

 

「訳ありなモノで半分以上構成されてる千手に1人訳ありな女子が増えたところで誤差だ」

 

「たしかに……」「そう言われると……」

 

おい納得するな。

 

「それはさておき、それぞれ体験先に迷惑かけないように。以上だ」

 

その言葉と共に散開を告げて去っていく相澤先生。

 

「じゃ、オレたちはこっちだな」「オレはこっち〜」

 

各々バラけるA組面々。

 

「……私たちの移動手段は……?」

 

のこったオレとサクラコ。

 

サクラコの問いに――

 

「口寄せ」「えっ?」

 

冷静に答えつつ、術を発動する。

 

 

 

 

 

 

 

「うわ、本当に出てきた」「ランプの魔人みたいね」「なかなかカッコい……本当に女の子がくっついてる……」「むう、出来る……」

 

山岳の一角にある宿泊施設に出現するオレとサクラコ。

 

オレとサクラコの視線に気がつくと、猫を模したメイド服風のコスチュームと、猫の手型グローブを着用している彼らの反応は素晴らしく……

 

『煌めく眼でロックオン!!』赤髪の赤い意匠のコスチュームで一方通行の思念送信の【テレパス】が個性のマンダレイ。

 

『猫の手 手助けやって来る!!』緑のロングヘアーに黄色い意匠のコスチュームで【サーチ】の個性を持つラグドール。

 

『どこからともなくやって来る…』筋骨隆々の厳つい身体と茶色の意匠のコスチュームで【軟体】の個性で爺様の門下生時代もあったらしい虎。

 

『キュートにキャットにスティンガー!!』金髪で水色の意匠のコスチュームで【土流】の個性を持つピクシーボブ。

 

『『『『ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!!』』』』

 

流れるように4人によるキメポースと決め台詞が行われた。*1

 

「すごい……!」

 

「本日から1週間よろしくお願いします。千手頼久……ミリオンハンズです。こっちは根津校長から伝えられてると思いますが、訳ありで連れてきた歌住サクラコです」

 

オレの言葉にハッとするサクラコ。

 

「う、歌住サクラコです。よろしくおねがいしましゅ」

 

「(噛んだな)」「(噛んだわね)」「(突っ込んだら負けなやつ)」「(見て見ぬふりしてあげるのも優しさね!)」

 

優しい表情をする4人。

 

「えっと……そっちの子どもは……?」

 

オレが指摘するとその子供がやってきて――

 

「ふんっ!」「えっ?」「あっ!?」「ちょっ!?」「むっ!?」

 

思いっきり金的にパンチ繰り出してきた。

 

「色々な意味でいいパンチだが……死ぬほど痛いだけで、損傷あっても直ぐ再生するんだよな……」

 

「……!?」

 

避けずに一撃食らったわりにオレはわりと平然としてるせいか、少年は目を丸くしてる。

 

「……っ! ヒーローなんて目指すヤツは、ロクなのがいない……」「こらっ!洸汰!」

 

何かあったのかヒーローに思うところがあるような発言をする少年。

 

マンダレイの言葉でバツが悪そうにしながら何処かに逃げ去る。

 

「ごめんね……あの子私が引き取った親戚の子で……」

 

「……サクラコに手を出そうとしてたら引っ叩いてたかもしれませんが、オレは父親譲りの再生力あるので全然気にしてません」

 

「(目が笑ってない!!)」「(例えなにを言われようとやり遂げる覚悟を感じる……!)」「(根津校長さんがわざわざ連絡してきたのも納得かもね)」「(それはそれとして将来性あるからつばつけておきたい……)」

 

なんか不思議な視線を感じるがまあええやろ(雑)

 

「とりあえず、アンタが何処までできるかを虎と組手とかしながらあちきがサーチで分析するかんじでいいかい? 緊急性高い仕事が入ったらきり上げることになるけど」

 

「こちらはそれで構いま――」

 

そう言い終わる前に身代わりからの瞬身、自分とサクラコの『場所入れ替え』を連続発動させてサクラコを離れた場所に避難させ、虎の一撃を迎え撃つ。

 

「流派東方不敗の奥伝に至った傑物だけあるな!」

 

「サクラコはか弱い女の子なんで勘弁してほしいんですがね!?」

 

オレはすかさずジャンプからの空中ダッシュでサクラコを搔っ攫うように抱き上げて、土流の包囲から回収。

 

「寧、悪いけど」

 

「うん」

 

オレは神威発動して彼女を別空間に飛ばす。

 

「手が空いたからと言って容赦はせんがな!」

 

跳躍して迫っていた虎の言葉に空中回し蹴りをしたが個性で躱された。

 

「油断できんな!」「そっちは虎さんと組手ときいていたのに『とか』の部分にピクシーボブの土流や護衛対象アリモードにするって部分圧縮してきたほうが油断できないんですがね!?」

 

回避、反撃で対象しながらそう返す。

 

まったく、初日からコレとかバテそうだな……!

 

 

 

 

「とりあえず温泉……温泉?があるのは助かるラスカル」

 

珍しく?仕事がなかったらしく日中は鍛錬と食事(途中からサクラコを出せと言われて神威の別空間から出したら、オレの食事準備という名目でドナドナされた)でほぼ終わった。

 

そして夕方の今は、ご飯食べてからの汗流すために温泉に浸かり羽根を伸ばしている。

 

……ちゃんと身体洗ってから入ってるのは、親の躾か、前世からの賜物か……まあどうでもいいか()

 

とか思ってたら、虎と先ほどの少年が来た。

 

「くつろいでるようだな」

 

「独り占め堪能させてもらいました」

 

オレの言葉に独占してる時のなんとも言えない感覚を思い出して同調したのか頷く虎。

 

「明日も格上との鍛錬相手としてピクシーボブやマンダレイ、ラグドールも参加させてもらうぞ。4人の連携を鍛え直す絶好の機会だからな」

 

「職業体験ってオレが体験受ける側では?」

 

流石にオレがツッコミいれると少年も少しだけ首が縦に動いた。

 

「むしろ鍛錬に於いてはそちらが格上。かつて流派東方不敗の門戸を叩き中伝まではもらえたが……奥伝を受けることなく卒業と言われたからな」

 

流派東方不敗の同門としても格上だ、と言われてなんとも言えない気持ちになる。

 

 

 

 

 

 

オレは多少努力してるとは言え、サラブレッドも真っ青な血統ぼでーとなんか知らんがチートガン積み(反動あり)がなければただの凡人だし……。

 

 

 

 

 

「……? ……た……? あなた?」

 

ハッとして横を見ると、サクラコがいた。

 

顔アップで凄く近い。

 

……えっ、なんで??(宇宙猫)

 

「あちきたちもいるんだよね」「こっち向いていいのよ?」「じ、事故なんだし……?」

 

反射的セルフ目潰し!

 

「あなた!?」「あちきたちの声聞いた瞬間に躊躇いもなく実行するなんて……」「判断が早い!」「でもコレ逆に……」

 

虎と少年はどこへ行ったんだ!?

 

「あ、虎と洸汰は30分以上前に上がってるよ。アンタがずっと地蔵みたいに湯船で反応ないからとりあえず先に上がったの」

 

「でもあちきたちが体洗って湯船に入って暫く観察したりしても反応なかったし……」「何気にサクラコちゃんが横で私たちに触れないように威嚇してたからね手は出してないよ」「威嚇と言ってもレッサーパンダのソレとどっこいどっこいな威圧感だったけどね」

 

微笑ましいなぁと見られてたサクラコェ……。

 

「とりあえずお恥ずかしいものを……!」

 

「いや、虎から『ヤツは龍を飼っている』って聞いてたけど、そのとおりだったからその……ごちそうさま?」

 

なんか居た堪れなくなったので瞬身&速乾早着替えで脱衣場経由で脱出。

 

割り当てられた部屋に駆け込む。

 

うう、もう婿にいけない……。

 

*1
※説明は主に緑谷からの受け売りである

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