オレと彼らのヒーローアカデミア   作:月神サチ

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第5話 戦闘訓練と、傲慢な太陽

Side オールマイト

 

うーん……千手少年一人で3人と戦ってもらったほうが良かったような気がするんだが……まあいいか……?

 

私はそう思いつつ、準備時間でビルのあちこちにトラップ(致死的なのは皆無だが、そこそこ引っかかるとペイントとかでストレス蓄積する系のもの)を仕掛ける千手少年と葉隠少女の様子見つつ時間を確認。

 

……というか、なんで別行動しないんだろう?

 

二手に分かれたほうが何かと準備できるはずだが……?

 

「っと、あと30秒で試合開始するから双方準備したまえ!」

 

その言葉に双方が最終確認をしていく。

 

うーん、八百万少女と轟少女は互いを見なくても問題ない……随分と手慣れているような……?

 

気になることはあるが、思考をきり上げて試合開始を宣言。

 

すぐさま轟少女がビルごと凍結させるけど、千手少年は陣みたいなのを発動させてその中で葉隠少女と共にやり過ごしたようだ。

 

「轟すげぇな。千手たちのトラップほぼ無力化したし」

 

「半冷半燃って個性すげぇな……」

 

「あれ?ドローンの映像が1つ途絶えた?」

 

いくつもあるモニターに分割して表示されてるので一瞬気が付かなかったが、上鳴少年の言う通りドローンの一つから通信が途絶えたようだ。

 

「ふむ……単なる故障かもしれないな。後でパワーローダー先生に伝えておこう」

 

と返していたら、いつの間にかヒーローチームと敵チームが接敵して交戦を開始していた。

 

「うーん、女相手に容赦ねぇな千手……」

 

「それに対して受け身取ったりダメージ受けにくいよう身体を反らしたりしてる2人も大概なんだが?」

 

「東方不敗は性別とか関係なく、組手とかの時は容赦なく顔とかも一撃入れにきますし、頼久君もそのスタンス継いでるので、組手する私たちも身体で覚えざるを得ないと言いますか……」

 

あの人本当に容赦ないんだな……

 

とか思っていたら、葉隠少女が2人に確保テープをつけた。

 

思ったより早く終わったな。

 

さて、試合終了の合図を――

 

そう思った瞬間、熱気のようなものが通り抜けた感覚と共にモニターや機器が一斉に壊れた。

 

「なっ!?」「なんなの!?」「どういうことだ!?」「あわわわ」

 

「落ち着いて! ひとまず一塊で――いや、一旦校舎へ移動する!」

 

恐らく個性か何かによる干渉。

 

高確率で敵が敷地内……恐らくこのエリアにいる。

 

ならば――先にここにいる17人を避難させるべきだ。

 

「千手たちは良いんですか!?」

 

「千手少年は仮免とはいえプロヒーロー免許を持っている!というか彼はこういうトラブルに巻き込まれやすいのもあるせいで公安から仮免を『押し付けられ』ている!時間稼ぎに徹するなら、私やエンデヴァー相手でもかなり戦える手練れだよ」

 

「むう……私が今回は蚊帳の外みたいですね……」

 

 

 

 

 

――Side 頼久

 

捕縛テープつけた瞬間、六道仙人モードを発動して求道玉による防御を展開する。

 

「なっ、なにこれ!?」

 

それと同時に通り抜ける熱と磁力。

 

「……この感じ……」「あの人ですわね……でも雄英高校の敷地にどうやって……?」

 

焦凍と百は即座に気がついたようだ。

 

求道玉防御を解除すると、先ほどまで居なかった3メートルほどの上半身裸の偉丈夫な男がこちらをみていた。

 

「授業中で申し訳ありませんね、頼久君」

 

「なんの用だ、【傲慢な太陽(ソル・スペルビア)】さんよ」

 

相変わらず意味のわからん威圧感と自然体すぎる気配を纏うその男は、オレの言葉に少し考えるような素振りを見せたあと、答える。

 

「なに、単なる通知ですよ。近いうちに私が【護衛】してる人が雄英高校に行くと言っていたので……こちらのボーダーラインを先にお伝えしておこうかと思いましてね」

 

オレはいつの間にか【傲慢な太陽】が手にしていた片手斧の振り下ろしを、雷遁を纏った一撃でなんとか軌道を逸らした。

 

「ひっ!?」

 

しまった、葉隠さん怖がらせてしまった……。

 

ヒミコたちの恐怖耐性バグってるだけともいう(現実逃避)。

 

「お前のような規格外が護衛とは、護衛対象はどこぞの坊っちゃん敵か?」

 

反撃で繰り出したオレの六道仙人モード石破天驚拳を受け止め、抱き潰した【傲慢な太陽】。

 

「私としては不本意な仕事なのですが、恩人たっての頼みなのでね。まあその護衛対象の2人以外は私が守る意味ありませんので、捕まえるなりするのはおまかせしますよっと」

 

今度は太陽のフレアを圧縮したような火球をぶっ放してきたので反射的に輪廻写輪眼の神威で異空間に消し飛ばす。

 

その一瞬を突いて焦凍が凍結を、百が徹甲榴弾を、しれっとオレも個性の縛鎖を【傲慢な太陽】へ放つが――

 

「その努力、機を見る目は評価しますが――私の足止めにもなりませんね、精進して下さい」

 

氷も、徹甲榴弾も、縛鎖もその身体から放つ焔と衝撃で薙ぎ払われる。

 

「相変わらず、化け物だなお前は――!」

 

たぶんこれ以上情報取れないのでおかえりいただくために尾獣玉+螺旋丸(モドキ)を放つが

 

「丁度良いのでコレで帰らせてもらいますね」

 

その言葉共に、【傲慢な太陽】はビルから吹き飛び――感知してた限り概ね無傷(直撃箇所は少し抉れたはず)で飛んでいった。

 

反動でビルの上層が吹き飛ひ、オレも骨やアチコチが反動でボドボドになったが、ちゃんと3人は求道玉による防御障壁でなんとか保護できたのでヨシ!(現場猫感)

 

やべぇ、柱間細胞で回復……間に……あ……

 

 

 

 

 

――Side ???

 

「もしもし、こちら公安所属、大石蔵人です。……なんですって!? 直ぐそちらに伺います!」

 

通話が終わるとともに、必要なものを取って急ぎ警察署を飛び出し、雄英高校へ車を走らせる。

 

既にヤツは居ないようだが、何らかの情報を千手君が手に入れてる可能性は高い。

 

次いつ、どこに現れるか……今度こそ聞き出して、待ち受けてみせる。

 

殺された妻と娘のためにも……!

 




頼久豆知識その3
理由は不明だが、【傲慢な太陽】とのエンカウント率がかなり高い。
毎回【傲慢な太陽】視点のじゃれ合いで大ダメージ受けたり、頼久が力を使わないと被害が拡大すること、とある公安所属の目的と合致することから、雄英高校への推薦やプロヒーロー免許(仮免)が与えられたりと便宜を図られている。
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