あの戦闘ストーリーを振り返っても
簡単に終わってたので
頑張りました。
「あ、いや。その…。」
ヒフミさん、そこで狼狽えないで…。
せっかくかっこよかったじゃないですか。
「もぅ、仕方ありませんわね…。」
ユスティナ聖徒会は動きませんわね…。
私の容姿に一体なにを見ているのでしょうか?
「残った聖徒会も、アンブロジウスも、攻撃を躊躇ってる。
もう手札が無いね。私たちの負けだ。」
あの、大きい花?みたいな化け物も私を見るなり
怯えると言いますか、弱腰に…。
なんなんですかね、一体…。
「先生、凄いケガ人をここに連れてきたご感想は?」
「“本当にごめん!でも、ラムも必要な存在だったし。
それに…。出来るだけラムの傍に居ないといけない気がして。”」
先生にじっとりとした眼差しで抗議しましたが
まぁ、大人のカンとやらも信じてみるとしましょうかね。
「あ、あの方たち古聖堂の地下に行きましたわ。
先生も追うのでしょう?私も連れて行ってくださいな。」
「“うん、一緒に行こうかラム。”」
本来であればヒフミさん達と待機するのが正解でしょうが
なにか、予感と言いますか嫌な感じと言いますか…。
カンですわね、カン!
「私たちみんなで行きましょう。
アズサちゃんが心配ですし。」
ヒフミさんがまたリアカーを引いてくれます。
そうですね。先に行ったアズサさんの援護に行きましょう!
「はぁ、はぁ、くっ…。」
「“アズサ!”」
私たちが合流したときにはアズサさんとサオリとの決着は着いた後でした。
おや、あの仮面の方…。たしか姫とか言われてた…。
「もう、やめよう。サオリ…。」
「だが、アリウスに戻っても殺されて…。」
「だから、逃げよう。一緒に…。」
彼女たちの会話の途中で大きな揺れが。
いけません、このままではみなさんペッチャンコに。
「まさか、あの教義が完成した…?」
「先生、これは…。マズイ、逃げないと!」
なんですのこの、角に響く嫌な感じ。
とにかく言えるのは間違いなく私にとって
最低にして最悪の状況になりつつありますわね。
ところで、先生。それは一体?
「“出来れば、使いたくはなかったけど。”」
先生が取り出した、カードのようなものが光って…。
「え?ケガが治ってますわね?先生、何をなさりました?」
「“え?ラムのケガが!?こんな副次効果が…。”」
えぇ…。ご自身で把握されてないのですか?
それより、アレは許せませんね…。
「ラムちゃん?ケガが治ったのは良いんですが
なんでそんなに怒ってるんですか?」
やっぱり、顔に出ていましたか。
いけませんね。これからはポーカーフェイスでも
練習しようかしら…。
「すみません、ヒフミさん。私、アレの存在を許せないのです。
人工の天使に近いなにか、不完全なソレを完成させたのも。」
「“ラム、アレが何かわかるの?”」
「恐らくは教義から派生したナニカです。
贋作の天使でも作ろうとしたんじゃありませんかね?
粗雑で、浅慮で愚かしい存在ですよ。まぁ、憶測ではありますが」
普段を考えるとこれほどまでに嫌悪感を持って
話すことなどありませんでしたが、怒ってますし。
「“ラ、ラムが怖い…。”」
「私、ラムちゃんが怒ってるの初めて見ました。」
失敬な、私だって怒るときは怒るのですよ!
口には出しませんが火急の時。
ケガは治ってますが武具はありませんし…。
おや…?
「“ラム…それって…。まさか。”」
足元に落ちていた本を拾っただけなのに
そんなに狼狽えなくても。
内容は……。なんで本物がここにあるんですの…。
「先生、これ。本物ですわ!これなら
あの出来損ないをぶち壊せますわ!!」
「“そんな!危険だよ!ラムがまた!!”」
あー!何も聞こえませんわね。
さっさとぶち壊しますわね!
「さて、これで良し!
人工とはいえ天使?様。お祈りの時間ですわ!」
私は手に持った本物を読み上げます。
とある場所。
「やめろ!やめろぉぉ!私の作品が!!
不完全な姿だからか!?これ以上、穢さないでくれ!!」
マネキンはギシギシと音を立てて絶叫する。
古聖堂地下
「止めないでください、アズサちゃん!ラムちゃんが!!
早く、やめさせないと!また!また…!!!」
「だが、あそこは危険だ!ヒフミまで大変な事に!」
泣きながら、ラムの所へ向かおうとするヒフミを
なんとか抑えているアズサ。
「ラムのやつ!また、自分を蔑ろに!!」
「とにかく。すぐ手当てできる準備を!」
コハルとハナコは何が起きても良いように
手当の準備を急いで行っていた。
「“ラム…。どうか、どうか無事いて…。”」
私は、生徒の無事を祈るしかできなかった。
「おや、アナタも私を見ると動けないんですね?
なんでなんですか?私の血縁に何か呪いでもあるんですの?」
動かなくなったソレは私の方を向いていますね。
お祈りは聞いてくれそうですわ。
「では、ご清聴を…。」
『いつくしみ深い主よ、この、不出来な霊魂を清め、
主の元へお迎えくださいますようお願い申し上げます。
この祈りと善き行いに伴う全免償を、煉獄の苦しみの中に我が魂を捧げましょう。
主よ、あなたの無限の愛と憐れみによって、彼のものに浄化の火をもって
永遠の安息を得ることができますように。
AMENー。』
私と、唾棄すべきソレをまとめて炎で包み込む。
今回は私、丸焼きさんになりますかね…。
「ふぅ、出来損ないとは言っても天使と言ったところですかね?」
炎のなか悶え苦しむソレはしばらくして燃え尽きました。
今回の本物もなかなかでしたわね。本は燃えてしまいましたが…。
「ラムちゃぁぁん!!」
ヒフミさんの声?危険だから下がっているようにって
「手を伸ばしてください!!!」
私は、声のする方向へ手を伸ばしました。
誰かの手に触れたと思ったら、体が浮いて…?
「よかった!…無事で、良かったです!!」
号泣するヒフミさん。
「今回は手が火傷して、ちょっと疲れたぐ…。」
残りの言葉を発する前に私の意識は途切れてしまいました。
これで、3章はほぼほぼ終わりですね。
4章突入はどうしようかなー?
状態になってます。
次回もよろしくお願いします