世間は長期休暇らしいですが、私は仕事デース!
私の作品が皆様の休暇のお供になったら嬉しいです。
まぁ、誤字があったらスミマセン。
では、今回もよろしくお願いします。
「シスターラム!」
「ラムちゃん!!」
気絶してしまった彼女をヒナタさんが抱き留めます。
良かった、ケガはなさそうですね。
それにしても、あの聖書は彼女にあんな考えに至らせるために訳したわけでは…。
「サクラコ様!あの本の翻訳は言葉を変えたと伺ったはずです。
それなのに、ラムちゃんは自ら進んで生贄になるような事を…。」
ヒナタさんの表情は怒りに満ちています。
私の翻訳に関しては問題なかった、でも彼女はまるで
原典のままを読んだような考えに至っていました。
「私も、驚いているのですよヒナタ。私の翻訳した状態はあなたも一度、目を通してるはず。
そのうえで彼女は原典の解釈をしてしまっている。いったい…。」
「それは、そうなんですけど。どうして、ラムちゃんはこんな…。」
不安そうなヒナタの返答を聞き
私が、思案していると。声をかけられました。
「“君が、ラムの所属してるシスターフッドの?”」
「初めましてシャーレの先生、私はシスターフッドの長をしています。
歌住サクラコと申します。この度はウチのラムがお世話になっております。」
簡単なご挨拶とお辞儀をします。
「“私は教師として当たり前のことをしてるからね。それにしてもラムはいつもああなの?”」
「そうですね。恐らくシスターフッドに所属する前から先程の考えに近かったのでしょう。
先日、マリーがお邪魔した時に持たせた本も原因になっているのかと…。」
「“さっき、あそこで手当てを受けてるアズサって子が、本を正しく翻訳したからって
とても、青ざめた顔で私に言ってきたんだ。たぶんそれもあるのかな?”」
まさか、私以外にも古代語に精通する方がいるとは思いませんでした。
しかし、困りました。あの本が正しく翻訳され内容をラムが理解したという事は…。
「だから、あの子は自分の事を罪の器になるなんて言ってしまったのですね…。
やはり、あんな本は処分するべきでした!あんな…あんな残酷な…。」
視界が潤んできました、無理もありません。
ラムには幸福に生きる権利があり、私たち先達がそれを導く筈なのに…。
「私は、あの子が言った初めての我儘を叶えて、こんな…こんな…。」
言葉が出てきません。
口に出そうとしても嗚咽と涙が先に出てしまいます。
ヒナタもマリーも同じ様子。シスターフッドの皆様も俯いています。
「“ラムは前からそうだったの?自分から補習授業部のみんなと私に隠していた、その。
角の事とかいろいろ打ち明けてくれたんだけど。”」
あの子が自分から!?私たちにすら隠し続けていたというのに…。
それほどまでに補習授業部の方達はあの子に大きな影響を…。
「シスターラムが自分から…そうですか…。あの子はある日、ヒナタが連れてきたのです。
勧誘したのかはわかりませんが、どうやらほっておけないと。」
「あの時のラムちゃんは…世界に絶望したような…。ただ、死を望んでいるような…。
そんな、暗い目をして…暴行を…受けた後だと思うのですが…。座り込んでて…。」
「“辛い事を思い出させてごめんね。補習授業部にはラムを害する子はいないから!
私も彼女の事は気にかけるようにするよ。自分の生徒があんな考えを持っちゃうなんて…。”」
先生はとても複雑な表情をしていました。
悲しみや怒りとは違って困惑してはいたものの
決意を秘めた強い目をしていました。
「先生、どうかよろしくお願いします。ラムの考えを私たちでは是正できません。
補習授業部方達や先生ならあるいは…。どうか…。」
絞り出すような声で先生にあの子事を託します。
私たちシスターフッドの無力を嘆きながら。
「“わかった、ラムにはもっと楽しい事も幸せなことも経験させなきゃだね!”」
「良かった、あの子は今まで本当に…。」
そう言いかけたところであの子が目を覚ましました。
「はぅあっ!?ここは?えっと私はえーっと。
あわわわ、ヒナタさんその…角は…刺さってませんか?大丈夫ですか?」
気が付いたらヒナタさんに膝枕をされていました。
いけない、私の角でケガをさせてしまっては…。
「あっ、ラムちゃん!気が付いたのですね。よかったぁ。
全然ケガもしてないから大丈夫ですよ。」
よかった。一安心したところでサクラコ様が先生と一緒にこちらへと来ました。
「シスターラム。あなた、武具はどうしたのですか?私は必ず持ち歩くようにと
お願いをしていましたよね?」
あっ、やっばいですわねこれ。
「い、いえ!ちゃんと持ち歩いています!こちらにあります。
あの時は運悪く、手放しているときに銃弾やらなんやらが!」
あわあわと身振り手振りで必死にサクラコ様に説明をします。
「私たちが介入した時は戦場のような状態でしたよね?
なぜ、手放していたのですか?あなたが運悪くと言う時は
大体、なにかを隠しているときだと解っているのですよ?」
あぁ…これは終わりましたわね。
確かに、交戦状態で増援まで持ちこたえるのに
武具を片付けるなんて普通はしませんわよね。
「申し訳ありません。あの時はミカ様からの罰を受け入れようと
自分から武具を直ちに片づけましたわ。それで手元になかったのです。」
サクラコ様に隠し事は無理ですわね。
そもそも、私の癖をすべて見抜かれてます。困りましたわ~。
「その件についてのお話は別日に改めるとしましょう。それよりも
シスターラム、貴女はもっと幸福になっていいのです。私はあなたに出向を命じました。
ならばこそ、出向先でもっと学ぶのです。先生や友人たちと一緒に。」
「は、はい!わかりましたわ、サクラコ様。」
お説教が別日になって良かったですわ~♪
うやむやになれば良いのですが…。
「“ラム、そろそろ行こうか。補習授業部のみんなが待ってるよ。”」
いけません、私だけ離れた場所にいますし
もしや、第3次試験まで時間が無くなっていたり!?
「サクラコ様、ヒナタさん、マリーさん、そしてシスターフッドの皆様
ご迷惑をお掛けしました。小柳ラム!出向先に戻ります!」
皆様に挨拶をして先生と一緒にヒフミさん達の所へ向かいます。
いまだに、罪の器になるって事は変わりませんが
出向先での学びで少しでも考えを改めて欲しいサクラコ様
でも、まだまだいっぱい厄介ネタを持ってるラムちゃん
試験が終わったあたりでまた日常の描写を少し書くか
IFBADENDを少しずつ書き出すか、今考え中です。
手のひらをケガするとキーボードが打ちづらい(戒め)
次回もよろしくお願いします。
ラムのプロフィールについて
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先に欲しい
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完結後で大丈夫