lamb nun   作:酔いどれ執筆者

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感想のコメントや誤字報告などありがとうございます。

顔から火が出るほど照れながらお返事を書いたり
急いで誤字を確認して修正しています。

今回もよろしくお願いします。


ここは合宿場で防衛要塞ではありませんわ!

模擬試験も終わりあとは採点結果を待つばかり

 

「あっ!先生!」

 

「“ごめんね、遅れちゃった”」

 

先生が戻ってきました。

一体、どちらに行ってらしたのでしょう…。

 

「ちょうど、模擬試験の結果が出たところなんですよ!」

 

「“どれどれ、確認するね。”」

 

第二次補習授業部模擬試験 結果

 

ハナコ: 8点 不合格

アズサ:58点 不合格

コハル:43点 不合格

ヒフミ:64点 合 格

ラ ム:88点 合 格

 

「紙一重の差だった。」

 

「見てヒフミ!私も結構上がったよ!」

 

「はい!本当に紙一重でした。惜しかったですね、アズサちゃん!

コハルちゃん、すごい伸びしろです!」

 

アズサさん、すごい伸びですわね。

恐るべしペロロ様さんぱわー…。

 

「えっと、ハナコちゃんは…。」

 

「最初に比べたら上がってますよ。これは数列で考えるとあと3回で合格できますね。」

 

「そう考えたら、そうかもしれませんが…。」

 

ハナコさん、意図はどうあれこのままでは皆…。

きっと彼女にも考えがあるのでしょう…。きっと…。

 

「“うん、みんな頑張ったね!”」

 

「これなら、思ったよりも早く合格できそうですね。」

 

ピンポーン…ドカーン!!

 

チャイムとともに爆発音が響きます。

 

「前もって侵入者迎撃の準備をしておいた。」

 

微かに聞こえたあの声は…まさか!?

 

「けほっ…。けほっけほっ…。」

 

「マリーさん!ご無事ですか!?」

 

私は急いで彼女のもとに駆け寄ります。

どこか怪我でもされたら大変です。

 

「ラムさん…。私なら…。」

 

「とにかく、別室に移動しますわよ。コハルさんお水を用意してくださいな。」

 

「うっうん!」

 

ケガはなさそうですが、とにかく落ち着いたほうが良さそうなので

コハルさんにお願いしてお水をマリーさんに飲ませた上げないと…。

 

「あ、ありがとうございます。(こくこく。)ふぅ。

びっくりしました…。入ったとたんに何かが動作して。」

 

「アズサちゃん…。」 「アズサさん…。」

 

私とヒフミさんの二人でアズサさんをマリーさんの前に

まったく、私の大事な後輩にケガさせるところでしたわ。

 

「ごめん、てっきり襲撃を受けたかと思って。」

 

「えぇっと…?」

 

「それより、マリーさん。どうしてこちらまで?」

 

「あっそれは。ラムさん達がこちらにいると聞きまして。

まさか、ハナコさんも一緒だったとは…。」

 

「私も成績が悪いので…。」

 

「本日は、こちらにいる白洲アズサさんに御用がありまして。

それとラムさんにサクラコ様から預かりものもお届けに。」

 

「私にか?」

 

「はい。先日、アズサさんが助けてくださった生徒さんから

お礼がしたいとのことでして、代わりに伺いました。」

 

「お礼…。」

 

「その方はクラスメイトからいじめを受けていたらしく

その日も突然、建物の裏手に呼び出されたようで。」

 

「そっそんな事が!?」

 

驚きと悲しみの表情を見せるヒフミさん。

 

「いじめ…っ!?」

 

コハルさんは、憤りの表情が前面に出てますわね。

 

「…まぁ、聞かない話ではありませんね。みなさん狡猾だったり。

陰湿だったり表には出てきてないだけで。」

 

まぁ、ハナコさんなら知ってるでしょうね。

去年から私の扱いは悪化してますし。

そもそも、私の事を知っていればの話ですが…。

 

「…。その方がアズサさんに助けられたのですね…。」

 

あの頃の私には現れなかった存在…。

いえ、それでも前を向いたからこそ

シスターフッドに所属する事が出来てヒフミさんとも知り合えた。

悪い事ばかりでは無いですわね…。羨望など…。

 

「そうなのです、私たちも相談されて初めて解ったのです。」

 

「そうだったんだ…。」

 

「…。そういえば、そんな事があったな。ただ、数に物を言わせて

暴力をふるう行為が目障りだっただけだ。」

 

「その後、事実が湾曲して伝えられてしまって3時間以上

正義実現委員会との攻防戦になってしまったとか。」

 

「えぇ…。」

 

「それで、その方からアズサさんに感謝したいと。」

 

「別に特別感謝されるような事はしてない。」

 

「もう一つの用事でこちらをシスターラムにとサクラコ様からです。」

 

「サクラコさんから…。」

 

鞄をゴソゴソと探してるマリーさんをよそに

ハナコさんは私に怪訝な表情と視線を向けてきます。

何を気にしているのでしょうか?

 

「ありました。以前、お預かりしてた本ですね。

翻訳が終わったそうで、後は約束を忘れずにとのことでした。」

 

「やっと終わったのですね。サクラコ様には

お礼と約束は違えていないとお伝えください。」

 

以前、お願いした古代文字の本!今日の夜はこれを

じっくりと読みましょう。久々に胸が躍ります。

 

「では、ラムさん。何かあったら連絡してくださいね。

ヒナタさんがずっと心配してましたよ。」

 

「マリーさん、ヒナタさんにもよろしくお伝えください。」

 

マリーさんはにっこりと頷きました。

ヒナタさん…私を機にかけてくれるのは嬉しいのですが

過保護すぎでは・・・?

 

「マリーちゃんを玄関まで送っていきますね。行きましょう!」

 

ハナコさんがマリーさんを連れて行かれましたわね。

きっとなにか気になることがあるのでしょう。

 

「はっはい。では、皆様。先生も急に押しかけてすみません。それでは、また。」

 

「“うん、気を付けてね。”」

 

こうして、一日も終わりに差し掛かった頃。

 

私の部屋のドアがノックされ

開けるとハナコさんがいらっしゃいました。

 

「お洗濯を始めるので皆さんの制服や靴下と下着を回収してるんです。」

 

洗濯籠にはヒフミさん達の制服が入っています。

私のは色落ちが心配ですわね。

 

「大丈夫です。ラムさんの制服は別で洗いますから。」

 

「では、こちらをお願いしますね。」

 

私は普段使いの制服を渡しました。

今着ているのはスペアの制服で普段使いと

ほとんど同じです。

 

「では、洗濯機を回してきますね。」

 

ハナコさんがランドリー室の方へと向かっていきました。

 

「やっと…読めます。楽しみにしていましたもの!」

 

そうして、翻訳が終わった古代文字の聖書のページを捲ります。

 

 

 

 

マリーが合宿場へ出発する前

 

 

「マリー、補習授業部を訪ねるならこれをシスターラムに渡してください。」

 

サクラコ様から呼び止められて受け取ったのはあの本

聖書とも呼びたくない、別な宗派の本。

 

「サクラコ様!?これは…。」

 

理解できない、以前はこの本を渡したくないと

言っていたはずなのに!?

そばにいたシスターヒナタも驚きを隠せていません。

 

「シスターサクラコ!これは渡さないと言ったじゃないですか!!」

 

シスターヒナタは憤りを露にしています。

無理もありません。シスターフッドで一番と言っていいほど

ラムさんを気にかけて可愛がってるのですから。

 

「翻訳に関しては、原文よりも表現をかなり濁しています。

これなら彼女にとっては別宗派の考えで済むように。」

 

「でも、それではラムちゃんを騙すことに…。」

 

確かにそうだ、古代文字を読めない彼女にとって

サクラコ様の翻訳が頼り。ならば内容に齟齬が出ない程度の

表現の変更なら気づかれない…。

 

「私も本当はこんな事したくは無かったです。

ですが、もうこうするしか無いんです。

彼女をこれ以上待たすこともできません。

とても酷なお願いですが良いですか?マリー。」

 

サクラコ様の辛そうな表情と涙目のシスターヒナタ

私には断ることは出来ませんでした。

 

「かしこまりました。必ず、シスターラムにお渡します。」

 

その後、準備している間にシスターヒナタとサクラコ様

お二人からシスターラムへの伝言も預かり。

合宿場へ向かいます。





今回はこんなところで、まだ内容を読む前で止めました。

アズサちゃんのばにたすを
ラムにどう解釈させましょうかね~

そんな事を考えながら過ごしてます。

次回もよろしくお願いします。

ラムのプロフィールについて

  • 先に欲しい
  • 完結後で大丈夫
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