オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話   作:みかづき椛

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  五十八話 第五試合、キックオフ

 第五試合当日の朝、サッカースタジアムのメインコートにはコチヤーズが集まっていた。既にクリアナイトベンチ前には黒幕子と十一人が立っていた。クリアナイトのメンバーは全員低身長で背中に羽根を生やしている妖精だった。

「今回の対戦相手は……全員妖精のようですね」

 文の呟きで、近くの魔理沙は微笑む。

「今日の試合は楽に勝てそうだな」

 クリアナイトベンチには、髪がショート水色で大きめな青いリボンが後頭部にあって背中の羽根が氷で出来ているチルノ、緑色ショートにサイドテールがある大妖精、オレンジショートでツーサイドアップのサニーミルク、白い帽子をかぶって亜麻色で縦ロールが左右に3つずつあるルナチャイルド、黒髪ロングで頭に青いリボンをつけているスターサファイア、金髪ロングで紫色で白い水玉模様で緑の小さい球が三つついている帽子をかぶるクラウンピースと、他の妖精五名がいた。

 フナはクリアナイトベンチを指差す。その方向には火のついたたいまつを持っていた妖精がいた。

「あれは恐らく、クラウンピースのたいまつですね」

 文はフナにそう説明した。

 黒いユニフォームを身にまとい、左腕には白いキャプテンマークが付けられているチルノがキーパー、大妖精と妖精二人がDFのポジション、妖精三人がMF、クラウンピースとサニーミルクとスターサファイアとルナチャイルドがFWのポジションについていた。一方、コチヤーズはアキスと橙のツートップ、MFはシラウオと魔理沙と早苗とフナ、DFはサバミとラックとエリィと文、そしてキーパーは異世界出身のヤマメのポジションについた。

 クリアナイト(黒幕子のチーム)

       チルノ

    妖精 大妖精 妖精

      妖精 妖精 妖精

  スター サニー クラピ ルナ

     アキス   橙

 

  シラウオ 魔理沙   早苗 フナ

サバミ  ラック  エリィ   文

       ヤマメ

 コチヤーズ(早苗のチーム)

「さぁやってまいりました! コチヤーズ対クリアナイト第五試合の時間です!」

 ベンチ間で棒マイクを持って立っている兎耳で異世界出身のカナは元気よくそう言うと、審判によるコイントス終了後、橙とアキスがボールが置いてあるセンターサークルに並ぶ。

「橙いける?」

「もちろん!」

 橙はアキスに元気よく返事をした時、審判は試合開始を告げる笛の音を響かせた。

「今! キックオフ!」

「橙!」

 アキスは橙に渡すと、橙は前にドリブルで走り始める。

「おっとー! いきなり橙が飛び出しましたが、大丈夫なのでしょうかー!?」

 橙は次々と妖精たちをドリブルテクニックで抜いていった。

 コチヤーズベンチの端に座るカサゴは呆然と橙のプレーを見ていると、隣に座るアシカの更に隣に座る藍が不敵に微笑んだ。

「凄いでしょう監督……しかし! ただ走るだけではありません。パスも出来ますよ!」

「え……えぇ……」

 大妖精と妖精二人に囲む橙は斜め後ろの方向を向き、アキスにパスした。

「ほら見てください! ボールを取られそうになってもパスできますよ!」

「うるさいわね……当たり前のことでしょう?」

 ムスッとした表情のアシカは藍に睨みつけられる。

(当たり前だけどサバミさんの魔法なしであのプレーは凄いな……)

 カサゴが内心そう思うと、藍とアシカが互いに頬をつねり始めた。

「ケンカは止めてください……! あっ! アキスさんがシュートしそうですよ!」

 カサゴはフィールド前線を指差すと、紅葉の葉が舞う中で振り上げたアキスの右足先から黄色の刀が出現した。

「伝来宝刀!」

 アキスは黄色の刀でボールを蹴り上げ、斬撃と化したボールがチルノに襲いかかった。

「コチヤーズ! 先制なるかー!?」

 無表情のチルノは右拳を前に突き出し、開いた掌から大きな氷の結晶を出現させた。

「クリスタルバリア!」

 黄色い斬撃は氷の結晶と激突、やがてボールの勢いがなくなって氷漬けにされて地面に落ちた。

 前半1分頃、チルノのゴールキックで試合が再開された。

「今度はクリアナイトの攻撃です! キュートでかわいらしい妖精たちはどんな攻撃をするのか!?」

 妖精たちはドリブルせず、パスだけでFWのルナチャイルドに渡した。

(なるほど……妖精は月の民よりフィジカルが弱いから、パス中心になりそう……)

 文は内心そう分析すると、ルナチャイルドの足元にあるボールを奪う。

「キャプテン!」

 ボールは早苗に渡り、そして前線を走るアキスの元に渡った。アキスは左足でボールを蹴り上げ、左に曲げながら宙返りし、足から縦の斬撃を放ってボールにぶつけ、十字の斬撃を作り飛ばした。

「クロスドライブ!」

「ここでアキス選手! 無印版のクロスドライブです!」

 カナがそう叫んだ時、チルノは右手に冷気をまとわせた。

「アイスブロック!」

 ボールがチルノの右拳に触れた瞬間、氷漬けになって完全停止した。

「またしてもチルノ選手が防いだー!」

「うぅ……」

 アキスは悔しそうに必殺シュートを防いだチルノを見つめた。一方、ベンチに座るアシカは隣に座るカサゴに目を合わせた。

「ねぇカサゴ、今まであんな弱い技で点をとっていたの?」

「えっ……違うけど……」

「強力な技があるならしなさいよ。余裕ぶってると負けるから」

「ミキシトランスでパワーアップできるけど、体力の消耗が激しくて序盤で使うと後半が持たないんだ……だから……」

 その時、魔理沙はドリブルで走るルナチャイルドと対面した。

「ムーンサルト」

 ルナチャイルドが前方宙返りでひねりながら魔理沙を飛び越え、両手を横に広げて着地した。

「妖精でもやるな!」

 魔理沙から褒めの言葉を送られたルナチャイルドはセンタリングを上げ、サニーミルクがボールの目の前まで飛ぶ。

「シャインドライブ!」

 空中でサニーミルクは光る右足でボールを蹴った。ボールは眩しい光で当たりを照らし、ヤマメは両目を隠すように両手で覆った。

「眩しー……!」

 輝くボールは猛スピードでヤマメの横をすり抜け、ゴールネットを揺らした。

「ゴール! キーパーヤマメ選手、眩しい光に何もできず、目を隠すだけ! これでクリアナイト先制!」




出てきた必殺技
アキス 伝来宝刀
チルノ クリスタルバリア
アキス クロスドライブ
チルノ アイスブロック
ルナチャイルド ムーンサルト
サニーミルク シャインドライブ
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