オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話   作:みかづき椛

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 クリアナイト(黒幕子のチーム)
        衣玖
  玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
  玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
     天子 玉兎

      魔理沙
  文   早苗     萃香 妖夢
シラウオ   フナ   リード キクラゲ アキス
      ラック
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  二十三話 ディフェンダー覚醒

 盛り上がりに欠けるコチヤーズ対クリアナイトの試合の途中、右サイドでボールを受けたアキスは右足のつま先から黄色の刀を伸ばした。

「伝来宝刀!」

 変化した刀でボールを蹴ると辺りに紅葉が舞い、黄色い斬撃がゴールを襲い始める。

「エレキトラップ」

 衣玖は両手をあらゆる方向にチョップし、雷を帯びたレーザートラップが網状に張り巡らされる。黄色い斬撃がトラップに触れると激しい放電が起こり、ボールは高く弾き飛ばされた。

「う〜ん……」

 アキスはうなだれ、衣玖は前線へ大きく蹴り出す。天子が胸でトラップするも、すぐさま気迫の表情のフナに奪い返される。

「もう同じパターンはさせない!」

 その時、天子の背中から青と黒のオーラが噴き出した。白とラムネ色の鎧を着用し、赤い軍旗を握る女型の化身――戦旗士ブリュンヒルデが現れる。

「け……化身!」

 ブリュンヒルデが軍旗を横に振って地面に突き刺した。

「ヴァルキリーフラッグ!」

 天子の足元の地面がせり上がり、フナはバランスを崩して転倒する。そこを突くように別の玉兎がボールを奪い、すぐさま無回転のロングシュートを放った。

「無回転シュートか……!」

 無回転シュートはリードシクティスが振り上げた右足に止められる。

「すまん!」

 その直後、ラックはフィールドを見回しリードシクティスが四人の玉兎に囲まれているのを確認した。

「必殺タクティクス……ローリングサンダー!」

 玉兎の一人がシュートを放つとリードシクティスが弾く。弾かれたボールを別の玉兎が受け取り再びシュートを撃ち、ラックがパンチングで弾くも玉兎たちは執拗に攻め続ける。

「リード様一人を囲んだローリングサンダー! 他のディフェンダーはワンツーマークで動きが封じられ助けに入れません!」

 シラウオは突っ立ったまま連続でボールを弾くリードシクティスの動きを冷静に観察していた。

(リードさんの動き……迷いがなくなっている。さっきまでとはまるで別人……)

「お姉ちゃん……助けに行った方が……」

 不安げに近寄ったフナにシラウオは首を横に振った。

「今は様子見。お願い」

「どうして?」

「いつも無鉄砲に突っ込むアキスが止まっている。お姉さんに止められているのか自己判断なのか……」

 フナが視線を移すとアキスもまた動きを止め、姉のキクラゲと何か話している雰囲気だった。

「あの姉妹も気付いたのかもしれない……リードさんが本当につくべきポジションに」

 一方、ベンチではカサゴがリードシクティスの動きに釘付けになっていた。

「まさかリード様はディフェンダーをやらせるのが正解……? 道理で攻撃が全然決まらなかったんですね……」

「破壊神と創造神を生み出した者は攻撃と守備を分担したのじゃろう」

 残無は鋭い視線を別方向に向けた。

「あれは……」

「どうかしましたか残無様!?」

「キーパーが上がっている」

 フィールドではキーパーの衣玖がペナルティエリアを越え、ディフェンスラインの前まで上がってきていた。センターサークル付近で玉兎が保持していたボールが素早いパス回しで天子と衣玖の元へ渡る。

「なんと! キーパーの衣玖が飛び出していたー!」

 天子がボールを蹴り上げて衣玖がジャンプ。衣玖は水色のエネルギーをボールに纏わせ地面へと飛ばし、天子はボールを受けて地面にヒビが入り、ボールを蹴り上げた。

「あれはーー!! 天を崩し、大地を切り裂く――」

「天崩地裂!!」

 上下に並んだ天子と衣玖が同時にボールに強く蹴りを入れる。空と地面に無数のヒビが入り水色のエネルギーが凝縮されたボールが凄まじい勢いでコチヤーズのゴールを襲い始める。

「止めます!」

 リードシクティスは背中から海王ポセイドンを出現させて右足の甲で迫りくるボールを受け、歯を食いしばる。

「ここで海王ポセイドン! 天地海が揃ったー!」

「ううう……!」

 衝撃でリードシクティスの足元の人工芝にヒビが入る。

「リードシクティス選手! 化身の力を借りて右足一本で耐えているぞー!」

 数十秒後、リードシクティスは耐えきれずボールを後ろに逸らし、ゴールネットが揺れた。

「ゴール! クリアナイトはこれで9点目です!」

 ラックがすぐにリードシクティスの元へ駆け寄る。フナ・シラウオ・アキス・キクラゲも心配そうな顔で集まってきた。

「足は大丈夫です……それよりもすみませんでした……攻撃が苦手なことを隠していて……」

 うつむくリードシクティスの声は小さく元気がなかった。キクラゲは気楽な笑みを浮かべ、リードシクティスの頭を軽く撫で、優しく肩をポンと叩いた。

「全然謝らなくていいよ〜!」

 アキスが屈託のない笑顔で肩を叩く。

「私も許す! FWのポジションを譲ってくれたらね!」

 フナが姉のシラウオに目を向ける。

「お姉ちゃんも許すよね!」

 常に無表情のシラウオがほんの僅かに微笑む。

「お姉ちゃんも許すって!」

「あ……ありがとうございます……」

 リードシクティスは目をこすり、顔を上げる。

「皆さん! ディフェンスを精一杯頑張りましょう!」

 リードシクティスの言葉に周りの四人は強く頷いた。




出てきた必殺技と必殺タクティクス
アキス 伝来宝刀
衣玖 エレキトラップ
天子ヴァルキリーフラッグ
クリアナイト ローリングサンダー
天子と衣玖 天崩地裂
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