lamb nun【本編完結】   作:酔いどれ執筆者

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ラム、カウンセリングを受ける。

大体こんな感じかなと想像で書いてます。
症状は実際に調べました。

今回もよろしくお願いします。


注射だけはご勘弁を…。

結局、あの話をした後

私はヒフミさん達に連れられて

救護騎士団の本部へと向かいました。

 

「すみません。皆さん、お昼を食べる予定だったのに…。」

 

「“謝らなくて平気だよ。それに、救護騎士団には行く予定だったし”」

 

先生は優しく私に微笑みかけました。

なんでも、アズサさんの健康診断の結果を受け取るとの事

 

「ラムちゃんはカウンセリングを受けるんですからね!

絶対に逃げちゃダメですよ!良いですね!」

 

「いえ、ヒフミさん。シスターですしカウンセリングは…。」

 

「ラム…。あんた逃げるの?それでもいいけどアズサもハナコも

それに私とヒフミが全力で追いかけるわ。どんな手を使っても。」

 

コハルさんが怖い…。

これは、諦めた方が早そうですわね。

 

「さぁ、到着しましたよ、ラムちゃん!」

 

救護騎士団本部に到着してしまいました。

うぅ…。カウンセリングなんて何を話せば…。

 

「“セリナ、アズサの健康診断の結果を貰いに来たよ。”」

 

先生が受付で声をかけます。

でも、受付には誰もいないような…。

 

「はい、先生。こちらに用意しておきました。」

 

「わひゃぁっ!?」

 

何処からともなく現れたセリナさん?が出てきた

私は驚いて間抜けな声が出てしまいました。

先生は結果の書類を受け取ると内容を確認して軽くうなずきました。

 

「“うん、これで大丈夫だね。それと今日はカウンセリングを

お願いしたい生徒がいてね。頼めるかな?”」

 

「わかりました。皆さま初めまして。鷲見セリナです。

それでカウンセリング希望の患者さんは…?」

 

きょろきょろと私達を見ていますわね…。

さりげなく自己紹介をしているコハルさん達の後ろで目立たないように…。

 

「この、隠れようとしてるシスターが患者ですよ♡」

 

ハナコさんに前に出されてしまいました。

最後の抵抗も無駄に終わりましたね。

 

「はい…。患者の小柳ラムです…。」

 

諦めて、カウンセリング前にご挨拶を…。

 

「別室でカウンセリングをしますが担当が私になるのですが良いですか?

今は、ミネ団長が行方不明で人員が少なくてすみません。」

 

人員が不足している…。

ここを攻めれば!

 

「ラム、人員不足を理由に逃れようとするのは悪手だぞ。」

 

アズサさんに止められてしまいました。

うぅ…針の筵です。

 

「カウンセリングをお願いするんですが私も同行して良いですか?

ラムちゃんの事だから絶対に内容をはぐらかしそうなので!」

 

いや、そこまで信用無いんですか私…。

ちょっとショックですわね。

 

「ですが、ヒフミさん。先程、セリナさんもおっしゃってたじゃないですか。

人員不足ならば猶更、私よりもケガをされた方達が優先されて…」

 

「大丈夫ですよ。ラムさんが来られた時は私かミネ団長が担当すると

救護騎士団で決まっていますので。安心してくださいね!」

 

ど、どうしてそんな事に…。

確かに角と痣の事はミネ団長なら知っていますし。

セリナさんはきっと健康診断の話を聞いたのでしょうね。

 

「では、ヒフミさんとラムさん。カウンセリングに行きますので

私の後についてきてください。」

 

私はセリナさんの後ろについていきました。

逃亡防止だと言いながらヒフミさんが私の後ろに居ます。解せません。

 

「“私たちはアズサの書類をシスターフッドに提出するから。”」

 

「先に行ってますね。ヒフミちゃんよろしくお願いします。」

 

先生とハナコさん達はそう言って大聖堂へ向かわれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

カウンセリング室は普通の診察室とあまり変わりはなかったです。

私とヒフミさんが座る用の椅子とセリナが座る椅子、そして机。

 

「お二人とも掛けてくださいね。それでは始めますね。

まずは、ラムさん。答えられる範囲で構いません。

今、困っている事は何かありませんか?」

 

困っている事…うーん…。

 

「ありませんわね。特段、困っている事なんて。」

 

正直な所、困ったなという事はあまり…。

 

「ラムちゃん、いっぱい有ったじゃないですか。どうして…。」

 

そんなにありましたっけ?

寂しそうな顔のヒフミさんを見ると本当に

自分が罪深い生き物だと認識していまう…。

 

「聞き方を変えますね。自分が罪深いとか自分を赦せない時ってありますか?

答えられる範囲で構いませんから。」

 

セリナさんはにこやかにそれでいて優しく諭すように質問してきました。

流石に医療に長けていますわね。シスターフッドに欲しいぐらい…。

 

「罪深い…。私は生まれたときから罪深いので…生きている間は罪深いですわね。

あと、主からの恵みである食事を吐き戻してしまったり。友人に泣かれてしまうと

自分を赦すことができませんね。」

 

「ラムちゃん…。それって…。」

 

私の言葉をきいたセリナさんは問診票に何かを記入しています。

話している時はこちらの目を見ていました。話し終えてから何かをまとめていますね。

 

「ラムさん。食事を吐き戻してしまうのは、どのくらい前からですか?」

 

「えっと。およそ1年ほど前からですかね。原因もわかってますわ。」

 

先程、先生たちに話した内容をセリナさんにもお伝えします。

隠してもヒフミさんから言うように言われそうですし。

 

「とても辛い記憶なのに話してくれてありがとうございます。

まず、今のラムさんは拒食症という病気を患ってます。

ご自身で作ったものなら症状が出ないなら少しずつ量を増やしましょう。」

 

「でも、そんなに沢山は食べれませんし。それに…。

私は罪の器です。その罪を減らしてしまうなんてそれは…。」

 

「ですが、ラムさんあなたが受け入れている罪が

あなたの生存本能を塗りつぶしてしまっているんです。

もし、罪を受け入れるなら体も健康でなければじゃないですか?」

 

「セリナさん、それじゃぁ!ラムちゃんはまた…。」

 

なるほど…。確かにそうですわね。

このトリニティの罪を受け入れ続けるには

健康な体も必要になりますものね。

脆い器では罪が溢れて零れ出してしまいます。

 

「わかりました。これからはサンドイッチもう1個だけ増やします。

健康な体…。言われてみればそうですわね。ありがとうございます。」

 

「最初はそれで大丈夫です!これからも定期的にカウンセリングに来てください。

食事の量や体重などを計測しますので。あとこちらはサクラコ様にお渡しください。」

 

そう言ってセリナさんは書類の入った封筒を手渡しました。

診断結果とかですかね?早速、渡しに行かなければ。

 

「ラムちゃん、ちょっとセリナさんとお話があるので

待合室で待っててください。」

 

ヒフミさんはそういってカウンセリング室に残られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セリナさん。どうしてあんな事を、私たちはラムちゃんに

あの考え方をやめて欲しいのにあれでは…。」

 

ヒフミさんの言いたいことは痛いほど伝わってきます。

 

「すみません。ですが、あんなふうにしか言えなかったんです。

恐らく彼女の考え方を否定し続ければいずれは壊れ切ってしまいます。

先程のカウンセリングで彼女は拒食症にうつも発症しています。」

 

「うつ…って。ラムちゃんが?でも、先日までみんなと笑ったり

歌ったりをしていたのにそんな…。」

 

やはり、ミネ団長の懸念していた通りでしたね。

 

「恐らく、ラムさんは高機能うつといって周りからも自分でさえも

気づきずらい例なんです。そして罪業妄想といった症状を確認出来て

うつを発症していると解りました。本来なら治療薬も考えましたが…。」

 

先程のカウンセリングでも目に見えて彼女は細い。

恐らく食事もとっていてもごく少量…。

そんな体に抗うつ薬など負担でしかない

 

「じゃぁ、私たちはどうすれば良いんですか…?」

 

ヒフミさんの涙ながらの訴えに答えます。

 

「今は、彼女に寄り添ってあげてください。ミネ団長でもきっと

同じことを言っていると思います。」

 

ヒフミさんは涙を拭き強く頷くと

私にお礼を言って待合室へと向かっていきました。

 





ラムちゃんがうつになりまして。
拒食症も原因がね~。

次回か次々回にはエデン条約編3章に戻れればと思います。

それでは。

ラムのプロフィールについて

  • 先に欲しい
  • 完結後で大丈夫
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