戦闘描写あまり上手ではないので。
今回もよろしくお願いします。
苛烈を極めた交戦が続いています。
見ているだけでも辛い…。
「なんで角付きを庇うかな?本来、あれはゲヘナに行くべきでしょ!」
「その決断はあの子が決めるものです!他者が強制するものじゃありません!!」
サクラコ様とミカ様の激しい銃撃戦。
お二人の言い分はどちらも間違っていません。
本来であれば私はゲヘナに行くべきでした、それは事実。
ですが、今はシスターフッドに残りたいという気持ちも持ち合わせてしまった。
「クソッ!シスターだからと油断するな我々以上の戦力だ!」
アリウスの指揮官さんの声が響きます。
「皆さん!今の私たちの振る舞いに主は一時、目を瞑ってくださっています。
全力でお願いします。私たちのシスターラムを傷つけたのですから。」
ヒナタさんが指揮を執っています。普段とはうって変わって
苛烈さと圧倒的な求心力をもって。
いや、普段通りに戻って下さいまし。こんな…こんなの…。
「“ラム。ミカには私もしっかりと怒るから。大丈夫だよ。”」
「先生…。」
違うんです。私はあの程度の事、全然気にしてないのです。
こんな大事にこのままではいけません!!
「行かなくては…。」
「ラムちゃん!?傷の手当てがまだです!動かないで。」
止めないでください、これは私の罪が原因なのですから…。
ヒフミさんの静止を振り切り、戦火の渦へと向かいます。
「もう、もう止めてください!!!」
私の渾身の大声は全員の手を止めるのに十分でした。
「シスターラム?」 「ラムちゃん…なんで…」
「…………。」
反応は様々ですがこれ以上はいけません。
このままでは最悪、シスターフッドによるクーデターになってしまいます。
そうなれば、エデン条約どころではなくなってしまいます。
「サクラコ様、それにシスターフッドの皆様。
私は特にこの一連の事に関して気にしていません。」
「シスター…ラム…あなたまさか…。」
流石はサクラコ様。ご明察ですわ。
「これは、私が受けるべき罰であり。罪その物
ミカ様はそれを執行しているに過ぎないのです。
報復などシスターがするものではないのです。」
サクラコ様達、シスターフッドの皆さんにそう伝え。
私は改めて、ミカ様の近くへ向かいます。
先生がミカ様にお説教をしていました。
「“君がしたことは最低な事だってわかってるんだよね。”」
「うん、まぁ…。」
「“ミカの味方では居たいけれどもこれだけは君に言わなければいけないから。
人の見た目だけを判断して差別して傷つける事はもうしないで…。”」
「わ、わかったよ。先生…。」
先生の本気のお説教にミカ様もうろたえています。
それもそうです。大人が涙交じりに訴えてくるとこちらは何も反論ができませんもの。
「ミカ様…。」
私は、ミカ様に声をかけます。
彼女との対話は必要な事。彼女が私への刑罰執行人ならば…。
「あー…え…っと。その…。今更こんな事言って虫が良いのはわかってるけど。
酷い事いっぱい言って、暴力も振るって、ゴメンナサイ。許さなくていいから。」
私は彼女からの言葉に目を丸くしてしまいました。
何故なら、恨み言の一つや二つぐらいは言われるものかとてっきり。
「ミカ様…私は、貴女の事を赦します。」
私の言葉にシスターフッドと補習授業部の皆様、そして先生も動揺しています。
なぜでしょう?まぁ、いいです。
「そうだよね…。え!?赦すの!?私が言えた事じゃないけど割と
赦されるはずない事いっぱいしてたと思うけど…。」
「確かに、ミカ様は他の方から見れば到底赦されるわけありません。
ですが、他者への理解は嫌悪からではなく赦しあうところからだと思っています。
きっと、貴女はまだ私の事を嫌っていると思います。」
「嫌いなのは否定しないよ。でも、もうこんな事はしないよ。
誓っても良いよ?」
ミカ様の言葉には強い意志を感じました。
ならば、この後言う言葉は決まってますわね。
「なら、私は貴女を赦します。嫌いでも構いません。歩み寄ってほしいのです。
なので、私がこのトリニティに在籍する罪を赦していただけませんか?」
「……ほんと…。ゲヘナっぽくないシスターだね。
良いよ、許してあげるよ。まだ、あんたの事は嫌いだけど。
でも、手は出さないように分派には言っておいてあげるよ…。」
「ありがとうございます。ミカ様!」
これで、安心ですわね…。
次は…。
「サクラコ様、ハナコさんから聞きました。クーデターなんて
止めてください!私はそんな事望んでいません。」
「ですが!シスターラム、貴女が今まで受けた仕打ちを考えると
もはや、ティーパーティに信頼など出来るわけが!」
「確かに、そうですが。原因は私の噂でしょう…。ならば話し合いを」
「それが出来ていないからこうなってるのです!」
サクラコ様の否定はきっと何度も私の処遇に関して訴えられたのでしょう。
私は貴女に迷惑しかかけていませんのね。
「それでも、私は赦すのです。噂もティーパーティの諜報力であれば
いずれ、真実に辿り着くでしょう。そうなったときにナギサ様の心が
砕け散ってしまわないように。だって彼女は自分が何をしているのか
解っていないのですから。」
「シスターラム、貴女はどうしてそこまで自分だけを蔑ろに…。」
サクラコ様の表情は晴れませんがこれは私の意思であり責任。
「私はサクラコ様が訳してくださった聖書によって新たな理解を得ました。
それは、私自身の存在が罪であるのならばそれを受け入れてしまおうと。」
「そん…な…。」
ヒナタさんが膝から崩れ落ちてしまいました。
マリーさんとヒフミさん達は俯いています。
「シスターラム!その考えは間違っています!!」
「いえ、サクラコ様。これで良いのです。私への罰も無知による
私を害する方たちの罪も全て私が受け入れるのです。ただの器として。」
ずっと考えていました。あの聖書が何故、私の実家にあったのか。
恐らくはあの宗教の贄の末裔の家系なのでしょうね。
「シスターラム。それでは貴女の幸福は無くなってしまいます。
考えを改めるのです。あの聖書は貴女にそんな考えをさせる為のものでは…。」
サクラコ様が必死になって説得してきます。
「いえ、私は今とっても幸福なのです。私の真実を受け入れてくれる友人や
シスターフッドの皆様。歩み寄ってくださったミカ様。これ以上の幸福はありません」
そう、高らかに宣言して私は気を失ってしまいました。
ラムちゃん器になる!
自己肯定感が無くなって全てを受け入れちゃう
見方を変えれば包容力の化身にランクアップです!
ミカとの和解は好きの反対が無関心なら
嫌いから始める関係性もあってもいいかなーって
次回もよろしくお願いします。
ラムのプロフィールについて
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先に欲しい
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完結後で大丈夫