オリキャラと東方キャラで超次元サッカーする話 作:みかづき椛
ある日の朝、コチヤーズの選手たちは紅魔館内の日の光が差し込まない広い部屋で話を始めている。
「一番の問題は来るであろう咲夜さんです! 急に来たらボールを奪われないようにしましょう! レミリアさんのためにも助けましょう!」
「おー!」
早苗の言葉にチームメイトは叫ぶ。対するクリアナイトのメンバーは既にポジションについていた。
キーパーは美鈴、DFはフランドール中心で左右二人ずつ妖精がいる構成、MFは妖精三人。
FWは白いキャプテンマークを着けている咲夜とパチュリーのツートップで黒幕子はいなかった。
「みんな見なさい、相手チームのほとんどが妖精だわ」
コチヤーズメンバーが集まるベンチ前にいるアシカがフィールドを指差してそう言った。
「時を止める能力は負担がデカいってことか」
魔理沙はそう呟き、ベンチに座る白い和装の黒幕子を見つめ始める。黒幕子は他の選手同様に無表情であった。
◆
数分後、コチヤーズの選手もポジションについた。FWは左からアキスと魔理沙のツートップ。
MFは左からシラウオ、アシカ、早苗、ラック。DFは左からサバミ、エリィ、リードシクティス、文。
クリアナイト(黒幕子のチーム)
美鈴
妖精 妖精 フラン 妖精 妖精
妖精 妖精 妖精
咲夜 パチェ
アキス 魔理沙
シラウオ アシカ 早苗 ラック
サバミ エリィ リード 文
ヤマメ
コチヤーズ(早苗のチーム)
そしてキーパーは異世界出身のヤマメ。ベンチ間に立って棒マイクを持つ異世界出身のカナが大きく息を吸う。
「本日の試合はここ、紅魔館内で試合が行われます!」
センターサークルの中央に置かれてあるサッカーボールの目の前には咲夜とパチュリーが並んだ。
「クリアナイトからキックオフです!!」
審判の試合開始の笛の音が鳴り響き、ボールが渡った咲夜が一人でコチヤーズ陣に向けて走り始めた。
「咲夜を止めなさい!」
アシカの指示がフィールドに響くと、アキスと魔理沙が咲夜に迫る。咲夜は左手を挙げた。
「ヘブンズタイム」
咲夜は左手で指パッチンを一度鳴らすと、アキスと魔理沙の動きが止まり、咲夜は歩いて二人を抜き去った。
再び時が動き出した二人は振り返って咲夜の背中見ると、突然出現した小さな竜巻に吹き飛ばされた。
「うわっ……!!」
「咲夜選手! ヘブンズタイムで突破!」
「早苗! 止めるわよ!」
アシカと早苗は咲夜に迫ると、咲夜は再びヘブンズタイムを発動、指パッチンした咲夜は再び時間を止める。
咲夜はアシカと早苗を歩いて抜き、風で吹き飛ばした。そして、三度目のヘブンズタイムでゴール前に立つ。
「咲夜選手! ヘブンズタイム三連発で一気にゴール前だーー!!」
咲夜は胸元の前で腕をクロスして足元に数字のないアナログ時計が出現し、左足でシュートを撃った。
「タイムトランス」
白いエネルギーをまとったボールがゆっくりとゴールを襲い始める。対してヤマメは右手を高く挙げた。
「ゴッドハンド!」
ヤマメは大きな黄色い手のひらを前に突き出すも、ボールに触れることが出来ずにゴールネットを揺らした。
「ゴール!! 咲夜選手! たった一人で先制点を決めましたーー!!」
コチヤーズメンバーが騒然とする中、ふくれっ面のアシカがサバミの元に足音強く近付く。
「ちょっと! 今の必殺技はなんなの!」
「あぁ……タイムトランスはタイミングずらす系でな……マジン3体出さないと……」
「化身3体ってこと……? それよりサバミ、なんで今の必殺技が来るって予想しなかったのよ」
「すまん……」
暗い表情のサバミは視線をそらす。二人のやり取りに、背後から早苗が割って入った。
「でも……今の必殺技知っててもむずくないですか……?」
「まぁ……そうだな」
◆
前半1分頃、センターサークルに立つアキスはボールを受けた瞬間、背後に咲夜が現れる。
「来た……!」
アキスは瞬時に振り向くも、咲夜の鮮やかな足さばきに一瞬でボールを奪われる。
その後、三連続のヘブンズタイムでゴール前まで移動し、必殺シュートのタイムトランスを放つ。
「ムゲン・ザ・ハンド!」
ヤマメは両腕を横に伸ばし、自身の真上で掌を合わせ、背後から無数の黄色い手が出現した。
連続で黄色い手を前に突き出すも、一度もボールに触れることもなく、ボールはゴールネットに飛び込む。
「ゴール! なんと咲夜選手! まさかの1分内で2点取ってしまいましたー!」
「そ……そんな〜……」
ヤマメは地面を両手についてうなだれた。冷や汗をにじませる早苗は手と手を強く合わせた。
「み……みなさん! とにかく咲夜さんが来たらすぐに反応しましょう!」
◆
前半2分頃、ボールが渡ったアキスの背後に咲夜が出現。アキスは素早く振り返ってボールを蹴り飛ばす。
「させないよ!」
「何としても1点返すのよ!」
ボールを受けたアシカはそう言い、コチヤーズは反撃開始し、前線を走る魔理沙にボールが渡る。
魔理沙は水色のエネルギーをまとう右足でシュートを撃ち、ボールは黄色い星屑とともにゴールを襲い始めた。
「彗星シュート!」
「ロケットこぶし」
美鈴は右拳を高く突き上げ、拳を握る黄色い右腕を発射するも、ボールの勢いに押され、ゴールを許した。
「ゴール!! コチヤーズ1点返しましたー!!」
「よし! さすが魔理沙!!」
コチヤーズの選手たちが盛り上がる中、冷静な顔付きのアシカは咲夜をじっと見つめ始める。
(多分、咲夜の能力を使うのには黒幕子的にかなりの負担があるはず。今さっき魔理沙に仕掛けなかったし……つまり勝つチャンスはあるはずよ!)
出てきた必殺技
咲夜 ヘブンズタイム
異世界のヤマメ ゴッドハンド
咲夜 タイムトランス
異世界のヤマメ ムゲン・・ザ・ハンド
魔理沙 彗星シュート
美鈴 ロケットこぶし