オレと彼らのヒーローアカデミア   作:月神サチ

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頼久のざっくり家系図
父方
祖父 東方不敗(本名千手修司 無個性のフィジカルギフテッド)
祖母 八百万清(個性 創造変身 合法ロリ)
父親 千手柱間(個性 柱間細胞)
叔父 千手扉間(個性 忍術)

母方
祖父 日向直久(個性 白眼 故人)
祖父 月村すずか(個性 サキュバス 合法ロリ)
母親 日向ホノカ(個性 白眼)

では、どうぞ。


第6話 戦闘訓練と……後編

――Side 頼久

 

「……ん……」

 

目を覚ますと、保健室のような場所。

 

時間的に……気絶から1時間は経っていないはずだ。

 

「本当に治癒なしで目を覚ましたね」

 

なんか困惑してるリカバリーガールに慣れて入るがソワソワしてたヒミコ、焦凍、百に安堵の様子の葉隠さん、そして……

 

「相変わらず死んでも死ななそうなのは祖父や父譲りですかな?」

 

相変わらず食えない気配の男にして表向き普通の警察関係者な大石蔵人さん。

 

「おかげで生きてるので感謝しかないですね。……ヒミコあたりが連絡した通りですが、曖昧な事しか分かりませんでしたよ?」

 

「それでも、貴重な情報です。直ぐに確認したいところですが……すみません、リカバリーガール。彼はもう問題なさそうなので連れて行っても?」

 

「本来は経過観察でもう少し安静にしてもらうところだけど……外にこの子の担任が居るから、最低でも先生同行を条件に認めるよ」

 

「では適当な空き部屋で確認しましょうか」

 

 

 

 

 

 

「敵やそれを動かせる人物が『雄英高校に行く』という予告……雄英高校に遠回しな襲撃予告とは……」

 

「もっとも、護衛対象が襲撃を取りやめれば何処かでしれっと姿を見せてその旨を教えてくるでしょうが……一先ずは襲撃が起きる前提で警戒しておくべきかと」

 

根津校長やオールマイト、複数名の教員まで集まり(女子4名は箝口令の上、着替えて帰宅するよう促されたが、たぶんほかの生徒とかとともに教室にいる気がする……)大人の密談が開かれることに。

 

「それと、言い回し的に護衛対象の2人以外に複数人が雄英高校襲撃に参加するようですね」

 

「問題ハ何時、何処デ、ドノヨウナ目的デ、ガ不明ナトコロダナ。常二雄英高校全体デ敵警戒態勢ヲ敷イテ目ヲ光ラセルリソースガ無イ」

 

「電子機器である程度視界はカバーできるが、今回の『訪問』のような唐突な出現からの視野外からジャミング・破壊されたら確実に初動が遅れたり撹乱食らうことになる」

 

セメントス先生、エクトプラズム先生、パワーローダー先生がそれぞれ問題面等を洗い出していく。

 

「……うーん、不本意な仕事や恩人の頼みとか言ってるから、本人的には依頼主か護衛対象を【傲慢な太陽】は嫌ってるらしい……くらいしか情報拾えないね」

 

「……いや、まさかな……」

 

根津校長の言葉に思い当たるモノがあったのか、オールマイトが零す。

 

「ん?何か心当たりでも?」

 

「いえ……【傲慢な太陽】とは6年前の戦いの折に交戦したことがありますが……その依頼主に対して凄まじく不本意そうな顔をしていたのでもしかしたらと思ったのですが……私が倒した敵です。もう……生きていないはずですし……」

 

「基本的に千手君や私以外たとえオールマイト相手でも有象無象扱いしてる【傲慢な太陽】が不本意と言ったり態度に見せるのはレアケース。……アレに後継者……自称かはさておき……がいて、ソレが【傲慢な太陽】を伴って現れる最悪のケースを考慮したほうが良さそうですね」

 

大石の経験からそう告げる。

 

「数名持ち回りで遊撃できるようにしておいたほうがよさそうだね」

 

「公安の人員ならある程度融通できると思いますが?」

 

「それやると内政干渉で雄英の独立性が揺らぐから最終手段だね」

 

根津校長と大石が涼しい顔で机の下の蹴り合い(水面下の交渉)をしてる……。

 

「独立性より生徒の安全だと思いますが……まあ良いでしょう。妥協案として千手兄弟や流派東方不敗の門下生による敷地周辺の巡回を提案しておきますよ。もっとも、あの【傲慢な太陽】のように予兆もまともに無い距離踏み倒すような出現で襲撃が起きた場合は意味が無さそうですがね」

 

うーん、それぞれの立場として譲れないところがあるやつ。

 

「それは妥当だね。少なくとも……【傲慢な太陽】は護衛対象を無力化より先……捕縛したりしなければ千手君に軽く一当てする程度で様子見に徹する可能性が高い。しかし……」

 

「【傲慢な太陽】はかの暗黒時代の怪物に比肩する強大な力を持つため、情報を公安がもみ消している(表沙汰になってない)敵です。今回はそちらの意向を汲んで上には私が受け持ちするのでひとまず静観するよう根回ししておきます。ただ……葉隠さんについては、機密保持の契約書等を書いてもらう必要あるかもですが……」

 

「コレはオレの責任です。ビルに向かってる時点で気がついてはいましたが……接触のタイミングが予期しきれず葉隠さんを……巻き込んでしまった」

 

大石の言葉に顔が歪んだ気がした。

 

「ヒーロー目指してる子に、あんまり薄暗い公安(われわれ)の諸々を知ってほしくないですが……致し方なし。とりあえず葉隠さんとお話したいので相澤先生立ち会いお願いします。襲撃について、私が出入りする以外はそちらにおまかせします。それでは」

 

大石と相澤先生が退室する。

 

オレもそれに合わせて部屋を出る。

 

幾ら仮免持ってるとはいえ……まだ責任取れる立場ではない(ガキ)の自分が介入できることはあまりない。

 

 

 

 

オレたちが教室に行くと、全員が制服に着替え終えて、ホームルームも終わっただろうにソワソワしながら待っていた。

 

「葉隠。済まないが別室でこの人と話をしてくれ。オレが立ち会う」

 

「え? あ、はい」

 

相澤先生と大石と共に向かおうとする葉隠さんに

 

「取って食われるわけじゃないから心配しなくていい」

 

とだけ通り過ぎるときに告げる。

 

緊張してたのが解れたのでコレでよいだろう。

 

3人が消えたあと、A組面々(爆豪、ヒミコ、百、焦凍除く)が自分の席について一息吐いたオレに殺到してきた。

 

「何があったの!?」「倒れたってヤオモモから聞いた時驚いたんだけど!?」「あ、もしかしてこれも言えない系?」

 

「……」

 

そういえば適当な言い訳とかカバーストーリー用意されてねぇな?

 

「済まないが伝えていい範囲が分からないからノーコメント」

 

「ノーコメントか……」「でも公安云々とかなら言えないか」「と言うか葉隠連れて行かれたの、なんか見たからじゃないのか……?」「箝口令敷いてる感じってどんなやべえ話!?」

 

ざわめく面々。

 

「……とりあえず言えることは……」

 

オレの言葉に面々が言葉をとめる。

 

「身構えてる時に死神は来ないってことだけだな」

 

「凄まじく不穏なんだけど!?」「プロヒーローはそういうことあるって聞いたけどさぁ!」「こんな最初の週で不穏なの想定外なんだけど!?」

 

阿鼻叫喚なのを横目に、着替えるために更衣室に向かう。

 

そして更衣室出たらヒミコ、焦凍、百が待っていた。

 

「……(叔父貴のせいで)母方の実家である日向邸に住んでるヒミコはともかく、2人はわざわざ待ってなくても……」

 

「頼久が使ってるあの屋敷に私も住むことにした。正確にはクソ親父に嫌気が差したから家出で転がり込む。姉さんが柱間さんに話通したって連絡きた」

 

「私はお母様から『恋は戦争』という言葉と共にお義父様方に許可取ってますので」

 

……悲報、母方の実家、血縁者使用率が25%になる。*1

 

「たぶん葉隠ちゃん一人暮らしなら放り込まれると思うので……頑張りましょうね?」

 

日向邸(ウチ)は公安機密保持契約交わした人を隔離しておく施設だった……?

 

 

*1
ヒミコは扉間叔父貴の養子で母方の日向家に血縁なし、百の祖父と頼久の父方の祖母が兄弟のため、直接的な血縁なし、焦凍は言うまでもなく。なお祖母である旧姓月村すずかは柱間保有の2世帯住宅に住んでて、日向の名を継ぐ祖父は故人

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