オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話   作:みかづき椛

33 / 48
 クリアナイト(黒幕子のチーム)
        ウバメ
    玉兎 玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
     てゐ  ウドンゲ  レイセン
       清蘭  鈴瑚

       アキス 魔理沙
     シラウオ 妖夢 早苗 依姫
   サバミ リード 霊夢   萃香
         ラック
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  三十三話 月と太陽

 コチヤーズ対クリアナイト第三試合の前半四分頃、センターサークル付近で魔理沙がアキスへ軽くパスを出した。アキスはドリブルで駆け上がり、清蘭が迫ってくる。

「パスくれー」

「……分かったよ」

 アキスは魔理沙の声に渋々後ろを向いてパスを返す。しかし低重力と砂の影響でボールは頭上を越えていった。

「あっごめん」

「カバーは任せてください!」

 早苗が素早くボールを拾う。しかし足元の砂が勢いよく横に流れ始めた。

「うわー!」

 流砂に巻き込まれた早苗はタッチラインの外まで押し流されてしまう。早苗に依姫が駆け寄る。

「大丈夫ですか?」

「大丈夫です……」

「砂が動き出したら即パスした方が良いですね」

 依姫の言葉に周りのメンバーは頷いた。

 レイセンのスローインで試合が再開される。ウドンゲがボールを受け取りゴール前に走り込む清蘭と鈴瑚を確認した。清蘭の背中から虚空の女神アテナ、鈴瑚の背中から光速闘士ロビンが再び姿を現す。

「どっちだ……! 誰が撃つ……!?」

 ラックが交互に二人を見ていると、ウドンゲが清蘭方向へボールを蹴り上げた。

「二丁拳銃の方だ!」

 ラックの叫びにリードシクティスが清蘭の前に立ち塞がる。

「違う! あれは……!」

 サバミが叫ぶ。ボールは不自然に曲がり鈴瑚の元へ渡った。鈴瑚は右足でボールを高く掲げジャンプ、光速闘士ロビンが連続パンチを叩き込み、青い球体が形成される。

「満月ラッシュ!」

 落下する青い球体に向かってラックが必死にジャンプし右拳を振り上げた。しかし衝撃に耐えきれず体ごとゴールネットに叩き込まれた。

「ゴール!! 開始五分でクリアナイトが2点取りましたー!!」

 暗い表情の早苗がラックの元に駆け寄り、頭を下げた。

「すみません……!! 私が砂に巻き込まれたせいで……」

 リードシクティスもその場に立ち深く頭を下げる。

「いいえ……私が間違えたせいです……」

 サバミがリードシクティスの肩に優しく手を置く。

「シクティスさん、もう少し仲間を信じてやれよ。霊夢の前に立たなくていいぜ」

「え……」

 数分後、ドリブル中のシラウオはゴール前で三人の玉兎に囲まれている魔理沙を確認する。

(やはり魔理沙は警戒されている……ならば)

 シラウオがボールを蹴り上げると逆サイドの依姫が胸でトラップした。

「ナイスパスです!」

 無表情の玉兎が依姫に迫る。依姫は鮮やかなドリブルで軽々と抜き去る。

(魔理沙がディフェンダーを引きつけているおかげで他の選手がフリーになりやすい……)

 内心そう言いながら依姫は背中から黒と青のオーラが噴き出した。細い顔に燃える炎の後頭部、黄色いM字装飾、四本腕の化身――太陽神アポロが現れる。

「さすがに心霊は呼べませんが、太陽神はいけました」

 依姫は両手でインフィニティの記号を描いた。

「サンシャインフォース!」

 アポロの四つの拳から炎が噴射し真上に巨大な火球が形成された。それを依姫は全身を縦に回転させながら右足で蹴り飛ばした。

「決まれー!」

 コチヤーズのメンバーたちが叫ぶ中、ウバメが黒いオーラで回転ノコギリを生成する。

「サンドカッター」

 鋭いノコギリが火球を真っ二つに切り裂いた。

「ウバメ選手! またもサンドカッターで真っ二つ!」

「くっ……まさか普通の必殺技で止められるなんて……」

 ウバメが新たなボールを蹴り上げ、ウドンゲへ渡す。清蘭と鈴瑚がペナルティエリアに走り込み化身を再び出現させた。

「さぁ! ウドンゲ選手は清蘭か鈴瑚か! どちらに渡すのか!?」

 ウドンゲがボールを鈴瑚方向へ高く蹴り上げる。

「おっと! 今度も満月ラッシュかー!?」

 鈴瑚がボールに向かって跳び、光速闘士ロビンが下からパンチを構えたその瞬間、霊夢が大ジャンプしてボールを前へと蹴り飛ばした。

「霊夢選手だ!! 博麗の巫女がピンチを救ったーー!!」

「す……凄い……」

 霊夢を見上げるリードシクティスが呆然と呟くと、サバミがニヤリと口角を上げた。

 落下するボールを妖夢が胸でトラップ。ウドンゲが奪おうと迫るが妖夢は軽くジャンプして反時計回りに一回転、右側からウドンゲを抜き去り地面に赤いZの軌跡を描いた。

「Zスラッシュ!」

 妖夢は魔理沙の真上に高く蹴り上げる。魔理沙と玉兎たちが同時にジャンプした。

「またメテオシャワーで吹き飛ばしてやるぜ」

 魔理沙がオーバーヘッドの構えを取るが、玉兎の一人がヘディングでボールを逆サイドへクリアしてしまう。

「みょん……! せっかく抜いたのに……!」

「前回よりもジャンプの速度が速くなってるな……」




出てきた必殺技
鈴瑚 満月ラッシュ
依姫 サンシャインフォース
ウバメ サンドカッター
妖夢 Zスラッシュ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。