アンケートのご協力ありがとうございました。
ラムのプロフィールなどは完結後に掲載しますね。
また、活動報告にも書きましたが
BADENDのIFストーリーも同じぐらいに投稿になります。
完結までお付き合いいただけると嬉しいです。
「わぁ!ナギちゃんじゃん、いらっしゃい!」
「ミカさん、調子は如何ですか?」
「まぁ、不便なことだらけだよね。まぁテレビだってあるし
地下の牢獄よりはマシだよ。いやー、まさかこのタイミングで
ここに入るとは思わなかったけど。」
困り顔で笑う彼女は依然と変わらない様子で振舞っていますが
言葉の端々に後悔と諦めが感じ取れます。
「そう、ですね。」
「予想できなことが起こるのも人生の醍醐味って事にしとこ。
本当に、ナギちゃんが来てくれるとは思わなかったけどね。
だって、もう会えないんじゃないかなって。そう思ってたから。」
すこし、怯えた様子の彼女に私は答えます。
「まさか。私とミカさんの仲ですよ?幼馴染なのですから。」
そう答えると、彼女はにこやかに答えました。
「ふふっ、それもそうだね。…で、どうしてここに来たの?
尋問なら、もう飽きるほどされたけど?ナギちゃんが直接来たって事は
もっと重要な話なのかな?」
「では、何点か。「アリウススクワッド」は?」
「アリウスの生徒会長が秘密裏に組織した、特殊部隊
それについてはもう話したよね。接触のきっかけからメンバー構成まで」
「はい、それについては確認しています。」
尋問によって知りえた情報は私の所に報告が来ていました
それは、聞いたうえでまだ確認しなければいけない事が。
「それで?まだ何か隠し事があるんじゃないかって?
なら、試しに何か拷問してみる?私の分派の子たちが
あの子にしてたことを意趣返し見たいに。」
「その件に関しては調べは着いています。
あんな唾棄すべき行為をするつもりはありません。
人としてあんな事は許せるべきではないかと。」
「そう…だよね…。あんな事、本来なら許されちゃいけないもんね…。
なのにさ、あの子…許しちゃうんだよ。可笑しいよね。」
ミカさんからでた、乾いた笑いは自らを嘲笑するようでした。
「こんな私がいう事もなんだけどアリウスの事なんでどうでもよくない?
私って後ろ盾も居なくなったし、スクワッドはわからないけど。
一般の兵力なら正義実現委員会でどうにかなりそうじゃない?」
「はい、それについては検討済みです。エデン条約が調印されるまでは
問題ないかと思ってます。」
「じゃぁ?アリウス自治区への行き方?ごめんだけど
それについてはわからないな…。知ってるのはスクワッドのサオリか
アズサちゃんぐらいじゃないかな?脅かして聞いてみればどうかな?」
「それは…。」
「なんてね。そもそもアズサちゃんはシャーレの先生がついてるから。
それに、ナギちゃん…先生に会ってないでしょ?私もそうだけど…。」
ミカさんは困ったように笑いつつ答えます。
確かに、私も先生には合わせる顔がありません。
「考えようによっては丸く収まったんじゃないの?アリウスの脅威は無くなったし。
『トリニティの裏切者』はこうして捕まったわけだしさ。
ね!ハッピーエンドだよ。良かった良かった。」
無理に笑う彼女に私は耐えきれませんでした。
「何もよくありません。何が良かったんですか、この状態で
ミカさんが裏切り者で。どうして、私のヘイローを破壊しようとしたんですか。
どうしてですか?ゲヘナが憎いからですか?それに、セイアさんの事も。
ミカさんは政治的にはアレですし。恐らくは次は私だと確信してました。」
「…………あれ?もしかして私、今悪口言われてる?」
「だから、ミカさんがひとりぼっちになってしまわないように必死でした。
一体誰が…ゲヘナ?連邦生徒会?それとも他の学区からの攻撃か?
裏切者は誰なのか、ずっとそれだけを考えてました。…それで、私は…。」
あの時の事を思い出し、彼女に伝えます。
本当なら彼女に全て託してしまいたくなかった
ミカさんをひとりぼっちになってほしくない一心で。
「ナギちゃん、もう良いの。これはゲヘナの事が大っ嫌いな私が
幼馴染をも殺そうとした。それだけの事だよ。知ってるでしょ?」
そして、彼女は続けざまに言います。
「私、好き嫌いが激しいの。どうしてもゲヘナとは仲良くできなかった。
ただそれだけの話。それに、あんな奴らと同じ空間にいるなんて耐えられない。
ナギちゃんもそうじゃなかったの?私がお願いしたあの子を疑ったんだからさ。」
「そ、それは…。私は彼女の真実を知らないまま疑っていました。
それは事実です。ですが、今はその償いを必死に行ってます。」
「償い…?あの子だったら許してそうだけど。
それで、ほかに聞きたいことはなぁに?」
もう一つの本題。
恐らくは彼女が最も知りえていそうな事。
「去年から先日までのパテル分派についてです。
といっても彼女…。小柳ラムにしてきた仕打ちについて…。」
言葉を出すだけで口が乾く
先日、シスターフッドのサクラコさんから告げられたこと
そして、調べ上げた彼女に対する私刑の数々。
「あー…。その事かぁ…。えっとまず…。
信じてもらえるとは思ってないけど。私刑を指示したのは
私じゃないんだよね。去年から引き続きって感じでさ。」
やはり、報告書にも去年のティーパーティによって
ラムさんの入学後にパテル分派だけが真実を知っていたと
「去年の3年生が言ってたの、ガス抜きの生贄が来るって。
最初は何の事かわかんなかったよ。でも、去年の終わりに
シスターフッドに角のついた穢れた血が所属してるって聞いたんだ。」
「では、ラムさんがシスターフッドに所属する前の事は
なにか関わってたりはしませんか?もし、ミカさんが関わっていたら…。」
「ごめん、わからないや。でも、最初の方は気分が晴れたとか
ちゃんと教育できてよかった。とかそれぐらいかな?
私が思い出せる3年生の様子は…。」
「よかった…。ミカさんがあんな事をしたわけじゃないんですね…。
嘘偽りは無いですよね?真実ですよね?」
私は念を押してミカさんに確認します。
もし、実行犯だったりその場に居合わせたとなれば
恐らくシスターフッドからの制裁…。
最悪の場合は救護騎士団との連合によるティーパーティの打倒に…。
「うん、私が知っているのはそれだけだよ?そもそも
あの子に私刑?をしてるのも去年の終わりと最近は特に聞いてないし。
そんなにホッとしてるって事は相当な事なの?」
不思議がる彼女にラムさんが去年受けた私刑…。
その内容を伝えます…私は聞いただけで3回ほど戻し
数日間、紅茶を控えるほどでした。
「は…?え……ウッ!!」
ミカさんは話の一部始終を聞いた後
青い顔をして備え付けのお手洗いへ駆けこみました。
「…ゲホッ、ゲホッ。ごめん、ナギちゃん。話の途中だったのに。」
恐らく、戻したであろう彼女が戻ってきました。
「ミカさん、私が聞いた限りだとあの時彼女に暴力を。」
「そう…だよ…。嫌いだから、それだけの理由で…。
でも、こんな…こんな事…。まさか私が知らないだけで
もっと他の事も!?どうしようどうしよう…。私…私…。」
ミカさんの顔がみるみる青ざめていきます。
直接的な被害を与えたのがあの時だとすると…。
「ミカさん…。貴女、指示はしてないって言ってましたよね?
それなら、なぜそんな顔をしているのですか?まさか口から出まかせを!?」
「違う!違うけど…。でも、私は分派の子達から教育をしたって。
それだけしか聞いてない。穢れた血の教育はほどほどにってしか…。
あっ…あぁぁ…。うっ…うわぁぁぁん…。」
ミカさんは膝から崩れ落ちて蹲って泣いてしまいました。
「ミカさん。指示をしていないと思ってもその答え方では
指示しているのと同じなんですよ?自分は手を出さずいじめを助長しているのです。」
言わなければなりません。たとえ他人だと先程、彼女に言われても
幼馴染だからこそ、突きつけるべきなのです。
「ミカさん。貴女は組織ぐるみで彼女をいじめの標的にしたんです。
そして私も、そのいじめを助長したんです。これから償いをするんです。
それこそ一生をかける覚悟で。」
そう、私もラムさんを執拗に退学させようとしていました。
これをいじめと言わずなんというのか。
「ナギ…ちゃん…。私…これからどうしたらいいんだろ…。
あの時、あの子は私の事を許すって言ってたのにあんな態度もとって…。
それに、病気にまでさせて…。ホントに…。どうしよう…。」
「わかりません。それはこれからここでミカさんが自分で考える事です。
償いの方法もこれからの身の振り方も…。私もその最中に居るんです。」
今回はラム不在回でしたのでタイトルも変わってます。
ミカにとってはラムがうけたいじめの内容は
あんまり知っていなかったのでしょうね~
あんなトラウマになる事、流石にゲヘナ嫌いでも
ミカは出来ないんじゃないかな~
次回は調印式の辺りになるかと
よろしくお願いします。
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