オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話 作:みかづき椛
開幕戦から数日後、幻想郷の空に浮かぶサッカースタジアムのミーティングルームでは、コチヤーズメンバーによる話し合いが行われている。熱のあるサバミの司会に、周りは困惑気味だった。
「ストーリーの尾刈斗中戦を体験できる?」
魔理沙が首をかしげて言葉を返すと、若干興奮気味のサバミがミーティングルームの出口を指差す。
「とにかく外のフィールドに出てくれ! シクティスさんが準備してくれてる!」
席に座るほとんどが重い腰を上げるように立ち上がり、気だるそうにミーティングルームを出た。
◆
コチヤーズメンバーは曇り空が確認できるサッカースタジアムのメインコートに移動した。そこにはイナズマイレブンの世界にある雷門中学校、円堂守率いるサッカー部メンバーがユニフォーム姿で話し合っていた。
「あの人たちは……雷門中!?」
カサゴは驚きの声を上げると、サバミはとある方向を指差す。その方向から不気味なオーラをまとわせている一つ目の描かれたバンダナが特徴のチームキャプテン――
「これから雷門中と尾刈斗中が試合をする。そこにコチヤーズメンバーの誰か一人参戦するんだ!」
熱狂的なサバミの説明にほとんどのメンバーが首をかしげた。
「とにかく、誰か一人が雷門中メンバーと入れ替えて、試合に出て活躍する。誰か名乗りでないか!? 名乗り出ないなら私が出るぜ」
「急に言われても……」
サバミの説明を受けて少し戸惑うメンバーたち。だがその中でたった一人、妖夢が下を向いていた。
「その役……私がやってみてもいいですか?」
妖夢は顔を上げて名乗り出て、真剣な眼差しをサバミに向けた。
「幽々子様を助けるために、もっとうまくなりたいです!」
笑顔のサバミは妖夢の両肩に手を乗せた。
「そうか、じゃあ妖夢! 半田と交代な!」
「半田……はい、分かりました」
◆
数分後、妖夢は薄い黄色と青が特徴がある雷門中のユニフォームに身を包み、雷門中のメンバーの一員と化してフォーメーションについた。
尾刈斗中
鉈
屍 柳田 三途 不乱
木乃伊 霊幻 八墓
月村 武羅渡
幽谷
染岡 豪炎寺
魂魄 少林寺 松野 宍戸
風丸 壁山 影野 栗松
円堂
雷門中
コートの外ではコチヤーズメンバーが立って試合を眺めようとしていた。
「……ちょっとシクティスさんのところに行ってハードモードにしてくる」
サバミは周りにそう告げると、背中に悪魔と天使の翼を生やしてどこかに飛び始めた。
「ハードモード? なんだそりゃ」
ラックがボッソっとツッコむと、右手に棒マイクを握るカナが大きく息を吸った。
「さぁやってまいりました! 尾刈斗中対妖夢がメンバー入りした雷門中の試合が今、始まろうとしています!」
実況を開始され、審判がホイッスルを鳴らす。尾刈斗中からのキックオフで試合が始まった。
「ふっ……隙だらけですね」
妖夢は右足を伸ばし、パスを受けた尾刈斗中のメンバーのボサボサ気味の紫頭の月村憲一からボールを奪う。
「いきなり妖夢選手ボールを奪ったー!」
「気合入ってるな〜妖夢」
気楽に魔理沙がそう呟くと、妖夢はドリブルで駆け上がり、前線を走る二人に視線を向ける。
「名は存じておりませんが……ピンク頭の方、お願いします!」
パスを受けたピンク坊主頭の染岡竜吾は右足を振り上げ、青くて細長めな竜を出現させる。
「ドラゴン……クラッシュ!」
尾刈斗中のキーパー、鉈の右手がから水色のナタ状のオーラを生み出して振り上げた。
「キラーブレード」
振り下ろされたナタ状のオーラは砕かれ、ボールはゴールネットに飛び込む。
「ゴール! 妖夢選手のパスからのドラゴンクラッシュで雷門中先制です!」
観客たちが盛り上がる中、ベンチ前にいる尾刈斗中の監督、緑色の前髪左に流れている地木流灰人がコート全体に向けて呪文のような言葉を発していた。
「マーレ……マーレ……マレトマレー……マーレ……マーレ……マレトマレー……」
それは不気味さを極めていた。
出てきた必殺技
染岡 ドラゴンクラッシュ
鉈 キラーブレード