【読者参加型】スポットライトは当てられず   作:サイコロに魂を売れ

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チャプター1 アメサキの森 その一

 彼が目を覚ますとそこは森の中だった。

 寿命を全うし、死の間際に感じるであろう未練すらあまりなかった彼は自身の身に起きた事に困惑していた。

 

 周囲を見回すが鬱蒼と生い茂る木々に視界は遮られ、あまり良い結果は得られなかった。

 

 そこで彼の視界に情報が流れ込んだ。突発的な事に痛む頭を振り払いながら視界に写る文字を追う。そこには目を疑う事が書かれていた。

 

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TIPS アメサキの森

 ムーサ大陸の西端に位置する森。

 湿地帯の近くにあるからか湿気を多く含んだ枝葉が光を阻んでいる。

 アメサキの森に生息する生物は限られた動植物しか存在しない。その理由は不定期で振り注ぐ切雨(キリサメ)の影響にある。

 この雨は木々に付着した水滴がこの森一帯でのみ生息する菌糸類の胞子によって発生する。

 重力に耐えきれなくなった水滴が落下する時、水滴に含まれた胞子が生物に降り注ぎ、体内に侵入。生物の体内を切り裂き、その内部に根を張って成長する性質を持つ。

 

 長居は危険。次回の切雨発生時間「00:07:42:31」

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精神異常判定 結果 説明
1d6+10(精神値)>=12 4(4)+10>=12 成功:精神異常によるペナルティなし

 

 どうやら彼が生きている場所は生物にとって限りなく危険な場所であるようだ。

 自分自身にどのようなことが起こっているにせよ、動かなければならない。

 

 ふと、彼の胸元から手紙が落ちた。妙に達筆な文字からマメな性格であろう事が伺えるその手紙の内容をかいつまんで訳せば

 

・貴方(彼)は二度目の人生を与えられた。それも別の世界、別の星で

・しかし、貴方はその世界の神に選ばれなかった。最低限の助けのみ与えられている

・この手紙の主は貴方の境遇を思い、その世界の一般的な知識と自衛できる力を与えた

 人里や街に降り立つ場合、その世界の神から要らぬ介入があるかもしれない。

 その場所は、天候にさえ気を付ければ危険な生物も少なく生存も容易だ。

 そこで生活基盤を整え、神からの介入があった場合に備えてくれ。

・まずはその森を脱出して欲しい。北に向かえば開拓村に辿り着く。

 開拓村では旅人を装えば受け入れられる。

 そこで腰を落ち着けた後、その世界の事と神々の事について調べてほしい。

 

 このようなことが書かれていた。

 

 どうやらはた迷惑な事に巻き込まれたらしい。彼は生前、コスプレといった趣味に興じていたこともあるため、そういった知識は持ち合わせていたもののまさか自分が対象になるとは思わなかった。

 

 一先ず、彼は信じることにした。

 目の前に映る森もそうであるし、彼の今まで培ってきた環境分析技術者としての経験が、日本では見たこともない植物であると告げていたからだ。

 なにせ、植物であるのにウネウネと蛇のように蠢くツタ、まるで笑っているように揺れる葉、それらは地球にない能動的な……より言えば動物的な生命を感じる。

 

動植物知識判定 結果 説明
1d6+1(狩人技能レベル)+6(知性値)+4(特典:知識のボーナス補正)>=10 5(5)+1+6+4>10 成功:目の前の植物に対する情報獲得

 

名前:ダンシングアイヴィ レベル1 反応:受動的(パッシヴ)
知名度:10 移動速度:0 生息地:森林、山地
HP:6/6
命中力判定:1d6+3(6) 回避力判定:1d6+3(6) 攻撃:1d6(3)
特殊能力:伸びるツタ近接攻撃を遠隔攻撃(射程:10m)として扱う

 

 彼はTRPGも嗜んでいた事があった為、そのデータに懐かしいものを感じたがそれ以上にこの植物は中々に厄介な能力を持っているらしい。

 

 古今東西、射程が長い攻撃というのは厄介なものだ。

 人間が投石や弓といったものに辿り着く前は腕の届く範囲、あるいは武器が届く範囲が有効射程だったからだ。

 

 ゲームとして見ても序盤の敵が中距離から攻撃してくるというのはとても厄介である。

 なにせ、こちらに遠隔で攻撃できるものがなければ、近づいて攻撃する前に相手に行動させる手番があるからだ。

 

 幸いなことにこの植物は受動的……積極的に襲い掛かってくる生物ではないらしい。

 彼はほっと安堵しながらこの世界のはじめての一歩を踏み出すのだった。

 

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TIPS アメサキ開拓村

 現在、向いている方向から北東方面に存在する森外縁部の開拓村。

 アメサキの森の調査・開拓を目的とした村であり、人数は20人程度。

 アメサキの森の異常気象により開拓は遅々として進まないが、人間が最低限生存していける環境は揃っている。

 多くは一般的なヒューマンだが、エルフ族も存在する。

 出張ギルドが存在している為、そこで冒険者として登録する事を推奨する。

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道中イベント 結果 説明
x3 2d6 10(10) 10(10) 5(5) 【秘密の群生地】×2 【動物種の足跡】

 

イベント【秘密の群生地】

 

 彼が道中を散策していると少し開けた場所へと躍り出る。

 そこは森の奥深くに点在するある植物の群生地だった。

 青と紫が入り混じる花弁にふわっと香る落ち着く匂い。尤も、彼には嗅覚障害がある為その匂いが届くことはなかった。

 

動植物知識判定 結果 説明
1d6+1(狩人技能レベル)+6(知性値)+4(特典:知識のボーナス補正)>=8 6(6)+1+6+4>8 成功:目の前の植物に対する情報獲得

 

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TIPS 魔力草

 この植物には魔力を回復する成分が含まれており、魔法使い御用達の薬草。

 薬草の煎じ方に様々な宗派があり、煮るもの、食べるもの、葉巻にして吸うもの、薬液として抽出した後体内に注射するもの等がある。

 栽培も容易だが、人工栽培と自然栽培のものでは効力に違いがある為、群生地は発見次第、管理される。

 報酬は魔力草1本につき100G。また、群生地の発見は500Gが相場とされている。

 

動植物知識判定:成功 より深い情報獲得

 貴方は狩人であり、その植物の利用法を知っている。

 

 レシピ1:魔力回復薬の作成

 魔力草×3 水×2 道具:鍋、へら、火

 MPを「狩人技能レベル+器用値」回復する。

 

 レシピ2:魔力餌

 魔力草×5 水×1 血×1 道具:すり鉢、棒

 魔力を持った生物をおびき寄せる。

 「1d2+狩人技能レベル」までの魔力を持つ生物を1体誘引する。

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 どうやらこの植物は魔力草と呼ばれるものらしい。魔力を回復させる効力があるようだ。

 彼は大方造血作用のある薬草に類するものだと結論付けた。魔力と呼ばれるものを血液の類似と考えているようだ。

 また、視界に映る文章からは特殊な餌になり得るらしいことも記載されている。

 恐らく魔力草と血を混ぜ合わせることで魔力を持っている生物と誤認させているのかもしれない。魔力が血と類するものなら血と混ぜ合わせることで疑似餌と機能するようだ。

 

 彼はほくそ笑んだ。生前の知識がまるで役に立たない事に喜んでいるようだった。

 植物が好きで好きを仕事にした彼は、未知なる植物の存在に心躍っている。持前の神経質を発揮し、彼はいくつかの魔力草に手を伸ばした。

 

x2 1d3+1(狩人技能レベル) 4(3+1) 2(1+1) 6本の魔力草を手に入れた。

 

 彼は群生地がどれだけ貴重なものかを前世でよくよく知っていた。

 植物の成長に対して収穫が多くなり過ぎればすぐに枯渇するし、慎重に防疫しなければ外来種の持ち込みによって駆逐されていってしまう。

 

 そうした経験を踏まえて彼はいくつかの魔力草の身を収穫し、周りの景色を記憶していく。次にまた群生地に辿り着けるようにするためだ。

 

発見:魔力草の群生地 報酬:群生地の位置記録、成長×1 群生地の位置は以降、自由に閲覧可能です

 

 そうした文章と一緒に彼が今まで歩いてきた足跡……マップが表示された。

 そこにはピン刺しされており、群生地と書かれている。

 ユーザービリティに配慮した表示に彼は鼻を鳴らした。

 どうやら、彼は世界〇の迷宮のような自身で地図を描くゲームが好きであるようだった。

 

 彼は少しばかりテンションを落としながらも歩を進めることにした。

 時間は限られており、敏感なものならわかるだろう雨特有の匂いが周囲を満たす。

 尤も、彼は嗅覚障害を持っている為それに気づくことはなかった。

 

 もうすぐ、雨が来る。切り裂き雨が降ってくる。

 

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 次回の切雨発生時間「00:05:25:18」

 発生時間が6時間を切りました。周囲の雨粒が活性化します。

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イベント【動物種の痕跡】

 

 彼が木々をかき分けて開拓村に向かう道中、動物種の痕跡を発見した。足跡だ。

 

動植物知識判定 結果 説明
1d6+1(狩人技能レベル)+6(知性値)+4(特典:知識のボーナス補正)>=13 6(6)+1+6+4>13 成功:足跡より動物の情報習得

 

 彼は足跡だけで判断の難しい動物の情報を看破した。

 

名前:ウィスホーンディア レベル3 反応:能動的(アクティブ)
知名度:13 移動速度:10 生息地:森林、草原
HP:7/7 防護:2
命中力判定:1d6+4(7) 回避力判定:1d6+2(5) 攻撃:1d6+5(8)
特殊能力:突進近接攻撃に「移動速度/2」のダメージ補正値を得る

 

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TIPS ウィスホーンディア

 穴の空いた角を持つカテゴリ:動物種の鹿。

 突進時に角の穴から通り抜ける空気から音が鳴る為、笛のような音が聞こえた時注意が必要。縄張り意識が強く、肉食の動物でさえ果敢に立ち向かう。

 肉は美味であり、毛皮は防具に、角は工芸品と利用出来る物が多く獲物として狙う者は少なくない。その為、ウィスホーンディアを甘く見た哀れな犠牲者が後を絶たない。

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 どうやら“ソレ”は鹿の足跡であるようだった。

 恐らく成体、それも若い個体なのだろう。周囲に目線をやれば角で傷つけられたような樹皮がある。縄張りとしてのマーキングと角の研磨を兼用しているようだった。

 

 彼は初めての危険に遭遇した。

 能動的とあることからこちらを見つければ襲い掛かってくるだろう。

 だがこちらが先に痕跡を発見できたのは運がよかった。逃げるにせよ、立ち向かうにせよ準備する事が出来る。

 

 彼は自身の出来る事と出来ない事を改めて把握する。

 動植物としての知識と何故だか知っている自然を利用した罠の作成。

 武器となるのは鉈と初めて利用する宝術という存在。

 

 対して、敵となる鹿は突進が危険であり、こちらはまだ見つかっていない。

 

 立ち向かうか、罠を張って待ち伏せするか、それとも迂回してやり過ごすか。

 

 彼は三つの選択を迫られている。

 

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 次回の切雨発生時間「00:04:46:07」

 発生時間が6時間を切りました。周囲の雨粒が活性化します。

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名前
職業 狩人(レンジャー)レベル1

 

生まれ ステータス値
7 器用8敏捷8
4 筋力4生命5
11 知性6精神10

 

生命 6/6(狩人(レンジャー)技能レベル+生命値)
MP 10/10(精神値)

 

職業技能 説明条件
動植物知識 動植物に関する知識を「1d6+補正値」で判定可能。

補正値は「技能レベル+知性値」を参照する。

狩人(レンジャー)初期技能の一つ
短刀術 片手用の刃武器による命中とダメージに補正値を得る。

命中に対する補正値は「(技能レベル+器用値)/2」

ダメージに対する補正値は「(技能レベル+筋力値)/2」

狩人(レンジャー)初期技能の一つ
自然罠作成 自然環境において罠を作成可能。

補正値は「技能レベル+器用値」

狩人(レンジャー)初期技能の一つ
頑強 HPに「技能レベル」点の補正値を得る。

毒・病気に関する抵抗力に「+2」の補正値を得る。

狩人(レンジャー)初期技能の一つ
追加技能 説明条件
騎乗騎乗生物・無生物に関する判定の際、ダイスを「+1」する。趣味からの技能変換
偽装自身を偽る言動の際に補正値を得る。変装技能の上位互換。

補正値は「(器用値or知性値)/2」

趣味からの技能変換

「特徴:変装趣味」

「経歴:絶対に知られたくない秘密がある」

より上位技能に修正。

選択技能 説明 条件
宝術宝石を代償にした魔法の一種。異界では一般的な力の一つ。

「1d6+補正値」で判定を行う事が出来る。

補正値は「(知性値/2)」

「心」と「知性」の合計値が「10」以上

 

装備 説明
狩人の鉈 片手で扱う枝葉や獲物を解体するためのもの。

「1d6」で命中判定を行い、成功した場合「2」点のダメージを与える

狩人の衣装身のこなしを意識した軽装の防具。

防護に「+1」し、回避判定時「+2」の補正を得る

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二回目の投票です。
今回は早めに2026/04/18を目途に締め切ります。

ウィスホーンディアへの対処

  • 立ち向かう
  • 罠を作り待ち伏せする
  • 迂回してやり過ごす
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