オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話   作:みかづき椛

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 クリアナイト(黒幕子のチーム)
       隠岐奈
   妹紅   舞   里乃 幽香
    輝夜   菫子 ルーミア メディスン
      紫苑 女苑

        アキス 魔理沙
  シラウオ アシカ   早苗   キクラゲ
 サバミ エリィ ラック  文
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  八十八話 苦手意識

 コチヤーズ対クリアナイト第七試合後半20分頃、妹紅がジャンプしてボールに頭突きした。

「バーニング・火の鳥」

 頭突きで飛んだボールは火の鳥と共にゴールを襲い始める。対するヤマメは右手をダイヤモンドで固めた。

「ダイヤモンドパンチ〜!」

 ヤマメはボールをダイヤモンドで固めた右拳で殴り飛ばしたが、直後に幽香がボールを蹴り飛ばした。

「幽香選手! タッチラインギリギリでボールを蹴り上げた! このボールを受けるのは果たして!?」

 ラックがマークしている女苑が大ジャンプでボールを両足で挟んだ。

「まずい……!! 貧乏神が……!!」

「ゴールドフィーバー!」

 女苑は体を回転しながらボールを飛ばし、地面を潜るボールは金塊をまき散らしながらゴールに迫る。

 さらに、右足を振り上げた紫苑がボールに濃い紫色のオーラをまとわせ、ボールを蹴り飛ばした。

「アストロゲート!」

「貧乏神姉妹によるシュートチェイン! キーパーヤマメは大丈夫なのでしょうかー!?」

「うぅ……」

 息を切らしながら走る魔理沙がボールの前に立ちはだかる。魔理沙の周囲に無数の小岩が出現した。

「アステロイドベルト!」

 無数の小岩は隕石のごとくボールにぶつけて弾き飛ばす。ヤマメは膝をついてうなだれた。

「ありがとう魔理沙……」

「いや……本来謝らなきゃいけないのはこっちなんだけどな……」

 魔理沙は憂鬱そうに振り向き、相手ゴールに向けて走り始める。ヤマメは立ち上がり前を向いた。

「ヤマメよ、そのまま振り向かずに聞くのだ」

 背後からの落ち着きのある声に反応したヤマメは振り向くと、真面目な顔付きの神子が立っていた。

「前を見ろ。プレー中だ」

「は〜い……」

 ヤマメは前を向き、目でボールを追いかけ始めた。そして、背後からの声に耳を傾け始める。

「何故、貧乏神に怯える?」

「そ……それは〜……貧乏になったらお金がなくなって家族と離れ離れになるかもしれないから……」

「ヤマメよ。仮に貧乏神のシュートを受け続けても、一試合で済めば平気なはずだ。かなりの金持ちなのだろう?」

 ヤマメはびっくり仰天といった表情に変わり、後ろを振り向いた。神子は手を払い、ヤマメは再び前を向く。

「本当なの〜?」

「貧乏神との対決を今日で終わらせられれば、家族は離れ離れにならない。ヤマメ、決心しろ」

 数十秒間、話し声が聞こえなくなり、気になった様子のヤマメが振り向くと、神子の姿が消えていた。

「貧乏神との試合を……今日で終わりに……」

 後半24分頃、魔理沙はボールを胸でトラップしようとした時、里乃が足に炎をまとわせた。

「フレイムダンス!」

 里乃はブレイクダンスのような動きから逆さまの状態で炎を一本伸ばし、ボールを鮮やかに奪い去る。

「貧乏神に渡すなーー!!」

 早苗の叫びがフィールドに響き渡るも、正確で素早いパスの連続で、紫苑にボールが渡った。

 紫苑が軽く蹴って横回転したボールは水色と紫色のエネルギーの巨大な球に変化した。

「アストロ……ブレイク!」

 巨大な球は紫苑に踏みつけられ、重々しくゴールを襲い始める。ヤマメは見上げたまま、突っ立っていた。

「やばい……! ミキシトランスしようとしない……!! 終わりだ……!!」

 頭を抱え、失意といった様子のラックはそう言うと、ヤマメは横回転し、大きな生き物のような姿に変化した。

 黄色い大きな頭、胴体が白で青い触手のような腕が四本あり、二足歩行で立つ生き物に変化した。

 それはヤマメが自身に宿らせたソウル――グリムロンであった。コチヤーズ一同、騒然となる。

 グリムロンは腕で巨大な球を受けた。徐々にボールの勢いを失い、元の姿に戻ったヤマメに抑え込まれた。

「ヤマメ選手!! なんと苦手意識があった貧乏神のアレス版のアストロブレイクを、グリムロン・シールドで止めましたーー!!」

「おぉ! やっとか!」

 笑顔に変わったラックがそう言うと、ヤマメは涙目に変わってボールをフィールドの外にぶん投げた。

「え?」

「えええ!?」

「えええええ!!?」

「アシカ〜!!」

 ヤマメは一直線に全速力で走り始め、戸惑いの表情になっているアシカを強く抱きしめた。

「ちょっとお姉ちゃん! 試合中よ!」

「離れ離れにならないから〜!」

「お……お姉ちゃんったら……さすがに頭悪すぎない……?」

 アシカは姉の背中をさすりながら、怪訝な面持ちから真剣な顔付きに変わっていった。

(お姉ちゃんが苦手克服したから、私も頑張らなきゃ)

「……今ならば行けるかもしれん。やれ! カサゴ!」

 ベンチに腰掛ける神子がそう呟き、立ち上がると、カサゴは赤いリュックを背負い、両手に銃を握った。

「ミキシマックス行きます!」

 マイナスの刻印の銃から光線が放って神子に当たり、プラスの刻印の銃からの光線はアシカに当たった。

 二つの刻印が点滅し、アシカは黒髪ショートからツノのような二つの尖ったものがある金髪ボブに変化した。

「……元々アシカはオーラを受け止められる器があった。姉による心の不信がミキシマックスを邪魔してたのだ」

「なるほど……」

 ベンチ前にいる屠自古はタッチラインのギリギリまで移動してふくれっ面に変わり、大きく息を吸った。

「アシカ!! 太子様の力を受けたんだから必ず勝て!! いいな!!」

「……えぇ、任せなさい! 必ず勝ってみせるわ!」

 アシカはそう宣言すると、屠自古の隣に神子は立ち、屠自古と同様に大きく息を吸い込む。

「たわむれはおわりじゃ。勝て! コチヤーズ!!」

「はいっ!!」

 フィールドに立つコチヤーズの選手たちは射るような眼差しに変わり、逆襲の意欲を示した。




出てきた必殺技
妹紅 バーニング・火の鳥
異世界のヤマメ ダイヤモンドパンチ
女苑 ゴールドフィーバー
紫苑 アストロゲート
魔理沙 アステロイドベルト
里乃 フレイムダンス
紫苑 アストロブレイク(アレス)
異世界のヤマメ グリムロン・シールド
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