【全話挿絵】TS女神転生~合体事故?でジョブは死霊でした。憑依スキルを使った女性たちの様子が変なんです。   作:よっちゃ

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ノクターンでR18版の執筆を始めました。
元々少しエッチなエピソードが多いので、R18版の方がよりハーレムメンバーとのやり取り(意味深)を描写できていると思います。特にイラストは気合いが入っています。
ぜひノクターンでR18版もお楽しみください。

作品名『TS女神転生』や作者名『よっちゃR18』でご検索ください。
『TS』『ハーレム』『メス堕ち』この3つくらいで検索したら、この作品しかないかもしれません。


第20話 温泉編③ 他作品のヒロイン覇姫エレクシアとの接触【番外編】

 

 温泉の湯気が白く立ちのぼる。

 岩肌を伝う湯の音だけが静かに響いていた。

 

「……ふむ、わかったぞ。

 なるほど、そういうことだったか」

 

 おれは湯に肩まで浸かりながら、ふと空を見上げた。

 そうだ、あいつにも教えてやろう。

 

「きこえますか、きこえますか」

 

 女神的な神聖魔法を使い、おれはある人物とコンタクトをとる。

 

 次の瞬間。

 

『──む? なんだ! 

 誰だ。この声は……どこから聞こえる?』

 

 

【挿絵表示】

 

 

 その声は重く、鋭く、そして──どこか覇を孕んでいた。

 

 繋がった。

 ふふふ、おれはにやりと笑う。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「今、わたしはあなたの脳に直接話しかけています。落ち着いて聞いてください。わたしはTS女神です」

 

『TS女神、だと? 神の一柱か?』

 

 疑っているような声。まあ当然だろう。

 

『……いいだろう。話せ』

 

 その潔さ、ただの暴力女かと思っていたが、なかなか話がわかるやつのようだ。おれは満足気に頷く。

 

「すまんが普通に話すぞ。お前は覇姫(はき)エレクシアだな。

 エタり──そして【おれたちの戦いはこれからだEND】回避のため、海水浴に行っているのは把握している」

 

『……ほう』

 

 どうだ、図星だろう。

 婚約破棄を荒らして回る、などという修羅の軍団が、いきなり海水浴になど行って水着姿を晒すはずがない! 

 そんな(おんな)がいるか! 

 

『なぜそれを知っている?』

 

「こっちも似たようなもんだからだ。おれたちは温泉に来ている。お前もどこかで聞いたはずだ。

 理由も同じ──エタり対策、ってやつだ」

 

『……なるほど、さすがは女神だな。

 エタり、か』

 

「そうだ、エタることだ」

 

 おれは湯をすくい指の間から落とした。

 ふと洗い場を見る。

 ミーナ、ニキ、エリーゼは髪を洗っている。

 

「だがな──これは失敗だったかもしれん」

 

『何?』

 

「はっきり言おう。

 どうもエタりのやつは──そもそもあまり女に興味がないようなのだ」

 

 湯気が、一瞬だけ止まったように感じた。

 

『……それはつまり

 男色、ということか?』

 

「いや、それも違う気がするんだが……正直わからん」

 

 これは本当にわからん。どうでもいいし。

 

「まあ、それは置いておけ。本題は別だ」

 

『続けろ』

 

「エタりを回避する方法──それは“モチベ”を上げることだ」

 

『ふむ』

 

「その方法が、分かった」

 

『……聞かせてもらおう』

 

 低く、重い声。

 まるで戦場で次の一手を待つ武人のように。

 

 おれは指を立てる。

 

「ほし」

「ぶっくまーく」

「いいね」

「あと、“こめんと”というのあるらしいな」

 

『……』

『……何だそれは?』

 

「おれにもわからん。

 だが、これらを与えられると“モチベ”とやらが上がるらしい」

 

『与える、だと?』

『俺様たちが何かをくれてやればいいのか?』

 

 こいつ、自分のこと俺様って言うのかよ……なるほど、そういうキャラか。

 まあそれはいい。

 

「どうやらな、“お願い”すればいいらしい」

 

『……誰にだ』

 

 一瞬の間があく。

 

『この世界の王か? それとも神か?』

 

「それが分からん。

 多分この世界を観測している者たちだ」

 

 再び洗い場を見る。

 そろそろ三人が洗い終わるな。

 

「だが、確かなことが一つある。

 お前は強くて、女にモテる“(おんな)”だ。

 だから──お前が女を担当しろ、とおれの中の眼鏡が言っている」

 

『……なるほど。……眼鏡?』

 

 納得したのかしていないのか分からない声。

 

『で、お前はどうする』

 

「おれか? おれはもちろん男の担当だ」

 

 おれは湯の中で軽く姿勢を正した。

 

「おれは顔がキュートだからな。

 温泉で頬を赤く染めた美少女が可愛くお願いすれば──

 たいていの男はイチコロコロスケだ」

 

『……ほう、そんなものか』

 

 わずかに興味を含んだ声。

 

 え? 百合でもいける派なの? 

 可愛いは正義だと言うが、これ、もし出会ったら、食われちゃわない? 

 

 おっと、もうひとつ言わなきゃ。

 

「あ、そうだ。これも重要だ」

 

『何だ』

 

「お願いする時はな──

 おれは可愛いから、甘えるような、可愛らしい顔でいく。お願い♡って感じだ。

 しかしだ、

 エレクシア、お前は違う」

 

『……』

 

「お前の場合は、冷たい美人って感じだろ? 

 ギャップを狙って可愛くいくのもいいが、素人にそれは無理だ。

 だから、ここは“キメ顔”でいくべきなんだ。

 わかる? 女が“きゃーっ! ”ってなるやつ。

 なんだ……男装の麗人? そんな感じでいい」

 

『……ふむ、というか俺様の顔を知っているのか?』

 

「まあな、これでも女神の端くれよ」

 

『何となくわかった。

 普段通りの俺様ということか』

 

「よし、話が早い」

 

 おれは満足げに頷いた。

 

「じゃあ、同時に言うぞ」

 

『同時、だと? 合わせられるのか?』

 

「神聖魔法にヨヤクトウコウがある。

 これで時間を合わせればいい。

 せーのでいくぞ」

 

『“間”はどうする』

 

「こうだ」

 

「“せーの”のあとに──」

 

「“ここでお願いする”」

 

『……承知した』

 

 ふむ、認識を改めよう。

 最初はエレクシアのやつを蹴落として、こちらだけに集中させようと考えたが、こいつ意外と素直だな。

 こいつとなら一緒にやっていけるかもしれん。

 

「準備はいいか? 

 覇姫エレクシア」

 

『いつでもいいぞ、

 TS女神』

 

 神聖魔法を発動する。

 

 ふたつの作品

 世界と世界を繋げる。

 

 

「「せーの」」

 ──

『ちょっと待ってくれ! 一度練習をしたい』

 

 えええー、こいつ意外と可愛いな。

 まあ、練習も重要か。

 

「わかった、じゃあ練習行くぞ」

 

「「せーの」」

 ──

「ほし と ぶっきゅまーく と いいね をくれたら嬉しいな♡」

『ほし と ぶっくまーきゅ と いいね をくれないだろうか?』

 

 

「……今二人とも噛んだよね?」

 

『うむ』

 

 エレクシアのいう通り、練習しておいてよかったぞ。

 

 あ、ミーナたちが洗い終わったな。

 そろそろ上がらなきゃ。

 

「よし、じゃあ本番いこう

 おれは可愛いらしく甘える系で、お前はツンとクールな中にデレがある系、な感じでだぞ?」

 

『だいぶ難しくなったぞ。

 まあいい、やってみよう』

 

 

「「せーの」」

 

 

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