lamb nun   作:酔いどれ執筆者

41 / 42
エデン4章に突入です!

このお話も4章終了で完結になります。
もうすこしお付き合いのほどお願いします~


ここなら角出しても平気ですわ

「結局、みなさん補習になったのですね…。」

 

補習授業部に再度訪れる私は

以前とまるで変わらない面々に

がっくりと肩を落としました…。

 

「私、間違えて3年生のテストを受けちゃって。」

 

「まぁ、仲間外れは嫌ですし…。」

 

先日、アズサさんとヒフミさんの理由は聞きましたが

ハナコさんもコハルさんもまったくもう!ですわ。

 

「先生も、しっかりしてくださいまし!」

 

倒れ伏す先生のほっぺをぺちぺちと叩きます。

気分はお魚のごとく。それはぴちぴちですわね…。

気を失うほどショックだったのでしょうか?

 

「“う、うーん…。はっ!ありがとう。

ラム、補佐のお仕事よろしくね”」

 

「えぇ、みなさんとファミレスに行きたいですし。

私も精一杯、お手伝いしますわね。」

 

ベールを被らずに過ごせる教室は

此処ぐらいしかありませんし。

 

「“早速で悪いけどラム。この後、私はナギサの所に行く予定があって

みんなの事を頼めるかな?”」

 

「わかりました、今回は私は監督していますので

いってらっしゃいませ。」

 

先生はその後、ナギサ様のもとへ

 

「さて、今日は簡単な授業にしましょう。次回からは模擬試験ですね。」

 

こうして、初めての補佐の仕事は恙なく済みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティーパーティーの部屋

 

「先生、および立てして申し訳ございません。

それに、また補習授業部の担当まで引き受けてくださりありがとうございます。」

 

ナギサは深々と頭を下げてお礼も言ってくれる

 

「“今回はラムって言う優秀な補佐が居るからね。任せてよ。”」

 

ティーパーティーの部屋にはナギサの他にサクラコとミネ?

 

「先日、顛末などの話はさせていただいたのですが今回はその…。」

 

ナギサの顔は暗い、これはエデン条約の事ではないとすると…

まさか、彼女の事か…。

先日も、ミネはナギサについて強く糾弾したのを覚えている。

サクラコからラムの状況を把握していくからだと言っていた。

 

「先生もお察しの通り、彼女。小柳ラムさんの事についてです。

私やミカさんが償いの為そして、自らの戒めの為

過去のティーパーティーの資料を徹底的に洗い直し見つけたのです。

パテル分派が秘匿していた彼女の家系もすべて。」

 

いったい、何を見つけたというのか。

彼女の過去にも関わっていると見て間違いないだろう。

 

「私もミネ団長も本日、こちらに呼ばれたので内容を知ってるのは

ナギサとミカのみになりますね。シスターラムに一体なにが?」

 

サクラコの目が鋭くナギサを射抜く。

 

「私も資料を読んだときは目を疑いましたよ。

ラムさんの血縁は古くユスティナ聖徒会が結成されるよりも前に

小柳の一族が存在していたことと…彼女の血筋は人体実験による生贄。

そうなるように虐げられる為に作られたと…。」

 

「“は?”」

 

自分でも、ひどく冷たい声が出た気がする。

理解が出来なかった。彼女の血縁はずっとこんな目に?

ミネもサクラコも困惑している、しかしナギサは言葉を続ける

 

「第1回公会議よりも前から、小柳という名は

トリニティで虐げられる為に意図的にゲヘナの血を輸血し

角や尻尾、ゲヘナ生のような翼が発現するように人為的に…。

パテル分派の前身の団体による指示で…。

これを知ってミカさんは嘔吐した後

彼女に対する謝罪繰り返してました。」

 

じゃあ、ラムは…。彼女が罪の器だと言っていたのは

この古い資料で正しいと証明されてしまった事になる。

崩れ落ちそうな無力感を必死に抑える。

サクラコは口を噛んで必死に憤りに堪えていた、口元の端から血を流しながら。

ミネは自身の手袋の指先が血で染まっていた。恐らく拳を強く握っていた。

 

「うっ…人為的にそれこそ生まれてすぐに改造を施されています。

ただ、資料にはその…。何年かに1度、報復が起っているみたいで

その時に、当時のトリニティを半壊状態にするほどの報復が起きているみたいで

資料にはテインテッドブラッドは数年周期で生まれるとだけ。」

 

「テインテッドブラッド…。穢れた血…。

どこまで…どこまでこの言葉は彼女を苦しめるのです!!」

 

サクラコは机に拳を叩きつけていた。

 

「それと、小柳家の扱い方が書いてある資料には

敵対者には徹底的に生贄を嫌うように、友好者には

生贄の生命を守るように心理的に働くようにも改造を…。」

 

「“じゃぁ、ラムが虐められているのも私たちがラムを心配するのも…。”」

 

背筋にとてつもなく冷たい汗が流れる

そんな酷い事実、それではあまりにも!!

 

「えぇ、恐らくはその影響の可能性も捨てきれません。

彼女の家系はトリニティの不平不満を発散させるため

真綿で首を締めるが如く生かされ続けているのです。

そして、ラム以外の親族は自ら命を…」

 

青ざめる、ナギサ。

怒りに震えるサクラコとミネ。

この胸糞の悪い実験や改造に関わって居そうなやつが

1人だけ心当たりがある、だがまだ確信を持てない。

 

「この資料では、あくまでも内容や扱い方。そして

生贄の隠語として用いられていた。『ガス抜き』という言葉だけ

意図的に残りが破られているので、あるとしたらそれこそ。

アリウス自治区にしか…。」

 

「シスターラムはすべてを赦し、罪の器になると言っていました。

先程のテインテッドブラッド。もしかしてシスターラムが」

 

可能性はあった、先日のユスティナ聖徒会と呼ばれる者たちや

謎の巨大生命体(ラムは人工の天使とか言ってた)もラムを恐怖し

立ち尽くしてしまったり混乱したりと反応が様々であった。

 

「恐らくはその仮説が正しいと思われます。

テインテッドブラッドが全てを解き放てばトリニティやアリウス自治区は

ラムさんが使ったという黒い炎と共に灰燼に帰すでしょう。抵抗できるものは

恐らくはゲヘナの生徒のみ。我々では手も足も出せないと予想しています。」

 

「そ、そん…な。」

 

崩れ落ちるサクラコ。

去年のラムがどんな状況だったかはわからないが

今のラムは敬虔なシスターであり主を信じ信仰心も強い子だ

それがこんな仕打ちに…。

 

「そして、先日。セイアさんの予知夢でラムさんに関わる選択

これを誤れば取り返しがつかない事になると仰ってました。

今なお、ミカさんへの糾弾よりもラムさんへの糾弾やヘイトが向いています。」

 

「“な、なんで!?ラムはあの時、命がけで私を助けて

あの化け物とも1人で対峙したって言うのに!”」

 

ラムに対しての敵対が異常な理由がわかってはいたが

これほど間に酷いものだとは思わなかった。

 

「ミカさんも自分を糾弾しろと騒いでいました。ですが

学園内の空気もラムさんが全ての元凶になってしまっていて。」

 

「大聖堂にも以前に増して糾弾や抗議が多くなってきてます。

今は、補習授業部にいるのでシャーレの庇護下にあるのでなんとか」

 

「“なら、一刻も早く残りのページを見つけないとだよね。

もしかしたら、ラムの呪縛を解決できる可能性がアリウス自治区に

眠っているかもしれないんだね。なら探さなくちゃ!”」

 

希望を捨てるわけにはいかない、破られたページが

解呪の方法かどうかはまだわからないが動かない理由にはならない。

こうして、ナギサから告げられた内容を聞いて部屋をでた私は。

 

「“周りには誰もいないよ、いるんでしょ?出てきたらどう?……黒服。”」

 

そう声をあげるとどこからともなく出てきた。

あまり友好的にはしたくない相手が。

 

「クックック……私はストーキングをするつもりは無かったのですが。」

 

「“答えろ、お前はラムの家系に何をしたんだ。”」

 

「…残念ですが何もしていません。テインテッドブラッドと呼ばれている。

彼女…明星のルシフェル。彼女はとても特異な存在です。」

 

ホシノと同じように意味の解らないあだ名をつけている

それはコイツにとってあの子が観察の対象に近いのか、まさか!

 

「“ラムになにかしたのか!?”」

 

「いえ、彼女には指一本触れていません。いや、触れられませんよ。

タローマティ・ドゥルジ・アエーシュマ・バフォメットの神秘が

絶妙なバランスで混ざり出来上がってしまった彼女が言っていた

ロイヤルブラッドよりも酷く汚れきった血筋ですからね。

しかもすべてが邪神とも呼ばれていた存在の名前の神秘…。」

 

出てくる単語を理解は出来なかったが彼女?

ラムには危害を加えていない事だけはわかった。

それに、あの黒服が少しひいている?

 

「“なら、あの資料の残りには…。”」

 

「解呪の方法も載っているはずです。あのバランスを崩す事無く

死に追いやる可能性を考えるとですがね。

もしくは彼女の神秘を無理やり変化させる方法か…。

どちらにせよ、彼女の神秘が変容して呪縛が解けるか

黒山羊の神秘とも呼べないナニカへと変わるか

気にはなりますが、研究の理由が唾棄すべきものです。」

 

後半の事は聞かなかったことにした、ヤツを殴りそうだったから

だが、有力な情報は手に入った。

 

「“答えてくれた事と情報をくれた事には感謝してる。

私は行かないとだから。”」

 

私は、急いで部屋を後にした

部屋を出る時に黒服は笑っていた。

今回はあいつを信用しても良さそうだ。

ラムへの研究の事怒ってたし





はい、ラムの出自を解禁しました~
酷いですね~
家にあった生贄の本も事実でしたね~
ちょっと時系列ずれちゃったかも?と
どうしようかなと頭を捻ってます

黒服も流石にキレそうかなと思って
こんな感じにしました。

次回もよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。