オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話   作:みかづき椛

78 / 78
 クリアナイト(黒幕子のチーム)
         一輪
   玉兎 響子   星   玉兎
      青娥 玉兎 ぬえ
      水蜜 布都

          フナ 魔理沙
    埴輪  キクラゲ 早苗  埴輪
 エリィ カサゴ  白蓮   ラック
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  七十八話 マイペースお嬢様とバイク乗り僧侶

 コチヤーズ対クリアナイト第六試合の後半が始まる頃、コチヤーズのフォーメーションが変わっていた。

 サイドバックは左からエリィ・カサゴ・白蓮・ラックがつき、異世界出身のヤマメがゴール前についた。

 後半開始から数分後、大きなペンギンと大きなサメがゴールを襲い始めると、ヤマメは横に走り出した。

「無理〜!」

「……仕方がありません。カサゴ!」

「はい!」

 カサゴは白蓮に向けて返事をすると、ジャンプして右脚を前方に振るって紫色の怖い顔付きの壁を出現させた。

「デーモンカット!」

 大きなペンギンは壁に激突して倒れ、大きなサメは白蓮の蹴りによってタッチラインの外に飛ばされた。

「ヤマメ! なにも思わないのですか! 試合に負け続ければあなたが住む世界や家族が失われるかもしれないのですよ!」

「世界……家族……失いたくない……」

「辛いのは我慢。良いですか?」

「……はぁい」

 白蓮の注意を受けたヤマメは渋々ゴール前へと戻った。他のコチヤーズメンバーはほっとため息を吐く。

 後半が始まってから10分間、再び大きなペンギンと大きなサメがゴールを襲い始めていた。

 白蓮は蹴りでサメを吹き飛ばしたが、カサゴはジャンプして右脚を前方に振るも何も出ず、尻餅をつく。

「魔力が足りなかった……!」

「デーモンカット不発! ボールを持つアレスの皇帝ペンギン2号の部分がゴールを襲っているが大丈夫でしょうかー!」

 ヤマメの脳裏に仲間の無事を切に願い、祈るように両手を合わせていた白蓮の姿が映る。

「星……一輪……雲山……村紗……響子……どうか無事でいて……」

(あの時の白蓮……辛そうだった気がする……)

 決意に満ちた顔になったヤマメは右手を高く上げ、出現させた巨大な黄色い掌をペンギンにぶつけた。

「白蓮の家族を助けるために……ゴッドハンド!」

 大きなペンギンは抑えつけられて勢いを失い、ペンギンの姿が消え、ボールがヤマメの右手の掌に収まった。

「止めました! ついにヤマメ選手が必殺技を発動ーー!!」

「よくやりましたヤマメ……」

「今、白蓮の家族を助けるためとか言ってなかったか……? 珍しいな……ヤマメが誰かの為にやる気を出すとは……」

 そう呟いたラックはボールを胸でトラップ。笑顔をヤマメに向けるキクラゲにパスを送る。

「よくやったわヤマメ〜!」

「褒めてる場合かキクラゲ! 後ろから来ているぞ!」

 怒りの表情のラックはそう叫んでキクラゲに迫る青娥を指差した時、キクラゲはボールを蹴り上げた。

「キクラゲ選手! 誰もいないところにボールを蹴り上げたぞー!?」

 飛ぶボールの先にスキマが出現、中から小さい赤いリボンがたくさんある金髪ロングのエリィが出てきた。

 エリィはジャンプして蹴り飛ばしたボールが空中で止まり、紫色で十字の次元の狭間が出現。

「ディメンションストーム!!」

 踏みつけられたボールが紫色の風とともにゴールを襲い始めると、一輪は右手の掌を掲げ、空を赤く染める。

「ディスティニー……クラウド!」

 一輪は握り拳を振り下ろし、赤い竜巻を作るも、ボールは赤い竜巻を切り裂き、ゴールネットを揺らす。

「ゴール!! 3−2です!!」

(よし……! 逆サイドにパスして瞬時にスキマを移動したエリィが必殺シュートを撃ってパーフェクト・タワー回避成功……だけど……)

 内心そう言ったカサゴは心配そうにエリィを見つめ始めた。エリィは薄緑色のポニーテールに戻っていた。

(後半始まって今までミキシトランスをちょくちょくやっていたから……もうスキマを使った作戦はできないかも……)

 コチヤーズ対クリアナイト第六試合の後半13分頃、大きなペンギンとサメがゴールを襲い始める。

「もうその技では点は入りませんよ」

 冷静にそう言った白蓮はサメに向けてジャンプすると、サメは一気に加速して白蓮を通り過ぎた。

「しまった……! ヤマメ!!」

「サメとペンギンがゴールを襲うー! ヤマメ選手は止められるのでしょうかー!?」

「止める〜!」

 ほんの少しの気迫の表情に変わったヤマメは両手の先から巨大な黄色い手を出現させた。

「ゴッドハンド……W(ダブル)!!」

 巨大な黄色い右手でサメ、左手でペンギンを受けると、後ろに押され始めた。ヤマメは苦悶の表情に変わる。

「うっ……!」

「ヤマメ! 耐えろ!! 耐えてくれ!」

 真剣な面持ちのラックはそう叫ぶも、どんどんヤマメは後ろに押されていく。

 その時、タッチラインの外でマイナスの刻印の銃とプラスの刻印の銃を持つサバミが大きく息を吸った。

「こうなったらミキシマックスするしかないな!」

 サバミは引き金を引き、銃から黄色い光線を白蓮とヤマメにぶつけた。二つの刻印が点滅し始める。

 ヤマメは茶髪ロングボサボサ頭から紫と黄色のグラデーションストレートロングに変わった。

「ヤマメさんがミキシマックス!?」

 驚きの表情のカサゴはコートの外に視線を移す。そこにはコチヤーズのハーフメンバーが立ち並んでいた。

「お姉ちゃん!」

 笑顔に変わったカサゴは姉のサバミに向けてそう言った時、ヤマメはサメとペンギンを鷲掴んでいた。

「獲ったど〜!!」

「ヤマメ選手! ミキシマックス成功してペンギンとシャークを捕獲しました!」

「ヤマメ! 今すぐボールを外に出せ! メンバーが半分来ているから交代するぞ!」

「分かった〜!」

 ヤマメはタッチラインの外に向けてボールを蹴り飛ばす。すると、ベンチに座る黒幕子が静かに立ち上がった。




出てきた必殺技
ぬえと水蜜と布都 皇帝ペンギン2号feat.シャーク(アニメ)
カサゴ デーモンカット
異世界のヤマメ ゴッドハンド
エリィ ディメンションストーム
一輪 ディスティニークラウド
異世界のヤマメ ゴッドハンドW(映画)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:50文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。