今回はラムはお休み中です~
先生視点になりますので
今回もよろしくお願いします。
ラムが意識を失ってからの動きは早かった。
ナギサとセイアの指示で救援に来た
救護騎士団、正義実現委員会そしてシスターフッド
特にシスターフッドは全勢力総出で救援に来ていた。
「ナギちゃん…セイアちゃん…。
二人ありがとう…そして、ごめんね。」
ミカはセイア達に感謝と謝罪をしていた。
そして、私は。
「“セリナ!お願い!ラムが!”」
「はい!お任せください!皆さん!急いで!!」
救護騎士団のセリナにラムを託した。
セリナ達は慌ただしくラムをストレッチャーで運ぶ。
「先生!ラムちゃんは…?ラムちゃんは大丈夫なの!?」
「“今、救護騎士団にお願いしたから!”」
ミカからの問いにそう答えて彼女を落ち着かせる。
正直なところ私も気が気ではないが。
「先生、ご無事でよかったです。
ラムさんに関しては気を失っただけと
ミカさんから涙ながらに聞きました。」
「“そうだ!この場所だけは!この場所だけは特に
かなり刺激が強いというか誰も近づけちゃダメだ!”」
私が指さすのは簡易的に書かれた地図
ラムにとってもきっと忌々しい場所。
「先生、その場所はもうすでにサクラコさんとミネさんが…。
ラムさんが無事だとはお伝えしましたが…。時期に戻るかと…。」
遅かった…よりもよってあの二人に
あの場所はきっともう無くなっていると考えた方が早いな。
「先…生…。お伺いしたい事が…山ほどあるのですが…
日を改めます。私もサクラコさんも気分が…。」
本部に戻ってきたミネは真っ青な顔をしており。
サクラコとヒナタはまるで感情を失ったような顔をしており
「“ミネ、あの二人は…?特にヒナタの様子が…”」
「えぇ、お二人はあの建物に先行して入られて…
悲鳴をあげられた所に私が入りました…。」
ミネの表情は青ざめ震えている
「その後は必要になるであろう資料だけを持って
跡形もなくなるように破壊しました。
みな、一秒でも長くあの建物を存在させたくなかったので」
ミネは先程とは打って変わって
怒りを滲ませていて、こちらが恐怖するほどだった。
数日後
「先生、シスターラムの呪いについてなのですが。
頂いた資料と救護騎士団から得た情報でわかった事が…。」
トリニティに訪れた私に
ナギサたちティーパーティ全員とミネ
そして、サクラコが一堂に会して
最初の話題はラムの事だった。
「“わかった事?もしかしてラムの呪いも解呪できたり!?”」
会議室は一気に明るくなった
ラムが気を失ってから数日が立つが
未だに目を覚ます兆候が無い中の報告だ
みな、良い知らせだと思い込んでいた。
「い、いい雰囲気のなか…とても言いだしづらいのですが…
ラムの…あの子の呪いはもう…解呪することが不可能…という事が…。」
悲痛な表情のサクラコはそう告げる。
やっとの思いで手に入れた解呪の可能性は
水泡に帰してしまった。
「“そ、そんな!あのメモには解呪の方法も書いてあったはずなのに!”」
メモを読んだ限りでは呪いを解き
器を別の者に変える方法だったが
応用すれば解呪だけもできる可能性があった
「先生がおっしゃっていた、あの子が噛まれたあの害獣
その害獣のせいであの子は器として完成をしてしまったのです。」
私はあまりの無力感に膝から崩れ落ちてしまった。
せっかく見つけた方法も、まるで先回りされているように
解呪の可能性をつぶすために用意された罠にどうして…
なぜ、自分は気づけなかったのだろう…自分が嫌になる。
「ただ、テインテッドブラッドが完成したことで
彼女がその気になればトリニティには火の海に…。
そして、その副次的効果で呪いが弱まっているとされてます。」
「だから、私が出頭したときもちゃんと捕まったのかな?」
ミカはトリニティにもどってすぐに脱獄の件を出頭し
今は、査問会議の判決をまつ状態だ。
「恐らくはあと数日であの子の呪いが
今までよりも弱くなると見ています。」
ラムの呪いを解くことは出来なかった。
忌々しい製作者の思惑通り完成させてしまった。
いくら呪いが弱まってもその事実が私の胸を抉る。
「私からは、あの忌々しい建物にあったモノ
それらすべてを火葬にて破棄しました。」
「あんなもの!!私やヒナタはもう…思い出したくもない!」
ミネからの報告はあの建物にあった
恐らくはホルマリン漬けされたモノの事だろう
私もどう破棄すればいいかと思っていた。
「最後は私たちですね。
私たちはティーパーティは分派の首長3人ではなく
新たに救護騎士団・正義実現委員会・シスターフッドの
第三者委員会を設ける事にしました。
すでに分派の生徒たちは聴取を受けています。」
それって大丈夫なの?と思わざる負えないが
今まではパテル分派によるラムの虐めもったのなら
相当厳しい聴取になっている事だろう。
「シスターラムは…まだ目を覚ましていなくて。
セイアさんの指示で早朝と夜間を問わず。
シスターフッドで交代で見張りをしています。」
「もう、未来は見えないのだが。小柳ラムに関しては
意識を取り戻すまでは、一時も気を抜けないからね。」
セイアからの提案は最もで
あの未来を見てしまうと特に不安になる。
「“昼間は補習授業部の子たちも見舞いに行ってるみたい。
私も後でお見舞いに行く予定だよ。”」
会議は滞りなく進みはしたものの
全員が目を覚まさないラムの事を気にかけていた。
救護騎士団本部病室にて
「ラムちゃーん、今日も来ましたよ〜!」
私は親友に声をかける
先日ラムちゃんが気を失って
ここに入院したと聞いて目の前が真っ暗になった。
おそらくはまた無茶をしたのだろう。
「また、無茶して…みんな心配してるんですよ!
だから…だから早く目を覚まして…ラムちゃん…。」
私はラムちゃんの手を握る
涙が頬を伝う。とにかく早く目を覚まして欲しい。
病室には私の啜り泣く声が響くだけだった。
一応こんなところですかね。
あのネズミのせいでテインテッドブラッドが完成しちゃいました
不用心なラムのせいです。あーあ
では次回~