本当なら1~2個ぐらいの予定だったんですけど
何かを受信してしまい1個増えました。
ストーリーが先なのになんてこった!
今回もよろしくお願いします。
「ご無事で何よりです。先生はどちらに?」
ヒナさんがご無事でしたら先生も…。
ですが、見当たらないのでちょっと不安ですわ。
「先生はやる事があるって少し外してるわ。
それよりも、貴女に言わなければいけない事があるの。」
もしかして、お説教!?
先生からお小言を預かっているとか!?
「ありがとう。貴女があの時身を挺して時間を稼いでくれたから
私も先生も無事でいられたの。だから、本当にありがとう。」
お礼を言われました…。
そういえば、久しく聞いてない気が…。
いえ、そんな事は無いでしょうけど…。
「い、いえ!貴女がご無事なら何よりですわ。
それに、先生や貴女にケガがあってしまったら。
エデン条約どころではなくなってしまいますものね。」
「ヒナで良いわ。私も貴女の事はラムって呼ぶから。
それと、貴女は本当にトリニティの生徒なの?その…。」
名前呼びのお許しが!もうお友達で良いのでは!?
そうでした、ベールをかぶってないから角が…。
あれ?角、伸びてません?というか巻き込みが増えて
え?なんでですの!?
「あ、はい!私、トリニティのシスターフッドに所属してますの
角は隠して生活していますわ。本来ならゲヘナに通う予定でしたのよ。」
「え?でも、なんでトリニティに所属になったの!?」
なんとなくの推察を話すのは憚られますが
まぁ、このぐらいなら良いですわね。
「恐らくは私の親族がトリニティと何か取引か
契約をしている可能性がありますが、確証はありません。」
「……そう。もし、なにか困ったことがあったら言って
力になるから、貴女には恩があるから。」
「恩を売ったつもりは無いのですが…。」
私が、あわあわしていると先生たちが病室に入ってきました。
「“ラム!もう大丈夫なの!?”」
「ラムちゃん、本当に無事で…よかった…。」
先生とヒフミさんが駆け寄ってきました。
「ご心配おかけしました。この通り、体はなんとか動きますが
この通り、なぜか角が伸びてしまいまして、おほほ…。」
私は2巻き状態になった両角を指しながら苦笑します。
なんで、伸びたのでしょうか?訳が分かりません。
「“ラムに会ったら、一番に言おうと思ったんだ!
ありがとう!ラムの御守りのおかげで大事には至らなかったよ!”」
「え?あ、はい。それは何よりですわ。」
なんか今日はやけにお礼を言われる日ですね。
ちょっと照れ臭いですが、悪い気はしません。
「ラムさん、ご無事…でした…か?」
あら、マリーさん。
なんでしょう、そんな青い顔で?
「ラムさん。シスターヒナタから聞くように言われていましたので
確認しますが、使用したのは1冊ですか?」
あー、不味い。
誤魔化さないと、えーっと
「はい、1冊だけ使いました。抵抗がすごくて。
まさか、両手がミイラみたいに包帯だらけになるとは。」
誤魔化せましたかね…?
「そう…ですか…。私は先に大聖堂へ戻りますね。」
そう言ってマリーさんはお辞儀をして病室から
出ていかれました。
ふぅ、何とかなりましたわね。
「ラムちゃん、なんで嘘ついたんですか…?
それに、どうしたらそんな事になるんですか!
首から下が酷い火傷だって聞いてホントに…。」
え?なんで嘘だってバレたのでしょう?
ヒフミさんもきっとエスパーに違いありません。
「ラム、あなたと知り合って数時間の私でも
嘘だって顔に書いてあるほど、貴女は変な顔してたわよ。」
ヒナさんからの痛烈な指摘が体を突き刺します。
そんなに顔に出ますの私…。
「ラムちゃん、教えてください。どうしてそんな事になったんですか?
酷い火傷で気絶してたって聞きました。どうして…?」
「それは、そのー…。」
そして、私は正直に話しました。
あの後、何をしたのかを。
「それじゃぁ!貴女は私たちの逃げ切れる時間を稼ぐために
意識がある状態で体中焼かれてた…そん…な…。」
へなへなと崩れ落ちるヒナさん。
先生が急いで支えます。
「ラムちゃん、どうして…。どうしてそんな手段に?
なんで、自分を大切に出来ないんですか?
まるで、他人事みたいに自分を蔑ろにするんですか?」
ヒフミさんからの質問は私のすべてを見透かされている
そう、思わざる負えないないようでした。
どう答えましょうか…。
「“私も気になるな。別に怒ったりしないから、教えて欲しいな。”」
先生も気になるようでしたら仕方ありませんね。
ちゃんと、前置きもしておかなくては。
「本当に、怒らないでくださいね。」
病室の扉付近にコハルさんとハナコさんが見えますが
まぁ、この距離なら聞こえないでしょう。
「私は自らの命に価値を見出してはいません。
なぜなら、自分の事を話すと皆様がとてもつらい顔をされます。
それが、私には許せない。だからこそ私は生まれるべきでは無かったと
自覚してしまいます。vulnerant omnes, ultima necat。
すべてが傷つけてしまうなら、最後は殺されてしまうという言葉ですが。
私のすべてが皆さんを傷つけてしまうなら、私が居なくなることで痛みを
消し去る事が出来るのではないか?という答えに至ったのです。」
つい、早口になってしまいました。
やはり自分でも後ろめたいと無意識に感じてたのですね。
「あ、あぁぁ。ラム…ちゃん…。」
泣き出してしまったヒフミさん
あぁ、ごめんなさい。話してしまってごめんなさい。
どうか、許さないで。
「“そっか、話してくれてありがとう。でもねラム。
みんなに傷ついて欲しくないって言うのは。ラムにも言える事なんだよ。”」
「私にも言える事…?」
「“そう、ラムの気持ちと同じぐらいにみんな
ラムが罰を受け入れて欲しくないんだ。
平気だと言うけどね。それでもラムに痣が出来たりするのは嫌だからね。”」
なるほど…。
私自身が罰を受けていることで傷が傷が出来て欲しくない…と。
「“これから、少しずつで良いんだ。罰を受ける前でも罰を受けた後でもいい。
シスターフッドでも救護騎士団でもそれこそヒフミ達でもいい、手当だけは
受けて欲しいんだ。私のお願い、聞いてもらえるかな?”」
「わ、わかりました。お願いされてしまったら仕方ないです。
私には些細な罰ですが、ケガをしたときは必ず…。」
「“ありがとう、ラム。ヒフミも聞いてたからね。誤魔化せないよ。”」
「ラムちゃん、ありがとうございます。今度からすぐ手当します。
罰を受けそうってなったらすぐ相談してください。」
「わ、わかりました。これからは気を付けますわ。」
ヒフミさんに包帯で巻かれた手を取られ、約束をしました。
「先生、ラム。私は風紀委員の方に戻るわね。
本当にありがとうラム。お大事に。」
そう、言葉を残してヒナさんは風紀委員の本部へと向かっていきました。
うーん、根深い。
もはや神秘を研究しないとかも?
黒服でも出しましょうかね。なんて
次回は、ストーリーではなくて
初めての掲示板回になります。ドキドキ
では~