オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話   作:みかづき椛

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  四十五話 ちょっと帝国が来た

 サッカースタジアム内の室内フィールドにコチヤーズが4−4−2のフォーメーションの配置についていた。

 コチヤーズのFWはフナ・魔理沙。MFはシラウオ・妖夢・早苗・ラック。DFはサバミ・リードシクティス・エリィ・カサゴ。GKは橙。

 対するチーム埴輪のフォーメーションは5−3−2だった。埴輪のキーパーユニフォームは橙色、キーパー以外は濃い緑色のユニフォームを着用していた。

「ただの埴輪とのいつもの練習試合で、なんでセカンドユニフォームになるんだ?」

 水色のユニフォームを着たラックが不満を口にすると、早苗が首をかしげる。

「さぁ? 濃い緑色が駄目になる理由でもできたんですかね?」

「橙! 今日も頑張って!」

 エリィが灰色のキーパーユニフォームを身にまとう橙に優しく声をかけた。

「エリィも頑張って!」

「うん!」

 二人が笑顔を交わすと、ベンチ間にいる右手に棒マイクを持つ兎耳の異世界出身のカナが息を大きく吸った。

「さぁやってまいりました! コチヤーズ対チーム埴輪の練習試合の時間です!」

 カナは笑顔からムスッとした表情に変わった。

(ただの埴輪しかいない練習試合に、なんで私が呼ばれたのかなぁ〜……)

 ふと、中央にいる埴輪が薄茶色の太いドレッドヘアを後ろに束ね、ゴーグルと赤いマントを身に着けたイナズマイレブンのキャラ――鬼道有人に化けた。カナは口を大きく開けて驚愕の表情に変わる。

「ええ!?」

 さらに右サイドのMFは、髪が薄茶色で翼のような形で、顔の左半分にオレンジの曲線、右半分に青い曲線がある小柄で白目の洞面秀一郎に化けた。

「埴輪が鬼道になった!? そしてもう一体は洞面!?」

 左のFWの埴輪が少し長めの赤茶色のオールバックで先がドレッドで鋭い目つきの寺門大貴、右のFWの埴輪は青がかった白でシンプルで少し長めな髪で右を隠すように眼帯を着けている佐久間次郎に化けた。

「こ……このメンバーは!? まさか帝国学園でしょうか!?」

 そして、キーパーの埴輪は赤髪で左から右に流れる獅子のような髪型の源田幸次郎に化けた。

 チーム埴輪(全員埴輪のチーム)

        幸次郎

    埴輪    埴輪

  埴輪   埴輪   埴輪 

秀一郎    有人      埴輪

     次郎  大貴

 

       フナ 魔理沙

  シラウオ   妖夢   早苗 ラック

サバミ リード エリィ カサゴ

          橙

 コチヤーズ(早苗のチーム)

「まだ数人変わっていませんが……試合が始まりそうです!!」

 審判の笛が鳴り響き、試合が始まる。ボールを受けた埴輪佐久間が埴輪鬼道にパスし、フォワードとサイドハーフが一斉に前進する。

「皆さん! 変身した選手には特に気をつけましょう!」

 早苗の呼びかけで妖夢と共にボールを奪いに向かい始めた。

「デスゾーン開始」

 ボソリと埴輪鬼道がそう呟くと、埴輪寺門、埴輪佐久間、埴輪洞面の三人が並んで走り、埴輪鬼道がボールを高く蹴り上げる。三人が横回転しながらジャンプし、ボールを中心に三角形を形成。数秒間回転した後、紫色のオーラをまとったボールを踏みつけて放った。

「デスゾーン!」

「いきなりデスゾーンがゴールを襲うー! 橙選手は止められるのかー!?」

 橙が身構えたその瞬間、リードシクティスがボールに向かって大ジャンプした。

「止めます!」

 リードシクティスは右足のすねでボールにぶつけて威力を完全に殺し、そのまま着地した。

「ちょ……ちょっとシクティスさん! 必殺シュートは橙に任せてくれ!」

「え……?」

「練習試合だから万が一負けてもいいし、キーパー橙のためにならないからな」

「はい。分かりました。シュートしてきたら私は何もしません」

 リードシクティスが納得して頷き、早苗にパスを送る。

「まずは先制しましょう!」

 ドリブルしながら声かけした早苗はペナルティエリアの魔理沙に視線を向ける。だが、魔理沙は二体の埴輪に囲まれていた。

「ラックさん!」

 早苗がラックにパス。ラックがドリブルで埴輪の守備を突破し、ボールを魔理沙の上空に蹴り上げる。だが、埴輪源田がジャンプしてボールをキャッチした。

「くっ……! ミスったか……」

 埴輪源田がボールを強く蹴り上げ、埴輪鬼道に渡る。再びFW二人とセンターハーフが前進する。

「もうさっきの必殺技はさせませんよ!」

 早苗と妖夢が埴輪鬼道に迫るが、巧みなドリブルで二人をかわす。

「みょん……! 上に意識しすぎた……!」

 妖夢が悔しがると、鬼道がボールを蹴ってバク宙し、隣でジャンプした埴輪佐久間がヘディングで真下に返した。

「ツインブースト!」

 埴輪鬼道はオレンジ色のオーラをまとった強烈なシュートを放った。

「橙!! 頑張って!」

 エリィのエールに橙が頷き、右手の指先から薄青紫色の鋭い爪を伸ばす。

「スラッシュネイル!」

 ボールと爪が激突して一度止まるも、爪が砕け散ってボールがゴールネットを揺らした。

「ゴール!! チーム埴輪先制です!!」

「橙!! 大丈夫!?」

 エリィが心配そうに橙に駆け寄る。

「ごめん……私、止められなかった……」

「橙! 次は止められるさ!」

 サバミが左手で親指を立て、明るく励ました。

 前半10分頃、スコアは0−1のままだった。フィールド中央にいる妖夢はジャンプし、オーバーヘッドでボールを蹴って敵ゴールに背を向けて着地した。濃い青色のエネルギーをまとったボールが空中で留まる。

「バイシクルソード」

 濃い青のエネルギーをまとったボールが空中で一瞬停止し、数秒後に一直線にゴールへ迫る。

「パワーシールド」

 埴輪源田がジャンプして頭を下、足を上にして右拳を地面に叩きつけると、オレンジ色のエネルギーで出来た壁が現れ、ボールを弾き返した。

「妖夢選手! パワーシールドに阻まれました!」

 弾かれたボールが埴輪に渡り、埴輪鬼道が右サイド上空にボールを蹴り上げる。

「百烈ショット!」

 ボールの上にジャンプしていた埴輪寺門が素早く踏みつけ、黄色いオーラをまとったボールがゴールを襲う。

「無印版の百烈ショット! 今度こそ橙選手は止められるのかー!?」

「今度こそ止めるにゃあ!!」

 橙が再び薄青紫色の爪を伸ばし、ボールにぶつける。ボールが四つに切り裂かれた。橙はボールを両手で持って持ち上げ、子供のように喜んだ。

「やったー! 止めたー!」




出てきた必殺技
佐久間と寺門と洞面 デスゾーン
鬼道と佐久間 ツインブースト
橙 スラッシュネイル
妖夢 バイシクルソード
源田 パワーシールド
寺門 百烈ショット(無印)
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