オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話   作:みかづき椛

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 百  四話 第九試合、キックオフ

 コチヤーズ対クリアナイト第九試合が行われる日の夜、幻想郷の夜空を照らしているのは紅い満月であった。

 紅魔館内に作られたサッカーコートにクリアナイトとコチヤーズの選手がそれぞれのベンチに集合している。

「今日もリード様……世界の管理で試合に出られないそうです……」

 ベンチに座るカサゴが寂しげにそう言うと、ユニフォーム姿の霊夢がコチヤーズベンチ前まで歩を進めた。

「霊夢、遅かったな。準備運動ってことで弾幕ごっこをしてきたのか?」

 魔理沙の言葉に霊夢は悪びれるといった様子は一切表さず、不思議そうに首をかしげる。

「遅刻してないじゃない」

「そうなんだが……試合前の話し合いとか……」

「とにかくボールを奪いまくれば良いのよね!」

 霊夢は笑顔で周りに向けてそう言うと、ベンチに座るレミリアは席を立ち、相手ベンチを見つめ始める。

「今夜は紅い満月……そして私の城……負けは許せない試合ね」

「レミリアってベンチに座るだけなのにずいぶん偉そうだったね」

 ポジションに向かう途中にアシカはそう呟くと、アシカの背後に立つエリィは目を細めた。

(えぇ……年上でも呼び捨てにするアシカがそれ言うの……)

 コチヤーズがフォーメーションにつく前にクリアナイトメンバーが瞬間移動でフォーメーションについた。

 咲夜がGK、妖精四人とフランドールがDF、妖精三人がMF、美鈴とパチュリーがFWであった。

「あ……みんな見て! 咲夜がキーパースタートよ」

 アシカは咲夜を指差して周りに呼びかけ、コチヤーズの選手たちは立ち止まって咲夜に視線を一斉に向ける。

「ほんとだ……じゃあ……どうなるの?」

「可能性はゼロではないけど……限りなく低い確率で晴奈は試合に出ないわね。前回の試合、咲夜を操るには相当負担がありそうだったし」

 アキスからの質問にアシカは淡々と答えると、アキスはきょとんとした表情から笑顔に変わった。

「アシカが言うなら間違いないね!」

(咲夜は攻撃で使いたいはずなのにキーパースタート……今日の試合は前半いくら点が取れるかが鍵ね)

 アシカは内心そう言って立ち止まる。コチヤーズのフォーメーションはGKは異世界出身のヤマメ――

 DFはサバミとエリィと霊夢と文、MFはシラウオとアシカと早苗とフナ、FWはアキスと魔理沙であった。

 

  クリアナイト(晴奈のチーム)

         咲夜

    妖精 妖精 フラン 妖精 妖精

      妖精 妖精 妖精   

       美鈴   パチェ

 

        アキス 魔理沙

    シラウオ  アシカ   早苗   フナ

    サバミ エリィ   霊夢    文

          ヤマメ

   コチヤーズ(早苗のチーム)

 

「さぁ紅魔館メンバーの運命を決める試合が再び行われます! 果たしてコチヤーズはリベンジを達成することが出来るのでしょうか!?」

 ベンチとベンチの間に立つ異世界出身のカナは右手で握る棒マイクに向かってそう叫んだ。

 センターサークルにあるボールに美鈴とパチュリーが並び、試合開始を告げる笛の音が鳴り響く。

「今、キックオフ!!」

 開始早々コチヤーズは攻め込まれる。ゴール前に飛ぶボール目がけて左足に炎をまとう美鈴がジャンプした。

「ドラゴンキャノン」

 美鈴は左足でボールを踏みつけようとした瞬間、ジャンプした霊夢が左足の甲で瞬時に奪った。

「あんたに渡せばいいんでしょ」

「へぇ〜……分かってるじゃない……」

 見とれるように霊夢がボールを奪う様子を見ていたアシカは胸でトラップし、ドリブルを始めた。

「みんないい!? 咲夜がフィールドプレーヤーになる前に点を取りまくるわよ!」

「おー!」

 周りのコチヤーズメンバーは大きい声で返事をし、アシカからシラウオ、そしてアキスにパスが送られる。

「ミキシトランス……文!」

 アキスはボールにバチバチと鳴る黄色い雷をまとわせ、ジャンプして右足で蹴り飛ばした。

「ゴッドウィンド!」

 ボールは風をまとわせながら交互に大きくバウンドしながらゴールを襲うと、咲夜は右掌を前に向けた。

「時空の壁」

 咲夜付近の空間が宇宙のような景色になり、周りにいくつもの大きな懐中時計が出現する。

 懐中時計の針が一斉に止まると、ボールは咲夜の手のひらの前で時が止まったかのように威力が消えた。

 ボールを咲夜は水平に殴り飛ばした。そのボールを受けたMFの妖精にフナが勢いよく迫る。

「クイックドロウ!」

 抜刀の構えから一瞬にして妖精からボールを奪ったフナはサイドを走る姉のシラウオに視線を向けた。

「お姉ちゃん!」

 フナはシラウオにボールを送ると、シラウオは白髪ショートから薄青紫色のショートに変わった。

 ミキシトランスしたシラウオの前にカラフルな結晶の羽を揺らすフランドールが立ちはだかる。

「これは……! 間接的にスカーレット姉妹対決になるのかー!?」

 カナの実況にレミリアは苦笑いを浮かべ、シラウオの背中から青と黒のオーラが噴き出す。

 オーラは白と紺色の羽のようなマント、赤い二本のツノがある化身――白夜の閃光ライメーザに変化した。




出てきた必殺技
アキス ゴッドウィンド
咲夜 時空の壁
フナ クイックドロウ
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