オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話   作:みかづき椛

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 クリアナイト(黒幕子のチーム)
         正邪
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
      玉兎 黒幕子

     リード  魔理沙
   シラウオ フナ  キクラゲ 咲夜
   文  妖夢  早苗 アキス
          ラック
 コチヤーズ(早苗のチーム)


   十三話 先制点が決勝点

 クリアナイトとコチヤーズの開幕戦終盤、ドリブルで駆け上がる黒幕子に気迫のこもった表情の早苗が迫る。

「ここは絶対に通しません!」

 無表情の黒幕子は軽く蹴ってバックスピンをかけた状態のボールを左斜め前の地面に落とした。

「ひとりワンツー」

 ボールは正確に黒幕子の足元へ戻る。クリアナイトの攻撃は止むことなく、早苗が悔しげに地団駄を踏んだ。

「うっ……!」

 黒幕子を中心に左右に玉兎が二人ずつ並び、新たな陣形を組んだ五人は一斉に直進し始めた。

「必殺タクティクス……エターナルラン」

「皆さん! なんとしても食い止めて!」

 コチヤーズメンバーは一斉にディフェンスしに向かうも、五人の走りを止めることはできなかった。

「コチヤーズ、大ピンチです!」

 ゴール前に立つラックは全身に力を込め、鋭い目つきで黒幕子だけを注視していく。

(誰が撃つか……それは考えるまでもない。必ず黒幕子! 奴に違いない!)

 黒幕子は足を止め、右足のかかとでボールを軽く浮かせながら手を使わずに倒立前転を決める。

 空中で体を横回転させながら跳び、右足にまとわせたオレンジ色の激しい炎で渦を作っていった。

「ファイアトルネード!」

 黒幕子は右足でボールを蹴り、炎をまとったボールはゴール右上の隅に向かって襲い始める。

「止める!」

 ラックは全力で跳び、右手を精一杯伸ばすもボールに触れることもできずにゴールを許した。

 審判の笛の音がスタジアムに響き渡り、試合終了。咲夜は涼やかな表情で前髪を軽くかき上げた。

「炎……ボールは可燃ごみだから燃やしたってことかしら」

「し……試合終了ーー!! なんと先制点が決勝点!! 黒幕子の右足によるアレス版ファイアトルネードが炸裂し、開幕戦は0−1でクリアナイトの勝利となりました!!」

 ベンチではカサゴが両手で顔を覆う。隣に座っていた萃香が静かに優しくカサゴの背中をさする。

「負けたから……私たちの世界は本当に滅んじゃうの……?」

「……なぁ、たかが一回負けただけで世界が滅びるのか?」

 カサゴは萃香の質問に返事をせず、軽くため息をついた萃香はどこかに向かって飛んでいった。

 そして、フィールド上にいる黒幕子はリードシクティスの目の前まで歩を進めていった。

「な……なんですか……」

「十日後。また試合をしましょう」

 黒幕子は瞬間移動でその場から姿を消した。フィールドには重い空気が流れ始める。

 サッカースタジアム内にあるコチヤーズメンバーが集まるミーティングルームでは、無言の時間が流れていた。

「私、チームを抜けるわ」

 咲夜は沈黙を破ると、今にも泣き出しそうな顔をしている早苗の前に立ち、軽く微笑んだ。

「第二のゴールキーパーは嫌なので」

「後半は咲夜の方がキーパーしてたからな。咲夜の能力は制限がかかっていても頼りになるが……」

 ラックの言葉で早苗は静かにうなだれる。そしてリードシクティスは咲夜の前に立ち、頭を下げた。

「咲夜さん……ありがとうございました」

「いいえ」

 出入り口に向かっていく咲夜は振り返らず、凛としてミーティングルームを去っていった。




出てきた必殺技と必殺タクティクス
黒幕子 ひとりワンツー
クリアナイト エターナルラン
黒幕子 ファイアトルネードA
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