エロゲ転生〜やり込んだ知識でハーレム無双〜(なお特殊性癖) 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
8月20日金曜日。
「うおおおお」
俺が入手した分身の魔導書をかほに与えたところ、めっちゃ料理作る速度が上がった。
マルチタスクにより分身で脳内共有し、分割作業で効率的に料理を作るので、滅茶苦茶早く仕上がる。
効率的に活用できているので、6人分身できるが、6人以上の力を発揮できていたし、しずかは戦闘においては凄まじいことになってしまったが、日常的な活用は苦手のようだった。
というかボス体力のしずかが分身すると、分身も本体の数割の体力が耐久力になるのだが、手数が増える分、爆乳機関車でもしずかとその分身で完勝できるのだからヤバい……。
「分身を覚えたことでかほの負担が減ってよかったよ」
「確かに人数分作るの大変になってたけど巫女さん達も手伝ってくれてたから苦ではなかったけどね……」
とのことだった。
まぁ俺も手伝う時は手伝うのだが……。
朝食を食べて、俺は加藤さんのところに向かった。
正直お盆休み明けの火曜日に伺おうと思っていたが、加藤さんもお盆休み明けは滅茶苦茶忙しく、時間ができたのが今日だったのである。
「加藤さん、おはようございます」
「おう、来たか。異界の調子はどうなのよ」
「拠点の移設や基礎インフラの建造は終わりました。住民も増えて順調ですよ」
「そうかそうか」
「あと復元できる異能持ちのキャパが向上してもう少し台数いけるようになりました」
勿論復原装置のことであるので異能でも何でもないのだが……。
「あとガソリン車で良いので壊れた車や水没車、安く譲ってはくれませんか。うちの異界で使えるように改造して利用するので」
「おいおい、じゃぁマジックアイテム化するってことか?」
「そんなんじゃありませんよ、バイオ燃料が使えるように改造するだけです。できればトラクターとか農業用重機も欲しいのですが」
「なーんだ、ちょっと待ってな」
加藤さんはタブレットを操作して確認していき在庫を確認しているようだ。
「農業用重機はぶっ壊れてるのでも10万以上するんだが、大丈夫か?」
「でしたら次の修復の車の代金分全部故障車と農業用重機の買い取りに充てたいのですが」
「ふむふむ、なーるほど。OKOK、希望車種とかある?」
「リスト貰っても良いですか? うちの女性陣が乗る車になるので」
「了解だよー」
というわけでまた依頼を受けるのだった。
その後直ぐに連絡があり農業用トラクターは10台確保できたけどどうするって言われ、全部購入することに。
あと加藤さんの伝手でトラクターの付属装備も購入するのだった。
8月22日日曜日。
この日は久しぶりに社の異界へと向かい、子供達と戯れた。
異界の中では更に時間が進み今子供達は4歳半になっており、少し会話出来るようにもなっていた。
ただやっぱり久しぶりに会うため、子供達は俺を遠巻きに見るか、人懐っこい子でも若干警戒してそう。
ただ今日社の異界に来たのはレオン達を鍛えてもらうためである。
「ここがかいとが言っていた修行場所か……随分と古風な感じだな」
「ああ、現世からは隔離されているからな。昭和頃で時間が止まっているよ」
「なるほど」
夏休み前のバキューム怪人襲撃の一件で、レオン達は鍛え直してレベルを再び25近くまで上げていた。
少々適正レベルとは言い難いが、夏休みももう少しで終わってしまうので、ここでスパルタだが一気にレベルを上げてもらおうという魂胆である。
勿論ゆずりはや元オナホにされていた面々も参加である。
「修行期間中は機械の開発が中断されるが良いのか?」
「ああ、問題ない。ゆずりはもレベルを上げてもっと色々作ってもらえるようになった方が助かるからな」
「ふーん、そうなるか。わかった。ちょっくらレベルを俺も上げてくるわ」
長老にも挨拶をして、今回はレオン達パーティー14名を鍛えて欲しいとお願いをした。
「うむ、修行者が来るのは大歓迎じゃ。Mobも鍛えていくか?」
「俺の方もちょっとやることが色々あるので」
「連れないのぉ……まぁわかった。しっかり鍛えるから安心せぇ。迎えはいつにするつもりじゃ?」
俺は外で1週間後……なので異界内だと半年間修行をお願いした。
「うむ、任せろ」
レオン達を社の異界に預けるのだった。
一旦メンバーをアパートに送った後に、俺はともえを車に乗せて、ドライブに出かけた。
「私と2人っきりで移動なんて珍しいわね」
「まーな、普段だったらこんな事もしないんだが、今日はともえにとって朗報があってな」
「朗報?」
「お前のお母さん見つけたぞ」
「ほ、本当!」
裏の情報屋や探偵事務所を使って情報を集めてみたところ、ちゃんと生きていることが発覚し、場所を突き止めたのである。
「お母さん今どこに居るの!」
「落ち着け、あっちはともえが赤ん坊の時しか知らないんだろ」
「うん」
「いきなり娘だって言っても驚くだけだからそこらへん注意して接触しろよ」
「うん」
俺は田舎のコンビニの駐車場に車を停めると、店内に入った。
「いらっしゃいませ」
20歳前後の若い女性の店員が挨拶をする。
彼女が稲荷ともえの母親の稲荷ふみこである。
他に客は居なさそうなので、俺とともえは商品を買ってレジに並ぶ。
「あの……稲荷ふみこさんですか?」
ともえが話しかけた。
「あ、はい。旧姓が稲荷ですが……」
「稲荷ともえって知ってますか?」
「ともえ……え?」
「私が稲荷ともえです。お母さん」
「……そっか……あの異界だとあの子がこんなに大きく育ったのか……ごめんね。全然顔を出せない悪いお母さんで」
「いや……お母さんが無事に生きていただけで良かった……」
話を聞くと、ふみこさんと旦那さんは異界で修行後に駆け落ちみたいな感じで異界を飛び出し、社の異界から2つ隣の市で生活をしていた。
旦那さんは修行のお陰で収入の良い組織に加入し、ふみこさんは社会勉強としてその組織の管轄下のコンビニで社会勉強を兼ねたアルバイトをする生活をしていたのだとか。
で、社の異界に行けなかった理由が、旦那が新しく加入した組織が外資系だったために、旧国防組織を母体にしていた社の異界の巫女達とは思想が全く違うため、社の異界を守るためにも接触を控えていた……という理由があったらしい。
「ごめんなさいね。それでも一度は顔を出すべきだったわね……」
「うんん、こうして会えただけでも良かった……」
「その子がともえの旦那さん?」
「うん、私を外に連れ出してくれた人」
「そう……もし良かったら2人も組織に入らない? そうすれば毎日でも会えるようになるのだけど」
流石に俺が割り込む。
「すみません、こっちも小さいながら組織を運営している立場なので……」
「そう……無理を言ったわね。私は基本ここで働いているから、何時でも会いに来て良いからね」
「うん!」
ともえの目的であった母親を見つけるはこうして達成するのだった。