いろんな方に見てもらえるのはありがたい限りです。
「小柳ラム!釈放だ!」
普段起床する時間よりも長く寝ていたせいか
看守を担当していた正実の生徒さんから声で起床します。
こんなに長時間寝たのはいつぶりでしょうか…
というか、え?釈放ですか?
「本当によろしいのですか?私は容疑を認めたはずですが…」
「昨日の取り調べ後、証拠写真の再精査が行われて冤罪の可能性が浮上したから、だそうだ。」
看守の方は淡々と告げ、牢の扉を開けてくれました。
「そうですか…。お世話になりましたわ。」
看守の方に会釈をして、牢からでます、もう少し早ければ朝のミサには間に合っていたのに…
「建物から出る前に一度、ハスミ先輩に会ってから帰るようにしてくれ、伝えたからな。」
部屋を後にしようとしている私に看守の彼女はそう言い切ると看守室へ戻ってしまいました。
「ハスミ先輩にですか…。」
何の用があるのでしょうか、うーむ…私が罪を認めたことを問い詰めるのでしょうか…
きっと釈放時の手続きとか署名が必要なのでしょう。
意を決して正義実現委員会の本部へと向かい扉を開けた私に待っていたのは…
「昨日は、失礼いたしました。」
少し顔色の悪くなったハスミ先輩の謝罪でした。
「えっ!?いや…あの…。とっとりあえず頭を上げてください!」
こんなところを彼女の後輩に見られては大変だと思い急いで彼女に頭を上げてもらいました。
「ッッ!ですが!これでは私の気が済まないのです!!」
こんどは床に正座をし始めたのでこれはまずいですわね。
「土下座体制を取ろうとしないでください!」
あわあわと私は慌てるばかり、どうでもいいですがやはりハスミ先輩は大きいですね。床に着きそうでしたよ。
「とりあえず、何の謝罪でしょうか?私、昨日気分を害するような事なんてなに「そんなことありません!」も…。」
出来るだけ穏便にというかホントになんで謝罪されてるのかよくわからないのにハスミ先輩は食い気味に
「昨日の取り調べです。あの証拠写真には合成を疑う部分が多くしかも被害者生徒は目立つ傷やあざなども確認できず
貴女への嫌がらせで通報され冤罪にでっち上げたと見るのが早いでしょう。」
「いや、私がやったと昨日じは「そこです!」く…?」
また、被せ気味に言われてしまいました、声が大きのでびっくりしちゃいますわ。
「昨日の取り調べは明らかに貴女を犯人と決めつけて無理やり自白させたようなものです。
あまつさえ同じ学園に通うものでありながら噂だけの偏見にとらわれてしまう愚行まで犯す始末…
正義実現委員会としての恥と言われても過言ではありません!!」
彼女の口から出る懺悔の言葉に乗るのは後悔と自身が掲げる正義への失望が強く、これはもはや
赦しよりも私からの罰を求めるような状態になりつつありますわね。
「あの…ハスミ先輩。冷静に私の話を聞いていただけると約束できますか?」
仕方ありません、本来ならこういった懺悔を聞いたりするのはヒナタさんが適任なのですが
今回は私をご指名ですし、やりますわよ。出張告解室。
「もっ、もちろんです!私が貴女に出来る償いなら!なん…で…も…。」
最後の方の声が尻すぼみになってますわね、まぁ無理もありませんものね。
シスターフッドのベールをとって私の罪の象徴である角を彼女の前に提示しているのですから。
「まずは御覧の通り、この学園に蔓延している汚れた血の噂は本当です。
私は常にゲヘナ学園を忌み嫌う生徒達にとっては目の上のたん瘤であり嫌悪の象徴です。
ハスミ先輩もゲヘナ学園の生徒はお嫌いだと聞きますわ。」
まずは噂を信じてしまった後悔はこれで大丈夫そうですわね。
「そん…な…」
先ほどとはうって変わって弱弱しいこえが聞こえます。
「そのうえで私は昨日の事も気分を害する事だとは思っていません。誰もが嫌いなものを擁護できるはずもなく。
嫌悪すべきものと感情に囚われてしまうことは仕方のない事なのです。ですから、私は何も気にしていません。」
感情に囚われてしまった点もこんな感じでしょうかね…
「そっそれでは、貴女が損をするだけ…傷つくだけではないですか!」
もっともな反論ですがでもそれは私にはあまり関係の無い事ですね。
「私が傷つくぐらい大したことありませんもの。だって自分が汚れた血だとわかってます。
それにVulnerant omnes, ultima necat。すべての時が傷つけ最後には殺される。
傷ついたとしても最後には死によってすべて消えてしまいます。
だからこそ私が傷ついてもその傷はいつか消えるのでハスミ先輩を糾弾したり罰するつもりはありませんわ!」
うーん、私なりに頑張ってみましたがやはり上手くいってるとは思いません。
ヒナタさんやサクラコ様といった告解室での懺悔を聞ける担当の方は凄いですわね。
「でも、それでは私の気が収まりません!なんでもいいのです何か罰を…でないと私自身を許せないのです!」
えぇ~、私が赦しますって言ってるのに…
そうですわ!これなら可愛い罰で済みそうですわね!
「で…では、せめてもの罰として本日は甘いものを口にしないでください。
後は自分の正義を見失わないでくださいな。これでよろしいですわね。」
え?なんでそんな絶望したような顔を?たかだか1日の辛抱ですよ?
「ぐっ…わかり…ました…。もう私は見失いません。改めて、小柳ラムさん、貴女を冤罪にするところでした、申し訳ございません。」
ペコリとお辞儀をされました。
「はい、謝罪を受け入れますわ。授業もありますのでこの辺でお暇しますわね。」
こちらも軽く会釈をしてその場を後にします。
もちろんベールを被るのも忘れずに。
ラムちゃんの武器はまだ考え中なのもあって出していません。
というかまだ補習授業部そろってないんすよね。
テンポが遅くて済みませんが気長にお待ちください。
次回までには集合できれば。
ラムのプロフィールについて
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先に欲しい
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完結後で大丈夫