エロゲ転生〜やり込んだ知識でハーレム無双〜(なお特殊性癖)   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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8月14日 地下鉄の異界

 8月13日金曜日。

 

 道園さんが持ってきたトラクターに対応する各種アタッチメントが到着し、あとトラクターの燃料である軽油を闇市で大量に購入してきた。

 

 表のガソリンスタンドだと、犯罪抑止の観点から車両への投入以外……携行缶などに入れることに対して厳しく監視されているため、裏で買うハメになった。

 

 まぁガソリン税とかがほぼ無い裏で購入したほうが、値段が安いのは皮肉かもしれないが……。

 

 ドラム缶に入れられた軽油を複数購入し、それを収納財布に入れて運び出していく。

 

 将来的にはトラクターとかもバイオ燃料対応にする予定であるけどもうしばらくは軽油で動いてもらうことになる。

 

 トラクター自体も復元ペンライトで新品同然にし、早速焼き畑を行った場所をどんどん耕していく。

 

 道園さんがまず手本を見せてもらって、その後俺やほかのメンバーも試し乗りをさせてもらうが、まぁ難しい。

 

 ハンドル握って真っ直ぐ動かしているつもりだったが、よれて耕されていたり、グネグネしていたり、道園さんみたいに綺麗な直線とはなっていなかった。

 

「視線の位置だよ。慣れてない人はどうしてもハンドルや手前を見てしまう。そうなるとぶれてしまうんだ」

 

「なるほど」

 

 そんなアドバイスを受け、道園さんが耕している間に、こっちは用水路を作っていく。

 

 水が進む道を作って、田んぼに水が流れるように小さな水門を取り付ける。

 

 そして地面に染み込んでいかないようにと水路が崩れないように、コンクリートで水路の床と側面を固めていく。

 

 水路として機能させるためにはコンクリートが固まるまで待たなければならないので、もうしばらくかかりそうである。

 

 素人工事なので、乾く時にヒビ割れしたり、不備も色々起こるので、その都度補強していく必要があるが、とりあえず直近は土壌作りが優先なので耕したそばからアイスプラントの種を蒔いていき、間隔を空けてバロメッツの種を植えていくのだった。

 

 

 

 

 8月14日土曜日。

 

 今日は巫女達以外のフルメンバーと一緒に電車で地下鉄の駅に向かう。

 

 情報屋Jから調べてもらった情報で路地裏の異界に続く、不思議のダンジョン形式かつ、誰も管理者が居ない異界の情報が届いたので、その異界に挑んでみることにしたのである。

 

「情報屋によると……ここだな」

 

 地下鉄の駅の一角……人気の無い箇所にある非常用出入り口の前にたどり着いた。

 

「シャッターが閉まってるね」

 

「ここは入れないんじゃ?」

 

「そう思うだろ?」

 

 俺はシャッターを押そうと手をかけると、グニョンと手が中に吸い込まれた。

 

「シャッターの幻影が映し出されているだけで、中に異界に続く通路が続いているんだ」

 

「へぇ……本当よく調べてくるね」

 

 適性レベルは60から90。

 

 本来なら中盤から終盤で活用する異界であるが、社の異界でちょうど良いレベルまで鍛えているので、程よい異界だろう。

 

 暗い通路を進み、異界の中に入ると地下鉄の線路が色々な方向に伸びていた。

 

「ライト」

 

 光を灯す異能で周囲を明るくする。

 

「ここの異界も路地裏の異界と同様に地下に降りる階段が存在し、上に戻ると最上階の異界の出入り口まで戻される。で、線路に枕木がある場所を進んでいくと次の階層に進むことができる。分岐で枕木が無くなればそっちは外れの道ってことになるな」

 

 俺は皆に説明しながら進んでいくと、早速魔物が現れる。

 

 ガシャンガシャンと機械の動くような音と共に2メートル超えの異質なシルエットが現れる。

 

 機関車トーマスという作品を知っているだろうか。

 

 機関車に人の顔が付いて喋る絵本やアニメになって世界中で愛されている作品であるが、大きなお友達が改造トーマスというミュータントを作って大バズリした……という事があり、このエロゲでも製作陣がネタに走ったのか、ミュータントトーマス擬き……顔面の付いた機械生命体ここでは湧いてくるのである。

 

 俺は魔法の杖を構え、バリアを展開する。

 

 すると機械生命体の目が赤く光り、

 

『敵発見』

 

 と喋りだしてこちらを攻撃してくる。

 

 蜘蛛の様な多脚の足の脇からサイドアームが伸びて、そこからビームが発射される。

 

 バリアで防がれるが、このビームは別名脱げビーム。

 

 当たると装備が脱げて周囲に散らばるのである。

 

 そこをロボットアームが襲いかかり、陵辱のかぎりを尽くすというゲームではキャラクターのエロいシーンを量産する敵であるが、実際に対峙すると……な。

 

 捕まってしまうと自力脱出が困難なこと、不思議のダンジョン形式なのでパーティーが全滅すると再救助が実質不可能になるため、終盤でも気をつけないとゲームオーバーになる異界である。

 

 その分出てくるマジックアイテムの質も良いのでリスクとリターンは噛み合っているし、金も万札単位で落ちている。

 

「そんな異界だ。ふん!」

 

 俺は魔法の杖を振り、レベルが上がって威力も上がっている火球を飛ばすと、機械生命体は燃え盛り、体力が無くなったのか塵になって消えていってしまった。

 

「機械生命体の体力自体は少なめだし、顔が付いている場所が必ず弱点だ。階層は全30階層で10階層ごとに敵が10レベル近く強くなる。基本多脚タイプ、空飛ぶドローンタイプ、そして自爆特攻してくるパンジャンドラムタイプの3種類」

 

「パンジャンドラム?」

 

「イメージはミシンのボビンって分かるかな……両サイドに車輪があって、棒で繋がっている回転するイギリスの兵器が元ネタなんだけど、それが車くらいの速度で突っ込んでくるんだ……来たぞ」

 

 俺が話していると地面と金属が擦れる甲高い音が響きながらこちらにボビン型の機械生命体……いや、移動爆弾が突っ込んできた。

 

「まかせて!」

 

 ふみかが銃を構えると、素早く顔面を狙撃する。

 

 すると姿勢を崩した移動爆弾は壁に激突して自爆した。

 

「ナイスふみか」

 

「あの爆風の感じ……遠くで倒さないと危ないかも?」

 

「いや、爆風に触れても服が脱げるだけだ。ただ服を着ている最中に別の敵に攻撃されると危ないから、遠くで倒せなかったら避けるだけでいい。避ければ勝手に自爆するから」

 

「凄く残念な魔物ね」

 

「ああ、でも服を脱がして陵辱してくるのが厄介だ。気をつけるぞ」

 

 そう言って奥に進んでいくのだった。

 

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