オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話 作:みかづき椛
レイセン
玉兎 玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
ウドンゲ ウバメ てゐ
清蘭 鈴瑚
紫 魔理沙
シラウオ 妖夢 早苗 依姫
サバミ リード 霊夢 萃香
ラック
コチヤーズ(早苗のチーム)
クリアナイト対コチヤーズ第三試合の後半終盤、水色のエネルギーをまとったボールに数本の黒い触手が付いてゴールを襲っていた。対するキーパーのレイセンは背中から幸運のラストベガを出現させた。
「ラッキーダイス!」
幸運のラストベガは黄色のサイコロを六個投げる。すると、そのうちの一個の落下地点にスキマが現れ、紫が姿を見せる。
「真空魔」
紫は右足を振り上げ、スキマがサイコロ一個を飲み込み、スキマを閉じた。
「なんと紫選手! 急に現れて真空魔でサイコロ一個を消したーー!!」
「行けーーーー!!」
コチヤーズサイドから様々な叫び声が上がり、ボールがレイセンの手を弾いてゴールネットを揺らした。数秒の沈黙の後、審判の試合終了の笛が鳴り響いた。
「ここで審判の長い笛です!! コチヤーズ!! 特殊ルールにより、勝利です!! クリアナイトから初勝利しましたーー!!」
フィールドやベンチにいるコチヤーズメンバーのほとんどが叫び、紫に向かって走り始めた。
「紫さん! 最後のプレー! めちゃナイスでした!」
サバミの言葉に紫は微笑みで返す。
「ふふ、これくらい朝飯前よ」
「はぁ……その前に大コケしたのはどこのどいつよ……危うく作戦が台無しになる所だったじゃない」
霊夢が冷ややかな目で突っ込む。紫が言葉に詰まり、顔を赤らめる。
「……終わりよければってことよ霊夢」
その時、黒幕子がゆっくりとリードシクティスの前まで近付いた。
「黒幕子さん。コチヤーズが勝てばどうするか、覚えていますよね」
「……はい。私が異世界の神になるために与えられた力を封印する。それでいいですね」
リードシクティスは震えた手で恐る恐る両手を黒幕子に近付け、魔法で込められた力を1分間放出させると、黒幕子が空を飛び始めた。
「もういいでしょう」
「おい! 試合が終わったから握手しよーぜ!」
左手を伸ばすサバミを見つめる黒幕子は苦い表情に変わり、瞬間移動で姿を消した。
「おーーい!! 次はガチだからなーー!!」
サバミは空に向かって叫び、左手を大きく振り続けた。
「サバミ、次の試合もハンデをねだったほうがいいのではないか?」
ラックの言葉にサバミは首を横に振る。
「いや! あいつがくれるハンデに頼っちゃ駄目だ!」
サバミが否定した瞬間、クリアナイトのメンバー十一人が一斉にフィールドに倒れ込む。永琳が慌てるようにベンチから立ち上がる。
「ウドンゲ……!」
永琳はウドンゲの元へと駆け寄る。
◆
上空に砂のフィールドが消えた永遠亭の和室にコチヤーズ一行と永琳、輝夜、妹紅が集まっていた。
「皆さんの容体は……?」
「……毒に侵されていたわ」
リードシクティスの質問に永琳は答え、一同が驚愕の表情に変わる。サバミの顔が青ざめていた。
「もしかして……また私が治療しなきゃ……」
「その心配はないわ。治療は私が治すから。あなたは超次元サッカーでも特訓をしていて」
「え!? 異世界の者が作った毒なのに!?」
魔理沙がニヤリと笑ってサバミの背中ポンと叩いた。サバミは服の袖で目元を何度もこする。
「さすが月の頭脳だ。よかったなサバミ」
「うぅ……良かったぜ……!」
◆
数十分後、永遠亭の入口で永琳・依姫がコチヤーズを見送ろうとしていた。サバミは依姫の前に立つ。
「ほんとに依姫は私たちと共にサッカーをしないのか?」
「はい。レイセン達が回復したら一旦、月に帰ろうと思います」
「そうか……気が向いたらまたサッカーしようぜ!」
サバミが笑顔で依姫に左手を差し出す。依姫が微笑み、握手に応じた。
「おいおい……それより宴はしないのか〜?」
フラフラと体を揺らしながら萃香は周りに尋ねるも、早苗は首を横に振る。
「宴はしません。特殊ルールで勝ったので! 本来はボロ負けなんですよ?」
カサゴは苦笑いをしながら萃香に視線を向ける。
「萃香さん、キャプテンがそう言うなら仕方がないですよ」
「あっ……実況やってたカナいる?」
永琳が呼びかけると、緊張気味で兎の耳をプルプルと震わせながらカナが前に出る。永琳が黒い丸薬の入ったビンを渡す。
「喉に効く薬よ。痛くなった時に飲んで」
「い……いいんですかぁ〜?」
「ウドンゲがいなくて寂しい思いをしていた私に寄り添ったお礼よ。実況、頑張ってね」
(寄り添ったって言うか……あれはサバミさんが無理矢理私を押し付けたと言うか……)
カナは少し戸惑いながらも笑顔を永琳に向けた。
「ありがとうございます〜!」
カナがお礼を言ってお辞儀すると、永琳がカナの頭をわしゃわしゃと撫で始めた。
「ふ……ふえぇ〜ん……せっかく整えたのに〜……」
カナが泣き顔になる。周囲はクスリと笑い始め、和やかな雰囲気に包まれた。
◆
真夜中の山道、左手にお祓い棒を持つサバミがを一人歩いていた。
「ちゃんと一人で来て偉いだろ。これ渡すぜ」
サバミは足を止め、目の前にある人影に向かってお祓い棒を投げた。空中で縦に回転するお祓い棒を何者かは素手でつかんだ。
「じゃあな」
微笑んだサバミは天使と悪魔の羽根を生やしてその場から飛び去っていった。
出てきた必殺技
サバミと魔理沙 スクリーム・オブ・エデン
レイセン ラッキーダイス
紫 真空魔