【全話挿絵】TS女神転生~合体事故?でジョブは死霊でした。憑依スキルを使った女性たちの様子が変なんです。   作:よっちゃ

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ノクターンでR18版の執筆を始めました。
元々少しエッチなエピソードが多いので、R18版の方がよりハーレムメンバーとのやり取り(意味深)を描写できていると思います。特にイラストは気合いが入っています。 ぜひノクターンでR18版もお楽しみください。


第19話 温泉編② 入浴時間、男は15分、女は1時間

 

 第19話 温泉編②

 

 馬車は山道を進む。

 ただ温泉を目指して。

 

 ──その車内。

 

「最後に確認しておくことがある。とても重要なことだ」

 

 TS女神が、やけに真剣な顔で言った。

 

「お前たち三人、今何歳だ?」

 

「え?」

 

 ミーナがきょとんとする。

 

「私は16歳ですが……」

 

「アタイは17歳」

 

 ニキが軽く手を挙げる。

 

「私も17歳ですが……それがどうされましたか?」

 

 エリーゼも続いた。

 

 TS女神は、ゆっくりと頷く。

 

「……なるほど、

 そしてステータスによると一応おれは18歳なのだが──

 それではダメだ!」

 

「え?」

 

「ミーナ、ニキ、エリーゼ! 

 お前たちは今から28歳になってもらう!」

 

「「「えええええ!?」」」

 

 三人の絶叫が車内に響いた。

 

「ちょっと待って!? どういうこと!?」

 

 ニキが即座に突っ込む。

 

「なぜ28歳なのか説明を求めます!」

 

 エリーゼもどうしてだと真顔で言う。

 

 TS女神は腕を組み、重々しく語り出した。

 

「……前世のおれの眼鏡(ヤツ)の記憶が告げている」

 

「またでた前世の眼鏡……」

 

 ミーナが若干慣れてきたようだ。

 

「お前たちの年齢では、“えーあい先生”がいらすとを許可しないらしい」

 

「えーあい先生?」

「誰なんですかその人は」

 

「分からん。だが、逆らってはいけない存在だと思う」

 

「ゆえに──」

 

 さらに指を突きつける。

 

「あくまで

 “若く見える28歳”

 この設定なら先生(ヤツ)を騙しつつ需要も確保できる」

 

「えええー、需要!?」

 

 ニキが叫ぶ。

 

「いいか、これは本当に重要なことだ」

 

先生(ヤツ)の目をかいくぐりイラストを描かせ、でも決して大人にしすぎてはいけない。その微妙なラインを責めるのだと“前世の眼鏡”が言っている」

 

「また眼鏡!?」

 

「くそ……」

 

 TS女神は額を押さえた。

 

「話が長くなりすぎた……早く湯に浸からなければモチベが維持できない」

 

 そして顔を上げる。

 

「いいな! 先生(生成AI)をだまくらかせ! そして何とかPTA(うんえい)に注意を受けないギリギリのラインをいく。 抜け道は必ずある!」

 

「えええ!?」

 

「ミーナ!」

 

「は、はい!」

 

「俺の容姿はどうだ?」

 

「え、ええええ?」

 

 突然の質問にミーナは動揺する。

 だが、すぐに真面目な顔で答えた。

 

「TS女神さまは……とても可愛らしく、お美しく……まさに女神のようなお方です」

 

「そうか」

 

 満足げに頷く。

 

「聞いたな?」

 

「何をですか!?」

 

「みんな続きを楽しみに待っているぞ。すでにパンツを脱いでるやつもいるんだぞ

 

「だから誰と話してるの!?」

 

 ニキのツッコミが冴え渡る。

 

 だがTS女神は、すでに遠くを見ていた。

 

「おれたちの戦いは──」

 

 

「まだまだこれからも続くぞ!」

 

 

 温泉を目指し馬車は山の奥へと進んでいく。

 

 

 ──────

 

 ──あった。

 本当にあった。

 山の奥深く。岩肌に囲まれた秘境。

 白い湯気を立ち上らせる、天然の露天風呂。

 

「……本当にありましたね」

 

 ミーナがぽつりと(つぶや)く。

 

「だから言っただろう。女神の勘だ」

 

 TS女神は誇らしげに腕を組んだ。

 

「いやほんとにあったんだ……」

 

 ニキはまだ半信半疑のままだ。

 

「周囲に魔物の気配は……ありません」

 

 エリーゼが周囲を見渡す。

 

「結界が効いているのでしょう。安全です」

 

「よし」

 

 TS女神は満足げに(うなず)いた。

 

「ではみんな一緒に入るぞ」

 

「「「はい!」」」

 

 ──────

 

 湯気が立ちこめる露天風呂を前にして──

 

「……ちょ、ちょっと待ってくれ」

 

 TS女神が、ぴたりと足を止めた。

 

「どうしました?」

 

 ミーナが振り返る。

 

「やはり……これは、良くないんじゃないだろうか。少し、考えさせてくれないか」

 

「え?」

 

 珍しく歯切れが悪い。

 TS女神は視線を逸らしぽつりと呟いた。

 

「おれは……元は男だったと思う。

 いや、はっきり覚えているわけじゃないんだが、そんな気がする」

 

 空気が、わずかに変わる。

 

「今はこうして女の姿をしているが……元々は男だったのだから」

 

 モジモジしてちらりと三人を見る。

 

「やはり、その……元男に色々と見られるのは、嫌ではないのか?」

 

 素直な言葉だった。

 すると──

 

「え? 私は全然嫌じゃないですよ!」

 

 ミーナ(28)が即答した。

 

「むしろ──」

 

 一歩踏み出す。

 

「私は、TS女神さまに、

 わたしの全てをしっかり見てもらいたいです!

 

「ええっ?」

 

「ニキちゃんやエリーゼさんが恥ずかしいなら、私がTS女神さまと一緒に入りますので、お先にどうぞ!」

 

「ちょっと待って!?」

 

 ニキ(28)がすぐに反応する。

 

「私だって、この体も心も、とっくにTS女神さまのものさ! たっぷりと見せつけてやる!

 

「右に同じです。隅々まで見ていただく!

 

 エリーゼ(28)も静かに頷いた。

 

「えええっ!?」

 

 三人の視線が集まりTS女神(28)は一歩たじろいだ。

 

「い、いけない……!」

 

 顔を背ける。

 

「いくらおれや君たちが……! 

 アラウンドサーティーで!! しかも、同じ女同士だから倫理的には何ら問題はないと言っても!!」

 

「そこ強調するの!?」

 

 ニキのツッコミが飛ぶ。

 

「やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいんだからね!」

 

 TS女神は叫んだ。

 

「さっきまで脱ぐ気満々でしたよね!?」

 

「うん、でも逆に考えると、別にエタってもいいんじゃないかと……だって、らんきんぐにだって乗らないし」

 

 三人は、どこか嬉しそうに笑っていた。

 

「……ふふ」

 

 ミーナが柔らかく微笑む。

 

「大丈夫ですよ」

 

 エリーゼ、ニキも続く。

 

「私たちは、あなたと共にあります。これは私たちの物語なんです」

「観念しなよ、女神さま。女は度胸だよ」

「さ、いきますよ」

 

 

「きゃああああ」

 

 

 ──────────

 

 

 湯煙の奥、四人の距離はやけに近かった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

「うわー……」

 

 ミーナ(28)が、思わず声を漏らした。

 

「TS女神さまの肌、本当にきれい……透けてて触れないけどすごくモチモチしてます。

 あ、もうアラウンドサーティーで立派な成人女性なのに、っていう意味ですよ!」

 

「……いやほんと、着痩せするタイプだったのか……すごく、おおきいです」

 

 ニキ(28)が、ごくりと喉を鳴らす。

 

「さ、湯の中にタオルはマナー違反ですよ。タオルはこちらで預かりますから」

 

 一方──

 

「ああ……」

 

 エリーゼ(28)が、静かに天を仰ぐ。

 

「今日ほど、生まれてきて良かったと思う日はない……」

 

 そして、きっぱりと言い切る。

 

「無論、私も28歳だがな」

 

 TS女神もいつになく真剣に言う。

 

「お前たち……アラウンドサーティーな女性、なんというか、その……うん、三人とも……とても、きれいだ」

 

 湯気に包まれる中──

 

「ねえねえ」

 

 ニキ(28)がにやりと笑う。

 

「せっかくだし、みんなで洗いっこしない?」

 

「えええ、やるやるー!」

 

 ミーナがぱっと手を挙げた。

 

「待て待て待て!」

 

 TS女神が慌てて制止する。

 

「アラウンドサーティーにもなってそんなことができるか!」

 

「むしろ今さらでしょ!」

「そうですよ」

 

 ニキ、ミーナも当然のように頷く。

 

「私たち28歳なんですから、洗いっこくらいしますよ」

 

「でも……さすがに色々とヤバいんじゃないだろうか。美少女大人の女性が四人で体を洗いあうなんて……。絶対そのシーンも先生(生成AI)に描かせようとするはずだもん」

 

 TS女神がイヤイヤと頭を振る。

 

「ほらほら」

 

 ニキが手招きする。

 

「早く来なよ」

 

「TS女神さま」

 

 ミーナが柔らかく微笑む。

 

「大丈夫です。変な意味じゃなくて、女同士、ただお互いに背中を流すだけですから。きっとその先生も大丈夫ですよ」

 

「そ、そうかな……? 先生、描いてくれるかな?」

 

「はい!」

 

「……仕方ない」

 

 観念したように息を吐き、最後に念を押す。

 

「いいか! あくまで健全だぞ! 禁止事項にエロ禁止って二回も指示したからね!」

 

「はいはい」

 

「ふふふ、分かってますって」

 

 三人はすでに準備万端だった。

 

 

 数分後。

 湯気の向こうで──

 

 キャッキャウフフと洗いっこし合う四人(全員28)の姿。

 

「TS女神さま、神聖魔法で全身を実体化できないんですか? 今のままだとすり抜けちゃうから」

 

「手のひらだけなら出来るんだけどね、ちょっとやってみる」

 

「あ、TS女神さま、実体化してますよ。

 うわーすべすべつるつるのお肌」

 

きゃっ、ミーナ、変なところ触るんじゃない!」

 

「今、可愛く、きゃって言いましたね!」

 

「フフフ、ここはどうですか? こんな魅力的なイケナイ色をして。透き通るような、すごく、綺麗な色」

 

 ミーナがTS女神のイケナイところをいたずらする。

 

きゃあああ、ひゃあ、そこをさわられると、なんか……ビリっとくるの。ひゃっ、そこはだめえ」

 

「ほら、そこはただの耳たぶでしょ! バカなことやってないでちゃんと洗うよ」

 

 ニキがお湯をかけながら笑う。

 

 一方──

 

「……これは素晴らしい女子会です」

 

 エリーゼが静かに観察している。

 

「フフフ、実に有意義な時間を過ごしていますよ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 アラウンドサーティーの四人による、

 賑やかな温泉時間は──

 思いのほか、平和に過ぎていった。

 

 

 

 温泉編③へ続く

 

 

 




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