マインクラフト!ハードコアに閉じ込められちまった(はぁと 作:さばねぇ大尉
このキャラだって、次の話で終わるかも知れないレベル。
深夜にプレイしたりしたら危険だね、
やるけどね
秋山颯太の場合 その1
――・・・・・・飲みすぎたかな・・・・・・
その男、秋山颯太は頭を抱えながら台所へ向かい蛇口を捻る。
蛇口の先から出てくる透明の液体をお気に入りの白いマグカップにそそぎ、それを口に運ぶ。
――寝る前にちょっとマインクラフトでもしとくか・・・・・・
颯太は数日前にマインクラフトを購入したのだが、
最近会社が忙しくなかなか起動できないでいた。
マグカップを置き、パソコンの前に座るとすぐさまパソコンを起動する。
様々なアイコンが表示されている中に、茶色と緑色が組み合わさったアイコンが表示され
颯太はそれをダブルクリックし起動させると、様々な操作を加え
マインクラフトのトップ画面を開く。
「シングルプレイ・・・・・・っと」
シングルプレイボタンを押し、ワールド選択画面に飛んだ颯太は
すぐさまワールド新規作成ボタンを押す。
――ワールド名はそのままでいいとして、
ゲームモードはサバイバルでいいかな。
いろいろなことを考えながらゲームモードに目をやると
其処に写っていたのは『ハードコア』の文字だった。
――ハードコア?いやサバイバルでやるんだが・・・・・・
颯太はゲームモードのボタンを連打するが
ゲームモードには一切の変化が起きなかった。
――あれ?おかしいな・・・・・・なんでハードコアから動かないんだ?
そう思い、再起動してみるもやはりハードコアのままだった。
――はぁ、まぁいいかハードコアで・・・
半分諦め、颯太はワールド新規作成のボタンにカーソルを合わせる。
――さぁ、はじめよう俺の俺による俺のための世界を!
意気込み、マウスを左クリックした瞬間
颯太の眼前は真っ白に輝いた。
*
――ここはどこだろう、風が涼しい。
太陽の照りつけもちょうどいい・・・・・・
まるで外に出たような感覚が颯太を襲い、風や太陽の照り付けを感じる。
眼前が真っ白になったあと、反射で目をつぶった状態のまま感じていた・・・・・・
颯太がふと目を開いてみると、其処に広がっていたのは先ほどまでいた部屋ではなく、
緑に包まれた大地だった。
――・・・・・・・・・え?
その光景に追いつけず、困惑する颯太
そう、この世界はまさに颯太が作り出した世界。
マインクラフトハードコアモードという名の
もうひとつの現実の世界。
――と、、とりあえず動かなきゃ・・・・・・
元傭兵・・・いや、元コマンドーの颯太はサバイバルの危険性を知っている。
そして、このマインクラフトの世界でのサバイバルは危険に拍車をかけ、
さらにこの世界はハードコアモードなのである。
恐怖に怯え動かない、それが真の恐怖であることを知っている颯太は動くほかなかった。
――この世界はマインクラフトの世界なのだろう・・・・・・
ならば、ゲーム版と同じことができる筈・・・・・・
少し歩き、木の前に立ち止まった颯太は
少し大きめの深呼吸をする。
すって、はく。
この単純な動作が颯太の心を落ち着かせる。
心を落ち着かせ、右手を少し後ろに構える。
そして・・・・・・
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」
殴る、そうただ全力で殴る。
目をつぶり、殴り続ける。
不思議と痛みは感じず、
数秒後に目を開けると、そこには小さくなった原木が転がっていた。
颯太はもう一度深呼吸をすると、
次は目を開けたまま原木に殴りかかる
不思議な感覚が颯太を走り抜ける。
確かに殴っている。
しかし、なにも感覚は伝わってこず、
なにか無機質な物を殴っているような感じがする。
殴り続けるとやはり大きかったはずの原木は小さくなる。
地面に散らばった二つの原木、
それを拾うために近づく。
回収範囲内に入ったのか、目の前にあった原木は消えた・・・・・・
そしてその瞬間!
――・・・・・・わっ!?
右手に現れたのはそう、まさに原木だった。
Name:秋山颯太
職:現在は会社員、過去にコマンドーだった経験あり。
年齢:28
特徴:茶髪でその他はほとんど平凡に尽きる。
元コマンドーは伊達じゃない。
それだけ言っておこう。