【全話挿絵】婚約破棄された悪役令嬢、実は元覇王でした ~小僧、婚約を破棄し国外追放するだと? 作:よっちゃ
テーマソング
『ゆけ! ゆけ!
♪ ディッディッディッディ ♪ ディッディッディッディ
♪
♪
♪
♪
♪ すると
♪
♪ ヒャッハー
♪
♪ ヘビの
♪ 次には
♪
♪ エレクシアは
♪ ゆけ ゆけ
♪ ゆけ ゆけ
♪ ゆけ ゆけ
♪
①の続き
だがここは魔の森。
この死の森はそんな穏やかな時間など許しはしない。
突然、頭上の樹々がざわめいた!
不気味な音とともに、
黒い影が空から降り注ぐ。
次の瞬間──
無数の蜘蛛が降ってきたのである!
人を喰らう殺人蜘蛛、その名は──
【
密林の生態系の頂点に君臨する凶悪な捕食者である。
全身は毒々しい紫色、鋭く光る八つの目。
そして獲物の命を奪う恐怖の牙。
ひとたび刺されればわずか数秒で体内の血が暴れ狂い、
全身の毛穴という毛穴から血を吹き出して絶命するという──。
まさに密林の悪魔。
その数──
数百、いや数千。
紫の悪夢が探検隊に降り注ぐ!
覇姫エレクシア探検隊に
最大の危機が迫る!!(二回目)
四天王セラフィーナが静かに手を掲げた。
空間が歪み無数の光が現れる。
数千の鋼鉄の槍。
それらは一斉に放たれ、空から降り注ぐ
次々と撃ち落としていく。
しかし、それでも数が多すぎる。
地面に落ちた蜘蛛たちがなおも探検隊へと迫る!
そのとき──
醜姫ブスが前へ出た。
彼女が静かに手を掲げると、周囲の空間がゆっくりと歪み始め、
大地から濃密な闇が広がった。
それは彼女の奥義──
醜を纏うものだけが操る醜の陣。
広がる闇はまるで生き物のようにうごめき、
地面を
邪悪な蜘蛛共に逃げ場はない。
暴れ、もがく【
だが闇は容赦なくすべてを包み込み──
やがて密林は再び静寂に包まれた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
──最大の危機を乗り越えた探検隊。
恐ろしい人喰い蜘蛛の脅威を退けた覇姫エレクシア探検隊の進軍は、
止まらない。
しかし──
この死の密林には、まだ恐るべき存在が潜んでいた!
探検隊が進んだ先で、
大地が突然、震え始めたのである。
ゴゴゴゴゴゴ……。
密林の木々が揺れ鳥たちが一斉に飛び立つ。
次の瞬間──
地面が割れ巨大な影が密林の奥から姿を現す!
それは──
太古よりこの密林に君臨する食物連鎖の頂点。
全長数十メートルからなる巨大竜!
山のような巨体。
そして何より恐ろしいのは、その全身を覆う鱗である。
鋼鉄よりも硬いといわれるその鱗は──
槍も通さず剣も通さず、毒牙すら刺さることがない。
まさに絶対防御を持つ太古の怪物。
この化け物が一匹現れるだけで、
大都市ひとつが滅びるとさえ恐れられているのだ。
動くもの全てを喰らう密林の王、その名は──
【古代邪竜
その巨大な顎が開き探検隊を喰らい尽くそうと襲いかかってくる。
覇姫エレクシア探検隊に
最大の危機が迫る!!(三回目)
だが──エレクシア隊長は動じない。
静かに前へ歩み出、拳を握る。
それだけで空気が震えた。
エレクシア隊長の闘気が密林を揺るがす。
「覇天
天を突き上げるような一撃が放たれた。
凄まじい拳が巨大竜の
衝撃波が密林の木々をなぎ倒す。
そして──
密林の王と恐れられた巨大竜は、
その巨体を震わせながら地面へと崩れ落ちた。
食物連鎖の頂点。
魔の森の支配者【暗黒神竜
その恐怖の象徴はエレクシア隊長により一撃にて撃破された。
こうして密林最大の脅威すら
打ち倒した覇姫エレクシア探検隊。
しかし──
彼女たちの目的はまだ達成されていない。
この密林の奥地には、婚約破棄を繰り返すという謎の未開部族がいる。
そして──
すべての発端とも言われる呪いの蛇の伝説。
果たしてそれらの謎は解き明かされるのか。
覇姫エレクシア探検隊の冒険はまだ終わらない。
密林の奥にはさらなる驚異と、恐るべき秘密が待ち受けている。
覇姫エレクシア探検隊シリーズ──
次回、
ついに未開の婚約破棄部族を発見か!?
③へ続く
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この番組に一切のヤラセはない。
仕組まれた奇跡もなければ、用意された安全も存在しない。
すべては覇姫エレクシア探検隊による、命懸けの真実の記録である。
未開の密林や人知を超えた魔獣は本当に存在する。
そして、理不尽に翻弄される運命。
そのすべてに、彼女たちは己の身ひとつで立ち向かう。
これは──
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挿絵(撮影後、楽しそうに森を走り回るエレクシア隊長)
挿絵『シーン3
何かで磨かれたように光る髑髏を素手で持ち上げ、
しばし思いにふけるエレクシア隊長。
NG 理由:隊長の表情が固い
※撮影やり直し(3/20)
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──覇天撃竜拳 (はてんげきりゅうけん)
古来より伝わるとされる対竜戦闘拳法のひとつ。
この拳法は、はるか古代──
竜族が大地を支配していた時代、その討伐を生業としていた
「竜殺しの一族」
によって編み出されたと伝えられる。
竜は巨体を誇り、その鱗は鋼鉄をも弾く。
通常の武器では傷ひとつつけることができない。
だが竜には唯一の弱点が存在する。
それが下顎の付け根である。
竜が咆哮を上げる瞬間、わずかに開くその隙を突き、
全身の闘気を拳へ集中させ下方から上方へ突き上げる。
この打撃によって竜の頭蓋は内部から破壊され、
巨体は大地へと崩れ落ちるという。
この技を修得するためには、幼き頃より
巨石殴打、鉄柱突き、鎖吊り鍛錬
などの過酷な修行が課される。
その衝撃は竜の骨格すら砕く威力を持つため、
未熟な者が使えば自らの腕の骨が砕け散るとも言われている。
なお伝承によれば、かつて一人の勇者が
世界を恐怖に陥れた竜王を前にした際、剣も魔法も用いず、この拳法ただ一撃で竜王を打ち倒したという逸話が残る。
現在この拳法はその継承者が途絶えたとされ、幻の技とされていた。
しかし──
今、再びその拳が密林の地で放たれたのである。
(覇阿メルン書房刊『古代拳法秘録』より)
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