オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話   作:みかづき椛

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 クリアナイト(黒幕子のチーム)
         正邪
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
      玉兎 玉兎

     リード  魔理沙
   シラウオ フナ  キクラゲ 咲夜
   文  妖夢  早苗 アキス
          ラック
 コチヤーズ(早苗のチーム)


   十二話 咲夜の時止めガード

 開幕戦の数十分程前、控室の片隅ではリードシクティスと咲夜が緊張感が漂わせながら二人きりで会話をしていた。

「時間を操る能力に規制がかけられるのね」

「はい。ボールに触れた状態での時間操作は即退場。相手の必殺技発動中フリーキック中の時間操作も同様です。ただし、時間を操っても必殺技になる場合は違反になりません」

「なるほど、理解したわ」

 スコアが0−0のまま、開幕戦は後半25分を迎えていた。妖夢がボールを保持する玉兎に迫る。

「止める! スピニングカット!」

 妖夢は跳躍し、全身を横に一回転させる。足先から放たれた三連の青白い斬撃が玉兎を吹き飛ばした。

「よし!」

 妖夢はすかさずボールを蹴り飛ばすが、玉兎にトラップされる。

「どうした!? コチヤーズ、先程からミスが目立つぞー!」

 玉兎は無回転のロングシュートを放つ。ボールは蛇のように軌道を変えながらゴールへ吸い込まれていく。

(くそっ……!)

 ラックは突っ立っていると、咲夜がゴール前に瞬間的に移動した。振り上げた咲夜の右足で無回転シュートは鋭く弾かれ、フィールド中央へと跳ね返った。

「あなたはパワーのあるシュートに集中して」

「分かった……!」

 そして弾かれたボールは再び玉兎が保持する。付近にいる黒髪ショートに赤い頭襟をかぶる少女――射命丸文が風を纏った右足を振り上げる。

「サイクロン!」

 上昇気流のような風が玉兎を吹き飛ばし、浮いたボールを文が胸でトラップ、そのままシラウオへパスを送る。しかし玉兎にインターセプトされ、文は悔しそうに唇を噛む。

「ううぅ……まだ慣れませんね……」

 その後、咲夜は何度もゴール前に現れては玉兎の無回転シュートを蹴り返していく。ラックはただ、申し訳なさそうに咲夜の背中を見るだけであった。

「咲夜選手! もはや第二のゴールキーパーです!」

「おい……連続で能力を使ってるが大丈夫か?」

「心配には及びませんわ」

 ラックに尋ねられ、クールに答えた咲夜は表情を崩さず、前髪を軽くかき上げた。

 後半アディショナルタイム残り1分になった頃、咲夜のブロックで飛ばされたボールがタッチラインを割った。

「ここで交代! クリアナイト10番の玉兎が下がり、38番の選手が入るようです!!」

 観客席がざわめく。コチヤーズの選手が一斉にベンチを見る。赤と黒のユニフォーム姿、左腕に白いキャプテンマークをつけている黒幕子がフィールドに足を踏み入れた。

「今までクリアナイトのチームを操作していた黒幕子選手が自ら出るようです!!」

 クリアナイト(黒幕子のチーム)

         正邪

   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎

   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎

      玉兎 黒幕子

 

     リード  魔理沙

   シラウオ フナ  キクラゲ 咲夜

   文  妖夢  早苗 アキス

          ラック

 コチヤーズ(早苗のチーム)

 試合が再開されようとしていた。タッチライン際、玉兎がスローインの構えを取った。コチヤーズメンバーに緊張感が走る。スローインでボールは黒幕子へと送られる。

「絶対に黒幕子にボールを渡さないでください!」

 早苗は叫ぶと、突風のような加速で文が胸でトラップした。

「シラウオさん、今です!」

 シラウオがパスを受け、ドリブルを始め攻め上がる。視界の先、リードシクティスが三人の玉兎に囲まれていた。

(不調の理由はわからない……でもここはリードさんに賭けるしかない)

 シラウオはクロスを上げる。玉兎は誰も反応せず、リードシクティスは跳び上がった。

「ダイナソーブレイク!!」

 恐竜の化石とボールがゴールを襲い始めた時、五人のコチヤーズメンバーがゴール横に張り付いた。

(ゴール抑えつければゴールずらしは使えない……! これで得点だ……!)

 ニヤけたフナは内心そう呟くも、猛スピードで駆けつけた黒幕子がゴール前に立ち、右足の甲でボールの勢いを完全に止めた。

「黒幕子選手! リードシクティス選手のダイナソーブレイクを片足で止めましたっっ!!」

 威力を失ったボールは芝生に落下し、フィールドは静寂に包まれた。

「今の神は攻撃力が弱い」

 心を抉られたようにリードシクティスは立ったままうなだれる。そして黒幕子はリードシクティスの横をとてつもない速度でドリブルを始めた。

「なんとしても止めて!」

 早苗の叫びに頷いた咲夜は能力で瞬間的に黒幕子の背後へ移動し、ボールを奪おうと右足を伸ばした。

(私の能力を使えば止められるはず……)

 咲夜のつま先がボールに触れた瞬間、黒幕子はヒールリフトでボールを高く上げる。

「かわされた……!」

 常にクールな表情の咲夜だったが、この一瞬だけショックを受けた顔に変わった。




出てきた必殺技
妖夢 スピニングカット(アレス)
文 サイクロン
リードシクティス ダイナソーブレイク
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