【全話挿絵】TS女神転生~合体事故?でジョブは死霊でした。憑依スキルを使った女性たちの様子が変なんです。 作:よっちゃ
かなりエッチな内容になっていますので、ぜひお読みください。
ノクターンノベルズで
『TS女神転生』や作者名『よっちゃR18』でご検索ください。
R18版をむしろ本編としてやっていきたいと考えています。
第16話
昼下がりの冒険者ギルドは、ほどよく騒がしく、ほどよく気だるかった。
依頼掲示板の前では新人冒険者が右往左往し、酒場スペースでは昼から酒を煽る連中がいる。
その一角、明らかに場違いな和やかさを放っている一行があった。
「美人なおねえちゃんよ……冒険者共の最近の依頼はどんな感じだ?」
TS女神は受付カウンターを漂いながら、獣人の美人受付嬢( 24 )のケモ耳を撫で回していた。
「ひゃ……あ、あの……今日は、ゴブリン討伐と、街道警備、それから……あ、あん、そこは、ダメです」
先日、TS女神が神聖魔法リザレクションで蘇生させた獣人の子はこの受付嬢の友人の子だった。その縁もあり、彼女もすっかりTS女神を敬愛し心を許していた。
耳はぴくぴくと正直に動き、尻尾はゆるやかに揺れている。
「なるほど、なるほど。冒険者共も大変だな。まあそれがやつらの仕事だが」
「は、はい……TS女神さま……あ、あ、だ、だめ」
獣人にとってケモ耳は敏感な部位である。それを知ってか知らずか、TS女神の撫でる手は止まらない。
その様子を、ミーナ、ニキ、エリーゼは慣れた目で見ていた。
「……まさか、四人目はあの受付嬢じゃないでしょうね」
「まったくもう、TS女神さまの女たらし。綺麗な女と見たら見境がないんだから」
「しかしいくらあの獣人さんが美人だと言っても、さすがに年が離れすぎだ。実際、年の離れた妹が姉のケモ耳を撫でているようにしか見えないぞ」
そんな中、「ダンジョン」という単語が出た瞬間、TS女神の目が輝いた。
「ダンジョン? ほう……何か興味をそそられるな。それぞ冒険者という感じがする」
「あ、でも……あん、中は暗いし危険です。何より臭いですし、んん、トイレもありませんし……みなさまが、行かれるような場所では……ああん」
受付嬢が身をよじりながらも申し訳なさそうに言う。
「──ふむ、そうか。残念だけどそれなら却下だな」
「ミーナ、ニキ、エリーゼの三人も冒険者登録をしたんだし、一気にAランクまで上げようと思ったんだけどなあ。 臭い汚いのは浄化するとしても、トイレ無しは若い女にはキツイだろう。
そんなところに俺の可愛い三人を連れて行けるわけもない。もし行くなら何か方法を考えねばならん」
三人は一瞬きょとんとし、少しだけ表情を緩めた。
「……そんな、可愛いだなんて。
でも、私たちの事を考えてくれてありがとうございます」
「そういう配慮はあるんだよね。一応優しいから」
「私はTS女神さまと一緒なら、どこへだって行きますよ」
「いや、お前らにはもっとこう、華やかな活躍をしてほしいからな。おれたちはいずれ魔王を倒す英雄パーティーなんだから、経歴にも気をつけねばならん。まずはドラゴン退治でもするか?」
TS女神はふん、と鼻を鳴らし胸を張る。
そんなやり取りをしている時だった。
「昨日の戦闘でさ、この剣もう限界なんだよね」
近くのテーブルで、女冒険者だけのパーティーが装備を広げていた。
確かに剣は刃こぼれがひどく年季が入っている。
なんとなしにそれを見たTS女神が、ぱっと顔を上げた。
「……ああ、なんかすっごい急に、生産系SUGEEEをしたくなってきたぞ」
「生産系すげええ!?」
「うむ、おれが作った武器の性能が凄すぎて、馬鹿共がすげええって大騒ぎする、そんな感じのやつだな」
「どうして急に。さすがに武器を作るのは無理ですよ」
「ほら、内政や生産系はけっこう人気があるんだよ。おれたちもそれに乗っかるんだ」
TS女神は腕を組み少し考える。
「ふむ……人にもできるんだし、武器や防具にも女神の加護を与えることはできるかもしれん」
その話を聞いていた女冒険者たちが、半信半疑で剣を差し出す。
「じゃ、じゃあ……TS女神さま、この剣にお願いできませんか?」
「よし、男ならたんまり金を取り、けつの毛までむしってやるところだが、女冒険者の若いおねーちゃんにはサービスしてやるか」
TS女神は剣に軽く触れ、適当に──何となくTS女神の加護を付与してみようと神聖魔法を展開した。
すると剣が淡く輝き出す。
「おお!」
「なんか伝説の剣っぽく光ってますよ!?」
「よし、ニキこっちへ来い」
TS女神はニキに憑依すると、新たにニキが覚えたスキル、鑑定魔法の【アナライズ】を使う。
ふむふむ
《自動修復》
《所持者HP自動回復》
《全ステータス上昇》
《レイプ魔に特効。攻撃力三倍。股間攻撃にクリティカル》
TS女神は目を瞬かせる。
「おお、うまくいったな。さすがはおれだ」
「うまくいったどころじゃないですって!?」
「神話級ですこれ!!」
「TS女神さますげええ!!」
「最後の特殊能力やべええ」
「SUGEEEE!!」
周囲の冒険者たちがざわつく。
その反応にTS女神は完全に気を良くした。
「ふふ……SUGEEEEいただきました。ならば次はそっちだ。お前の鎧を寄越せ」
「え、えっ!?」
「男は金を取るぞ。気分がいいから有り金の半分で許してやる」
「そこの弓もだ」
加護、加護、また加護。
気づけばギルド内の装備が光りまくっていた。
「……あ、そうだ」
TS女神は振り返り、ミーナ、ニキ、エリーゼを見る。
「よし、四位一体合体で三人の武器防具には特別な加護を与えてみよう」
「えーいいんですか」
「私たちのも?」
「はい、お願いします!」
「このTS女神の持つ、最高級の加護を付与する!」
光が収束し、三人の防具にはこれでもかというほどの加護が刻まれた。
《命や貞操の危機の際、絶対防御を展開》
《常に清潔。臭わない》
《一定以下の攻撃を無効化》
「相棒のひのきのぼうにも、ついでにな」
《わからせ特効。尻を叩く際、防御不可》
《股間に装着する事で、ステータス倍増》
《特殊条件下で女勇者( バーバリアン )を召喚》
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その後、一行はギルドを後にし、ドワーフの親父が営む武器防具屋へ向かった。
「おう、いらっしゃ──」
親父の言葉は途中で止まった。
「……ひいい、なんだそのひのきのぼうの神圧は!?」
「気にするな。売り物を貸せ」
結果、店内の装備は軒並みレジェンド級・準レジェンド級になった。さすがにTS女神の顔色が青くなる。
「……あ、ヤバい。力が抜けてきた……このまま消えちゃいそう」
「きゃあ、TS女神さま、なんか体が薄くなってます!」
「だから言ったのに、早く私の中に入ってください!」
「宿に戻って休みましょう」
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部屋に入るなり、TS女神は霊体のままベッドに倒れ込んだ。
「……今日は、さすがに力を使い過ぎたな。調子に乗りすぎてしまった」
「本当にそうです」
「反省してください」
「でも……すごかったです」
ミーナ、ニキ、エリーゼの三人が同じようにベッドに横になり、優しく語りかける。
「私たちに憑依したまま、少し休んでください」
「……ああ。そうする」
「目を閉じてくださいね」
「おれは眠れないぞ」
「それでも、横になっていれば寝られるかもしれませんよ?」
「私が子守唄を歌ってあげますから」
TS女神は言われるまま目を閉じ、じっとミーナの子守唄に耳を傾ける。
そしてそのうち意識を手放した。
「あ、眠ってる?」
「きゃあ、可愛い寝顔」
「やはり相当に力を使われたみたいだな」
ミーナ、ニキ、エリーゼの三人は、TS女神を起こさないように口に手を当て、静かに悲鳴をあげる。
「ふふふ、こうして寝顔を見ると、ただの可愛らしい美少女なのだがな」
「いつも偉そうな事ばっかり言ってるけどね、
見て! 何かむにゃむにゃ言ってる」
「こうやって、まじまじと見ると……胸、けっこう大きいよね。ゴクリ」
「まつ毛ながーい」
「毛穴とかも全然ないよね」
「起こさないように、しばらくこのままでいましょ」
女三人は、初めて見た無防備なTS女神の寝顔をたっぷりと堪能した。
そして、レジェンド級のバフを付与された冒険者達の活躍の噂は、瞬く間に広がることになる。