オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話 作:みかづき椛
博麗神社の境内、そこには誰の気配も感じられず、緩やかな夜風が不気味に吹いているだけだった。
静寂を破るように、サバミ・カサゴ・リードシクティスを含む数人が瞬間移動して博麗神社の前に現れる。
「明かりを灯しますね」
リードシクティスが広げた両手から柔らかな水色の光が溢れ出し、境内全体が照らされた。
「すみません……標的からはかなり離れた場所に飛んでしまいました……」
ぺこりと頭を下げ、周囲に謝罪するリードシクティス。丁寧で低姿勢なその姿からは神の威厳はなかった。
「シクティスさんにとっても見知らぬ地だから気にすんな。まずは状況把握だ」
サバミはそう言って微笑むと、一人の少女がその場に着地する。巫女風の服を着る少女──博麗霊夢だった。
「ねぇ、ちょっと」
「うおっ! 誰だ!?」
霊夢に話しかけられたサバミは一瞬飛び跳ね、眉をしかめ、不機嫌そうな顔をしている霊夢と目を合わせる。
「それはこっちのセリフなんだけど」
「異世界の魔力を宿してるわけないから気配が分かりづらいな……私とカサゴじゃないとむずいな……」
サバミはそう呟くと、リードシクティスは不機嫌そうな霊夢に一歩近付き、軽くおじぎした。
「私たちは怪しい者ではありません。実は私たち異世界から来まして……ちなみにお名前は……」
「博麗霊夢だけど……」
「はくれい……れいむ?」
サバミが奇妙なイントネーションではくれいれいむと発すると、霊夢は呆れたように溜息を一度吐く。
「変な呼び方……」
「私たちの目的は、幻想郷に侵入した異世界の者を探すことです」
「……事情はよく分からないけど、ここで暴れるなら容赦しないから」
「すみません! すぐここから去りますので!」
リードシクティスが再び深々と頭を下げると、冷ややかな視線を向けている霊夢は欠伸をこぼす。
「ちょっと待てよ……シクティスさん、幻想郷全体の気配って……どんな感じだ?」
サバミの質問を受けたリードシクティスは目を閉じる。数秒後に目を開け、首を横に振った。
「人の形をした存在は多く確認できるのですが……気配は全く感じられません」
「じゃあ異世界の魔力を宿す数人が幻想郷に現れたら、もろバレだろ!」
「えぇー!!?」
異世界から来た者たちは叫び、何人かは挙動が安定しなくなって、周囲をキョロキョロと見回し始めた。
「大変です!! ターゲットが!!」
「ど……どうした!?」
リードシクティスは一度深呼吸をして表情に落ち着きを取り戻し、真剣な眼差しを周囲に向ける。
「みなさん……ターゲットがこちら側に向かって猛スピードで飛び始めました」
◆
数分後、博麗神社の上空に闇夜を照らすようにおかっぱの女の子が出現、霊夢を含めた数名を見下ろし始めた。
現場に緊張感が走る。ある者は剣を構え、ある者は両拳を強く握った。サバミは大鎌を両手で柄を握る。
「博麗さん! どこかに避難してください!」
「博麗神社に危機が迫ってる感じなのに離れるわけにはいかないでしょ?」
リードシクティスの指示も聞かず、霊夢は逃げるどころかその女の子を見上げ、空を飛んで接近し始める。
「え……なんでですか!?」
「ここの巫女だからよ。神社が破損したら弁償してもらうから」
「まぁまぁ……私たち側の問題なんで、あんたが頑張る必要はない。シクティスさん、あいつを魔法で私たちの世界に飛ばしてくれ」
「はい!」
リードシクティスは右手を広げ、掌を女の子に向ける。その掌から水色の光線が放たれた。
「いったん異世界に飛ばします!」
光線が迫る中、ターゲットの女の子も右掌から黒い光線を放つ。二つの光線が空中で激しくぶつかり合った。
威力は拮抗し、二つの光線は衝突し続ける。そこから強風が発生し、付近の木々が激しく揺れ始める。
やがて、ターゲットの女の子が放った光線から強烈な闇が周りの人を全て包み込む。
黒い光が段々と弱くなって消滅すると、博麗神社の境内から人の姿が全て消え、境内は再び静寂に包まれた。
原作は?
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東方Project
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イナズマイレブン